千早茜のレビュー一覧

  • クローゼット(新潮文庫)

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    文庫本の最後に対談が載っていて、「京都服飾文化財団(KCI)」と言うものが日本に存在する事を知った。著者の千早さんは最初にイギリスの美術館へ行ったのがきっかけで日本のKCIを知ったそうですが。
    この物語で私が好きなのは芳が洋服を丁寧に扱っているシーン。脱いだコートにブラシがけをしたり、かわいい格好をしたデパートの女の子の靴が手入れされていない事を残念に思ったり…
    好きなモノに情熱をかけられるって、仕事としている纏子や晶だけではなく、そういった日常の中でも出来るんだなと思った。
    男性が当たり前の様にスカートを履ける時代が、そのうち来るのかもしれないな。

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    2025年02月16日
  • 人形たちの白昼夢

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    ネタバレ

    「透明な夜の香り」がこの短篇集の中の「スヴニール」から生まれているという千早茜さんのポストを拝見して興味を持ち、手に取りました!
    一つ一つは短いお話だけどそれぞれ世界観が異なっていて読み応えがあった。自分にしてはかなり時間をかけて読んだ気がする。この中だとやっぱり「スヴニール」が大好き。香り(特に食事にともなう香り)と人生の記憶が結びつく描写がたまらない。自分も食事が好きだからかな?千早茜さんの文章からは食への深い愛を感じて、幸せな気持ちになります!切ない余韻があるところも含めて大好き。

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    2025年02月12日
  • 雷と走る

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    異国の空気や植物の色鮮やかさが閃き、香りまで漂ってきそうだし、主人公の犬・虎は生命力に溢れ毛並みに触れた時の感触が思い出せる(私には存在しない記憶だが)くらい文章から質感を感じます。
    犬の形にぽっかりと空いたまどかの胸の奥の穴は塞がることはないのでしょう。

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    2026年03月18日
  • ガーデン

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    出てくる女性のちょっとした一面が私が持っている一面でもあって、こういう風に見えるんだなって客観的に思ったりもした
    うまく説明できないけどとても好きな作品でした

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    2025年02月09日
  • 女ともだち

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    女ともだちって、すごく独特な世界だと思う。
    男ともだちほど単純じゃなくて、複雑だ。

    嫌気がさしたり疲れちゃう事も多いけど、それでも何だかんだと素敵だなと思わせられた一冊だった。

    全然違う物語なんだけど、どれも身近な感じがするから面白い。

    読み終われば『それなりに色々あるけど、やっぱり女ともだちって最高じゃん?』って気持ちになれるかも?
    しばらく寝かせてから、また読み直したいなぁ。

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    2025年02月05日
  • 人形たちの白昼夢

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    短編集だけど一つ一つの物語が丁度いい長さで読み応えもあった。
    色々なテイスト(?)の物語が入っているからどんな人でも必ずお気に入りが見つかるはず。
    自分はどれもすごく面白かったしお気に入りも沢山あるけど1番のお気に入りは「ワンフォーミー・ワンフォーユー」。
    思わずメモに記録してしまったくらい最後の文章が心に響いた。
    ほっとしたい時や現実から離れたいと思った時に手に取りたくなる本。

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    2025年02月02日
  • 犬も食わない(新潮文庫)

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    恋愛はみててイライラするものだとお2人が対談で話しててよかったぁと思った。実際読んでてすごくイライラしたけど面白かった

    「ありがたいけれど、ちょっと違う、迷惑といってしまうには申し訳ない好意」

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    2025年02月01日
  • ガーデン

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    淡々と進んでいき、主人公の感情がかなり緩やかだからか寝る前に読むと丁度区切りのいいところで眠くなる。
    ハッピーエンドでもバッドエンドでもない終わり方はすごく好きだった。

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    2025年01月26日
  • 犬も食わない(新潮文庫)

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    きっとこんな日常あるなって、
    こういう生活してる人いるなって、
    なんでもない日常が続いてる世界が2つの視点から覗けて斬新な本でした!
    それぞれ分かり合えてない箇所が、それぞれの目線で見えるから、セットで一つのお話しなのが面白かった!
    あそこまで強く蹴散らせない私からしたら、思ってることをただ言葉で殴るのがすごいなあってずっと思ってたし、2人とも癖強いなあって思ってた笑
    得にならない本は嫌いじゃないし、好き!
    2人の他の小説がもっと読みたくなる本でした。

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    2025年01月20日
  • 犬も食わない(新潮文庫)

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    しんどい恋愛。本当にタイトルの通り、犬も食わない男女の喧嘩、すれ違いが描かれている。めんどくさい女、癖の強い女が出てくる小説が大好物な私にとって最高の一冊。

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    2025年01月14日
  • おとぎのかけら 新釈西洋童話集

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    初めて読んだ千早茜さんの作品です。
    西洋のおとぎ話を元にした短篇集で、バッドエンドもハッピーエンドもあります。
    バッドエンドは影のようなねっとりとしたような暗い感覚が付き纏いますが、むしろ引き込まれていきます。
    元になったおとぎ話の内容を知らなくても楽しめました。

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    2025年01月08日
  • あとかた

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    恋愛とは、他人には説明のつかないもの。
    だけど誰かに伝えなくても、確実に自分の中に鮮やかな炎として残る。

    この物語は連作短編という形式でなければ、八方塞がりで息苦しくなってしまいそうです。
    孤独の渦に巻きこまれ、登場人物それぞれが寂しさだけをを漂わせているように見えるけれど、実はとても美しい物語なのだと思います。

    終盤、少しの光が射してきてほっとします。
    誰かを好きになることは、こんなにも尊いことなのだと気づかせてくれるような、今までに読んだことのない恋愛の世界に浸れるような、連作短編集でした。

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    2025年01月07日
  • こりずに わるい食べもの

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    千早さんの食エッセイシリーズ3作目。相変わらず食に関連するエピソードが濃くて面白い。
    本作は千早さんが離婚して東京に引っ越した2021年ごろのエピソードが収録されている。ステイホームで自炊に関連する話、たまに外食する話などが多い。
    印象に残っている話の1つは、「鰻といえば『ごんぎつね』」という「狐色のどんぶり」。『ごんぎつね』の切なさ悲しさとうなぎの異色の組み合わせのインパクトが大。
    他にも山形に引っ越したという担当編集者のT嬢との山形旅行に関するお話や、浅草で「どぜう」を食べたお話もインパクトが大きかった。大食漢の千早さんと一緒に、いつもたくさんのグルメを堪能しているT嬢の胃袋もすごいなとい

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    2025年01月05日
  • 正しい女たち

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    短編集だと思って読んでたら繋がってた、連続短編集。
    「温室の友情」の遼子、恵奈、麻美、環の4人が関係してくる。学生時代は似たもの同士仲良しグループ。大学に入ってからそれぞれの恋愛、仕事でばらけはじめる。偏見、セックス、結婚、プライド、老いなどの、正しさをモチーフとしてあるが、正しさはないと思う。世間体の正しさはあれど、人それぞれ価値観も考え方も違う、難しい、、、桃食べたくなった。

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    2025年01月03日
  • ガーデン

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    植物に魅せられた青年 植物を愛する青年の話。愛してる、というか、植物に逃げて、人間と関わらない、深くコミュニケーションを取らないようにしている主人公。クセが強い。でも、他人に深入りしないで、別の何かに心を開いている人は現代は多い気がするな。

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    2026年03月14日
  • 魚神

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    装丁が気になって、手に取った本でした。
    場面だけでなく、感情の描写も濃厚な一冊でした。
    例えば、ぬるく濁った川面で大型の古代魚が無感情に目の前を横切るような体感した事のない畏怖がありありと想像できる感覚がありました。
    感情や情事もぶつかり合いますが、どこか儚げで俯瞰的に主人公の白亜が捉えているのが印象的で、新鮮、痛々しい場面描写でも不思議な感覚で読み進められます。小説体験とでも言いましょうか。
    千早先生の他の作品も気になります。

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    2024年12月27日
  • アンソロジー 料理をつくる人

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    なかなか良かった。
    千早さん目当てで購入したけど、なんか幻想的で求めていたものではなかったのが残念。
    とはいえ、1番印象に残ってるのはやはり千早さんの作品だった。
    好きだったのは初作家さんの松永さん。
    深縁さんも良かったな。
    織守さんのはさすが。晴れやかな雰囲気から一気にそんな展開に!という感じです読み応えあった。

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    2024年12月24日
  • 眠れない夜のために

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    眠れない夜のための物語でした。本の装丁は、深い夜のイメージでした。静かな夜に、ページをめくるのがいいかもしれないと思いました。

    眠れない夜は、クッキー缶を開ける。
    眠れない夜は、ばけものになる。
    眠れない夜は、ないと思っていた。
    眠れない夜は、雨が降っている。
    眠れない夜は、ここに来るといいですよ。
    眠れない夜は、お腹のなかからやってきます。
    眠れない夜は、おれのもの。
    眠れない夜は、すぐそばに■■がきているのだと云う。
    眠れない夜は、君の呼吸に耳をすます。
    眠れない夜は、どうやって過ごしていただろう。

    これらの9つの冒頭の言葉から、紡がれた短編集。6話目の『木守柿』と9話目の『寝息』、そ

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    2025年11月02日
  • あとかた

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    雰囲気がいい。さみしくて、とてもよかった。結婚した相手も、すきな男も、自分が産んだ子どもも、どんなに愛してる存在だとしても、なに考えてるかわからない。前向きなお話もあったけど、人は死ぬまでずっとひとりだなって思った。「生々しいのは嫌だよね」からの台詞、ちょっとどきりとした。読み終わったあとも黒崎についてぼんやりと考えてしまう。所詮は他人って、つめたいけど事実なんだろうな。

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    2024年12月10日
  • 犬も食わない(新潮文庫)

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    人と暮らすことのままならなさがやや癖の強い主人公たちによって切り取られていく感覚。日々のモヤモヤを言葉にしたらこんなにも面白がれるものなのに、真剣に戦い過ぎてしまう。

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    2024年12月04日