千早茜のレビュー一覧

  • グリフィスの傷

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    傷のお話。
    竜舌蘭、林檎のしるし、グリフィスの傷、あおたん、まぶたの光が特によかった。
    人は血を流さないと傷ついていることに気づけないということ、言われてみるとそうだなと思うのに、またすぐに忘れる。
    グリフィスの傷、目に見えない傷。その傷が積み重なって割れたときにやっとことの重大さを知る。

    何が書きたいのかわからなくなっちゃったけど、竜舌蘭とグリフィスの傷は見えない傷が印象的だった。林檎のしるし、あおたん、まぶたの光は単純に好みだった。

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    2026年04月19日
  • 眠れない夜のために

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    眠れない夜は・・・で始まる十の短編集

    千早茜さんらしい、静かで繊細で神秘的な描写が印象的だった。夜の闇にある静かな孤独が描かれているのに心が落ち着く不思議な物語。
    西淑さんによる色彩をおさえた挿絵もピッタリで、丁寧で独特な雰囲気の美しいイラストにも魅せられた。

    どのお話も、短い夜は必ず明けるから、孤独でも、
    一人じゃないと教えてくれるような余韻に包まれる。
    数ページしかない短編なのに、こんなに味わい深い余韻があるなんて凄い。

    日中にも読んだが、やはり夜に読む方がスーッと頭に入ってくる気がした。ゆっくりと丁寧に、一話ずつ、静かな夜に読むのがオススメ。

    第一夜 空洞
    第二夜 森をさまよう

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    2026年04月12日
  • ガーデン

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    誰もが自分だけの庭を持っている。見える部分と見えない部分があって、誰にも知られないし、理解しえない。それは綺麗に整えられているのに、土の下では獰猛な生き物のようになってる。人と植物は似ていて違う。

    周りになにも求めてはいけない
    私には求めない練習の言語化(小説バージョン)に思えた。
    人と植物の対比と暗喩が秀逸だった。
    後半から刺さるセリフが止まらなかった

    千早茜さんの小説の人間関係って距離感が心地いい。今回の主人公は人と距離を保ちすぎてるけど。

    タナハシにとても共感。
    大体出てくる男性みんなメロいんだよね
    羽野は好きになってはいけないメロい沼男

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    2026年04月12日
  • 人形たちの白昼夢

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    読みにくい部分もあったけど綺麗だった
    宝石の国みたいな

    ビースト
    アイズ
    ワンフォーミー・ワンフォーユー
    モンデンキント

    また読む

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    2026年04月10日
  • あとかた

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    短編小説でありながら全てのお話が身近な者同士として繋がっていて
    長編小説のような1つの物語のようにも感じた。
    そんな中でも人物や視点が変わるだけで
    同じ空間での出来事、お話なのに
    まるで別世界のようにも感じた。
    一番最後のお話のみに出てくる水草くん、好きだなぁ。

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    2026年04月09日
  • 桜の首飾り

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    桜を見た時、美しいと同時に何かハッとさせられる感覚がある。
    そんな感覚を味わえる桜の美しさと影を描いた作品。

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    2026年04月07日
  • 西洋菓子店プティ・フール

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    ネタバレ

    スイーツに埋もれたくなる一冊。

    祖父の西洋菓子店を手伝う主人公と周囲の人たちの物語。才能アリ(だと思う)の登場人物たちが人生の壁に遭遇し頑張る。才能があっても努力は必要。お気に入りはネイリストのミナちゃん。若い子が可愛いをがんばっているのが微笑ましいし超絶羨ましい。

    食べたくなったのはやっぱりシュークリーム。ふわふわ生地、マールブランシュのシュークリームが好きです。

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    2026年04月03日
  • 眠れない夜のために

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    やっぱり千早さんの本は文章がとても綺麗…。
    10個の夜に関するお話だったけれど、わたしは「しじまの園」「夜の王」「繍しい夜」が特に好き。
    優しく、でもどこか寂しい言葉になんか心が揺さぶられる。

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    2026年04月02日
  • しろがねの葉(新潮文庫)

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    ウメ、モテるね。理由は分かるよ。芯が強い女性だ。ラストスパートは、ウメの純粋さが分かった。私もウメみたいな妻になりたいと思いました。

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    2026年03月31日
  • あとかた

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    各短編の主人公が身近な人で構成されていて、身近な人でも違った考えを持ちつつ、それぞれの恋愛観についての話が展開されていて、面白かった。
    私は、水草くんが素敵と思った。

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    2026年03月29日
  • グリフィスの傷

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    ネタバレ

    傷をテーマにした短編集
    いじめによる心の傷
    動物、レイプによる傷
    リスカによる傷
    刺青、整形による傷

    様々な傷があるが、美しい女性が本当の自分になるために、あえて一般的に醜くなるような整形を受けるという話は興味深かった
    確かに美の価値観は人それぞれ違う
    この主人公は美しいが故にあらゆる男性から舐めるようにみられることを嫌い、自分の顔が嫌でたまらなかった
    そして行った整形は刺青と同じようなものだと言う
    確かにそうなのかもしれない

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    2026年03月27日
  • グリフィスの傷

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    ネタバレ

    色んな傷があって、もちろん外傷的なものも、心理的なものもあって、その傷に対する思いも人それぞれにあって、考えさせられるものがありました。でも、題材は重い感じがするのに千早さんが書くとなんでか洗練された美しい言葉になって、ストンと落ちる感じがして、読むのがキツくなったり、気持ちが落ちたりするようなこともなく、ただ綺麗な話しを読んだ感じになりました。
    物語の中で「傷つけられた本人は忘れている。傷つけた方は覚えていて、見る度にその体に残る傷跡を探してしまう。どんなに薄くなっても、後悔の味はそのたびに蘇ってくるのだろう。」っていう文章があって、私がよく目にしたり聞くのは逆で、だいたい傷つけた方が忘れて

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    2026年03月26日
  • さんかく

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    おいしい料理がでてきてほっこり。
    しかし、3人のそれぞれの思いは切なくて、人と人との関係は、感情や気持ちもあるのだろうけど
    それだけじゃなく、タイミングもあってほんとちょっとした差で変わってくるんだろうなというのを思った。
    高村さんの私たちは誰かに受け入れられたいっていう気持ちを持て余してたっていう文章が心に刺さった。

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    2026年03月22日
  • 西洋菓子店プティ・フール

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    ネタバレ

    千早茜さんの小説は五感が刺激されそうなくらい登場人物の言動や感情の描写が丁寧で繊細で面白い!

    聞いたことがないスイーツを沢山調べられたから今後事前リサーチして食べてみたいな。

    おじいちゃんがいなくなったときに受けたショックの原因について「近かったのに知らなかったから」というようなことを祐介が言っていたのが印象に残った。
    身近な存在に対してよく知らなくても知った気分になってしまうのって自然なことかもしれないけれど、その人と別れた時に後悔しそうだから、どんなに身近な存在であっても知る努力をしようと思った。

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    2026年03月21日
  • 正しい女たち

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    正しい、って何が正しいんだろう?私の正しいと、あなたの正しいは同じかしら。

    短編集だと思って読んでいたら、最後の解説を読んで「連作短編集」だと気付いた。びっくり。最初に出てくる4人の女友達の話と、環の話がつながっているのは気付いたけれど、他の話もほんのりとつながりがあった。このほんのり感、すごいな。
    6作品の中では、海辺の先生と幸福な離婚が好みかな。

    千早作品特有の、男女の歪んだ愛、歪な愛がよく描かれていていいね。

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    2026年03月18日
  • 魚神

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    不思議な感情を覚える物語だ。
    異性愛とも家族愛とも違う、2人だけが互いに抱く独特な感情が文字を通して伝わってくるようだった。

    結末をハッピーエンドと捉えるか、バッドエンドと捉えるかが極端に別れると思う。
    私は、これからの2人が2人だけの世界で幸せになってくれたらいいなと願う形で読み終えた。


    千早茜さんの作品は【香り】が強い印象だったが、今回はそれだけではない別の【何か】を感じられて、とても印象に残る1作品だった。

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    2026年03月12日
  • 犬も食わない(新潮文庫)

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    読みやすい。男女それぞれの視点で書かれている。
    言葉にするのは難しいし、好きだとか、そういうことを言うのは野暮で恥ずかしいかも。言えないよねわかるよ〜!ってなりました。

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    2026年03月11日
  • 眠れない夜のために

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    全10話の、眠れない夜の過ごし方のお話。
    色々な眠れない理由があって、色々な過ごし方があって。
    どのお話も穏やかで優しいお話でした。
    まずは、一通り楽しんで、眠れない夜に読みたいお話を摘まみたい、そんな本でした。

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    2026年03月08日
  • なみまの わるい食べもの

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    賞を取った後ってそんなに目まぐるしいんや。
    冷蔵庫は精神状態のバロメーター。
    食べ物へのこだわりが強くて友達にはしたくないタイプやけど、たまに妙にわかる!!!ってなる食べ物への気持ちがある

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    2026年03月07日
  • こりずに わるい食べもの

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    作者にとって食は自由。あくまでも自分自身の欲求に忠実な姿勢は清々しい。

    作者の発想と言葉の選択は今回も面白い。水餃子作りを「兵馬俑」と喩えたり、めんつゆはデニムと言い切ったり。

    作者の手にかかるとアスパラガス1本が主役になりご馳走になる。読んでいて好きな物を好きなように食べまくりたくなった。誰かとの瞬間の光を宿した食事をしに出かけよう。

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    2026年03月07日