千早茜のレビュー一覧
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購入済み
感覚的な作品
とても読後感の良い作品でした。絵画をみてるようなそんな気分になれる、読んでいるといろんな風景が想像できます。で読み終わったら好きな人に会いに行きたくなる(笑)そんな気持ちにさせてくれる本です。オススメ!
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ネタバレ神様の暇つぶし
時間は思い出を濾していく
残った記憶の粒で
思い出は美しく彩られていく。
だから私は醜く汚い記憶も
ちゃんと覚えておきたい。
大切な時間にこそ思うこの気持ち。
私も忘れたくないあの時間にあった
いい事嫌なこと、全部記憶に残そうとするのは、それを分かってるからなんだということを知った!
千早さんは私のなんとなくの感覚を素敵な言葉で形づけてくれる。
男女の愛はどこにでも生まれるものなんだなー。この愛が綺麗かとか本物かとかは分からないけど、フジを変えたことは大きいし、フジの人生はこの体験と思い出で構築されていくと思うと、やっぱり全さんは悪いと思う。きっと人生ってそんなもん。 -
Posted by ブクログ
透明な夜の香りの続編ということで期待して読みました!が……
個人的には今回の主人公?の朝倉くんがあまり好きになれなかった……。
話の内容はすごく面白かったし、一香ちゃんが出て来てくれたことも嬉しかったんだけど、朝倉くんが……。
辛い過去があるのも分かるんだけど、わたし怖い男の人が苦手で…それでかな…。
母親がテーマなところもあったからそこも重たかった…。
そして今回も前回と同様、朔さんと一香ちゃん、早くくっつけ〜と念じながら読んでましたが、あの2人はあの距離感がいいんですね…( ᵕ ᵕ̩̩ )
朝倉くんが苦手というだけで本自体はとても良かったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ神名は新進のイラストレーター。
仕事も増え、彼氏とも同棲し、愛人だっている。
昔から男と寝るのは厭わない。
そんな神名を見守る男ともだちハセオ。
このハセオがいい。
風俗好きだし、女はやるもんだと思っているが、神名だけには手を出さない。
そんなハセオと、危なっかしいが好きな仕事に邁進する神名の成長の物語。
「やっと思いだした。好きなことを好きにできるようになるために生きているのだ。うまくいかない時でもそのイメージを失ってはいけなかった。私の武器は、私だけだ。」
私の武器は、私だけだ。
そうだ、その通り。
私も数年後には還暦だが、まだまだやれる。 -
Posted by ブクログ
おすすめポイント
・前作「透明な夜の香り」の続編が読みたい人
・透明感のある、上質かつ読みやすい文章に浸りたい人
・源さんの過去とか、朔の過去を知りたい人
残念ポイント
・朔は短髪ブロンドなのが私は受け入れられないんだな〜!無機質で儚げ、涼やかで透明な雰囲気を保つ人だったら、線の細い長髪がテンプレじゃないのかなー。
・前作みたいな朔の強さが見たい人には物足りないかも!今作は朔ではなく満が主役なので、朔推しの人には、「うーん」かも。
・バイの姉さんの登場シーンが寒い。突如深夜アニメのテンションになる、切り替えが突然すぎて寒い。静謐な雰囲気を一貫して欲しかったな。不意打ちでオタク臭を醸し出す行為 -
Posted by ブクログ
恋愛なんて似合わないと一歩引いてる女子大生・藤子が30歳年上の写真家の男性・全と出会うお話。
肉感が強い文章が作中の夏という季節感と相まって湿度高く生々しい。
描写がビビッドすぎて苦しく感じる部分もあった。
もっと暑い時期に読みたかったような気もするけど、そしたらより生々しさは増したかもしれない。
食欲旺盛な藤子の食事シーンがムシャムシャ食べてて気持ちよくて、生きてるー!って感じ。
全さんは高い場所から下を見たときのように吸い寄せられるような魅力がある。
全という名前にも何か意味を求めたくなるような人。
生と死、ふたつの命の対比が美しい。