千早茜のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
神様って宗教だけじゃないんだなと思わされた。
その人にとっての神様は、
夫かもしれない。
子供かもしれない。
友達かもしれない。
推してる人かもしれない。
全さんと藤子にとってはお互いが神様だった。
大切な人が突然いなくなる。
これはいつか必ず起きる。
私はその瞬間が訪れた時に耐えられるのだろうか。
生き続けられるのだろうか。
そんなことを考えさせられてしまった。
以下、心に残った言葉。
俺が思う神様っていうのは、
かたちはなんでもいいんだよ。
みんな自分の恋愛だけが綺麗なんだよ
どんなに深く愛し合っていても、お互いは自分の物語にいる。それが完璧に重なることはない。 -
Posted by ブクログ
十七世紀から現代までの西洋の服を
一万点以上収集している服飾美術館が舞台。
洋服補修師という職業があることを
この本で初めて知った。
クローゼットのような空間に保管されている
傷んだ服たちを、補修士と呼ばれる人達が
当時の姿に戻すために働いている。
千早さんの洋服たちの表現がとても美しく、
服飾の専門学校に少しの間通った事がある
自分としては、出てくる服たちが魅力的すぎて
読んでいるだけでワクワクしてしまった。
好きを極めた、プロフェッショナルな人達が
羨ましい。
服飾美術館で補修師として働いている
男性恐怖症のトラウマを抱えている纏子(まきこ)、
女性服が好きというだけで好奇な目で見られ、傷