千早茜のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
香りシリーズ完結作。二十代の小川朔を描いたとあるが、京都の香老舗の一族の物語が主体だった印象。最終作ともあって前作よりも強い香りを感じる内容。その強すぎる香りに翻弄される人々の嘘や欲望が渦巻いていて、本音が見え隠れする京都らしさも感じ取れて読み応えがあった。
後半のりんご飴の欠片が血に見えたくだりが前作のオマージュになっててよかった。
受け取り方によっては、最後の真奈から小川朔への言葉にはまるで沈香木のように、密やかに蓄積された強い欲望の香りが滲み出ていて、少しゾッとした。
あと憶測ですが、単行本のスピンをタイトルに合わせて白色にしているところに作り手のこだわりが感じられた。 -
Posted by ブクログ
出会って40数年の女ともだちがいる私は「男ともだち」という題名に惹かれ読み始めた。
主人公の神名を始め取り巻く登場人物は誰もが自分勝手でわがままな人物ばかり。
神名自身も人間関係に不器用で恋人や不倫関係を続けてるところは自己チューであろう。
そんな神名が素のままをさらけ出せ程よい距離感でいられるのが男ともだちのハセオ。彼との会話は兄妹ゲンカの様であるが読んでて不思議と温かい。
お互い、他の異性とは簡単に身体を重ねる。ところが、2人には一線を越えない不文律があり、お互い心地良い距離感と心の奥底に理解と共感がある。
そんな2人のクライマックスに向けての描写が感動的で、それらのシーンが普段より目の前