千早茜のレビュー一覧

  • ひきなみ

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    本作のトピックは「女」であることに対する嫌悪感なのだろうと思う。著者は何度も向き合い、絶望してきたのだろう。男性には書くことのできない女性であることのやるせなさの表現が経験してないとかけないほどの解像度であった。初めて生理が来たときの恐怖、生理を止める方法はなく近所の店に買いに行くこともできない絶望感。
    急いでティッシュで対処する生々しい表現。
    体の変化だけではなく、幼少期から感じ続ける男性と女性の違いの歪み。
    島という狭い世界だけではなく、東京に出てきても感じなければならないその差別に大逆転劇を持ち込むのではなく「逃げるってことは自分じゃない人間の見方を拒絶しているようで受け入れてしまってい

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    2026年02月21日
  • しつこく わるい食べもの

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    わるたべ再び。
    千早さんの食への姿勢が今回も面白く読ませてもらった。
    コロナ禍に入ってからは飲食店に全然行けなかった当時を思い出し、ふらっと行きたいお店に行けることって幸せなことだなと思った。

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    2026年02月21日
  • 赤い月の香り

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    透明な夜の香りを読んで続編も気になって読みました。小川朔の雰囲気がやっぱり好きだぁと思い直しました。個人的に満も良いけど、若宮さんと朔さんの関係が好きなので透明な夜の香りを上回ることは出来ず星4つで!

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    2026年02月20日
  • 透明な夜の香り

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    たしかに「匂い」は記憶に残る。

    同じく「音」も記憶に残る。

    記憶の中に永遠に残る、みんな忘れていくけど必ず思い出す瞬間はある。
    時には残酷に思い出す。

    執着せず愛着を持って、いつかの夜の香りを思い出せればいいな。

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    2026年02月19日
  • 女ともだち

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    面白かった!
    それぞれの短編の掲載順?編纂順?並び?がとてもいい。最初の2話でズドンと落として中盤でジワジワ癒されて、最後は駆け抜けた。
    読み始めは女ともだちって何でこうなんだ……と落ち込んだけれど、読み終わる頃には女ともだちってなんかイイなと思える。
    「COPY」「水底の星」「ブータンの歌」が特に印象に残った。

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    2026年02月19日
  • クローゼット(新潮文庫)

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    過去に囚われる二人のお話。千早茜さんらしい本でした。情景やその空間の詳細をいろんな言葉を使って表現するから必然的に文が長くなるが、スっと頭に入り想像が簡単にできる。この本の世界に入れる。もう一度あの本の世界に入りたいと思える作品。

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    2026年02月18日
  • 犬も食わない(新潮文庫)

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    ひとつの物語を2人の作家さんが順番に書き進めていって徐々に物語を作っていく感じの構成でした。
    カップルの出会いから付き合ってを描いているのですが、このカップルがずーっと喧嘩してる。笑
    しかもその喧嘩のテンポが良くてどんどん読んでしまう、なんかクセになる1冊です( ^∀^)

    彼女視点から描かれる彼氏は頼りなくてアホで気が利かない、めちゃくちゃイライラするどうしようもない奴やけど、
    彼氏視点から描かれると、彼はただの言葉足らずなだけで不器用ながらも本当はめちゃくちゃ彼女のためにって考えて行動してて、でも全く伝わってなくて、なんだか憎めない奴。

    「そんな男何がいいの?時間の無駄やから別れた方がい

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    2026年02月17日
  • 人形たちの白昼夢

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    久しぶりの千早茜さん。
    もう千早茜ワールドだった。

    人形と青いリボンをテーマにした12の短編集。
    それぞれのお話はどこか静かで...
    千早さんらしいとても美しい世界観
    それでいて残酷。
    なんだろ、残酷さがより際立っていた。

     
    各編のタイトルもおしゃれ

    コットンパール
    プッタネスカ
    ビースト
    ロゼット

    このあたりが好きでした。

    挿入絵も素敵。

    千早茜さんにはずれなしです。
    独特な世界観好きさんいませんか??

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    2026年02月17日
  • あとかた

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    1番最初の話がいきなり浮気からはじまり、とっつきにくく、飲み込みにくさを感じた。わたしにはこの本は向いてないのかもしれないと思ったけど、読み進めていくうちに物語の中にストンとはまりこんでいた。
    自分とは似ても似つかない考えや行動の登場人物たちに、気がつけば惹きつけられて、気持ちが寄せられていた。

    物語の中で揺らぐ情動が根ざすのは、だれもが抱えている普遍的な孤独や悲しみや苦しみだ。正しいかどうかでは測れない。感情が導き出す道は不合理で複雑で、幸せなんて一口に語れる出口はない。
    読み終わった後も物語の余韻が悲しく残っている。人生がもっと単純で明快だったら良かったのに。

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    2026年02月16日
  • 赤い月の香り

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    ネタバレ

    先月の最後に読んだ『透明な夜の香り』の続編をさっそく読みました。主人公の朝倉くんが男性なこともあって、新城や源さんとのやりとりもテンポいい感じで、会話の雰囲気が違って面白かった!でも話の静謐なところや、みんなが抱えている奥のひんやりしたところはそのままで……読みながらまた不思議な気持ちになった。こういう感覚の没入感があるんだな。前作の主人公・一香も出てきて嬉しかったし、朔さんとの関係性もやっぱり良い~~~……。個人的には、依頼者だった持田くんが朝倉くんとその後も仲良くしているところも好きでした。

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    2026年02月16日
  • 西洋菓子店プティ・フール

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    最初ピンとこない感じだったのに、途中からめっちゃ引き込まれて一気に読んでしまった。

    あれこれ理由をこじつけて、自分を納得させようと頑張って、それでもうまくコントロールできない現実から逃げたくなる。
    そんな人達が主人公の連作短編集。
    ふんわり甘くて心地いいお菓子で、一瞬見たくない現実から逃れられても、容赦のない現実から目を背け続けることはできない。
    嗜好品をはけ口として消費するのではなく、ちゃんと楽しめるように、この主人公たちのように、向き合いたくない現実に立ち向かいたいと思った。
    特に、ネイリストの主人公が発したセリフがお気に入り。
    「自分を卑下しても、自分が好きになったものを否定しちゃダメ

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    2026年02月15日
  • マリエ

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    結婚すると「おめでとう」って言われるけど、離婚では言われません。離婚は不幸なイメージが付き纏うけど、本作は離婚してさまざまな場面に遭遇していく「マリエ」とその心の中が描かれます。夫に「恋愛がしたい」と言われ離婚するわけですが、主人公のほうが恋愛、婚活を経験していく姿に共感もし、嫉妬もしていく作品です。
    不謹慎ですが、結婚小説より離婚小説の方が面白いのではって思いました。

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    2026年02月15日
  • 神様の暇つぶし

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    帯に「心をザワつかせ、ヒリヒリさせる」とあることからどんな感情にさせられるのかと思いながら読んでいたが物語は常に暗がりの中を進んでいくような感覚があるものの、最後は清々しい気持ちになれた。
    読み終えた今、主人公と共に読者である私自身も全さんと過ごした日々が大切な想い出となったような、そんな気持ちだ。

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    2026年02月15日
  • マリエ

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    幸せかどうかは他人が決めるものではない。
    意見される筋合いもなければ、評価される必要もない。本作は、そんな当たり前でいて難しい事実を、静かに突きつけてきます。

    40歳手前で夫から切り出された離婚を受け入れたまりえ。喪失感より先に訪れたのは、思いがけない解放感でした。誰かに合わせる必要も、気を遣う相手もいない生活。自分のしたいことを、自分のペースで選べる環境が、これほど心地よいものだったのかと気付いていきます。

    そんな中で出会う7歳年下の由井くん。一方で、まりえは結婚相談所にも登録し、「結婚相手」を探し続ける日々を送ります。

    恋人と結婚相手は別なのか。
    そもそも“幸せな形”とは何なのか。

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    2026年02月14日
  • 神様の暇つぶし

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    ネタバレ

    生々しい恋愛物語でした
    触れたい、っていう思いは片思いで抱く感情の中でもかなり厄介だと感じた。そして、それが一時叶ってしまえば、もうほぼ執着のような粘っこい感情に司られる。今まで恋愛から遠かった20歳の女の子の、そういう感情の動きが繊細に描かれていて、苦しくもあり、私も幸せなあの夏にいたような気持ちになった。

    ー私は変わったんじゃない。
    変えられたのだと思いたいのだ。傷つけられたのだと。今はもう傷しか残っていないから、何度も何度も自分でかさぶたをはがし、痛みと見えない血が流れるのを感じて、あのひとのつけた傷を確認していたいのだ。ー

    辛い、寂しい思いをずっと持ち続けてしまう現象がこう言語化さ

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    2026年02月14日
  • マリエ

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    千早茜の書く文章が好きすぎる。この人の文章からは香りが漂ってくるし、目の奥には鮮やかな色彩や眩しい白い光が浮かぶ。香水がつける人によって違う感じ方になること、濡れた植物の葉の青いにおいや土の臭い、花の香りや鮮やかさ、料理の湯気と美味しそうなにおい、窓から差し込んでくる朝日で部屋が白く照らされることを主人公まりえと一緒に自分も体験する。文章を読んでるだけなのに色んなことを感じ取れるのが楽しい。前々から言っているが千早茜は食べ物や料理や食事の描写に優れていると思う。

    自分の周りが結婚したり妊娠出産子育てをしたり、恋人と結婚を考えたりマッチングアプリで真剣にパートナーを探したりしており、こういう人

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    2026年02月12日
  • しろがねの葉(新潮文庫)

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    一言で言うと読んで良かった。

    千早茜さんの作品が好きで
    直木賞受賞作品は読んでおかねば
    と思ったが、歴史ものは苦手…
    難しい漢字、知らない単語も
    多く調べながら読み進めた。

    この時代の食べる、生き続ける事の厳しさ
    現代では考えられない命の削り方を
    ウメの一生を通して知る事が出来た。

    愛する人が死ぬと分かっていながら
    間歩へ送る事の辛さは計り知れない。

    そして千早さんの描く男性はいつも魅力的。
    喜兵衛も隼人も龍も真っ直ぐで優しく
    そして強い。
    現代の女性にも必要な強さを
    ウメは持っている。



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    2026年02月12日
  • しろがねの葉(新潮文庫)

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    早くも「今年の一冊」の候補になりそうな作品でした。登場人物それぞれ魅力があり、山や植物の風景、間歩の描写がリアルで引き込まれました。

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    2026年02月11日
  • 西洋菓子店プティ・フール

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    ⬛︎ ほんわかだと思ったら、違いました

    千早さんの小説を読みたい。でも重たい話はちょっと避けたい……(わがまま)そんな気分で本屋をうろうろしていて目に留まったのが本書でした。

    甘いお菓子が登場する、ほんわかした物語かな?と思って手に取りましたが、実際はどっしりとした人間ドラマを描いたお仕事小説。いい意味で裏切られました。

    主人公・亜樹は、有名パティシエールを退職し、将来的に店を継ぐことを見据えて祖父の営む洋菓子店に戻ります。

    この祖父がとても魅力的。
    昔ながらの頑固で職人気質な人物ながら、根は深く優しく、しかも人を見る目が鋭い。静かにかっこいいおじいちゃんでした。

    亜樹もまた、幼少期

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    2026年02月11日
  • しつこく わるい食べもの

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    コロナ禍での食について記録されているけど、トイレットペーパー買い占めとかマスクがドラッグストアで売り切れが続いたこともあったなと思い出させてくれた。食事の在り方が変化していったりもあったなと。

    パフェをあまり食べてこなかったけど、食べたくなった。

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    2026年02月11日