千早茜のレビュー一覧

  • あとかた

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    半分くらいから一気に読んだ。この人の書く文章好きだなー!
    読み終えたらなんだか温かい気持ちになった。水草くんのおかげだな。
    積んでる他の作品もすぐ読みたい。

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    2025年10月30日
  • 透明な夜の香り

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    期待に胸を膨らませるというわけではなく、何気なく買った一冊だったが、思いもよらぬ収穫だった。

    みんな何かしらキズがあってちょっと歪んでる
    だからか、新城が登場すると空気が変わる
    日常が戻る感じ

    ミステリアスな朔の魅力は元より、周りを取り巻く人たちがみんな個性がバラバラで、それがかえって調和がとれていて心地よい雰囲気になっている

    シリーズ化してほしいし、登場人物が魅力的なので、ドラマ化とかしそう…して欲しい

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    2025年10月29日
  • グリフィスの傷

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    傷をめぐる短編集。体の傷だったり心の傷だったり。
    幼い頃の額の傷にまつわる『慈雨』がとても良かった。気づいたら涙が出ていた。
    千早茜さんの本で、主人公が最初から母親って今まで読んだ中ではほぼなくて新鮮な感じがした。
    『あおたん』の刺青の話では『桜の首飾り』を思い出した。
    千早さんの本全部読みたいキャンペーン中なのでこれからもどんどん読む。

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    2025年10月29日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

    購入済み

    商店街を舞台にした七軒の店のお話。作品達が直接関連しているわけではなく、同じ商店街の空気感で繋がっていてどれも印象的でした。

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    2025年10月28日
  • 私の身体を生きる

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    いろんな視点、テイストがあって面白かった。『てんでばらばら』がお気に入り。
    しかし性被害者の多さよ。加害者が多すぎるし許されすぎてる。やめてくれマジで。『女であることを喜びながらも、女であることによる気持ちの悪い経験を排除していきたい』。マジそれな。

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    2025年10月28日
  • さんかく

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    三角関係のそれぞれの人が癖があって面白い。又、出てくる食べ物がともかく詳しく表現されていて美味しそう何度も食べたく成りました。
    最後も良かったね〜。

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    2025年10月27日
  • 神様の暇つぶし

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    苦味と甘味が残るような読後感。
    人間の醜さも脆さも美しさも、全てがダイレクトに伝わってきて、辛く苦しくなるほどに魅力的な作品だった。

    一歩間違えれば嫌悪感を抱いてしまいそうな物語なのに、こんな風に優しく描けるのがすごい。
    艶かしい部分さえも愛おしく感じてしまうほど、丁寧なストーリー展開とキャラクター作りが上手だった。

    何かを失った人、寂しい人、心に穴が空いてしまった大人におすすめ。

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    2025年10月26日
  • しろがねの葉(新潮文庫)

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    主人公のウメが山師に拾われ、どう生き抜いていくのかが興味をそそられた。またウメの魅力に引かれる男たちの存在や、その男たちを追いかける女たちなど、男女の恋心のもつれも描かれていて、読んでいて飽きなかった。銀を掘る男たちが短命で亡くなっていっても、その場を離れず、闇とともに生きるウメの覚悟に胸を打たれた。

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    2025年10月22日
  • 正しい女たち

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    短編集と言いつつも、物語の繋がりがいくつかあった。関係性を図にして表してみたいくらいの小さな繋がりもきっとあると思う。私個人としては読み進めていく度に段々と面白くなり、最後の話を読み終えると胸がすくような感覚になった。短編集なのですぐ読めておすすめ。

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    2025年10月22日
  • 眠れない夜のために

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    眠れないそれぞれの主人公のお話が十夜。「空洞」「森をさまよう」「水のいきもの」「あめ」「しじまの園」「木守柿」「夜の王」「繍しい夜」「寝息」「仕舞いの儀式」挿絵も素敵でどれも美しい文章。夜寝る前に、2、3話ずつ読みました。

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    2025年10月21日
  • 神様の暇つぶし

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    私は変わったんじゃない、変えられたのだと思いたいんだ。(本文より)
    世間一般の男女が繰り広げる“普通の恋愛”とは大きく違う恋愛模様が書かれている。行き着く先は行き止まりな恋愛に意味はあるのか。またそれを失ったとき自分には何が残るのだろうか。ただの虚無感だけだろうか。そんな葛藤を引き起こす一冊である。

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    2025年10月20日
  • わるい食べもの

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    食に関するエッセイの連載をまとめたもので、食に対しての千早さんの並々ならぬ情熱が伝わってくる。
    常々、小説家って食に関して一家言ある方が多いな、と思っていたけれど、その理由のひとつが今回わかった気がする。

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    2025年10月20日
  • 男ともだち

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    ネタバレ

    ふたりの関係性はどこに落ち着くのかと思っていたが、最後の終わり方がハッピーエンドなのが少し残念だった。こういうきれいな言葉で落ち着かない関係性は世の中にはあるのだろうと思う。が、自分がその立場ではないのでなかなか共感できない部分もあり、新たな知見や感覚は掴めなかった。

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    2025年10月20日
  • 私の身体を生きる

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    女性作家の自身の身体にまつわるエッセイ集。特に30,40代の今人気の作家さんたちだけを集めたというのが面白い。自身の身長について書かれている方もいたが、自ずと性にまつわる話が多かった。

    個人的に感動したのは村田沙耶香さんと能町みね子さん。こちらの感想で、女性なのに自慰について書かれている方が多くて引いた、という感想が少なくないのは正直ちょっと残念だなと思った。村田沙耶香さんは幼少期から行っていた自慰について、いやらしいものという周囲との認識の差に未だに慣れない、ということを書かれていたのだが、子供の頃の自分の王国という表現でその感覚について本当に美しい描写をされており、涙が出そうなほど感動し

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    2025年10月20日
  • しつこく わるい食べもの

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    わるたべシリーズ第2弾。
    ちょうどコロナ禍で書かれたようで、集まってみんなでご飯を食べたり、外食が難しい時期だったなと思い出しながら読んだ。
    千早さんの食べ物の好み、本当にはっきりしていて面白い。
    今回、印象的だったのは「すすれない」。何を隠そう、私も麺がすすれないのです。頑張ってすすろうとすると呼吸困難みたいになるし、間違って気管に入りそうになったりもする。一緒だわ!と嬉しくなった。
    パフェ愛もひしひしと伝わってきて、久しぶりに美味しいパフェが食べたくなってしまった。

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    2025年10月20日
  • 神様の暇つぶし

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    内容や展開は他の方が書かれている通りなので割愛。
    率直な感想。
    貪欲なまでの生への執着と渇望が感じられた。
    「食べること」「人を求めること」「自我の主張」全てが描かれている。でもそこに、社会や他人と生きることで培われた屈辱や恥辱、意地やプライドなどが混ざっている。それも1つの「生」であることがより生々しく感じられる。

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    2025年10月20日
  • しろがねの葉(新潮文庫)

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    ネタバレ

    男まさりの強い女性が、地域社会に適応していく中で様々な葛藤と人間的成長を経験していく。

    強姦した犯人を殺害したのが喜兵衛だと知った場面で、思わず泣いてしまった。

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    2025年10月18日
  • 男ともだち

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    男女関係は脆いから、大事な人間こそ性的関係を持ちたくないのは分かる気がする。
    でも、いわゆる普通の友人であれば、添い寝はしないから、性を含む関係なんだと感じた。

    千早さんの描く女性は、自分を信じて生きる力強さを持ってるから好き。

    中国茶やチョコが好きとか、食べ物には目がないところとか、京都に思い入れがあるところとか、千早さんの人物像と主人公が重なるところが多々あった。

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    2025年10月17日
  • 透明な夜の香り

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    ネタバレ

    元・書店員の一香は、古い洋館の家事手伝いのアルバイトを始める。そこでは調香師の小川湖が、幼馴染の探偵・新城とともに、客の望む「香り」を作っていた。どんな香りでも作り出せる朔のもとには、風変わりな依頼が次々と届けられる。一香は、人並み外れた嗅覚を持つが、それゆえに深い孤独を抱えていることに気が付き。香りにまつわる新たな知覚の扉が開く、ドラマティックな長編小説。
    紺色の声の朔…どんないい声のイケメンなんだろうと妄想しながら…金木犀の香りのいい時期に読みました…

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    2025年10月17日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    このシリーズの4に好きな作家さんがいたので読み始めました。
    4⇒1で読むと、あのお店はこういう話の始まりだったのか~がわかって面白かった!
    短編集なので、もちろん好みのものと、あまりそうでないものはあるものの、全体的には呼んでいて面白かったです。

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    2025年10月16日