千早茜のレビュー一覧

  • 燻る骨の香り

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    香りに様々な感情が混ざって、それを嗅ぎ取り続ける息苦しさのようなものが伝わってきて、読みながら少し苦しかった。それでもこのシリーズの空気感が好きなので、またいつか続きを読みたい。

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    2026年06月26日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    「透明な夜の香り」を超えることはないけれど、この作品でより一層、この洋館が、「透明な夜の香り」が、大切な作品になりました。大好きな関係性。

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    2026年06月25日
  • 男ともだち

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    この作品は読む年齢によって感じ方が変わると思う。
    経験と年齢は比例しないとしても。

    愛情とは何だと思うか
    の質問に答えるハセオのように
    私はなれそうもないが。

    少しずつ逞しくなる神名が素敵だった

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    2026年06月25日
  • ひきなみ

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    瀬戸内海の島で二人の少女、家庭の事情で東京から祖父母のもとへ送られてきた葉ヨウと、別荘の管理人をする祖父とともに島に住む真以マイ、が出会ったところから始まる物語。

    第一部、閉鎖的な島での平坦な暮らしに挟まる非日常的な出来事と、その中で描かれる、島で唯一のよすがである真以に対する葉の心情の揺れ、一定のところで心を閉ざす真以の心根のありようがとても面白く、ぐんぐんと惹き込まれた。
    大人も子どもも性別で線引きされ、とりわけ女性に対する蔑視抑圧が罷り通る島の風土を下敷きにして進む物語は、それぞれの理由で島の異物とならざるを得なかった二人の心の通じ合いの繊細な描写がとても魅力的。

    成人した葉が働く、

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    2026年06月25日
  • 神様の暇つぶし

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    「依存」って感じ。好きな人ができて他の人になんと言われようが好きすぎて、何も見えなくなる。失ったらどうしようもないくらいの絶望に陥る感じ。忘れたと思っても一瞬で気持ちは戻って。
    私には一緒に過ごしただけのおじさんを好きになる柏木の気持ちが分からなかったけど多分安堵感とかどこかで孤独になりたくない、求められたいって思う気持ちから発生したのかなって思った。
    里見の「皆自分の恋愛だけがきれい」って共感すぎる。

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    2026年06月25日
  • 透明な夜の香り

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    香りの本だけど、色鮮やかな描写が心地よくてお昼前の木漏れ日の中で読んでいるかのような暖かさを感じた。

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    2026年06月29日
  • 透明な夜の香り

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    ネタバレ

    よかった。淡々としつつ、爽やかで、少し不穏で、ハーブの香りが漂ってくるような
    どことなく危なげな一香や朔と対比するように、生命力あふれて人間らしすぎる新城のよさよ
    ラストも安易に洋館戻って恋愛みたいにならず、(まずは?)友人として。ってところがまたよい。
    友人にしてはもうわりとお互い深すぎるとこまで踏み込んでるけど
    でも、対等な人と人同士、新たな関係いいね。

    しかし一香の仕事内容、ものすごい家事スキルないと結構無理じゃない?私は無理。
    家政婦と事務やってるんでしょ?
    特殊な環境でハーブ名と精油の種類やら覚えるのも一苦労じゃね?
    おまけに手の込んだ料理の数々…栗の渋皮煮なんて栗の皮煮てうまく剥

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    2026年06月25日
  • 透明な夜の香り

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    美しい題名と美しい表紙に惹かれて購入しました。
    千早茜さんは初読みです。
    人の機微には敏い朔だが自分の心が一香を思う気持ちがわからない。執着なのか愛情なのか?

    ここまで香りを言語化して私に想起させる力がすごいと思いました。良い読書でした。

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    2026年06月24日
  • 燻る骨の香り

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    シリーズ最終作に前日譚?と思ったら、ラストシーンで納得した。
    なんか一作目を読み返したくなったわ。
    それにしても若かりし頃の小川朔ってより一層得体が知れない。
    ただ、新城と居る時だけは年相応だな。
    作風なのか題材なのか、何故だか分からないけど惹き込まれてしまう作品だった。
    作中に登場する「香り」も片っ端から嗅いで(聞いて)みたいよなあ。

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    2026年06月24日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    調香師小川朔が、顧客の様々な香りの依頼に
    生い立ちや過去、未来も覆いまとい
    その悩みをも凌駕し、次へと繋がる術を示す。
    その香りは小川朔自体の過去にも…
    そして全てのストーリーに繋がるタイトルが

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    2026年06月24日
  • 燻る骨の香り

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    薫りシリーズ3巻。京都の瑞雲堂は香原料販売や薫香の製造・販売を300年近く続けてきた会社。真奈と妹の丹穂はそんな家に生まれたが、嗅覚の才は丹穂にだけ。母はどうやら2人がかなり小さいときに亡くなっているらしく、妹も死んで火葬された場面から始まる。妹への引け目、母のいない喪失感など満たされない印象を受ける真奈が語り手となっている。火葬された妹の骨からは、なぜか伽羅の匂いがしていた。妹が天才的に配合していた薫物を納品できなくて困っていたりするタイミングで生前の丹穂と親しくしていた小川朔が現れる。彼は企業を辞めたばかりで新城ともまだ仕事を始めていないような頃。新城は興信所やっており、伽羅の薫りの骨につ

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    2026年06月24日
  • マリエ

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    日常で感じる違和感みたいなものをゆるゆるとピックアップしているような話だった。
    離婚に対するイメージはポジティブな方に変わった気がする。
    1人でのびのびと生きていきそうなまりえさんもまた、自分の物差しで恋愛がしたかったのではないかと思った。
    由井君との出会いは出来すぎだし、いくつになってもしんどいものでもあるのだなと感じたけど、それでも恋っていいなと思える内容だった。
    作家の金原さんとの対談も面白かった。小説の書き方とか作家さんの視点の違いなど、新鮮で楽しかった。

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    2026年06月24日
  • 燻る骨の香り

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    今までとはまた違った展開でありつつ、その特異性を印象付ける流れや、独特の雰囲気は残っていて良かった。

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    2026年06月24日
  • 夜に啼く鳥は

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    不思議さ、異質さが生々しいから読んでいて違和感がない。浮世離れしているけど、人と同じような葛藤も抱えている。御崎や四みたいな存在が本当にいるかも、と思えるような絶妙な匙加減が見事だと思う。

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    2026年06月23日
  • わるい食べもの

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    千早茜さんの食にまつわるエッセイ
    千早さんの小説で食事の描写が光っていて印象に残っていたので食がテーマのエッセイは良いものだろうと期待値高く思っていたら案の定だった。
    1作目の「モンバサのウニ」で掴みは抜群、情景がイメージしやすいだけに非常に面白かった。
    そこからは勢いに乗ってぐんぐん読み進め、クセの強さやこだわりになるほどと思いつつ楽しく読んだアトラクションのような本だった。
    バレンタインでは他地方のオンラインで限定を買えるというのは新たな知見。来年試してみたい

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    2026年06月23日
  • 燻る骨の香り

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    前作も読んだはずだが記憶は朧。前日譚だしまあいいか。
    こういう天才ゆえの苦悩みたいな話は大好き。凡人視点なのが更に良い。

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    2026年06月23日
  • 透明な夜の香り

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    引きこもりだった主人公・一香が、調香師の小川朔と出会い少しずつ変化していく物語。小川朔は嗅覚の天才で、依頼者の望むどんな香りも作ることができる。しかし、その才能ゆえの苦悩も抱えており、人との関わり方に独特の距離感を持っている。

    一香もまた、大切な人の死から目を背け、前に進めずにいた。「香りは脳の海馬に残り、記憶と深く結びついている」という言葉が印象的で、香りを通して過去と向き合い、少しずつ変わっていく一香の姿が丁寧に描かれていた。

    館にはさまざまな悩みや願いを抱えた依頼者が訪れ、小川朔は善悪を判断せず、その希望に応えていく。そのエピソードの一つひとつも興味深かった。

    読んでいるだけで香り

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    2026年06月22日
  • 透明な夜の香り

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    ネタバレ

    香りは永遠に記憶される。瑞々しい薔薇の香りに触れたとき、わたしはこの本を思い出すような気がする。

    一香のいなくなった洋館でひとり、他人の欲望に向き合い続ける朔のことを想った。一香と何度もお茶をした居間や仕事部屋、クリスマスのリースとポマンダー、交わした会話のひとつひとつ。嗅覚が優位にくる朔にとって、香りがなくとも濃く在る一香の存在は他でもない「愛着」であった。紅茶の味が違うと気づいたとき、朔は初めて自身の「寂しい」という気持ちに向き合えたのではないだろうか。愛情を信じるにはあまりにも傷つきすぎていて、それでも他人に寄り添おうとする彼らの幸せを、本を閉じたあとも願わずにはいられない。
    最後の一

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    2026年06月22日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    ネタバレ

    小川朔シリーズ第二弾
    前作を読んだのは3年前くらいだったか、覚えてないけれど本作もまた同じくらい面白い
    作品全体を包む静かな雰囲気や人間の心の動きが巧みに表されている。
    今回のテーマが加害ということで、色々な加害の形があり、決していじめや虐待だけではないことが伝わってくる。個人的には一香さんの登場が作品の魅力を更に引き立たせていると思う。

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    2026年06月21日
  • 透明な夜の香り

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    しろがねの葉を読んで独特の描写や表現が気に入ってこちらも読んでみました。香りにまつわるストーリーですが著者の力が遺憾無く発揮されてますね。ファンタジーを読んでいるようでした。

    自分では思い出せないのに匂いを嗅いだら過去の記憶が一瞬にして蘇りますよね。好きだった人の匂いとか、よく通ってたお店の匂いとか。香りって不思議ですよね。

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    2026年06月20日