千早茜のレビュー一覧
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眠れない夜は・・・で始まる十の短編集
千早茜さんらしい、静かで繊細で神秘的な描写が印象的だった。夜の闇にある静かな孤独が描かれているのに心が落ち着く不思議な物語。
西淑さんによる色彩をおさえた挿絵もピッタリで、丁寧で独特な雰囲気の美しいイラストにも魅せられた。
どのお話も、短い夜は必ず明けるから、孤独でも、
一人じゃないと教えてくれるような余韻に包まれる。
数ページしかない短編なのに、こんなに味わい深い余韻があるなんて凄い。
日中にも読んだが、やはり夜に読む方がスーッと頭に入ってくる気がした。ゆっくりと丁寧に、一話ずつ、静かな夜に読むのがオススメ。
第一夜 空洞
第二夜 森をさまよう
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Posted by ブクログ
この作品も、「透明な夜の香り」と同じように香りを感じる作品です。
読んでいて香水を始めとして、食べ物や各季節の香りも香ってくるようでした。
森崎と離婚後、由井と付き合いながらも結婚相談所で罪悪感を感じながらも何となく婚活するまりえ。
そんな中相談所を退会するか悩むまりえに、年下の香織が言った言葉はすごく印象的でした。
同性としてまりえの気持ちはすごく共感できるが故に、自分から離婚を切り出したのに離婚後も何かと連絡してくる森崎も、まりえが一人で生活し始めた中、突然現れてまりえの生活に入り込んできておいて、肝心なことは何も言わず自分の都合だけ優先する由井も、私は好きになれませんでした。
離婚や -
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誰もが自分だけの庭を持っている。見える部分と見えない部分があって、誰にも知られないし、理解しえない。それは綺麗に整えられているのに、土の下では獰猛な生き物のようになってる。人と植物は似ていて違う。
周りになにも求めてはいけない
私には求めない練習の言語化(小説バージョン)に思えた。
人と植物の対比と暗喩が秀逸だった。
後半から刺さるセリフが止まらなかった
千早茜さんの小説の人間関係って距離感が心地いい。今回の主人公は人と距離を保ちすぎてるけど。
タナハシにとても共感。
大体出てくる男性みんなメロいんだよね
羽野は好きになってはいけないメロい沼男
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初めは物語がゆっくりだったから読み進めるのに時間がかかった
全さんとの思い出が増える毎にだんだん物語が進んでいきスラスラ読めた
全さんがミステリアスでアブナイ感じの魅力を持つ男性であり天才肌を持った人とゆうこともあり藤子にとっては何もかも初めてで新鮮な恋だったのだと思う
でも恋は盲目で知れば知るほど相手を理解しようとするほどのめり込んで手放したくなくなるのだと思った
全さんにとって藤子は最初で最後の初恋であり忘れられない人になったのではないかと思う
最後は一緒にはなれなくそれでも一生心に残る忘れられない人となったのかもしれない
人は何を思って最期を送るのだろうと考えさせられた部分もあり本妻がい -
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ネタバレ全の様な自分勝手で美しくも無い男が、なぜこんな魅力的に感じるのだろう。
ぐずぐずで瑞々しく、熟れた桃のような恋愛小説。食の描写が何とも官能的だった。
旅の帰りの新幹線、全はどんな気持ちで藤子を見つめていたんだろう。どんな想いで写真を選んだのだろう。あの夜、どんな表情で父の仏壇の前扉を閉めたのだろう。
「私たちの時間はあのひとの作品になった。」という一節が、藤子の恋とその終わりを示していて印象的だった。
個人的に里美がとても愛おしくなった。凛と美しくそこに居る姿がありありと目に浮かび、真っ直ぐに人を憎む所が可愛らしかった。とても哀しい。 -
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千早茜の書く男は、なぜこんなにも魅力的なんだろう。
近付いたら火傷する、分かっているのに惹かれてしまう。見せない部分に色気を感じる。私もすっかり全さんの虜になってしまった。
禁断の一線を越えた時、神を見た2人の先にあったもの。それは、全身全霊を賭け、切り取った記録と記憶を濾過して残った結晶だったのかもしれない。
そのきらめきさえあれば、生きて行ける。叶わない夢を望むこと、それもきっと希望だから。
p240ーこの世には想像もつかない温度の人がいる。相手を焼き尽くすほどの高温のこともあれば、誰にも触れられないほど凍てついていることもある。そして、それは関わってみないと分からない。