千早茜のレビュー一覧
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二十代半ばの小川朔と、「瑞雲堂」という老舗(京都では江戸創業は老舗ではないらしいが)のお香屋さんの話。なんとシリーズ最終作とのこと。連作短編ではなく長編で、ミステリ要素があり面白かった。
香道では薫りは「聞く」と表現するようだが、本作においては薫りを「読む」ことができた。描写が巧みだと薫りって読めるんだ。
人が特定の、誰かの、薫りを求めるときの気持ちに潜んでいるのは、なぜかやはり愛情ではなく執着なのだと思う。
ところでこれを書いている本日情報解禁された7月期開始ドラマの主演が寺西拓人で、タイトルが『ラストノート』でした。
——タイトルの「ラストノート」とは、時間ごとに変化していく香水の、最 -
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大好きな"香り"シリーズ♪
第3弾は、なんと完結編(ToT)
前2作の前日譚となるお話でした。
今回は香水ではなくて お香。
京都の香老舗の一族の次女で 飛び抜けた香の才能を持つ丹穂が亡くなった。
彼女の遺体を荼毘に付す際、あたりを満たしたのは するはずのない最高級の伽羅の香りだった。
数ヶ月後、姉の真奈の元に 「伽羅の骨」を探す新城と 生前 丹穂と約束をしていたという小川朔が現れ 一族の隠れた内情があらわになっていく。
京都、一族もの、そしてミステリー仕立て、という事で 前2作とは全然雰囲気が違い、ダークな印象だった。
だけど、静かな文章から香りを感じる感覚は 前2 -
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新刊を読むためにシリーズを把握するために再読
朔の習性や生きづらさが、より伝わってきた。今の一香と朔の距離感や香りだからこそだろうか。
朔が子供の頃に受けた嘘と変化。嘘をつかれた「母親」という存在自体がどんなものなのか知りたいという気持ち。
人助けにも静かな暴力にも思える行動が、『執着とは何か』につながる気がした。
前作の『静』に『動』が加わったように思えるけれど、ひっそりとした夜のような空気が漂っていた。
この巻の発売当時は、1巻のあらすじが曖昧なまま読んで、何だか不透明だった部分もあった(ような)けど、今回続けて読んだことでクリアになり、受け止め方も変わった。朔の微かな変化や一香の -
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ネタバレ「透明な夜の香り」依頼の千早茜さん
まだ読むのは2作品目だけど文章がやっぱりオシャレ。独特な表現で描写も鮮やかに思い描ける。
今回はひと夏の出来事のお話が主だったけど、夏ってだけでもいろんな表現がされてた。
あといつも読む時に勝手に実写化されるならこの人だなとかイメージしながら読んでるんだけど、全さんが斎藤工さん、藤子が八木莉可子さんかなと勝手にキャストした(^^)
ここからネタバレ要素あり✄-------
後半に全さんが言った
「死期が近づいたら味覚が変わるとか、世界が違って見えるとか、言うけどさ、それって死にたくないくらい大切なものがある奴だけなんだろうな」って言葉が気になって
は -
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ネタバレディズニーランドから出て京葉線に乗って一般のお客さん達に紛れた瞬間、頭のカチューシャを外した時のような
空が白み始めて、明け方まで飲んでいて永遠に続くような気になっていたとろんとした夜の闇が幻想だったと気がつく時のような
終わるはずがないと思っていた(思いたかった)とっぷりと浸かっていた夢から覚めた時のような気持ちになる小説。
ハセオと神名が男女の関係になっていたらきっとそういう月並みな恋愛小説だったのだろうと思いつつ、でも最後に結ばれた先のエンドも読みたかったと思いつつ、だけどこの小説の終わり方が一番のハッピーエンドだったのだろうと結局思いつつ…
色々なタラレバを想像。
男女の関係 -
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ネタバレ前作から比べるとあのお屋敷での香りを感じるシーンが減ったように思う。食べ物のシーンも減ったし。それは主人公の性別や視点や境遇の違いがあるせいかもしれないけれど、ちょっと残念だった。
今回は主人公の怒りや感情の昂りが全面に匂い立つ。
これはこれで香りの物語。
主人公と後に友人となる持田が良い。あんな友達ほしい。
それから今回は新城が出張って来ていてそれも楽しかった。
このメンバーのまま次作に続いて欲しいと思うけれど、どうなんだろう。
あとはそう、小川朔の屋敷を去ったはずの一香に対する所業。敢えて所業とするけど…それマーキングやね…!