千早茜のレビュー一覧

  • 神様の暇つぶし

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    (記憶に残った言葉)手に入ってから失うのと、手に入らないまま思い続けるのはどちらが辛いだろうかと考える。
    (感想)
    年はすごく離れているのになぜか好きになってしまう相手とずっとこのまま、この時間が続けばいいのになと思ってしまうことが好きであるんだろうなと思った。
    すごく考えた本だったけど、なんかあったかくなる気持ちにもなった本!

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    2026年06月02日
  • 燻る骨の香り

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    二十代半ばの小川朔と、「瑞雲堂」という老舗(京都では江戸創業は老舗ではないらしいが)のお香屋さんの話。なんとシリーズ最終作とのこと。連作短編ではなく長編で、ミステリ要素があり面白かった。
    香道では薫りは「聞く」と表現するようだが、本作においては薫りを「読む」ことができた。描写が巧みだと薫りって読めるんだ。
    人が特定の、誰かの、薫りを求めるときの気持ちに潜んでいるのは、なぜかやはり愛情ではなく執着なのだと思う。

    ところでこれを書いている本日情報解禁された7月期開始ドラマの主演が寺西拓人で、タイトルが『ラストノート』でした。

    ——タイトルの「ラストノート」とは、時間ごとに変化していく香水の、最

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    2026年06月02日
  • 私の身体を生きる

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    いつも読んでる大好きな作家さんたちの身体にまつわるエッセイ。作家さんたちにも過去や苦しみや葛藤があると知ってしまった。

    「誰かから指弾される前に、違う、お前は違うと「私の中の世間」が言ってくる。」

    ☁️ 世の中には女性であることで苦しんでる人がいないわけないのに、言語化されてしまうと本当にいると見えてしまう、なんて、自分勝手さに嫌になりながら読み進めました。

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    2026年06月02日
  • 燻る骨の香り

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    大好きな"香り"シリーズ♪
    第3弾は、なんと完結編(ToT)
    前2作の前日譚となるお話でした。

    今回は香水ではなくて お香。
    京都の香老舗の一族の次女で 飛び抜けた香の才能を持つ丹穂が亡くなった。
    彼女の遺体を荼毘に付す際、あたりを満たしたのは するはずのない最高級の伽羅の香りだった。
    数ヶ月後、姉の真奈の元に 「伽羅の骨」を探す新城と 生前 丹穂と約束をしていたという小川朔が現れ 一族の隠れた内情があらわになっていく。


    京都、一族もの、そしてミステリー仕立て、という事で 前2作とは全然雰囲気が違い、ダークな印象だった。
    だけど、静かな文章から香りを感じる感覚は 前2

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    2026年06月02日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    新刊を読むためにシリーズを把握するために再読

    朔の習性や生きづらさが、より伝わってきた。今の一香と朔の距離感や香りだからこそだろうか。

    朔が子供の頃に受けた嘘と変化。嘘をつかれた「母親」という存在自体がどんなものなのか知りたいという気持ち。
    人助けにも静かな暴力にも思える行動が、『執着とは何か』につながる気がした。

    前作の『静』に『動』が加わったように思えるけれど、ひっそりとした夜のような空気が漂っていた。

    この巻の発売当時は、1巻のあらすじが曖昧なまま読んで、何だか不透明だった部分もあった(ような)けど、今回続けて読んだことでクリアになり、受け止め方も変わった。朔の微かな変化や一香の

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    2026年06月01日
  • 燻る骨の香り

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    香りのサロンを開く前の20代の朔を描いた「香り」シリーズ3部作の最終作。香老舗の瑞雲堂の社長の娘、丹穂を荼毘に付した時の伽羅の薫りから物語は始まる。香りは記憶の片隅にずっと残り永遠に残るけど、嫌悪する嘘の香りはたまったものじゃないだろう。朔の生きづらさはきっとサロンを開く前の方が強かったはず。真奈の妹への気持ちがひどく辛く悲しいものじゃなくて良かったと思う。みんながそれぞれの嘘をつく、嘘の巣の家系の中で生きるのもしんどそう。朔に暴かれ正しいだろう方向へ進め真奈が再び朔と再会した時の清々しさが気持ちいい。

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    2026年05月31日
  • 神様の暇つぶし

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    -好きになっても実らなければ、駄目になってしまえば、それはもう無駄な、どこにも繋がらないことなのだろうか。

    恋してると一度は思う感情の言語化に長けている。
    恋してるときに読みたい一冊。

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    2026年05月31日
  • 神様の暇つぶし

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    ネタバレ

    「透明な夜の香り」依頼の千早茜さん
    まだ読むのは2作品目だけど文章がやっぱりオシャレ。独特な表現で描写も鮮やかに思い描ける。
    今回はひと夏の出来事のお話が主だったけど、夏ってだけでもいろんな表現がされてた。

    あといつも読む時に勝手に実写化されるならこの人だなとかイメージしながら読んでるんだけど、全さんが斎藤工さん、藤子が八木莉可子さんかなと勝手にキャストした(^^)

    ここからネタバレ要素あり✄-------

    後半に全さんが言った
    「死期が近づいたら味覚が変わるとか、世界が違って見えるとか、言うけどさ、それって死にたくないくらい大切なものがある奴だけなんだろうな」って言葉が気になって

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    2026年05月30日
  • 男ともだち

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    ネタバレ

    ディズニーランドから出て京葉線に乗って一般のお客さん達に紛れた瞬間、頭のカチューシャを外した時のような

    空が白み始めて、明け方まで飲んでいて永遠に続くような気になっていたとろんとした夜の闇が幻想だったと気がつく時のような

    終わるはずがないと思っていた(思いたかった)とっぷりと浸かっていた夢から覚めた時のような気持ちになる小説。

    ハセオと神名が男女の関係になっていたらきっとそういう月並みな恋愛小説だったのだろうと思いつつ、でも最後に結ばれた先のエンドも読みたかったと思いつつ、だけどこの小説の終わり方が一番のハッピーエンドだったのだろうと結局思いつつ…

    色々なタラレバを想像。

    男女の関係

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    2026年05月29日
  • 神様の暇つぶし

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    全さんの人間味があって、触れれる距離にいるのに触れ難く、近くて、遠くて、懐かしくて、普段であれば気になるような匂いも心地よく感じる人に触れたい、触れられたい、欲して欲しくて欲されたいと気持ちが溢れていくフジに共感と理解に苦しむ瞬間がありました。自分を押し殺すことで続けようともがく姿は逞しくもあり悲しくもあり、口角が解けないように結んでしまいました。みんな自分の恋愛だけがきれいなんだよ。きっとそうですね。

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    2026年05月29日
  • 犬も食わない(新潮文庫)

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    大好きな千早茜さんと尾崎世界観さんの共著で、装画が大好きな魚喃キリコさんという、私にとって最高の一冊です。
    まさに魚喃さんの漫画の雰囲気にぴったりな、現代の男女の「どうしようもないだるい感じ」や、理屈じゃない空気感がリアルに捉えられていて、とても好きでした。
    人間の泥臭い部分を覗きつつも、どこか愛おしさを覚えてしまう。そんな彼らの日常に、不思議と心地よく浸れる作品でした。

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    2026年05月28日
  • 透明な夜の香り

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    調香師の話は初めてで、不思議な読書体験だった。人の心が読めるじゃないけど香りで何でもわかってしまうのはなかなかつらいだろうな。

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    2026年05月28日
  • クローゼット(新潮文庫)

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    千早さんの描く、職人気質な登場人物は憧れの対象です。何かに没頭できる活力のある人が羨ましい。
    洋服に人生が宿るような気がして、大切にしたいと思えるかどうか考えて購入するようになりました。

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    2026年05月31日
  • 透明な夜の香り

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    正直はじめは、この雰囲気ちょっと苦手かも…と思った。でも、いつの間にか引き込まれてどんどん読み進めてしまった。
    執着と愛着の違い。朔自身の分からない気持ちが可愛くて危険。
    これから先、今のままでいてほしいなぁではなく、2人ともお互いに成長しあえる関係でいてくれたら嬉しい。

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    2026年05月28日
  • さんかく

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    面白かった。どうなるのかなと最後まで予想できなかった。静かに終わってしまい、落ち着いてしまった。もう一波乱あってほしかった。

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    2026年05月27日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    ネタバレ

    前作から比べるとあのお屋敷での香りを感じるシーンが減ったように思う。食べ物のシーンも減ったし。それは主人公の性別や視点や境遇の違いがあるせいかもしれないけれど、ちょっと残念だった。
    今回は主人公の怒りや感情の昂りが全面に匂い立つ。
    これはこれで香りの物語。

    主人公と後に友人となる持田が良い。あんな友達ほしい。
    それから今回は新城が出張って来ていてそれも楽しかった。
    このメンバーのまま次作に続いて欲しいと思うけれど、どうなんだろう。
    あとはそう、小川朔の屋敷を去ったはずの一香に対する所業。敢えて所業とするけど…それマーキングやね…!

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    2026年05月27日
  • おとぎのかけら 新釈西洋童話集

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    解説も含めて面白かった、昔話の形態学も読んでみたい。
    金の指輪、アマリリスが特に好き。
    出てくる庭や自然の描写が鮮やかだし、奥田とのエピソードが何とも癖(ヘキ)だ...…。

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    2026年05月26日
  • しろがねの葉(新潮文庫)

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    石見の銀掘りと夜目の利く女の話。喜兵衛メロい。
    銀の出るという山へ夜逃げする最中、ウメは両親と弟を失う。天涯孤独となったウメは銀脈の目利きである喜兵衛に拾われ、同じく銀掘になることを志すようになる。
    性暴力描写が苦しい。かなりえげつない。辛いこといっぱいあるけどなんとか生きていかないといけないよね!みたいな。性描写がねっとりしててたまにうおお…となる。満員電車で読んでたのでエヘヘすいません(照)になった。
    キャラクターが魅力的だけど結構諸行無常でリアリティがあった。他の作品も読みたい。

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    2026年05月24日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    依頼人が望んだ完璧な香りにも、できることには限界がある。
    朔の能力の不完全さと人間らしさを書きたかったという巻末インタビューでの著者の言葉に朔への親しみが感じられた。
    纏う人によって全く違うものになり得る香り。
    香りを通して同じ出来事を経験しても、立場によって得られる感情や思い出は同じとは限らないとハッとした。

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    2026年05月24日
  • グリフィスの傷

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    誰でも傷は有る物です傷が目立ったり見えなかったり特に歳を重ねれば人には言えない心に残った傷等も出てきます。その事を考え過ぎると人生が重くなってしまいますが、この本の最後は明るい未来を暗示していて素敵でした。

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    2026年05月23日