両親の都合で祖父母の住む島にやってきた小学生だった葉。
慣れない島の言葉や、女であるというだけで男と見えない境界線へと追いやられる違和感に戸惑うなか
皆から敬遠される真以だけが、真っ直ぐに葉を見つめて、自分が正しいということに忠実だった。
真以が葉の光だった。彼女がいたから、島で一人ぼっちになら
...続きを読むずに過ごせた日々。
ある日脱獄犯が島に潜んでいるという噂が広がり、真以の住む近くに彼が潜伏していることを知った二人は食事を運び、
そして真以は葉に何も言わずに、脱獄犯と一緒に、島を出てしまった。
どうして真以は葉を置いて、脱獄犯と一緒に島を出たのか。
大人になって、上司のパワハラに向き合う気力もないまま過ぎていく日々を過ごす葉が悩むなか、
偶然真以の居場所を知った葉、再会した彼女が、子供の頃抱えていたこと。
真以の祖母は慰安婦だったことから、島の住民から軽蔑や差別を受けていたこと。
女である前に、真以は葉も、全ての人は性別じゃなくて、ひとりの人間だということ。
最後、パワハラ上司にたいして強い姿勢で反撃した葉が気持ちいね。
友達の愛。女であることは大変なんです。
それでも人間として生きる。