千早茜のレビュー一覧

  • 眠れない夜のために

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    全10話の、眠れない夜の過ごし方のお話。
    色々な眠れない理由があって、色々な過ごし方があって。
    どのお話も穏やかで優しいお話でした。
    まずは、一通り楽しんで、眠れない夜に読みたいお話を摘まみたい、そんな本でした。

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    2026年03月08日
  • なみまの わるい食べもの

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    賞を取った後ってそんなに目まぐるしいんや。
    冷蔵庫は精神状態のバロメーター。
    食べ物へのこだわりが強くて友達にはしたくないタイプやけど、たまに妙にわかる!!!ってなる食べ物への気持ちがある

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    2026年03月07日
  • こりずに わるい食べもの

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    作者にとって食は自由。あくまでも自分自身の欲求に忠実な姿勢は清々しい。

    作者の発想と言葉の選択は今回も面白い。水餃子作りを「兵馬俑」と喩えたり、めんつゆはデニムと言い切ったり。

    作者の手にかかるとアスパラガス1本が主役になりご馳走になる。読んでいて好きな物を好きなように食べまくりたくなった。誰かとの瞬間の光を宿した食事をしに出かけよう。

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    2026年03月07日
  • 眠れない夜のために

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    10人の眠れない夜の話。クッキー缶を食べたり、夜の散歩で思いがけない出会いがあったり、犬が自由に夜の街を走り回ったり…幻想的なお話や優しい話が多く、静かに心に染み込む感覚。空洞/水のいきもの/あめ/木守柿/夜の王が特に好き。西淑さんのイラストが本当に綺麗です。装丁が素敵でずっと気になっていたので、読めて嬉しいです。

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    2026年03月01日
  • マリエ

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    ネタバレ

    千早茜さんの描く女性像が好きで、今回登場する女性は各々違った強さを持っていました。憧れのような感情に近いのですが、主人公の行動言動はすごく私の中に素直に落ちてくるものが多かったです。離婚後に流れるように年下の男の人とくっついたときは少し安直かなとも思いましたが、香織さんの発言からたしかに年下の男の人でないと先々のストーリーが成立しないかと納得。派手な見た目の由井くんとはまた仲良くパートナーとして一緒に居続けるんだろうと思いました。

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    2026年02月25日
  • 男ともだち

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    ネタバレ

    「男女の友情は成立するのか」という問いに、ひとつの答えを見た気がした。

    葵は、恋人の彰人と同棲しながら、セフレの真司との関係を断つ気はない。

    そして葵には、ハセオという“男ともだち”がいる。
    友情と呼ぶには深すぎる。けれど体の繋がりはない。
    そんな関係だ。

    この二人は一度もセックスをしない。
    それなのに、言葉のやり取りや、性的ではない触れ合い、濃密な心理描写によって、セックス以上の深い繋がりを見せてくる。

    それが、とてつもなくエロい。
    セックス描写だけがエロではないことを思い知らされる。

    誰とでも寝る葵も、女遊びに罪悪感のないハセオも貞操観念に関してはかなりのクズだ。
    けれど、その危

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    2026年02月24日
  • ガーデン

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    植物大好き男のため、共感とともに危機感を覚える話だった。

    有難いことに今は同棲している彼女がいるが、ふとした時に自分の庭に籠りたい衝動に駆られることがある。。。

    元来一人好きというのもあるが、今の人を手放すともう一人でいいやとなるのは目に見えているため、できる限り今の彼女を大切にしようと思う。

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    2026年02月23日
  • ひきなみ

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    本作のトピックは「女」であることに対する嫌悪感なのだろうと思う。著者は何度も向き合い、絶望してきたのだろう。男性には書くことのできない女性であることのやるせなさの表現が経験してないとかけないほどの解像度であった。初めて生理が来たときの恐怖、生理を止める方法はなく近所の店に買いに行くこともできない絶望感。
    急いでティッシュで対処する生々しい表現。
    体の変化だけではなく、幼少期から感じ続ける男性と女性の違いの歪み。
    島という狭い世界だけではなく、東京に出てきても感じなければならないその差別に大逆転劇を持ち込むのではなく「逃げるってことは自分じゃない人間の見方を拒絶しているようで受け入れてしまってい

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    2026年02月21日
  • しつこく わるい食べもの

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    わるたべ再び。
    千早さんの食への姿勢が今回も面白く読ませてもらった。
    コロナ禍に入ってからは飲食店に全然行けなかった当時を思い出し、ふらっと行きたいお店に行けることって幸せなことだなと思った。

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    2026年02月21日
  • 女ともだち

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    面白かった!
    それぞれの短編の掲載順?編纂順?並び?がとてもいい。最初の2話でズドンと落として中盤でジワジワ癒されて、最後は駆け抜けた。
    読み始めは女ともだちって何でこうなんだ……と落ち込んだけれど、読み終わる頃には女ともだちってなんかイイなと思える。
    「COPY」「水底の星」「ブータンの歌」が特に印象に残った。

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    2026年02月19日
  • クローゼット(新潮文庫)

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    過去に囚われる二人のお話。千早茜さんらしい本でした。情景やその空間の詳細をいろんな言葉を使って表現するから必然的に文が長くなるが、スっと頭に入り想像が簡単にできる。この本の世界に入れる。もう一度あの本の世界に入りたいと思える作品。

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    2026年02月18日
  • 犬も食わない(新潮文庫)

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    ひとつの物語を2人の作家さんが順番に書き進めていって徐々に物語を作っていく感じの構成でした。
    カップルの出会いから付き合ってを描いているのですが、このカップルがずーっと喧嘩してる。笑
    しかもその喧嘩のテンポが良くてどんどん読んでしまう、なんかクセになる1冊です( ^∀^)

    彼女視点から描かれる彼氏は頼りなくてアホで気が利かない、めちゃくちゃイライラするどうしようもない奴やけど、
    彼氏視点から描かれると、彼はただの言葉足らずなだけで不器用ながらも本当はめちゃくちゃ彼女のためにって考えて行動してて、でも全く伝わってなくて、なんだか憎めない奴。

    「そんな男何がいいの?時間の無駄やから別れた方がい

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    2026年02月17日
  • 人形たちの白昼夢

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    久しぶりの千早茜さん。
    もう千早茜ワールドだった。

    人形と青いリボンをテーマにした12の短編集。
    それぞれのお話はどこか静かで...
    千早さんらしいとても美しい世界観
    それでいて残酷。
    なんだろ、残酷さがより際立っていた。

     
    各編のタイトルもおしゃれ

    コットンパール
    プッタネスカ
    ビースト
    ロゼット

    このあたりが好きでした。

    挿入絵も素敵。

    千早茜さんにはずれなしです。
    独特な世界観好きさんいませんか??

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    2026年02月17日
  • あとかた

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    1番最初の話がいきなり浮気からはじまり、とっつきにくく、飲み込みにくさを感じた。わたしにはこの本は向いてないのかもしれないと思ったけど、読み進めていくうちに物語の中にストンとはまりこんでいた。
    自分とは似ても似つかない考えや行動の登場人物たちに、気がつけば惹きつけられて、気持ちが寄せられていた。

    物語の中で揺らぐ情動が根ざすのは、だれもが抱えている普遍的な孤独や悲しみや苦しみだ。正しいかどうかでは測れない。感情が導き出す道は不合理で複雑で、幸せなんて一口に語れる出口はない。
    読み終わった後も物語の余韻が悲しく残っている。人生がもっと単純で明快だったら良かったのに。

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    2026年02月16日
  • 西洋菓子店プティ・フール

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    最初ピンとこない感じだったのに、途中からめっちゃ引き込まれて一気に読んでしまった。

    あれこれ理由をこじつけて、自分を納得させようと頑張って、それでもうまくコントロールできない現実から逃げたくなる。
    そんな人達が主人公の連作短編集。

    ふんわり甘くて心地いいお菓子で、一瞬見たくない現実から逃れられても、容赦のない現実から目を背け続けることはできない。
    嗜好品をはけ口として消費するのではなく、ちゃんと楽しめるように、この主人公たちのように、向き合いたくない現実に立ち向かいたいと思った。

    特に、ネイリストの主人公が発したセリフがお気に入り。
    「自分を卑下しても、自分が好きになったものを否定しちゃ

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    2026年02月15日
  • しろがねの葉(新潮文庫)

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    一言で言うと読んで良かった。

    千早茜さんの作品が好きで
    直木賞受賞作品は読んでおかねば
    と思ったが、歴史ものは苦手…
    難しい漢字、知らない単語も
    多く調べながら読み進めた。

    この時代の食べる、生き続ける事の厳しさ
    現代では考えられない命の削り方を
    ウメの一生を通して知る事が出来た。

    愛する人が死ぬと分かっていながら
    間歩へ送る事の辛さは計り知れない。

    そして千早さんの描く男性はいつも魅力的。
    喜兵衛も隼人も龍も真っ直ぐで優しく
    そして強い。
    現代の女性にも必要な強さを
    ウメは持っている。



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    2026年02月12日
  • しろがねの葉(新潮文庫)

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    早くも「今年の一冊」の候補になりそうな作品でした。登場人物それぞれ魅力があり、山や植物の風景、間歩の描写がリアルで引き込まれました。

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    2026年02月11日
  • 西洋菓子店プティ・フール

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    ⬛︎ ほんわかだと思ったら、違いました

    千早さんの小説を読みたい。でも重たい話はちょっと避けたい……(わがまま)そんな気分で本屋をうろうろしていて目に留まったのが本書でした。

    甘いお菓子が登場する、ほんわかした物語かな?と思って手に取りましたが、実際はどっしりとした人間ドラマを描いたお仕事小説。いい意味で裏切られました。

    主人公・亜樹は、有名パティシエールを退職し、将来的に店を継ぐことを見据えて祖父の営む洋菓子店に戻ります。

    この祖父がとても魅力的。
    昔ながらの頑固で職人気質な人物ながら、根は深く優しく、しかも人を見る目が鋭い。静かにかっこいいおじいちゃんでした。

    亜樹もまた、幼少期

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    2026年02月11日
  • しつこく わるい食べもの

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    コロナ禍での食について記録されているけど、トイレットペーパー買い占めとかマスクがドラッグストアで売り切れが続いたこともあったなと思い出させてくれた。食事の在り方が変化していったりもあったなと。

    パフェをあまり食べてこなかったけど、食べたくなった。

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    2026年02月11日
  • おとぎのかけら 新釈西洋童話集

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    ネタバレ

    なんともどろりとした終末を迎えるお話たちでした。
    あとがきにて、子どもの頃に民話や昔話、童話に対してどのように思われていたか、凄く独特な感性でどこか共感できる内容が綴られており、千早さんの頭の中を覗いてみたくなりました。
    童話を現代に置き換えたとして、全く予想しなかった舞台や観点で感動しました…なんて引き出しの多さ…。
    ディズニー仕様ではない、リアルな童話と向き合うと、ここまでどろどろしたものを飲み込まされるんだ…という気持ちです。
    本当に幸せになれたのは…?
    そもそも不幸な人はいるのか…?

    甲乙つけ難いのですが、白雪姫がお気に入りです!

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    2026年02月06日