千早茜のレビュー一覧

  • クローゼット(新潮文庫)

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    胸踊る小説。ディディールまでこだわり抜かれたお洋服とても好きなので、服を愛する人達が服への愛をこれでもかとぶつけていて素敵でした

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    2025年07月03日
  • 眠れない夜のために

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    それぞれの眠れない夜、どの物語も、心をザワザワさせる何とも言えない悲しさや、気持ちが伝わってきました
    私にも、漠然とした不安で、眠れない夜があります
    こんな風に文章に表すことができたなら、少しは、人とも、繋がれるのかなぁ…

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    2025年07月01日
  • なみまの わるい食べもの

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    「肉のお花畑」すきだったし、笑った。
    トンカツを黒ひげ危機一髪に例えてる千早さんがかわいいし、
    「私とあなたが違う人間であるのと同様に、私のおいしさとあなたのおいしさは違う」と言い切る千早さんの清々しさがすきだ。
    姪っ子ちゃんに振り回されてる千早さんを想像したらニヤニヤしてしまった!

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    2025年07月22日
  • 雷と走る

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    ネタバレ

    去年の夏、新刊案内で気になった『雷と走る』(千早茜)。

    狼のような表紙とタイトルで惹かれて読んだその本は、

    主人公が抱える犬に対する罪の意識が色濃く、出産・育児にまで及ぶ話だった。

    この本を読んで思ったのは、子どもの頃に経験した事は大人になっても響き続ける事、 

    そして、それが暗いものだった場合、親は現実逃避のための外出で紛らわすのではなく問題そのものに向き合う行動に出るべきだという事。

    子どもなんて親以上に何やったらいいかわかんないし、中には「自分がやった事のせいで、又はこんな体に生まれたせいで親に苦労をかける」と罪悪感を持つ事なんて稀じゃない。

    無知ゆえに無鉄砲な行動を起こしが

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    2025年06月30日
  • さんかく

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    夕香と正和はなんか恋愛というか、ソウルメイトみたいな感じだったのかなぁ。食べ物を一緒に美味しく食べられる相手は貴重。ソウルメイトと恋愛はちがうかもだけど、男女だとややこしい。正和は華も夕香も手に入れるのは無理なんだろうか、いや無理か。正和と夕香がずっと一緒にいてほしいと1読者としては結末にモヤモヤしてしまった。

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    2025年06月29日
  • 男ともだち

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    解説を読むまで全員屑な人間だと感じずに読んでしまっていた自分は同類なんだろうな。
    女友達に話す事でもないし、夫に愚痴ることでもない話を聞いて欲しいって言う時に性的関係のない男の知り合いが便利だと感じることもあるし、そんな考えを持ってしまってるのが主人公の神名と同じなんだろうなと後からグサグサきてしまいました。
    異性の友達の定義みたいな感じで性関係を持たないという話がよく出たけど、そんなものは一瞬で崩れるし今にも壊れそうな橋を渡ってるに過ぎない危うさと、それでもその居場所を求めてしまう弱さがずっとうつろいでいてなかなか感想を出すには難しい話でした。
    ハセオは確かにとんでもない屑であるけど絶対に神

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    2025年06月29日
  • 胃が合うふたり(新潮文庫)

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    ネタバレ

    正反対の性格のふたりが健やかなときもそうではないときも、食べて飲んで旅をしてお湯に浸かって過ごした記憶を互いに綴ったエッセイ。一緒にいれば無二の相棒のようなのにさらりとした手触りの関係は、なるほど「磯野と中島」がしっくりくる。胃が合わなくなったとしても意が合う関係であり続けるおふたりをもっと見ていたい。

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    2025年06月29日
  • 男ともだち

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    ネタバレ

    途中から神名のハセオに対する感情が、もうそれは好きってことなんじゃないのか?と思ってどうせともだちじゃなくなっちゃうんだろうなー、やっぱり男女の友情とかないよなーとか思ってたら最後までちゃんと「男ともだち」だった。村山由佳さんの解説の神名とハセオのような関係は存在する、というのに納得できるほどリアリティがあったし、心のどこかで「男女の友情はない」と決めつけていた自分がいたことに気づけた。羨ましいなーと素直に思った。

    千早さんの作品はどうなるのかとずっとハラハラしてて読み終わるのがはやい。

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    2025年06月28日
  • さんかく

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    バイト時代の先輩と同じ家に住むことになった若い営業マンは恋人に言わず、誤解を招きギクシャク。三角関係未満の心の揺れが面白かった。

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    2025年06月28日
  • 男ともだち

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    屑だけど客観視できてる感じがリアリティが高い。
    なんかよく家に泊まってた「女ともだち」を思い出した。

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    2025年06月23日
  • 西洋菓子店プティ・フール

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    1.読んだ理由/きっかけ
    料理や食べ物の小説が好きで気になっていたけど、ずっと「読みたい」に入りっぱなしだった本。

    2.あらすじ(※ネタバレを避けて簡潔に)
    有名なパティスリーをやめ、おじいちゃんの昔ながらの洋菓子店を手伝う亜樹。おじいちゃんの腕は本物で、色々と教わりながら自分の納得いくメニューを作ろうと模索している。亜樹の視点から始まり、亜樹に恋心を抱く元同僚、洋菓子店の常連である拒食症気味の主婦、元同僚に恋するネイリスト、亜樹の婚約者と色々な人の視点が描かれ、最後にまた亜樹に戻る。

    3.感想
    お菓子の描写が暴力的なくらいおいしそう。ダイエット中の人は読んでは行けないかも。昔ながらの洋菓

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    2025年06月22日
  • わるい食べもの

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    小説家による初のエッセイ集。食に関する自らの想い出や嗜好、周囲の人達とのエピソードも面白い。

    親の仕事の関係でアフリカに住んでいた頃の話や、インドア派で一人で過ごすことが苦にならないこと、日本の小学校の習慣で「食べたくないものを強制されること」など子供の頃から疑問に感じたことをハッキリ主張する方だったことなども堅苦しくならずに語り、時折クスリと笑わさてくれる。

    食のエッセイというのは読みやすく、面白い。誰しも日々食べることが欠かせないから共感もあるし、同時に嗜好の違いなんかも楽しめる。

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    2025年06月22日
  • 男ともだち

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    男女の関係って複雑で不可逆的なところがあるよねって改めて思った
    越えないように気を付けたり、越えてしまってあの頃みたいには戻れなくなって寂しく思ったり

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    2025年06月21日
  • ひきなみ

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    ネタバレ

    狭い島で蔓延っている女性差別と、あと主人公が社会人になってから受けるパワハラの描写がややキツいので、苦手な方には注意が必要そうな作品ですが、でもそこを読み切れば、とても良いシスターフッド作品です。
    出来ることならその後の彼女たちをもっと見ていたい……という気持ちにさせられました。
    家族とも恋人ともちょっと違う、葉と真以の二人なりの関係性がとても好きです。

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    2025年06月20日
  • 男ともだち

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    みんな屑の極み。
    その感情わっかる。言語化するとまさにそれ。
    複雑な気持ち云々、言葉にするとそれすぎる。

    ハセオ、いいやつだよね。

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    2025年06月20日
  • 正しい女たち

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    短編集を読んで、それぞれの女性が自分なりの「正しさ」を持って行動しているところがよかった。自分の信じる道を選べるのは、とても勇気のいること。

    印象に残ったのは「もうすぐ死ぬとわかっていれば優しくできる」という言葉。終わりが見えたとき、人はようやく相手に優しくなれるのか。結婚の終わりを「死」と捉え、それを静かに見送ろうとするミヤとイツキが潔くて好き。

    ーーー

    もうすぐ死ぬとわかっていれば優しくできる。死は別れだ。そうだとしたら、イツキはこの結婚の死を看取ろうとしているのかもしれない。

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    2025年06月18日
  • あとかた

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    実体のない愛を形に遺そうと互いに傷付け合った__
    ひとつ話を読み終える度、息継ぎをするかのように空気を吸い込みたくなる。人を愛することで、孤独や失望の渦に飲まれる息苦しさがあった。
    連鎖短編集なので、登場人物たちが交錯していくのも面白かった!

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    2025年06月17日
  • 私の身体を生きる

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    様々な作家の性に対する(主に女性)事が書かれている。性といっても色々な主観や体験があって、知らない作家さんの事は調べて知りたくなり、好きな作家さんの事は今まで知らなかった部分を知り深く知れた様な気になった。

    生々しい描写や、親しい人であっても普段はあまり聞かない言わない性の事柄にビックリしたし、何だか安心?した。
    日本では性の話しはあまりオープンじゃないからこそ、この本で色んな人の性の事が知れて嬉しかった。次回作も出たらいいな。

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    2025年06月15日
  • 眠れない夜のために

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    眠れない人たちが出てきた
    見る人によって捉え方も違って見えてくるような作品が多くて楽しかった
    また挿絵がすごく素敵で毎回ついうっとり眺めてしまうほど魅力的な絵が多かった

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    2025年06月14日
  • 西洋菓子店プティ・フール

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    ネタバレ

    ただ甘いだけなら馬鹿でもできる。

    西洋菓子店プティ・フールで働く亜季と、その周りの人の心の成長物語。各ストーリーに出てくる洋菓子はとても美味しそうで、読んでいると甘いものが食べたくなる!そして単行本・文庫本ともに装丁が可愛らしい。

    亜季の作るお菓子は濃厚で挑戦的と表現されている。師匠兼シェフであるお爺さんからは「厳しい」と言われていたけれど、まさに亜季の性格そのもの。

    恋人の裕介に対し、ただ彼は「甘えたかっただけ」と気付かされるシーンはお爺さん流石のナイスアシスト!
    恋人同士、いやそれは夫婦になっても、お互いに甘えられる優しさと懐の余裕を持ちたいと思いました。

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    2025年06月14日