千早茜のレビュー一覧

  • 正しい女たち

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    歪な恋愛物語なのにサラサラと読みやすいのは
    さすが千早茜の筆致だ、、

    『海辺の先生』が特に好み。
    最後の一文の
    「万年筆は、インクを入れたきり、ひきだしの奥で眠っている。」
    の締め方が個人的に良すぎて、素晴らしすぎた。(語彙力無)


    「小さな笑いがもれた。どうして、なんて私が訊きたい。どうして両親は別れたのか。
    どうして母はスナックなんてはじめたのか。どうして私はこんな町にいなくてはいけないのか。どうして大人は夜になると酒を飲んで騒ぐのか。テストの問題だけじゃない。
    わからないことはたくさんあった。けれど、私は尋ねることはしなかった。ただ、ぽっかりとした空欄を呑み込んできただけだ。」

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    2026年04月22日
  • マリエ

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    夫から「恋愛がしたい」と言われ、離婚を切り出されたまりえ。
    マリエという名の新しい香水を纏い、白いシーツのようにまっさらな気持ちで桐原まりえに戻る。
    陽当りのよいワンルームで好きな家具を買い揃え、自分らしい自由な一人暮らしを始める。
    大学時代の先輩たちとの再会や、7歳年下の由井くんとの出会い、結婚相談所での体験を経てまりえがたどり着いた場所は…。

    離婚をテーマにした小説ですが、とても面白かったです。
    伊勢物語が書かれた平安の時代から、女性の生き方、パートナーに望むことは千差万別で、まりえのまわりにも個性に溢れたいろんな女性が登場します。
    「人生は冒険」そんなふうに思えたらきっと楽しいのだなと

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    2026年04月19日
  • グリフィスの傷

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    傷のお話。
    竜舌蘭、林檎のしるし、グリフィスの傷、あおたん、まぶたの光が特によかった。
    人は血を流さないと傷ついていることに気づけないということ、言われてみるとそうだなと思うのに、またすぐに忘れる。
    グリフィスの傷、目に見えない傷。その傷が積み重なって割れたときにやっとことの重大さを知る。

    何が書きたいのかわからなくなっちゃったけど、竜舌蘭とグリフィスの傷は見えない傷が印象的だった。林檎のしるし、あおたん、まぶたの光は単純に好みだった。

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    2026年04月19日
  • マリエ

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    おもしろーい!!

    結婚が悪いとも離婚が良いとも、
    人それぞれに幸せの価値観違うよね
    ってところが純文と違って息苦しくならない。

    あといつもながら料理が美味しそう!



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    2026年04月18日
  • マリエ

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    千早茜さんの作品は、男女のいやらしい?色っぽい感じが爽やかに書かれていて、かえって記憶に残ります。「男ともだち」も好きです。

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    2026年04月16日
  • マリエ

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    なんだが日々思っていたことが言語化されていたような1冊だった。

    婚活アプリやらもそうだが、通販で服を買う時もそうて、これが欲しいと思ったら絞り込むので、店頭で目で見て「これも素敵だな」の機会を損なっているのは頭でわかっていても、効率がいい方を選んでいる。
    今の自分も、自分が思ってもいなかった「これ素敵だな」を日常に求めているのかもしれない。

    由井くんは素敵だが、完全に確信の部分を避けて通っているくせに、人には「わかってよ」を求めるのは、嫌だなと思った。
    でも、まりえは今それが欲しいんだと思う。
    そういうのの気持ちもよくわかった。

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    2026年04月15日
  • 眠れない夜のために

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    眠れない夜は・・・で始まる十の短編集

    千早茜さんらしい、静かで繊細で神秘的な描写が印象的だった。夜の闇にある静かな孤独が描かれているのに心が落ち着く不思議な物語。
    西淑さんによる色彩をおさえた挿絵もピッタリで、丁寧で独特な雰囲気の美しいイラストにも魅せられた。

    どのお話も、短い夜は必ず明けるから、孤独でも、
    一人じゃないと教えてくれるような余韻に包まれる。
    数ページしかない短編なのに、こんなに味わい深い余韻があるなんて凄い。

    日中にも読んだが、やはり夜に読む方がスーッと頭に入ってくる気がした。ゆっくりと丁寧に、一話ずつ、静かな夜に読むのがオススメ。

    第一夜 空洞
    第二夜 森をさまよう

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    2026年04月12日
  • マリエ

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    この作品も、「透明な夜の香り」と同じように香りを感じる作品です。
    読んでいて香水を始めとして、食べ物や各季節の香りも香ってくるようでした。
    森崎と離婚後、由井と付き合いながらも結婚相談所で罪悪感を感じながらも何となく婚活するまりえ。
    そんな中相談所を退会するか悩むまりえに、年下の香織が言った言葉はすごく印象的でした。

    同性としてまりえの気持ちはすごく共感できるが故に、自分から離婚を切り出したのに離婚後も何かと連絡してくる森崎も、まりえが一人で生活し始めた中、突然現れてまりえの生活に入り込んできておいて、肝心なことは何も言わず自分の都合だけ優先する由井も、私は好きになれませんでした。

    離婚や

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    2026年04月12日
  • マリエ

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    離婚はおろか結婚の経験もないから、
    結婚=幸せ、離婚=不幸せという偏ったイメージを持ってたけど、離婚する事でも幸せになれるんだなって読み終わってかなり印象が変わった

    千早茜さんの本を手にしたのは2冊目だけど、
    心情が細やかに表現されてて一瞬でこの世界に入り込める気がして好きな作家さんの1人になりました

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    2026年04月12日
  • ガーデン

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    誰もが自分だけの庭を持っている。見える部分と見えない部分があって、誰にも知られないし、理解しえない。それは綺麗に整えられているのに、土の下では獰猛な生き物のようになってる。人と植物は似ていて違う。

    周りになにも求めてはいけない
    私には求めない練習の言語化(小説バージョン)に思えた。
    人と植物の対比と暗喩が秀逸だった。
    後半から刺さるセリフが止まらなかった

    千早茜さんの小説の人間関係って距離感が心地いい。今回の主人公は人と距離を保ちすぎてるけど。

    タナハシにとても共感。
    大体出てくる男性みんなメロいんだよね
    羽野は好きになってはいけないメロい沼男

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    2026年04月12日
  • 人形たちの白昼夢

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    読みにくい部分もあったけど綺麗だった
    宝石の国みたいな

    ビースト
    アイズ
    ワンフォーミー・ワンフォーユー
    モンデンキント

    また読む

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    2026年04月10日
  • あとかた

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    短編小説でありながら全てのお話が身近な者同士として繋がっていて
    長編小説のような1つの物語のようにも感じた。
    そんな中でも人物や視点が変わるだけで
    同じ空間での出来事、お話なのに
    まるで別世界のようにも感じた。
    一番最後のお話のみに出てくる水草くん、好きだなぁ。

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    2026年04月09日
  • マリエ

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    【印象に残ったフレーズ】
    "でも、結婚の頂上って...夫婦二人で目指す目標ってなんでしょう"
    "こんな風にひらけていて、わかりやすいものではないかもしれませんね。ただ、どんなに苦しい道を選んでしまったとしても、道中の楽しさを見つけられる相手だったらいいと思いました"

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    2026年04月07日
  • 桜の首飾り

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    桜を見た時、美しいと同時に何かハッとさせられる感覚がある。
    そんな感覚を味わえる桜の美しさと影を描いた作品。

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    2026年04月07日
  • 西洋菓子店プティ・フール

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    ネタバレ

    スイーツに埋もれたくなる一冊。

    祖父の西洋菓子店を手伝う主人公と周囲の人たちの物語。才能アリ(だと思う)の登場人物たちが人生の壁に遭遇し頑張る。才能があっても努力は必要。お気に入りはネイリストのミナちゃん。若い子が可愛いをがんばっているのが微笑ましいし超絶羨ましい。

    食べたくなったのはやっぱりシュークリーム。ふわふわ生地、マールブランシュのシュークリームが好きです。

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    2026年04月03日
  • 眠れない夜のために

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    やっぱり千早さんの本は文章がとても綺麗…。
    10個の夜に関するお話だったけれど、わたしは「しじまの園」「夜の王」「繍しい夜」が特に好き。
    優しく、でもどこか寂しい言葉になんか心が揺さぶられる。

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    2026年04月02日
  • しろがねの葉(新潮文庫)

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    ウメ、モテるね。理由は分かるよ。芯が強い女性だ。ラストスパートは、ウメの純粋さが分かった。私もウメみたいな妻になりたいと思いました。

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    2026年03月31日
  • マリエ

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    ネタバレ

    2026.03.31
    香水が軸にある物語だからか、匂いの濃淡が美しいお話だと思った。

    離婚届を出すところから始まる序盤は元旦那のコリアンダーがベースの香りがねっとりとまとわりつくような、くぐもった窮屈な匂いで満たされていて。

    一人暮らしにワクワクし、家具を揃えて、ハーブティーを入れて、朝日を感じながらまったりと1人時間を過ごす離婚後はキリッとした凛としたマリエの香りで爽やかに香りが立っていて。

    由井くんと恋仲になり夢中になった中盤は、マリエの香りと、由井くんの体温の高い湿った心地よい暑さが入り混じって、でもお互い邪魔することなく調和していて潤った濃密な香りが部屋に充満していて。

    でも最

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    2026年03月31日
  • あとかた

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    各短編の主人公が身近な人で構成されていて、身近な人でも違った考えを持ちつつ、それぞれの恋愛観についての話が展開されていて、面白かった。
    私は、水草くんが素敵と思った。

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    2026年03月29日
  • グリフィスの傷

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    ネタバレ

    傷をテーマにした短編集
    いじめによる心の傷
    動物、レイプによる傷
    リスカによる傷
    刺青、整形による傷

    様々な傷があるが、美しい女性が本当の自分になるために、あえて一般的に醜くなるような整形を受けるという話は興味深かった
    確かに美の価値観は人それぞれ違う
    この主人公は美しいが故にあらゆる男性から舐めるようにみられることを嫌い、自分の顔が嫌でたまらなかった
    そして行った整形は刺青と同じようなものだと言う
    確かにそうなのかもしれない

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    2026年03月27日