千早茜のレビュー一覧
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馴染み深い西洋の童話を、現代日本で再現した短編集です。
すべてが、見事な翻案。
一見、現代の小説であるようなのに、本当に見事なまでに、元になった童話!です。
中には、闇をたたえた話もあるけれど、元々、童話は、闇の物語でもあるし。
全部好きで、どれが一番なんて、決められませんが・・・。
『カドミウ...続きを読むPosted by ブクログ -
女の意地悪い視点で描いている。男ではこの、夏の汗をかいた後に入るクーラーの室内みたいな居心地の悪さ、それを周知されるいたたまれなさは描けないと思う。Posted by ブクログ
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百貨店での服飾展覧会をきっかけに出会った、服を愛する三人のお話。
服を、ただ博物学的に修復して保存して記録して、で終わるのではなく、その一着から当時の人々の暮らし、ひいてはその服の持ち主の人生まで蘇らせる工程がとても美しい。
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「透明な夜の香り」シリーズで気になって、千早さんのエッセイを初めて読んでみた。作品での食描写もおしゃれだな〜と思っていたが、やはりご本人の食事もわたしから言わせればおしゃれ!丁寧な暮らしといった感じ。マヨネーズがなくてナンプラーが常備してあるところにそれを強く感じた。食エッセイは西加奈子ばかり読んで...続きを読むPosted by ブクログ