千早茜のレビュー一覧

  • 桜の首飾り

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    桜を介して揺れ動く心を描いた7つの短編集。

    千早さんの作品は心にすっと染み込んできて、
    心地よく読み進めてるつもりでいながら胸がざわざわする。
    自分と同じ状況の登場人物はほとんどいないのに、今自分が欲しかった言葉を不意に言われ、ドキッとさせられる。
    そんな心地よさと怖さを描ける作家さんだからこそ、雄大さと儚さを併せ持つ桜と相性が良いのだと思う。

    心情とリンクする桜の色んな姿を満喫できたのも、
    千早さんの繊細な季節の描写に没頭できたのもとても良かった。

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    2025年04月06日
  • 胃が合うふたり(新潮文庫)

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    出てくる食べ物がどれもこれも美味しそうでお腹が空いたし、食事にもっと集中して食を大切にしようと思った。

    私は好きな作家のひとりに千早茜を挙げるが、好きな所のひとつに「食べ物の描写が異様に上手い」というのがある。どの作品でも読むとお腹が空いたり、作中に出てきたものを自分も食べたくなる。きっと美味しいものをたくさんご存知なのだろうと思っていたが、食に対する意識が私と全然違った。目の前にあるものを五感でまるっと体験し、それらをメモすることで経験値として蓄積している。彼女の文章には普段の積み重ねが遺憾無く発揮されているのだろう。

    そんな『ちはやん』の胃の合う相棒『新井どん』こと新井見枝香という人のことを私はこの本で初めて知ったのだが、なかなかその辺にはいないユニークな方だと思う。文章も結構アクロバティックというか、「見事な着地」と思わず拍手したくなるような意外な発想は面白くて思わず笑ってしまう所が多々あった。

    食に対して似た意識を持つ二人が一緒に食べながら全然違うことを考えているのが判明したり、二人の関係性が楽しい。こんな関係性の友人が私もほしいと少し羨ましくもある。挿絵はおふたりそれぞれのハイライト部分を一つの絵にうまく落とし込んでいてまた笑ってしまう。

    これを読んでどうしても気になって初めて湯圓を食べたのは良い思い出。次は家で中国茶を楽しもうと思っている。

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    2025年04月07日
  • 胃が合うふたり(新潮文庫)

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    ものすごく良かった!!!食べものにまつわるエッセイを、また読み返すだろうなって思えたのは初めてかもしれない。美味しいものを美味しいねって言い合える人に贈りたくなる本。

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    2025年03月24日
  • おとぎのかけら 新釈西洋童話集

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    ネタバレ

    西洋童話をベースにして、しっかりとジャパニーズホラー(?)な感じに仕上げられてる…!
    もう、全体的にくらーーーーい感じではあるし、しんどいけど、後引く感じではないかな…と。
    濃紺な世界が広がってます

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    2025年03月22日
  • クローゼット(新潮文庫)

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    夢のような感じがした。私もクローゼットの中で小さい頃遊んでいた記憶があって、服も好きで刺繍とかレースとか美しくてすき。
    そんな話は置いといて、お話としては幼い頃に受けた事によって男性が苦手な纏子、男性ではあるが女性服を着ることを好む芳。
    お互い辛い過去を持ちつつ、芳はデパートのカフェ店員、纏子は補修士という全く違う職業の関わりのなかった2人がデパートの展示、美術館を通して関わりを持つ。そしてお互いに1歩踏み出せるようになっていく。本当になんか最後の展開が結構急だったけどなんとかなってよかった。
    ちょこちょこあんまり服の専門用語に得意ではなくて調べたりもしたから少し読みずらかったけど、私は結構すき。想像するだけで楽しくなる。長い歴史を経て補修してまた美しく見せるのもすごい。服に対する関心欲は深まった。
    千早茜さんの世界観は魔法にかけられた感じの感覚がする。

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    2025年11月07日
  • しつこく わるい食べもの

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    「パフェが一番エロい。」は今後の食生活に関わってきそうで、個人的に度肝を抜かれたというか、衝撃を受けた。今度食べに行くか、パフェ。

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    2025年02月23日
  • わるい食べもの

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    千早茜さんの食にまつわるエッセイ。
    1つ、1つのエピソードに喜怒哀楽があり
    かつ千早さんの暴食具合に「すごい…」と驚かされる
    読んでいてページを捲るのが久しぶり楽しかった
    作品。

    個人的に好きなエピソードを挙げると
    ・白い悪魔:千早さんは牛乳が苦手らしい。
    ご飯と牛乳を一緒に食べ飲みするのが合わないとのこと。
    私も海近くに生まれたのにひじきが大大大嫌いだからすごくこの内容にとても共感した。

    ・食いだおれ金沢
    えがらまんじゅうやハントンライス。
    知らない金沢の食べ物が知れてワクワクしたし。
    著者の食い意地と胃袋が無限の可能性を秘めてて
    羨ましい。

    ・怒りの入院食:お粥って絶対味付けないと確かに
    米よりおいしくないよね。
    自分も退院後のマクドナルドのハンバーガー
    貪るように食べてたわーと色々思い出した。


    「食は瞬間だ。戻らないと知っているからこそ輝く。」
    と千早さんは語る。
    食べるという行為は死ぬまで続くから、自分にとっては、楽しんで色々な食べ物を食べていきたいなと
    感じた。そして同じ食の価値観を持つ人と一緒に
    食事が楽しめたらより最高だろうな。

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    2025年02月21日
  • こりずに わるい食べもの

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    ネタバレ

    個人的感想と偏った評価になり申し訳ないけれど。
    肉の脂身が苦手。
    生クリームが苦手。 
    マヨネーズが苦手。
    パンといえばずっしり系が好き。
    全く私と同じなんです。
    食べることや甘いものは好き。
    万人受けしてると思って、よかれと思って入れられているものにゲゲッとすることあります。
    ポテトサラダもマヨネーズ入りを当たり前にしないでほしい…。
    食の好みが合うからもっともっとエッセイ出してほしいと感じる。何でも読みます。
    真似して私自身の食エッセイ書いてみようかな。

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    2025年02月02日
  • こりずに わるい食べもの

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    改めて、食べ物系のエッセイって癒されるなぁと感じた。

    食べることは、生きること。
    読むと食べることに前向きになる。
    生きることに前向きになる。

    朝ごはんは特別な食事。
    ついついバタバタおそろかになりがちな、朝食。
    しっかりだいじにしたいなぁと、反省。

    パフェのはしごをしたり、ケーキのショーケースのはしからはしまで頼んだり、夢の中で食べられないと嘆いたり…
    食べることに命懸けな千早さん。
    とってもかわいらしいし、共感。

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    2025年01月22日
  • しつこく わるい食べもの

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    千早茜さんのこだわる食のベクトル、私も似たようなところあるから刺さる。次の巻も絶対読む。
    ショコラティエの垣本さん、今度百貨店行ったら買おうかな。紅茶も気になる。

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    2025年01月07日
  • わるい食べもの

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    ネタバレ

    食いしん坊の千早茜さん。食へのこだわりが強くて食に関してこんなにエッセイかける人いるんだって思った。
    今まで歩んで来た人生もすごくて、小学生の頃の大半をザンビアで過ごしたり、20代はバイトをかけ持ちしてたり、今までやってきたバイトは医療事務とかケーキ屋さんとかだったり、なかなか濃ゆい人生を送っていた。
    また、その濃ゆい人生と千早さんの人柄のよさなんだろうけど仲のよい人が多い。色んな人と食事に行ってる。編集者だったり、バイトをやってた頃の同僚や医師など…。そんな人の生活の一部が見えて読んでいて楽しかった。

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    2024年12月22日
  • こりずに わるい食べもの

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    「人はどこまで自由を楽しめるか」をテーマに「わるたべ」シリーズ3作目もとっても面白かったです!
    共感できるところ、多々ありました。このシリーズは本当に面白くて中毒性があるので、要注意です。笑

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    2024年12月20日
  • しつこく わるい食べもの

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    ネタバレ

    ・そんなことを思っていたら、『羊たちの沈黙』のハンニバル・レクター博士に出会った。もう彼においては「観た」ではない。独房の中で微笑みを浮かべながら立つその姿を目にした瞬間に「出会った」と思った。

    ・私は私生活で真面目ではないし、家事を完璧にこなそうと思ったことがない。家のことは仕事の息抜きとして、わりと楽しくやっている。それでも、なにか不慮の事故が続いて、ふだんならできることがすっかり嫌になってしまうことはある。欠かすことのできない食事だけに、考えたり準備したりするのが「やんなった」ということは多々起こり得る。そんなときに「ピザでもとろうぜ!いえーい!」みたいか空気を変える提案をするのが、一緒に暮らす家族というものの役割なんじゃないかなと大人になった今は思う。

    〜〜〜

    【駅弁】
    東京から: 今半の牛肉弁当、刷毛じょうゆ 海苔弁山登りの海
    京都から: とり松のばらすし、ニ傳の季節のちらし寿司

    【紅茶】
    ・Fortnum & Masonのアールグレイクラシック
    ・MARIAGE FRERESのマルコポーロ
    ・PIERRE HERME PARISのジャルダンドピエール

    【お茶菓子】
    ・ASSEMBLAGES KAKIMOTOのサブレ ショコラノワール
    ・JEAN-PAUL HEVINのイースター用ショコラ
    ・鍵善良房の菊寿糖
    ・虎屋の小型羊羹全種類
    ・村上開新堂のロシアケーキ
    ・Patisserie.Sのコンフィチュール

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    2024年12月07日
  • しつこく わるい食べもの

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    「わるい食べもの」シリーズ第二弾。
    千早茜さんはエッセイもすごく面白い!
    ますます好きになりました。美食家さん。
    好きなものを食べるって一番の幸せ。

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    2024年11月29日
  • アンソロジー 料理をつくる人

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    読むのを楽しみにしてた。好きな書き手の人が私が好きな料理をつくることをテーマにアンソロジーって…!
    いやー、どれもおもしろかった。ほんとに。さすがでございます…
    西條奈加さんの『向日葵の少女』は舞台設定で上品が雰囲気が漂いながらもミステリーっぽい話の進み具合で、大きなテーマを複数かけあわせてまとまったひとつの話にできるのすごすぎるし結末には心があたたかくなった
    千早茜さんの『白い食卓』は主人公がいけ好かないやつすぎるのだけど話が進んでいくごとに料理の恐ろしさというか、食事を他者に委ねることってそういうことだよなあ…生きるための手段のひとつを他者へ委ねるというのは尊いとされたり愛情の証左とされたりもするけれど、それは反転させるとどういうことなんだろうね?と冷たいナイフみたいな展開だった。世にも奇妙な物語で見たい
    深緑野分さんのはNetflixとかで短編ドラマにしてほしい感じ。ちょっとファンタジーな設定と描写が海外ドラマぽかったしデイジーなすごいかわいくて胸がきゅんとした。その後とかないんですか?続きを読みたいんですが…?
    秋永真琴さんの『冷蔵庫で待ってる』は北海道の大学生の女の子の話なんだけど、大学生のときの恋愛ってこういうところがあるよなあ、拙くてでも熱量だけはすごくあって、相手に求められたいということは実は何より相手を求めていて、恋愛感情と承認欲求もごちゃごちゃになりがちで…。自分の楽しみのために料理をするというのは自分が食べたいもの、シグナルをちゃんとキャッチしなければいけないわけである種の自己分析とも通じるところもあって、主人公が自己理解を深めてささやかながらも主体的な選択をしたところがすごいよかったし、ビールと料理の描写がよすぎて出てきたビール会社は何かしら広報のお礼をする必要があるんでは?ぐらいだったな。ちなみにこの話を読んだあとチヂミを作りました
    織守きょうやさんのこの曇天っぽい空気が満ちた小説ってほんといいよな…。マジで…。話が進むにつれてある秘密が明らかになるのだけど、ほんとに誰にも苦しさを言えないときってああいう選択肢になっちゃうし、料理を作ることに愛情を込めたとしても伝わらないとかやるせないことになったりもして
    どうにもならない苦しみをとりあえず持ち帰ってどうにかしていこうというささやかな希望もあるのが最終的にやさしくていいなと思った
    越谷オサムさんの『夏のキッチン』越谷さんの文章ってほんとにリズミカルで登場人物が愛くるしくていい。とあることをきっかけに不登校になった来年中学生になる男の子の振る舞いを書くのがうますぎるし、出不精な自分はコンビニに行くか悩むところでめちゃめちゃ共感した。越谷オサムさん『ひだまりの彼女』もそうだけどあったかくて笑えて一匙の切なさと寂しさを加えた話が抜群にうまい…ほんとすごい…
    うう、どのお話もすっごいおもしろかったし同一テーマでこれだけ全然違う話が集まるんだから作家ってのはすごい…
    自分だったら料理をテーマに何を書くかなあと思ったけど、コンビニや外食で店員さんとちょっとした会話すらしたくない消極的料理の話になるかな…

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    2024年11月24日
  • 人形たちの白昼夢

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    人形と青いリボンが見せてくれた世界は、上品で美しいのに、儚さと残酷も配合されていて、だからこんなにも心を掴んで離さない。
    もっともっと人形たちの白昼夢を覗いてみたい。

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    2024年11月13日
  • わるい食べもの

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    自由にひらひら食べる千早さんに感服してしまう。
    自分の暮らしている土地が出てきて嬉しかった。同じもの食べたことある〜!

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    2024年10月27日
  • 男ともだち

    匿名

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    リアルで考えさせられた作品です

    男と女の関係
    セックスって何のために
    好きな人ってどんなポジションにいるのだろうか

    色々と考えさせられた作品でした。

    自分も似たような経験があります。相手にとってどのような自分でいたら良いのか、どんな言葉をかけたら良いかなどを神名目線で一緒に考えながら読むと面白いです。

    欲望って誰にでもありますね。

    #共感する #切ない

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    2024年08月22日
  • しつこく わるい食べもの

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    自分が食への関心の高い人間だからこそなのか、人の食に関するこだわりを聞くのが好きだ。偏狭で、尖ってると尚良い。
    たまに食への関心が薄い人に自分の食へのこだわりを話すと、「え、そんなに?」と少し引かれる。千早さんのエッセイを読むと、自分は幾分安心するのである。

    人生が子育てモードに入ったので、なかなか外食に行けなくなった。本を通して食への思いを募らせる時間が、自分が自分でいさせてくれる。
    私にとって、日常にある幸せとアイデンティティを再認識させてくれるエッセイシリーズ。

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    2024年08月07日
  • こりずに わるい食べもの

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    シリーズ最新作。新たな暮らしの話が綴られている。さらなる共感と面白さがあった。ココアとビスケットの話は何度も何度も読んで、普段は食べないのにビスケットを買いに行かなきゃと思うほど。表現が上手くて、生々しい感覚を覚える。素晴らしい。

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    2024年07月22日