千早茜のレビュー一覧

  • グリフィスの傷

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    見えない傷と見える傷がある
    見えない傷は他人からは知られずずっとぐじゅぐじゅに膿んでたりする
    見える傷は関わった大切に思ってくれる人がいつまでも忘れられない原因になる
    案外本人は気にしてないこともあって
    ただその人にも気にしてほしくないから隠す場合もある
    見えない傷を無視されたくなくて見えるようにした
    見える傷ができてやっと傷ついていたことに気づかれた
    傷、をテーマにしてこんなに物語が広がるものなのかって驚いた

    「私が描きたいのは生き延びたあかしだから。死体の傷口というのはひらいたままだ。血が乾き、腐敗し、蛆がわくことはあっても、ふさがることはない。傷痕になることはないんだ。だから、これらは

    0
    2026年01月21日
  • 透明な夜の香り

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    私も働きたーい
    朔が描写だけでかっこいい

    執着と愛着の違いか〜〜

    新城によると、
    嫌がられたら手放すことができるか
    閉じ込めてしまうか
    みたいな

    たしかに執着に相手の意思は関係なさそう
    愛着って相手を慮る部分があるかも

    執着されたい
    私の意思なんか尊重しなくていい
    閉じ込められたい
    私の感情もすべてコントロールしてほしい
    何も考えたくない

    香りの記憶は一生らしい
    コーヒーの香りは穏やかで照れくさい
    アルコールの香りは反吐が出そうな嫌なもの

    記憶は一生でも
    その意味は変えられるもの

    0
    2026年01月21日
  • 透明な夜の香り

    Posted by ブクログ

    静かでゆったりした時間の中で様々な香りを楽しめる作品。
    この物語では姿を持たない「香り」によって人々が大きな影響を受ける様子が描かれる。これまであまり意識したことはなかったが物語の中だけではなく実際に人は香りによって心も体も変化するし、救われることもあれば身を滅ぼすこともあるのだろうと感じた。なぜかわからないが読んでるだけで自分の周りがスッとする気がするのはどこかで物語にでてくる香りに出会ったことがあるからかもしれない。
    最後の30ページくらいはページを捲る手が重かったが終わり方も静かでとても好きでした。

    0
    2026年01月21日
  • マリエ

    Posted by ブクログ

    また読みたい。
    主人公のマリエとマキさんがバーでワインと一緒にしっとり話す時間が好き。
    大人って年齢重ねたからといって、自分の事を分かったつもりで分かってなくて、それがイイと思った。

    0
    2026年01月21日
  • 魚神

    Posted by ブクログ

    唯一無二の世界観、仄暗い雰囲気、紡がれる言葉全てが素晴らしかったです!白亜とスケキヨの関係性が良かった。個人的に蓼原も大好き。装丁も印象的でお気に入り!また再読したい作品

    0
    2026年01月21日
  • 西洋菓子店プティ・フール

    Posted by ブクログ

     千早茜さんの作風の持ち味は、読み手の五感にストレートに訴えるところにあると思う。今回は、洋菓子についての描写がふんだんに盛り込まれていて、目の前にシュークリームやお洒落なケーキが浮かんで、読み手は想像上のおやつを堪能できる。
     じいちゃんと主人公の亜樹はパティシエの師弟関係。じいちゃんが亜樹やその周りの人々に時折かける言葉が金言でそこに作者の熱量を感じた。再読したい作品。

    0
    2026年01月20日
  • マリエ

    Posted by ブクログ

    読みやすかったし、色んな事が深入りし過ぎない感じでちょうど良かった。

    自分は確実に離婚をして幸せになったと思っているから、最後の金原さんとの対談がとても共感出来た。

    離婚を推奨する訳ではないけど、必ずしも離婚=不幸ではないと思うし、そう思える社会であって欲しいと思う。

    0
    2026年01月19日
  • マリエ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    めっちゃ良かった。
    なんで別れた時のあの気持ちを、こんな繊細に表現できるんだ。しかも、分かってるからねドヤッって感じじゃないから、言い当てられたところで腹も立たない。気持ちを自然に受け取れる、爽やかな書き方が好きです。
    マリエさんの飄々としてる感じというか、地に足が付いた自立した感じが憧れる。最近パートナーと別れたばかりだったから、心に来るものがありました。年下の子良いやつだった。
    香水が欲しくなった!

    0
    2026年01月15日
  • 正しい女たち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    久しぶりにスラスラ読んでしまった!!
    めっちゃ面白かった

    短編集なんだけど、
    登場人物がみんなどっかしら繋がってて、
    こういう構成になってる本好きなんです!!
    名前は一緒だけど、あの人から見た姿とこの人から見た姿が全然違う…本当に同じ人??みたいな混乱しながら読むの好きです!

    そして1行目から文章が面白い。
    「最初、わたしたちは四人だった。
    わたしと環と麻美と恵奈の四人。わたしたちは太っても痩せてもなく、目立って愚図でも飛びぬけて優秀でもない普通の女の子で、大学までエスカレーター式の私立の中等部で出会った。(中略)わたしたちはなんでも話した。それぞれの彼氏のセックスの癖からペニスの形状まで

    0
    2026年01月12日
  • マリエ

    Posted by ブクログ

    巻末の対談で語られているように、今までの千早作品とは少し異質な部分があり、自分にはそこだけ浮いているような印象を受けたが、新しい境地の入り口のようで、今後の作品が楽しみになった。

    チグハグさを感じたのは、千早作品によく登場する(経済や精神的に)自立した女性がドラマのような恋愛をするパートと、婚活の場でリアルに遭遇するパートが乖離しすぎているところ。
    今まではどちらかというと前述の要素が強いイメージで、こちらもその雰囲気を楽しんでいた。しかし、婚活関係の描写は取材をされたと仰っている通り、実際にあるあるなエピソードが多く、読んでいて少し現実に疲れてしまった。

    由井くんとの恋愛では、相変わらず

    0
    2026年01月12日
  • 眠れない夜のために

    Posted by ブクログ

    「夜」というテーマ一つで、経験したような夜にも、これからも見ることができない幻想的なファンタジーの世界にも、静かに、気づいたら深く入り込める作品でした。

    間に挟まる挿入の絵も綺麗なものばかりで癒されました。

    夜は、自分の嫌いな自分と対峙してしまう時間でもあるけれど、裏腹に、次への一歩を踏み出す決意ができる時間でもあるんだな。

    0
    2026年01月12日
  • 赤い月の香り

    Posted by ブクログ

    初めの五行で撃ち抜いてくるのが千早茜さん。
    今回も、冒頭からぐっと引き込まれて、その日のうちに読み切りました。
    次の続編があればぜひ一香と朔のお話をもっと…とは思いつつ、二作目ということもあって世界観にも入り込みやすく、また明かされた過去も、朔のキャラクターを深く知ることにつながり、サスペンスじゃないけど謎解きのような気持ちで読み進めた。
    そして、最後の五行で、また撃ち抜かれた…。朔の、千早さんの言葉が頭の中を駆け巡って、記憶の引き出しをばんばか開けていく。その片付けをしながら、記憶が再整理される。これだから読書はやめられない…!

    0
    2026年01月12日
  • 眠れない夜のために

    Posted by ブクログ

    装丁から挿絵、文章のすべてが良い。
    「眠れない夜」をテーマにしていることもあり、あたたかい物語ばかりではなかったけれど、読み終えて本を閉じて、表紙を眺めて呆然としてしまうほどに良かった。

    著作に『わるたべ』シリーズがあるためか、第二夜『森をさまよう』に出てくるインスタントラーメンの描写があまりに良く、お腹がグルグルと鳴いてしまう。
    第八夜『繡しい夜』の挿絵が特に美しく印象的だった。「知らない」ということは本当に罪なのか?と何度も問うてしまうような物語だった。

    0
    2026年01月12日
  • 西洋菓子店プティ・フール

    Posted by ブクログ

    甘いものが大好きだからずっとわくわくしながら読んだ

    千早茜さんの香りを題材にした本を読んだ後に読み始めたから、甘い香りを想像しながら読むのが楽しかった

    プティ・フールって言葉を知らなかったけど、ちいさなスイーツの集まりだって知って、絶対可愛いに違いないと思って画像を調べてみた
    やっぱり私は、小さくて可愛くて、キラキラしたものが好きなんだなぁ

    甘いスイーツだけではなくて、結婚の話とかも組み込まれていてリアルさがあった

    昔ながらのショートケーキが無性に食べたくなった

    0
    2026年01月11日
  • 赤い月の香り

    Posted by ブクログ

    前作を読んで面白かったので。文章や表現が綺麗で好み。前作の主人公(一香)が所々登場し、他者視点から描写されたのも良かった。
    満がどんな過去を持っているのか?赤い月とは?前作に比べて不穏な緊迫感も感じつつ読み進めた。どちらかといえば前作のほうが心地よい余韻は残ったが、今作も好きな終わりかただった。

    0
    2026年01月11日
  • 赤い月の香り

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    天才的な嗅覚を持つ調香師と、そのアシスタント、顧客が織りなす物語
    読み終えた後、圧倒的な清々しさを覚えた
    この調香師が登場する作品を読んだことがあり、衝撃的だったことを覚えている
    前回はある女性アシスタントが主役だったが、今回は調香師と同じ施設で育った男性が主役となる
    2人とも、母親に捨てられた経験を持ちながら、異なるタイプの人間に成長する
    アシスタントは全力で母親を憎み、常に冷静な調香師はそんな彼を羨ましく感じる
    本書ではいろんな傷を持った人が登場する
    ただ、調香師を含めた人の繋がりの中で、少しずつ救われていく
    完全にハッピーエンドというわけではないのだが、なぜかみんな救われたように感じた

    0
    2026年01月09日
  • 男ともだち

    Posted by ブクログ

    2026/01/07
    千早茜さんの小説を久しぶりに読んだ気がして、とても面白かったです。
    話はものすごくドロドロしている人間関係が描かれていますが、そんな雰囲気を微塵も感じさせずなぜか爽やかな感じで読み終えることができるのがこの本の不思議なところだと思いました。
    主人公のイラストレーターの神名葵は29歳のアラサーで、恋人の彰人と同棲を5年続けているのにその関係は少しずつ冷めてきていてその隙間を埋めるかのように家族持ちの医者である真司と普通に不倫している。
    さらにそこに大学のとき非常に仲が良かった先輩のハセオからの電話がかかってくることをきっかけにハセオとも7年ぶりに再会して会う時間を重ねるよう

    0
    2026年01月09日
  • 男ともだち

    Posted by ブクログ

    千早さん初でしたが私は良い作品だと思いました。
    テーマが大衆ウケするものではないからこそ、理解するのが難しいものの神名とハセオの関係性について深く深く語られていて凄いなと思いました。

    神名は一見すると自立していて、自信があって自分のやりたい事、したい事に夢中になっている強い女性のイメージを受けます。

    しかしながら実は孤独や不安を上手く消化できず抱え込んでいて、上手く消化できていないからこそ誰かを必要としながらも深く関わる事は慎重で恋愛関係に入る事をどこか避けている印象です。

    一方でハセオは神名に対して理解があり、自分の感情をはっきり主張せず、相手に合わせる事で関係を維持するタイプに見受け

    0
    2026年01月09日
  • ガーデン

    Posted by ブクログ

    素っ気ない主人公の周りに何故女性が多いのか
    彼がどうして好かれるのか、読んでいけばなんとなく追いたくなる人だと感じました。
    執着の先がないことで余裕のある人のように見える。
    リアルでもこういった方は異性から好かれる傾向にあるのでは?と感じさせてくれるような作品でした。
    人の感情が複雑に入り交じるのが面白いです。
    植物への偏愛が美しく儚いものに感じられました。

    0
    2026年01月06日
  • マリエ

    Posted by ブクログ

    離婚について勉強になりました。
    私は誰かといて不幸になりたくなかったし一緒にいる人に不幸だと思われたくなかったというところが特にささった。

    0
    2026年01月05日