千早茜のレビュー一覧

  • 眠れない夜のために

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    記憶が間違ってなければ、『ほんタメ』であかりんが紹介していたはずです。
    私も夜に一人で読みました。
    あっという間に読みました。
    どの短篇も本当に短いのに、心に残るものばかりでした。こんなに短い文章でも、時には不思議な世界に、時には切ない現実に、またはごく身近な都会の暮らしの風景があったりしました。
    希望を見たり、心えぐられたり、なるほどなあと思ったり、十篇どれも素敵でした。

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    2026年08月24日
  • マリエ

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    離婚というビッグイベントを経験した主人公の心境の変化を辿っていく物語。ただそこだけに終始せず、
     結婚と恋愛の違いとは何か、
     離婚は悪いことなのか、
     人の価値観の受け入れ方、
     男性と女性の社会的立場の違い、
     相手を「選ぶ」ということについて、
     そもそも幸せってなんなのか、
    いろいろなことを考えさせられる小説だった。

    最後の金原ひとみさんとの対談も赤裸々で、作家は自身の人生と知見を凝縮して作品を生み出しているのだなと畏敬の念に駆られた。

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    2026年08月23日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    相手を自分の望む形に縛ることではなく、大切だったものを大切だったまま、自分の中に置いておくことなのかも。

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    2026年08月22日
  • 燻る骨の香り

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    香りシリーズの完結編で10年前の小川朔と新城の様子が懐かしく、瑞雲堂一家の嘘が暴かれていくとてもドキドキする内容でした。最後に一香との仲の良さがわかり嬉しくなりました。

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    2026年08月22日
  • 男ともだち

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    ハセオに重なる人物がおり、よく思い出してしまう。
    かげがえのない時間のことを考えられるし、瑞々しい大学生活+αに戻れる感じ

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    2026年08月22日
  • 燻る骨の香り

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    香りシリーズの最終作。千早先生も同じ人物でシリーズ化したくなかったということで、本作は一香と出会うより前の前日譚。
    舞台は京都の香老舗である瑞雲堂。朔と同じ才能を持っていた丹穂の死をきっかけに、朔と出会った姉の真奈。はじめは丹穂にしか作れない香りを朔に依頼し、会社の危機を救おうとする真奈だったが、朔との出会いから、丹穂に嘘の巣と言わしめる瑞雲堂、そして、死してなお、嘘をついた丹穂の嘘が暴かれていく。

    本作でも「執着」がキーワードです。
    本シリーズの様々な人間模様をみていると、執着するがゆえに嘘をついてしまうことってあるなと思います。色々意見はあると思いますが、個人的には本作が一番好きでした!

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    2026年08月21日
  • 透明な夜の香り

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    ネタバレ

    穏やかに進んでいくすごく落ち着いた作品。先に2作目の方を読んでいたので一香のストーリーをメインに知ることができて良かった。
    花や風景、香りの描写が細かくて調べながら読み進めた。尿から自分の情報までわかるという朔のすごさ。私と出会ったらなんて言われるのか気になる。
    朔と一香の関係も素敵だなと思った。

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    2026年08月20日
  • しろがねの葉(新潮文庫)

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    千早さんの紡ぐ世界はやはり繊細で、儚くて、胸がきゅうっと締め付けられるような切なさを覚える。

    銀の山を舞台に、間歩で生きる男たちと、それらにどうしようもなく惹かれながらも、女であるために同じようには生きられないウメ。
    どの人物もぶっきらぼうながらも愛に溢れていて、とても魅力的だった。

    長く生きられないと知りながらも、間歩に入り銀を求め続ける銀堀たち。
    夫が死ぬたびに他の銀堀のもとに嫁ぎ、男が生まれればまた間歩へと送り込む女たち。
    銀の山で命を繋いでいく覚悟や強さが物悲しい。
    子猿のようだったウメも立派にその環の一端となったことが、嬉しいような、切ないような。

    千早さんは色や香りの表現が美

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    2026年08月20日
  • 透明な夜の香り

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    友人から勧められ購入。

    読んでみると、文体が綺麗すぎて感動…
    また、記憶に残る文•考えさせられるセリフがとても多く、繰り返し読みたい。

    色と香りが事細やかに描かれており、
    風景+匂い、人+匂いで表す言葉は、
    より想像がしやすく、解像度が上がるなぁと感じた。

    一方で、物事を深く感じ取れる•考えられるという事は必ずしも良い事ばかりではない。というのも本書の一つのテーマだと思われる。
    世の中素晴らしい物•人だけで構成されていないし、そもそも何を素晴らしいとするか?その価値観自体も人によって視点•解釈が異なる。
    考えだしたらキリが無さそうだなと思いつつも、
    とりあえず自分が心地良く感じる場所•物

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    2026年08月18日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    香りシリーズの2作目。坂の上の洋館、静謐な雰囲気の朔、少しガラの悪い新城、庭師の源さんはそのままの登場でした。シリーズ物はやらない主義の千早さんですが、その主義を曲げてくれてありがとうと伝えたいです。
    今回もいろんな香りを求めてくるなかで、主人公の満と朔の関係も明かされます。
    千早さんの作品は読み始めると深く入り込んでしまうので、時間を忘れてしまいますね。
    次の燻る骨の香りも楽しみ。

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    2026年08月17日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    ネタバレ

    楽しめた。
    「透明な夜の香り」を読んでなくても楽しめる。
    でも読んでた方が、あの場所の雰囲気と登場人物を
    もっと上手く捉え楽しむことができると思う。
    この作品では朔の過去をほんの少し知る事ができる。
    あの才能と普段の佇まいから、朔も完璧ではない
    普通の人間だという事を忘れてしまいそうになるけ
    ど、その普通っぽい面が垣間見られる今作。
    朔と一香から同じ香りがするというのが、少しくす
    ぐったく感じた。毎日通うわけでもないのに、未だ
    にそうしているところに朔の気持ちが見えるような…
    朔が準備している瓶を一香が必要とする日がこない
    といいな。いつまでも二人一緒にいて欲しい。

    満は、香りで誤魔化さず、

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    2026年08月16日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    前作が好きだったので、満を通してまた坂の上の洋館を訪れることができて嬉しい。

    このシリーズでは、ぴんと感覚が研ぎ澄まされていくような、繊細な五感の描写が際立っているように思う。作中に登場する香りを想像することで、より深く物語に沈み込むような感覚に陥る。

    また、一香のその後がはっきり描かれるとは思っていなかったので、がっつりお話しに絡んできて驚いた。お互いが大切に想うからこそ、依存しないように距離をとって交友を続ける朔と一香の関係性がやっぱり尊い。

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    2026年08月16日
  • マリエ

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    ネタバレ

    いくつになっても拠り所がある方が生きやすい。そんな中、人生の分岐点になるような出来事が起きて、年下の男の子から迫られたら、瞬時にこの人は年上の女性に夢を見てるのかなと思ってしまう。

    急に名前で呼んでくるのあざといなぁ。
    あと料理しにくるのが口実なのもあざとい。
    全部マリエのためなのもあざとい。

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    2026年08月16日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    前作も大好きだったので読むのを楽しみにしていた。やはり期待どおりの物語だった。眠っているこうすいをつけたくなった

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    2026年08月15日
  • ガーデン

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    ネタバレ

    『ガーデン』
    自分だけの庭を大切に守っている主人公。
    その世界に土足で踏み入れられないように大切に守りすぎていると、いつしか自分も、そして周囲の人も理解できずにいつのまにか失ってしまっていることに気付かされる。その時こそがターニングポイント(=転機)なのかもしれない。
    登場人物も粒立っていて、匂いと色の描写も人との距離を保つ主人公に対する良いアクセントになっている作品でした。

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    2026年08月15日
  • しろがねの葉(新潮文庫)

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    「なにか縋れるもんを心の中に灯してないと呑まれるんじゃろうなあ」
    最初から話の中に引き込んでくれた。
    途中ウルッとするところもあった。
    個人的には隼人が好きだった。ウメに対しての愛情深さにキュンキュンさせてもらった。面白かった。

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    2026年08月16日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    透明な夜の香りのように透き通った綺麗でありながら痛みも伝わってくるような文章。読んでいて神経が研ぎ澄まされていくような感覚になります。香りを絡めて「加害」について考えてみるなんてすご発想だと思いました。イメージからすると美しいものと美しくないものの組み合わせ。それなのに読んでいてしっくりと受け入れることができます。
    この物語の主題でもあるように感じますが「加害」については考えさせられるところが多いと想います。この国は加害について少し甘いような気がします。

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    2026年08月15日
  • 男ともだち

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    小説系が読みたくて友だちからおすすめされて読んでみた。今年映画化決定している。
    出てくる主人公の2人の人生、していることは私には経験したことないことでたぶん否定する側にいると思う。どちらかと言うと私は彰人側だと思う。神名とハセオは不倫も浮気もする、でもそれを偉そうに、棚に上げたりするわけではなく悪いことをしていると自覚しながらしている。でもその2人が発する言葉はすごく芯があって自分を生きている感じがして、かっこいいと思ってしまった。自分の直感を信じてやりたいことをやるハセオ、直感では動かないし考えて落ち込むこともあるけど、自分の意志を持っていて思いついた考えを疑わず実行する神名、似てないように

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    2026年08月12日
  • 男ともだち

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    大きな事件が起きるわけではないのに展開が気になって一気に読んでしまった。
    ハセオみたいな男友達が欲しい人生だったけど、こんな尊い関係性は現実にはないでしょ、、とどこか俯瞰してる私はやっぱり男女の友情は成立しない派。
    2人くっつくのかなぁと思いきや(そんな展開を少し期待しながら読んでしまった)最後まで性愛には至らず、でも余韻が心地よい終わり方だった。

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    2026年08月11日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    新しく洋館で働き始めた青年のどこか不穏な気配や、暗い影を背負う朔さんのミステリアスな佇まい。今回は「加害」も1つのテーマになっていて少し胸が苦しいところもあったけれど作品に流れるそんな仄暗さを、新庄さんや源さん、一香さんたちの存在が優しく和らげてくれてホッとした。読んでいて登場人物たちを象るような香りがふわっと漂ってくる感覚になるのは本当に凄いなと思う

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    2026年08月10日