千早茜のレビュー一覧

  • 男ともだち

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    終盤は主人公が真っ当な生き方になってしまったので、少し急足で締めくくられた気がして呆気なかったと思う。
    男性を見下す自分を自覚する事で精神状態を保とうとする葵の感情を叙情的に表現できている。
    季節とか、京都の街の様子が想像できて葵のような人が現実にいそうな気がして想像が膨らんだ。

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    2026年08月01日
  • 男ともだち

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    “互いが景色の一部になってしまうくらい一緒にいたけれど、私たちは恋人同士ではなかった。ただの一瞬も。”

    ◇◇◇◇◇◇

    【タイトル】男ともだち
    【 著者 】千早茜
    【 出版社 】文藝春秋

    ◇◇◇◇◇◇

    29歳のイラストレーター神名葵。
    恋人と同棲しつつ、愛人との逢瀬を重ねている。

    ある日かかってきた一本の電話。
    それは大学時代の男ともだち、ハセオからのものだった。

    ◇◇◇◇◇◇

    学生時代、互いに恋人がいたのに、ずっと一緒に過ごしていた。
    彼の存在を否定するような人間とは付き合えないとも思う。

    誰よりも特別な存在。
    でも好きなわけじゃない。愛してるわけでもない。
    ただただ、そ

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    2026年07月30日
  • 神様の暇つぶし

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    香りがする文章ってこういう文章の事をいうんだろうなあと思った。
    多分これからも夏がくる度にこの物語を思い出すと思う。

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    2026年07月29日
  • 透明な夜の香り

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    どの文章も表現が繊細で美しく儚げで、ずっとこの世界観に浸っていたくて、じっくり読ませていただきました。
    間違いなく特別な1冊になりました。

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    2026年07月28日
  • 神様の暇つぶし

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    本を読んでいて久しぶりに涙が出た。
    切ない、とかじゃ全然片付かない感情で息ができなくなりそう!夏に読んでよかった!
    タイトルも読み終わると色んな意味に捉えられる・・・

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    2026年07月28日
  • 男ともだち

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    世間的に見ると「クズ」と言われるようなことをする登場人物ばかりだったけれど、登場人物たちの関係性が気になって引き込まれるように読めた作品でした。読み終わった後には、ハセオの優しさに惚れてしまった。

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    2026年07月28日
  • 男ともだち

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    映画にもなったので読みたかった本です。神名が可愛くハセオとの関係がじれったくとても良かったです。昔の様にゆっくり近づく2人が甘ずっぱくて読んだあと心が温まる物語でした。

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    2026年07月28日
  • ひきなみ

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    大事なことをたくさん受け取った気がする。
    印象に残ったシーン。担任の先生の言葉、そのあと2人が仲良くなるシーン、中学生の葉と真以、再会してお店をみて回るところ。

    閉鎖的な環境を通して描かれるしんどさ。あまりにも美しい場所だから、人々の差別的な感情の醜くさが際立ったし、向けられる者を痛々しく感じてしまった。
    葉のまわりの大人は皆勝手に思えたけど、祖母のことは嫌いにはなりきれなかった。この人も、女性だからか、島で生きていくために身についた考えと葉に向ける感情とに、少しの葛藤を感じる。

    “脱獄犯”ほどの異質さを頼らないと逃げられなかった真以。
    大義名分がないと、自分に乗せられた“女”から逃げられ

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    2026年07月28日
  • わるい食べもの

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    千早茜先生の初エッセイ。
    『わるい食べもの』というタイトルから嫌いな食べものとかが色々出てくるのかなーと思っていたら、ちょっと違った。
    食べものの話というよりは、食を通して千早先生の人生観を垣間見ているような作品でした。
    ユーモアと毒気に溢れていて面白かった。
    読み終わったあと、千早先生のXを覗いてみたら、この本通りの食生活がアップされていて嬉しくなってしまった。これぞエッセイの醍醐味。

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    2026年07月25日
  • 燻る骨の香り

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    特別になれない者の嫉妬、執着、劣等感
    読み進める中で感じた自分も覚えのある感情を思い出してキュッとなる瞬間がありました。

    大きな秘密が徐々に明らかになっていく様も、話ごとに小さな秘密が明かされる様も、気になってあっという間に読み終わってしまいました。
    もう一度3部作全て読み直したいと思えるくらい好きです。
    あわよくば完結と言わず、短編でもいいから続いてほしい…

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    2026年07月25日
  • クローゼット(新潮文庫)

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    ジェンダーレスが多く語られる現代において色んな視点を持たせてくれる作品。それぞれに辛い過去や傷を持つ芳と纏子。章ごとに一人称が入れ替わる構成はまるで縦糸と横糸のように長い時間をかけて繊細に折り重なり合い、晶という人物の存在によって最後に見事な一枚のピースになる。傷を治すことや痛みを克服することばかりに囚われるのではなく、それらと上手く丁寧に向き合いながら生きて行く大切さを学んだ。
    洋服の歴史やトレンド、補修士の仕事など膨大であったであろうリサーチに裏付けされた情報はアパレル業界に長くいた自分にとって読んでいて楽しかったし、知らない人にとっても面白く学べる内容となってる。
    心情や色やカタチをピタ

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    2026年07月23日
  • 西洋菓子店プティ・フール

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    生きるためには「食」が必須だけれど、お菓子の優先順位は低いように感じる。
    ただ摂取するためだけの「食」ではなく、人に「うまい」と感じさせるお菓子があるということは、それは人生を豊かにするという意味なのではないかと思う。

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    2026年07月22日
  • 透明な夜の香り

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    ページをめくるたび、ふわりと香りが立ち上ってくるような感覚に包まれる。調香師という仕事の奥深さに惹かれる一方で、天才ゆえに生きづらそうな朔の姿が切ないな…。物語全体を包む静謐な空気のなか、揺れ動く登場人物たちの心に、読み手のこちら側の感情も優しく揺さぶられ、最後にはほっとできる作品。「食べるものや体調で匂いが変わる」という調香師の言葉が印象的

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    2026年07月21日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    本当に大好き。
    前作も今回も読んでいるだけで、周りの空気が澄んでいく気がする。癒されるというより、浄化されていくみたいだ。

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    2026年07月19日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    透明な夜の香りの2部作

    一香の後に雇われた満(みつる)
    過去に深い傷を負ったような影をまとっている
    そんな彼を中心に香り依頼の客もまたまた訳ありで
    サクサクと読む手が止まらない

    3部作目の『燻る骨の香り』も楽しみ

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    2026年07月19日
  • さんかく

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    「おいしいね」を分け合えるそんな人に、出会ってしまった。   …結局そういう感性が人との関係性には1番重要な気がする。また登場人物の全てにどこかは共感出来るものがあった。舞台の京町家の雰囲気も落ち着く、素敵な物語だった。

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    2026年07月17日
  • 燻る骨の香り

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    言葉選びに品があってお気に入りの香りシリーズ
    待望の3作目

    強い名言はないのに
    静かに余韻に残る文章が心地いい。
    完結編とは分かっていても
    また洋館での日々を覗いてみたいな

    「時々、思う。記憶に名前をつけられないから人は匂いで覚えるのかもしれないと。嗅覚の記憶は永遠だから」

    もし自分が朔の隣にいたらどんな香りだと思うのだろうか。不愉快でなければいいのだけれど

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    2026年07月16日
  • しつこく わるい食べもの

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    ネタバレ

    前作同様、千早茜さんのエッセイは面白すぎる!
    読み終えるのがもったいないと思いつつも、もう少し読みたいが止まらずほぼ一気に読んでしまった。

    後半コロナ禍の話を読んでる最中に、自分も感染して味覚と嗅覚がなくなった時に食への欲望がかなり落ちたことを思い出した。あれは鼻で食うだったんだなぁ。

    千早茜さんのわるたべエッセイを読んでると、自分の過去の食を思い返すきっかけにもなってこれがまた面白い!

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    2026年07月10日
  • 西洋菓子店プティ・フール

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    出てくるケーキは本当にキラキラとしていて美味しそうで、果物の食感が苦手で私には食べられないケーキが多いのだけれど、食べたような気持ちになった。亜樹のケーキのような刺激的なケーキが好きだけど、じいちゃんのシュークリームが美味しそうで美味しそうで、今すぐにでもシュークリームが食べたい。たっぷりのクリームを吸うようなシュークリームが

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    2026年07月06日
  • ガーデン

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    淡々と物語が進み、草木のようにこの小説の世界観に覆い尽くされていくようでした。

    植物は静かに、気が付かないうちに成長して育っていく。何気なく日常にあるものが、フォーカスされて主人公の人生の中心となっている設定がとても感慨深いものでした。

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    2026年07月04日