千早茜のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
“互いが景色の一部になってしまうくらい一緒にいたけれど、私たちは恋人同士ではなかった。ただの一瞬も。”
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【タイトル】男ともだち
【 著者 】千早茜
【 出版社 】文藝春秋
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29歳のイラストレーター神名葵。
恋人と同棲しつつ、愛人との逢瀬を重ねている。
ある日かかってきた一本の電話。
それは大学時代の男ともだち、ハセオからのものだった。
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学生時代、互いに恋人がいたのに、ずっと一緒に過ごしていた。
彼の存在を否定するような人間とは付き合えないとも思う。
誰よりも特別な存在。
でも好きなわけじゃない。愛してるわけでもない。
ただただ、そ -
Posted by ブクログ
大事なことをたくさん受け取った気がする。
印象に残ったシーン。担任の先生の言葉、そのあと2人が仲良くなるシーン、中学生の葉と真以、再会してお店をみて回るところ。
閉鎖的な環境を通して描かれるしんどさ。あまりにも美しい場所だから、人々の差別的な感情の醜くさが際立ったし、向けられる者を痛々しく感じてしまった。
葉のまわりの大人は皆勝手に思えたけど、祖母のことは嫌いにはなりきれなかった。この人も、女性だからか、島で生きていくために身についた考えと葉に向ける感情とに、少しの葛藤を感じる。
“脱獄犯”ほどの異質さを頼らないと逃げられなかった真以。
大義名分がないと、自分に乗せられた“女”から逃げられ -
Posted by ブクログ
ジェンダーレスが多く語られる現代において色んな視点を持たせてくれる作品。それぞれに辛い過去や傷を持つ芳と纏子。章ごとに一人称が入れ替わる構成はまるで縦糸と横糸のように長い時間をかけて繊細に折り重なり合い、晶という人物の存在によって最後に見事な一枚のピースになる。傷を治すことや痛みを克服することばかりに囚われるのではなく、それらと上手く丁寧に向き合いながら生きて行く大切さを学んだ。
洋服の歴史やトレンド、補修士の仕事など膨大であったであろうリサーチに裏付けされた情報はアパレル業界に長くいた自分にとって読んでいて楽しかったし、知らない人にとっても面白く学べる内容となってる。
心情や色やカタチをピタ