千早茜のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
他の読者さんからのおすすめで、本のタイトルと表紙の写真が美しく手に取った本。
真以と葉、2人の小学生時代から話は始まる。
読み始めたら止まらなくなって一気に読んだ。
読み進めたいけど終わらないでほしいと思いながら読んでいたら、後半は2人が大人になってからの物語で更に止まらない。
葉と真以の関係性はどこか恋人同士のようで、頼れる両親のいない2人は絆を深める。真以の、どこか掴めなくて不器用ででも優しくて頼もしいところは女性の私でもかっこいいと思った。
2人の物語の中にフェミニズムの概念が散りばめられている。小さなコミュニティでのいじめや差別、上司からの女性に対する嫌がらせ、そんな中を必死にもが -
Posted by ブクログ
2025.5.7〜2025.5.10
メンタルが不安定で、とにかく優しい本が読みたいと思った時に、本棚にあった中で1番最初に目に入った本をチョイス。
内容はあらゆる「傷」がテーマの短編集。登場人物に沢山愛着を持ちたいタイプなので短編集って実は苦手なのですが、最初の作品を読んだ瞬間「この作家さん、めちゃくちゃ好きだ…!」と何と言うわけでもなく感じて、読めば読むほどするすると心と頭に入ってくる感じがしました。タイトルがあえて短編集の中の「グリフィスの傷」を持ってきたのも、意味を知ると本当に素敵だなと思います。
面白いだけじゃなくて考えさせられる部分や、思わずポロッと涙が出てしまうところもあるとって -
Posted by ブクログ
ネタバレ色々な男女(7人)の人生が複雑に絡み合う話。
一見関係がなさそうに思えても、そことそこの人間関つむがってたんだー、ってなって面白い。
あと、ひとつの出来事に対して凄く深く追求するというか、感受性がとても豊かな作家さんだな、と思った。
「一人でいることに慣れすぎかと、自分以外のことが全て値切になってくる。他人に合わせなくてはいけないことに守立ちさえ覚えるようになる。そこに自己嫌悪があるかないかだろう。」
「わかるはずがないんだ」。私にちには。自分がどういるかも、自分が何であるかも。」
「優しくでさるのは何も関心がないから。」
「人生って計画通りじゃないのよ。思がけないことで決わってしまうの。だか -
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やっぱり、千早茜さんの作品、大好き。
千早さんの見てる世界って色とか光とかの情景がくっきりハッキリしていて、読んでいて清々しいし、自分が今見てる現実も千早さんの様な感受性で見てみたいと思う。
そして、今回もキャラクターの一人ひとりが魅力的だった。
短編集だけど全ての人物がどこかで繋がっていて、それぞれの視点から、同じ時間軸を過ごしているのが分かるから面白い。
華奈子が特に魅力的で素敵な女性だった。水の中に咲いている花っていう表現がぴったりな人なんて素敵すぎる。
他人と距離があるって言う表現も兼ねてるみたいだけど、第三者から見て近づき難い高嶺の花のような魅力があるんだろうなと思う。田村との関わ -
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めちゃめちゃ面白かった…というか、興味深い!
それぞれの視点を別の人が描く-そりゃ面白いよ。だって実際別の人間のぶつかり合いなんだもん。
しかも。偶然にも自分が風邪ひいて寝込んでいる時に読んでしまったもんだから、第三回で感情が一気に乗ってしまった。
もちろん福側の言い分には首もげそうな程同意してしまうし、大輔の思考パターンには何か新しいものを感じてしまう…。
このタイミングで手に取ったのは運命だったのかも。
犬も食わないんだよね。分かってる。
期待するからこの気持ちになるって事も分かってる。だいぶ手放せてきたつもりだけど、今回寝込んでまた同じ気持ちになったのでまだまだだ。でも、それすらなくな -
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/_/ 感想 _/_/_/_/_/_/
いや〜、面白かったです。
女から目を引き剥がす、、など、引き込まれる描写や、表現が多く、ほんと、女たちの世界に引き摺り込まれるような感じでした。
連作短編集ですが、じっくり、読んで、想像力をフルに発揮しないと、繋がりがわからない感じでした。
欲とか、性とか、そんなものを、とても近くに感じて、ドロっとした、重くて、深いものに触れたような読後感でした。ほんと、なかなかに面白かったです。
/_/ あらすじ _/_/_/_/_/
温室の友情で登場する女性たちの人生と、そこに関係する人たちの生き方を描いています。
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出てくる食べ物がどれもこれも美味しそうでお腹が空いたし、食事にもっと集中して食を大切にしようと思った。
私は好きな作家のひとりに千早茜を挙げるが、好きな所のひとつに「食べ物の描写が異様に上手い」というのがある。どの作品でも読むとお腹が空いたり、作中に出てきたものを自分も食べたくなる。きっと美味しいものをたくさんご存知なのだろうと思っていたが、食に対する意識が私と全然違った。目の前にあるものを五感でまるっと体験し、それらをメモすることで経験値として蓄積している。彼女の文章には普段の積み重ねが遺憾無く発揮されているのだろう。
そんな『ちはやん』の胃の合う相棒『新井どん』こと新井見枝香という人の -
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恥ずかしながら「ひきなみ」という言葉を知らずに読んだのですが、この言葉の綺麗なところは、「引いていった波」ではなくて「船/私が引いた波」だというところだと思った。
周りの流れに揉まれてもがく少女期は、船の下で唸る激しい波と光しか見えず、大人になるとその果てのまっすぐ現在地につながる軌跡が見える。その物語の構図と波の情景の重なりが見事だった。
葉と真以の物語は、いい意味でとてもシステマチックというか、千早茜さんの伝えたいこと=骨組みにあまりに綺麗に肉付けされていて、構成としても感嘆させられる。
千早茜さんの作品において、物語の核となるものを通して描かれていく人生の軌跡、そのさなかの揺らぎ、その