千早茜のレビュー一覧

  • 正しい女たち

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    今まで読んできた小説のなかで1番読みやすかった。なんでだろう。
    内容があまりにもリアルすぎるから読んでて苦しくなるかなとか思ってたけどそんなことなかった。
    共感しちゃうというか理解できちゃうことが多くてなんか複雑な気持ちー。
    わたしも大人になったらあんな風になっちゃうのかな。
    個人的に「海辺の先生」が1番好き。ああいう関係いいなあ。好き大好き

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    2025年05月10日
  • からまる

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    ネタバレ

    色々な男女(7人)の人生が複雑に絡み合う話。
    一見関係がなさそうに思えても、そことそこの人間関つむがってたんだー、ってなって面白い。
    あと、ひとつの出来事に対して凄く深く追求するというか、感受性がとても豊かな作家さんだな、と思った。
    「一人でいることに慣れすぎかと、自分以外のことが全て値切になってくる。他人に合わせなくてはいけないことに守立ちさえ覚えるようになる。そこに自己嫌悪があるかないかだろう。」
    「わかるはずがないんだ」。私にちには。自分がどういるかも、自分が何であるかも。」
    「優しくでさるのは何も関心がないから。」
    「人生って計画通りじゃないのよ。思がけないことで決わってしまうの。だか

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    2025年04月30日
  • 胃が合うふたり(新潮文庫)

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    ネタバレ

    2025/4/11- とても疲れていた出張帰りに書店で手に取った。筆者2人が同じ食体験をそれぞれの視点から書く。描写される食べ物は本当に美味しそうで、口がその気分になってくる。ただ、お気楽エッセイではない。読んでいると、コロナ禍、新井さん、千早さんそれぞれの人生の変化が感じられる。食べるということは結構その人の本質を突いている行為かもしれないと思った。個人的にはたまたま知っている場所が何ヵ所かあったので、今度行く機会があろうものなら、この本のような楽しみ方をしたい。

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    2025年04月26日
  • ひきなみ

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    ネタバレ

    『透明な夜の香り』で千早茜さんを知って手に取った一冊。

    自分自身も地方の出身なので、田舎特有のあの感じはとても身近に感じられた。
    葉にとって真以は眩しく、また、真以にとって葉は眩しかったんだろうなと思う。葉が自身の心の内と向き合って、言語化していく様がとても美しかったし、芯のある強さを感じた。

    全体を通して葉の心情はたくさんの言葉と情景でもって描かれているけれど、その他の部分として、真以視点や平蔵さん、葉の両親の感情を千早さんの紡ぐ言葉で感じたいなと思った。

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    2025年04月24日
  • 人形たちの白昼夢

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    人形と青いリボンが登場する12のストーリー。
    どれも静かで仄暗い雰囲気を纏っていて、ダークファンタジーのようにも感じる。

    以下、印象的だったお話。
    ・「スヴニール」※

    ・「ビースト」
    美しい文体で語られる神秘的な物語。
    立派な家ほどの大きさがある山の獣"マムウ"。"ヌカラ"と呼ばれる山に生きる一族(といっても一人しかいない)だけが、生きるために"マムウ"の命を奪ってもよいとされる。"マムウ"もそのことを承知している。
    「少女は知ります」の一文が持つ意味が重たい。

    ・「ワンフォーミー・ワンフォーユー」※
    ティー

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    2025年04月21日
  • からまる

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    やっぱり、千早茜さんの作品、大好き。
    千早さんの見てる世界って色とか光とかの情景がくっきりハッキリしていて、読んでいて清々しいし、自分が今見てる現実も千早さんの様な感受性で見てみたいと思う。
    そして、今回もキャラクターの一人ひとりが魅力的だった。
    短編集だけど全ての人物がどこかで繋がっていて、それぞれの視点から、同じ時間軸を過ごしているのが分かるから面白い。

    華奈子が特に魅力的で素敵な女性だった。水の中に咲いている花っていう表現がぴったりな人なんて素敵すぎる。
    他人と距離があるって言う表現も兼ねてるみたいだけど、第三者から見て近づき難い高嶺の花のような魅力があるんだろうなと思う。田村との関わ

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    2025年04月20日
  • 魚神

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    千早茜さんのデビュー作『魚神』

    とても綺麗な御伽噺でした。
    遊廓という舞台が個人的に好きなのですが、さらに千早茜さんの美しい文章で読めたので至福の時間でした。

    お互いがお互いを恐れているっていうのが悲しい。
    相手に失望されたくないとか、そういう想いだからだろうか。
    白亜スケキヨも、別れた後お互い苦労してるからこそ、尚更お互いを求めるはずなのに...

    悲しいお話しでした。
    悲しく、美しいお話でした。

    蓮沼個人的に好きですよ...。
    蓼原も、いつ裏切るかと思ってたんですが、ずっと白亜とスケキヨを見守ってくれて良かった...涙

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    2025年04月16日
  • 犬も食わない(新潮文庫)

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    めちゃめちゃ面白かった…というか、興味深い!
    それぞれの視点を別の人が描く-そりゃ面白いよ。だって実際別の人間のぶつかり合いなんだもん。
    しかも。偶然にも自分が風邪ひいて寝込んでいる時に読んでしまったもんだから、第三回で感情が一気に乗ってしまった。
    もちろん福側の言い分には首もげそうな程同意してしまうし、大輔の思考パターンには何か新しいものを感じてしまう…。
    このタイミングで手に取ったのは運命だったのかも。

    犬も食わないんだよね。分かってる。
    期待するからこの気持ちになるって事も分かってる。だいぶ手放せてきたつもりだけど、今回寝込んでまた同じ気持ちになったのでまだまだだ。でも、それすらなくな

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    2025年04月13日
  • 正しい女たち

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    /_/ 感想 _/_/_/_/_/_/ 
     
    いや〜、面白かったです。

    女から目を引き剥がす、、など、引き込まれる描写や、表現が多く、ほんと、女たちの世界に引き摺り込まれるような感じでした。

    連作短編集ですが、じっくり、読んで、想像力をフルに発揮しないと、繋がりがわからない感じでした。

    欲とか、性とか、そんなものを、とても近くに感じて、ドロっとした、重くて、深いものに触れたような読後感でした。ほんと、なかなかに面白かったです。


    /_/ あらすじ _/_/_/_/_/

    温室の友情で登場する女性たちの人生と、そこに関係する人たちの生き方を描いています。

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    2025年04月09日
  • 桜の首飾り

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    桜を介して揺れ動く心を描いた7つの短編集。

    千早さんの作品は心にすっと染み込んできて、
    心地よく読み進めてるつもりでいながら胸がざわざわする。
    自分と同じ状況の登場人物はほとんどいないのに、今自分が欲しかった言葉を不意に言われ、ドキッとさせられる。
    そんな心地よさと怖さを描ける作家さんだからこそ、雄大さと儚さを併せ持つ桜と相性が良いのだと思う。

    心情とリンクする桜の色んな姿を満喫できたのも、
    千早さんの繊細な季節の描写に没頭できたのもとても良かった。

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    2025年04月06日
  • 胃が合うふたり(新潮文庫)

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    出てくる食べ物がどれもこれも美味しそうでお腹が空いたし、食事にもっと集中して食を大切にしようと思った。

    私は好きな作家のひとりに千早茜を挙げるが、好きな所のひとつに「食べ物の描写が異様に上手い」というのがある。どの作品でも読むとお腹が空いたり、作中に出てきたものを自分も食べたくなる。きっと美味しいものをたくさんご存知なのだろうと思っていたが、食に対する意識が私と全然違った。目の前にあるものを五感でまるっと体験し、それらをメモすることで経験値として蓄積している。彼女の文章には普段の積み重ねが遺憾無く発揮されているのだろう。

    そんな『ちはやん』の胃の合う相棒『新井どん』こと新井見枝香という人の

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    2025年04月07日
  • 透明な夜の香り

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    儚くて、危うい美しさをはらんだピュアなラブストーリー。

    不思議な引力に吸い込まれたように、物語に惹き込まれて目が離せなかった。春に差す優しい光のように、儚くて美しい。
    心が浄われるような読書体験。できるならもっとずっと、この物語の世界に浸っていたい。
    出会えて良かったと心から思える一冊。

    「永遠」という言葉の美しさと残酷さに思いを馳せてみるけれど、永遠を体験したことのない私は変わらない幸せを求めてしまう。

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    2026年02月22日
  • 赤い月の香り

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    香りはすごい 第一作目よりも好き。
    香りの輪郭が明確になり、私もあらゆる日用品を自作したくなった。
    それにしても、香りの記憶がもたらす影響よ…と思わずにはいられない。
    日常は香りで満ちているのに、おそらく私たちはそれに無頓着すぎるのかもしれない。
    せめて人工の香りと自然の香りの違いを感知できる能力を培いたい。

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    2025年12月18日
  • ひきなみ

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    恥ずかしながら「ひきなみ」という言葉を知らずに読んだのですが、この言葉の綺麗なところは、「引いていった波」ではなくて「船/私が引いた波」だというところだと思った。
    周りの流れに揉まれてもがく少女期は、船の下で唸る激しい波と光しか見えず、大人になるとその果てのまっすぐ現在地につながる軌跡が見える。その物語の構図と波の情景の重なりが見事だった。
    葉と真以の物語は、いい意味でとてもシステマチックというか、千早茜さんの伝えたいこと=骨組みにあまりに綺麗に肉付けされていて、構成としても感嘆させられる。

    千早茜さんの作品において、物語の核となるものを通して描かれていく人生の軌跡、そのさなかの揺らぎ、その

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    2025年03月27日
  • 胃が合うふたり(新潮文庫)

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    ものすごく良かった!!!食べものにまつわるエッセイを、また読み返すだろうなって思えたのは初めてかもしれない。美味しいものを美味しいねって言い合える人に贈りたくなる本。

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    2025年03月24日
  • おとぎのかけら 新釈西洋童話集

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    ネタバレ

    西洋童話をベースにして、しっかりとジャパニーズホラー(?)な感じに仕上げられてる…!
    もう、全体的にくらーーーーい感じではあるし、しんどいけど、後引く感じではないかな…と。
    濃紺な世界が広がってます

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    2025年03月22日
  • 胃が合うふたり(新潮文庫)

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    ネタバレ

    うまーーーーいし、こんな感じでご飯食べられる相手がいるってめっちゃいいな!!
    うまい、うまいって言葉だけ交わしてご飯食べられる環境、めっちゃいい!

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    2025年03月20日
  • 雷と走る

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    ネタバレ

    とらぁぁぁあ!大型犬なのかな、あ、いや、なんか犬種書いてあったな最後の方に…。
    心細い生活で自分と家族を守ってくれる無償の愛に近い虎達との関係、いいなと思います。
    というか、表紙の絵が綺麗すぎる!!

    後に、胃が合う二人を読んで、千早さんの幼少期の頃を元にしてるんだと分かってまた好きになった

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    2025年03月20日
  • さんかく

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    ネタバレ

    そのタイトル通り3人の人物の目線でそれぞれ物語が進んでいく。
    章ごとに主人公が代わるので、3人のそれぞれのキャラクターや考えていることがより深く読者に伝わりやすくなっていた。
    例えば伊東くんが主人公の章でも高村さんのその時考えていることが容易に想像出来るような構造だ。
    三角関係の話かと思いきや安易に想像するような三角関係ではなく、この後どうなるのだろうと読み進む手が止まらなかった。
    どこかほっこりとするようなそんな物語だった。
    重ねてこの本を読んでいると食事シーンや繊細な食べ物の描写が多く、酷くお腹が空いてしまった。
    空腹時に読むのは注意な本。

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    2025年03月17日
  • クローゼット(新潮文庫)

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    装丁も可愛くて読む前から好みな予感はしてたけど予想的中!どんどん引き込まれて何も突っかかってくるものがなかった。もちろん知らないファッション用語が出てきて調べたりはしたけれど、ストーリーも登場人物たちの心理描写もすんなり入ってきた。
    そして舞台のモデルとなったという京都服飾文化研究財団への興味が沸々と。当該財団の筒井さんと千早さんの対談の中での筒井さんの印象的だったセリフ“美しい創作物が人の正気を保つ”。先般六本木の森美術館で行われたルイーズ・ブルジョワ展の中でも“芸術は正気を保証する”というフレーズが出てきたのが重なった。

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    2025年03月16日