千早茜のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
やっぱり千早茜ワールド好きだなぁ。
そしてこの人は絶対に長編がいい。
というか好き。
ときどき間に短編集を挟むと わたし この人の何がそんなにいいと思ったんだろ?とわからなくなる作品にもたびたび当たるけど 長編はほぼどれも好きだなぁ。
短編の方がフォトジェニックというか 幻想的というか 上手くいえないけど 何か更なるフィルターが強くかかるような。そこがたぶんわたしはなかなか馴染めないのだろうなぁ。
千早茜を初めて読んだ時 わたしが今までずーっと心で感じながら 上手く言語化できなかったモノが 言語化されてる〜 同じようなこと感じてた人がいたんだ〜 と感激したことを この人の本を読むたびに思い出す -
Posted by ブクログ
千早茜さんの食にまつわるエッセイ。
1つ、1つのエピソードに喜怒哀楽があり
かつ千早さんの暴食具合に「すごい…」と驚かされる
読んでいてページを捲るのが久しぶり楽しかった
作品。
個人的に好きなエピソードを挙げると
・白い悪魔:千早さんは牛乳が苦手らしい。
ご飯と牛乳を一緒に食べ飲みするのが合わないとのこと。
私も海近くに生まれたのにひじきが大大大嫌いだからすごくこの内容にとても共感した。
・食いだおれ金沢
えがらまんじゅうやハントンライス。
知らない金沢の食べ物が知れてワクワクしたし。
著者の食い意地と胃袋が無限の可能性を秘めてて
羨ましい。
・怒りの入院食:お粥って絶対味付けないと確 -
Posted by ブクログ
⬛︎良い意味で裏切られた珠玉のエッセイ
2人の名前も知らずに、表紙とタイトルに惹かれて購入。予想外のエッセイにとても良い意味で裏切られました。ご飯屋さんをめぐるほっこり食エッセイかと思いきや、ちがうちがう。
ウマは合うけど真反対な性格の2人が綴る価値観や人生観が面白くて、するすると引き込まれていきました。
私は千早さん寄りの…変化は求めず、コツコツと一つのことに向き合う性格ですが、新井さんは本当に真反対で、欲望のままにやりたいことをして生きる姿がとても眩しく見えました。
あまりの新井さんの自由さに「なんなんだこの人は!?」「千早さんはなぜついていけるんだ!?」なんて最初は思いました。しか -
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ネタバレ・そんなことを思っていたら、『羊たちの沈黙』のハンニバル・レクター博士に出会った。もう彼においては「観た」ではない。独房の中で微笑みを浮かべながら立つその姿を目にした瞬間に「出会った」と思った。
・私は私生活で真面目ではないし、家事を完璧にこなそうと思ったことがない。家のことは仕事の息抜きとして、わりと楽しくやっている。それでも、なにか不慮の事故が続いて、ふだんならできることがすっかり嫌になってしまうことはある。欠かすことのできない食事だけに、考えたり準備したりするのが「やんなった」ということは多々起こり得る。そんなときに「ピザでもとろうぜ!いえーい!」みたいか空気を変える提案をするのが、一 -
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読むのを楽しみにしてた。好きな書き手の人が私が好きな料理をつくることをテーマにアンソロジーって…!
いやー、どれもおもしろかった。ほんとに。さすがでございます…
西條奈加さんの『向日葵の少女』は舞台設定で上品が雰囲気が漂いながらもミステリーっぽい話の進み具合で、大きなテーマを複数かけあわせてまとまったひとつの話にできるのすごすぎるし結末には心があたたかくなった
千早茜さんの『白い食卓』は主人公がいけ好かないやつすぎるのだけど話が進んでいくごとに料理の恐ろしさというか、食事を他者に委ねることってそういうことだよなあ…生きるための手段のひとつを他者へ委ねるというのは尊いとされたり愛情の証左とされた