千早茜のレビュー一覧

  • 西洋菓子店プティ・フール

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    グロゼイユ、ヴァニーユ、カラメル、ロゼ、ショコラ、クレーム
    甘いお菓子が食べたくなる小説

    お菓子の描写がすごく好き。絵になくても、実際にそこにあって、より繊細に見えてくるようだった。いつも一瞬の美しさが、永遠にあるよう。

    なんか読んだことあるな〜と思ったら、読んだことあった。再読だったけど、前回にはない発見、思いの変化があって読んでよかった。

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    2025年09月21日
  • 私の身体を生きる

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    様々な『自分の』性との向き合い方について書かれている。メタ的な性との向き合い方でないのは、女性の作家たちだからだと思う。
    女性も誰かの性を搾取することもあるだろうが、しかし圧倒的に搾取される側であり、自分の生命と性とが紙一重に近い存在だと思い知る。
    アンソロジーの最初の島本理生さんの作品が個人的ににとても響いた。
    なぜ自分の性と向き合うだけで傷ついてしまうのか。男性も同じなのだろうか。傷ついたことを思い出さないで自分の性について語れる人間がいるならば、どんな人生なのか知りたいと思う。

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    2025年09月20日
  • 西洋菓子店プティ・フール

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    ネタバレ

    *フランスで菓子作りの修業をしたパティシエールの亜樹は、菓子職人の祖父のもと、下町の西洋菓子店「プティ・フール」で働く。女ともだち、恋人、仕事仲間、そして店の常連客たち……。店を訪れる人々が抱える様々な事情と、それぞれの変化を描く連作短編集*

    大人テイストのスイーツ小説、とでも言いましょうか。
    甘くてかわいいお菓子たちが全てを解決してくれてハッピー♡みたいな単純な展開ではない所がとても良かった。

    そして、甘さの裏に潜むほろ苦さにやるせなさ、人生のままならなさ…など、お菓子に絡めた心理描写が本当にお上手です。
    もろもろ胸焼けせずに最後までじっくり堪能致しました。
    装丁も内容にぴったりの雰囲気

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    2025年09月18日
  • おとぎのかけら 新釈西洋童話集

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    一気に読みました。
    おとぎ話の新しい解釈だけれども、話の筋は崩していない。
    キラキラした物語もあれば、
    人間て怖いな、
    ホラー小説の方が怖くないのでは?
    と思う作品もあり、中に引き込まれる感じがした。
    本当はこんなこと無いよね?と思うけれども実際にはどっかであるのでは?
    とも思わせてくれる部分もあり、一気に読んだことを少し後悔しました

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    2025年09月12日
  • 西洋菓子店プティ・フール

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    パティシエの亜樹が主人公だけど
    各短編でいろんな登場人物の目線でかかれていて面白かった。
    ネイリストのミナの、美味しかったことをおそらく憎いであろう相手に思わず伝えた描写で
    やはりスイーツは人を幸せにするなぁとおもった。
    「世界に色がつくみたい」 紅茶屋さんの長岡さんの話が読みたい。

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    2025年09月11日
  • グリフィスの傷

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    グリフィスの傷とは…
    見えない傷のこと。

    p115
    ガラスは仕方がないからって言った。
    ガラスは本当はとても頑丈だけど、目に見えない傷がたくさんついていって、何か衝撃を受けた時に割れてしまうものだって。あなたが割ったように見えるけど、いままでの傷が積み重なった結果だから気にしなくていいのって。そういう目に見えない傷のことをグリフィスの傷っていうんだって教えてくれた

    傷に関するお話。
    どれも
    身体の傷や心の傷、他人には、自分の痛みは正確には伝わらない。計り知れない痛さを想像できればいいけれど、文中にもあるように、人は他人の痛みには鈍感だ。

    竜舌蘭のお話は、印象的。
    国語の教科書にのらないか

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    2025年09月09日
  • しつこく わるい食べもの

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    私が感じている世界は、私の体を通したものなのだから、体の状態が変われば変わるものなのだ。

    嗅覚の判断は速い。きっと、頭で考えるよりもずっとずっと早く感情を動かす。

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    2025年09月06日
  • 犬も食わない(新潮文庫)

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    大好き。尾崎さんも千早さんも好きなので最高~~と思って買った。出てくる男も女もめんどくさ~~~~いけど、やけにリアルで面白かった。
    尾崎さんの言葉選びが、クリープだなあと思うところが何か所かあって、そのたび好きだなあと思った。

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    2025年09月05日
  • グリフィスの傷

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    「傷」がテーマの短編集。
    短編でも更に短い短編だった。
    けれど、それぞれの中に、重くて深い長編が綴られていた。

    竜舌蘭の棘だったり、リスカだったり、不慮の事故、犯罪被害などなど、体に付いた様々な傷。
    刺青のように、自ら傷をつける人もいる。
    見た目は分からなくなった傷跡も、心の中に小さな、あるいは深い傷を残しながらいつまでも引きずるだろう。
    一度、傷をつけたら、そのことはなかったことにはならない。

    「竜舌蘭」「この世のすべての」「からたちの」
    は、胸がチリチリ痛んで、読んでいて辛かった。

    「結露」「林檎のしるし」「慈雨」「まぶたの光」
    は、読み終えて、何だか温かい気持ちになった。

    「指の

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    2025年09月04日
  • グリフィスの傷

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    目を背けたくなるような傷。誰かの傷だったり、私自身の傷だったり。無垢で傷のない人間なんていない。もちろんそれは身体に付く見える傷だけではなく、心無い言葉なんかで心が傷ついてしまうこともある。

    忘れて前に進むことだけが"治癒"じゃない。
    いつかは消えて無くなって忘れてしまうこともあれば、どこまでも(もしかすると一生)この傷と付き合うかもしれない。
    傷と向き合い、折り合いをつけることはその傷の持ち主だけが決めることができる。
    本人だけが癒すことができて、付き合う覚悟を持つことができる。

    ただ、誰もが持っている傷、その癒し方を指南するわけではなく、官能チックで艶やか。
    傷があ

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    2025年09月03日
  • しつこく わるい食べもの

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    千早茜の食にまつわるエッセイ第二弾。
    途中まで楽しく読んでいて、コロナ禍に突入していくところが生々しかった。「しつこく わるい食べもの」を執筆されているときは、2020年4月、あのときだった。
    こうやって書き起こされていると思い出すことがたくさんあるな。記録していくのは大事なことだと思った。

    ところで今回はなんといってもパフェ。
    「パフェが1番エロい。」は最高だった。わたしもパフェとデートしにいこう。

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    2025年08月30日
  • わるい食べもの

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    面白かった〜!
    エッセイ得意じゃないのだが、くどうれいんのエッセイは好きで、もしかして食のエッセイが好きなのかも?と気づいた。

    千早茜、エッセイまで面白いとは本当にお見事。
    とりあえずレモンの蜂蜜漬けをつくりたい。

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    2025年08月30日
  • あとかた

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    恋愛の幸せなところじゃなくて、もっと暗くて難しくて嫌なところをこれでもかっていうくらい突きつけられる。表面上はなんてことない幸せを装ってる人も、みんなこういう気持ちを抱えているのかな。
    人間は難しいし、特に恋愛がやっぱり難しすぎる。

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    2025年08月29日
  • クローゼット(新潮文庫)

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    クローゼットをきっかけに繋がるお話。
    透明感があって、静けさを感じた。
    繊細に綴られてゆく物語の中で、華やかで煌びやかな服がとても美しかった。
    服にはそれぞれ過去があって、物語がある。着ていた人の人生が服に染み付いていることが心に残った。
    自分の好きな服を追求すると、自信がつくのだと感じた。

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    2025年08月19日
  • 魚神

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    10年以上前に読んだことがあり、好きな世界観だったことを覚えていた。再読し、その感想は変わらなかった。読後の余韻がなんとも言えないほど素晴らしい。風景や心情の描写が美しい。

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    2025年08月17日
  • しつこく わるい食べもの

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    食のエッセイなのに、何度も感情がこみ上げてきて涙が出そうになった。
    千早さんの小説とはまた違った、食や日常に対するまっすぐな想いに心打たれた。
    何度も読み返したい作品です。「わるい食べもの」シリーズを読むのは初めてだがこの第二弾を最初に読んでしまったので、他シリーズも読むたいです。

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    2025年08月12日
  • なみまの わるい食べもの

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    わるたべ最新巻。
    直木賞受賞、再婚、小さな家族との同居と変化の多い巻。そしてコロナが徐々に開けて旅行の話も増えてくる。人によって拘りや好き嫌いがあるのは当然。この巻も楽しく読みました。
    お桃さま、冷蔵庫の卵、姫と騎士修行(あのカタカナを理解できるの、すごい笑)、初めての、が特に好き。

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    2025年08月11日
  • 私の身体を生きる

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    女性作家、芸術家たちの生と性、身体をテーマにしたエッセイ集
    自分も漠然と感じてた「女性であること」への違和感、敵対心、恐怖、いろんな言い尽くせない気持ちをそれぞれの人が言語化してくれるよう
    現代日本で高らかに女性讃歌を謳うのは難しいことを痛感する
    それでも次代はと願いたい

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    2025年08月10日
  • ガーデン

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    植物の様子が頭に浮かぶ描写。やっぱり千早さんの作品は引き込まれる。

    羽野は周囲から一線を引いて、気付かされる。

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    2025年08月04日
  • あとかた

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    ネタバレ

    作者読み3作品めだけどやっぱり、言葉選びが本当に良い、素敵。あと、キャラクターも。
    物語の中で関連しあった人達の作品集だったけど、最後まで黒崎が謎だったなあ。詳しく語らない方が美しいんだろうけど、過去や考え方、その時思ってたこと、知りたかったなあ全部の物語は違う人達の話だったけど、人がなにか遺したい、と思う気持ちっていうのがメインにあったのかな?子供だって、妻だって所詮他人って考え方、薄情でもあるし気楽な考え方だなと思った。
    「ゆびわ」の話、最後は本当のさようならってことなのかな、明美が泣きじゃくってた描写すごく切なくて良かった

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    2025年08月03日