眠りの庭

眠りの庭

704円 (税込)

3pt

女子校の臨時教員・萩原は美術準備室で見つけた少女の絵に惹かれる。それは彼の恩師の娘・小波がモデルだった。やがて萩原は、小波と父親の秘密を知ってしまう……。(「アカイツタ」)
大手家電メーカーに勤める耀は、年上の澪と同棲していた。その言動に不安を抱いた耀が彼女を尾行すると、そこには意外な人物がいた……。(「イヌガン」)
過去を背負った女と、囚われる男たち。2つの物語が繋がるとき隠された真実が浮かび上がる。

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眠りの庭 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    男性の庇護欲を掻き立てたり、
    自分の弱さの開示の仕方だったり。
    弱いようで本当は計算高い人なのかな。

    0
    2025年11月19日

    Posted by ブクログ

     強さと弱さ、野生と抑制、絶望と生命力。正反対の性質が共存する者は、生々しくも美しい。
     支配欲に満ちた父親に育てられた小波は、意志を持たない。自我を持たない人間は、何も求めてこない。また側にいる者の欲求を、自分のものだと錯覚している。だからなのか、小波と関わった男性は、彼女に強く惹かれ、取り込まれ

    0
    2024年04月15日

    Posted by ブクログ

    『いい?人の心は無理に暴いてはいけないのよ』。

    憲法第19条によって私たちの”内心の自由”は保証されています。言葉に出せば罰せられるような内容であっても心の中で思うこと、考えることは自由です。人はそこに何ものにも縛られない心の安らぎを見ることができます。そもそも現代の科学技術をもってしても人の”

    0
    2022年05月02日

    Posted by ブクログ

    気持ちの悪い物語である。

    この物語で悪者を見つけるのは難しい。

    誰もが加害側であって、誰もが被害側である。

    “洗礼者ヨハネの首を持つサロメ”がモチーフのひとつになっているようだが、主人公は果たしてサロメだったのか、ならばヨハネは誰で、ヘロデは誰だったのか。

    どうやらこの物語では誰もが各々の物

    0
    2020年08月08日

    Posted by ブクログ

    美術家を惹きつけるファム・ファタル小説は、時として女性本人の人格や意思が抜け落ちたまま描写されたり、欲望の鏡扱いされがちだけれども(最近も、そちらに振り切った作品を読んだなと思い出した)、女性性を持つ人の痛々しいほどの葛藤にもフォーカスして描いていたのが、さすが千早茜さんとなった。

    すっきり解決、

    0
    2025年05月15日

    Posted by ブクログ

    前半のアカイツタ、ここで終わりと思ったら後半のイヌガンが実は繋がっていることが分かって、ぞくり。千早さんらしく生々しくて、仄暗い。

    0
    2025年02月21日

    Posted by ブクログ

    前半の「アカイツタ」と後半の「イヌガン」。後半を読み始めた時は別の話なのかな?と思ったけど、10年後のお話でした。今まで読んだ千早さんの中では1番の耽美さや幻想が漂う作品でした。
    明確な解釈が記されているわけではなく、読者に委ねられているお話です。
    私的には結末がちゃんとしていて、なるほどねーそうき

    0
    2024年01月21日

    Posted by ブクログ

    アカイツタとイヌガン
    別々のお話のようで深く絡みついている一冊

    理解できないような闇や薄暗さがある
    深い闇に興味をそそられ
    のめり込んでしまう感じ
    久しぶりに味わった
    嫌いじゃないんだなこの感覚

    0
    2023年05月15日

    Posted by ブクログ

    難しかったとか複雑だったとか、そういう言葉では表せられないような神秘的な作品だった。
    アカイツタとイヌガンの2部が折り重なってひとつの物語となることがすごく印象的だった。ただ、わからなかった、、、

    0
    2023年03月30日

    Posted by ブクログ

    面白かったです。
    昏く、でも鮮やかな赤も感じる世界でした。
    近すぎる父と娘、そして娘の小波と奪い合う人たち。
    「アカイツタ」では堕ちていく人たちに魅せられて、澱んだ息苦しい空気でした。
    「イヌガン」では小波は澪という新しい名前で新しい人生を選んでいきます。小波の気持ちわかる…となったので、耀と幸せに

    0
    2019年07月19日

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