千早茜のレビュー一覧
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歪な恋愛物語なのにサラサラと読みやすいのは
さすが千早茜の筆致だ、、
『海辺の先生』が特に好み。
最後の一文の
「万年筆は、インクを入れたきり、ひきだしの奥で眠っている。」
の締め方が個人的に良すぎて、素晴らしすぎた。(語彙力無)
「小さな笑いがもれた。どうして、なんて私が訊きたい。どうして両親は別れたのか。
どうして母はスナックなんてはじめたのか。どうして私はこんな町にいなくてはいけないのか。どうして大人は夜になると酒を飲んで騒ぐのか。テストの問題だけじゃない。
わからないことはたくさんあった。けれど、私は尋ねることはしなかった。ただ、ぽっかりとした空欄を呑み込んできただけだ。」
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Posted by ブクログ
夫から「恋愛がしたい」と言われ、離婚を切り出されたまりえ。
マリエという名の新しい香水を纏い、白いシーツのようにまっさらな気持ちで桐原まりえに戻る。
陽当りのよいワンルームで好きな家具を買い揃え、自分らしい自由な一人暮らしを始める。
大学時代の先輩たちとの再会や、7歳年下の由井くんとの出会い、結婚相談所での体験を経てまりえがたどり着いた場所は…。
離婚をテーマにした小説ですが、とても面白かったです。
伊勢物語が書かれた平安の時代から、女性の生き方、パートナーに望むことは千差万別で、まりえのまわりにも個性に溢れたいろんな女性が登場します。
「人生は冒険」そんなふうに思えたらきっと楽しいのだなと -
Posted by ブクログ
眠れない夜は・・・で始まる十の短編集
千早茜さんらしい、静かで繊細で神秘的な描写が印象的だった。夜の闇にある静かな孤独が描かれているのに心が落ち着く不思議な物語。
西淑さんによる色彩をおさえた挿絵もピッタリで、丁寧で独特な雰囲気の美しいイラストにも魅せられた。
どのお話も、短い夜は必ず明けるから、孤独でも、
一人じゃないと教えてくれるような余韻に包まれる。
数ページしかない短編なのに、こんなに味わい深い余韻があるなんて凄い。
日中にも読んだが、やはり夜に読む方がスーッと頭に入ってくる気がした。ゆっくりと丁寧に、一話ずつ、静かな夜に読むのがオススメ。
第一夜 空洞
第二夜 森をさまよう
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Posted by ブクログ
この作品も、「透明な夜の香り」と同じように香りを感じる作品です。
読んでいて香水を始めとして、食べ物や各季節の香りも香ってくるようでした。
森崎と離婚後、由井と付き合いながらも結婚相談所で罪悪感を感じながらも何となく婚活するまりえ。
そんな中相談所を退会するか悩むまりえに、年下の香織が言った言葉はすごく印象的でした。
同性としてまりえの気持ちはすごく共感できるが故に、自分から離婚を切り出したのに離婚後も何かと連絡してくる森崎も、まりえが一人で生活し始めた中、突然現れてまりえの生活に入り込んできておいて、肝心なことは何も言わず自分の都合だけ優先する由井も、私は好きになれませんでした。
離婚や -
Posted by ブクログ
誰もが自分だけの庭を持っている。見える部分と見えない部分があって、誰にも知られないし、理解しえない。それは綺麗に整えられているのに、土の下では獰猛な生き物のようになってる。人と植物は似ていて違う。
周りになにも求めてはいけない
私には求めない練習の言語化(小説バージョン)に思えた。
人と植物の対比と暗喩が秀逸だった。
後半から刺さるセリフが止まらなかった
千早茜さんの小説の人間関係って距離感が心地いい。今回の主人公は人と距離を保ちすぎてるけど。
タナハシにとても共感。
大体出てくる男性みんなメロいんだよね
羽野は好きになってはいけないメロい沼男