千早茜のレビュー一覧
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何回か言ったことのある島の景色は本当に美しいがゆえに切ない物語。
(海)おなじ「ひきなみ」を見ていても、真以は道として、葉は虹として見ていたことが、それぞれの生き方の違いを感じた。だからこそわかり合えることもある。両親の都合で祖父母の住む島で暮らす事になった葉。島の中ではあることで島の人たちからは忌み嫌われ祖父と暮らす真以。閉鎖的な島で2人は浮いてしまう。そこで二人は共鳴するが。ある脱獄犯の出現で大痔動になる。
(陸)大人になった葉と真以は再会する。
葉は女で高学歴だということでバワハラの標的とされる。読んでいてこの部長はただだ自分の領域を超えてくる葉におびえてるだけなのだ。こんな上司いる( -
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ネタバレ夏に読んだ桜の短編を集めた本。
最初は日常風景を切り取るだけの話かなと進まなかったけど、途中から日常の中に溶け込むファンタジーがとても良いとはまって、一気読みした!
愛を確かめるための浮気とか、桜の木のゴーストとか、一見すると既視感があるように思われるテーマも千早さんの小説ではすごく視覚化されて鮮やかに目の前に広がるし、本当にいる人のような気がして、フィクションに現実味を帯びさせる手法がとても映画ぽくて、最近作品が映画化されたと聞いて納得した。
桜にまつわる広がりが花を愛でる以外のモチーフ、例えば刺青や雪、草木染めなどに発展していくのが面白かった。 -
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特に「春の狐憑き」「花荒れ」が印象に残っている。
"目先の善悪に囚われてはいけません。すぐに出る答えなど大した価値はないのですよ" 本当にそう思う。掴み所のない尾崎さん、素敵だ。若林が勤める丘の上の美術館は他の話でも出てくるのだけれど、短編集でそういう小さな繋がりがあると嬉しい。
豆大福と苺パフェの描写があまりにも美味しそうで、釣られて甘味が欲しくなってしまう。琥珀糖を綺麗だと喜ぶゆきちゃん、憎めないなぁとわたしも思う。大島と深山が交わす会話のテンポ感や雰囲気もまた良い。咲いている花だけでなく、"水溜りの花筏"も乙なものと思える人で在りたい。
桜を通して -
ネタバレ 購入済み
七人の作家が書く、明日町こんぺいとう商店街の七つの店舗の物語。大山淳子さんの「あずかりやさん」は、、先に読んで知っていたけど、ここから生まれた物語だったんだ。へぇ〜
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不器用な「ダメ男」大輔の視点を尾崎世界観さんが、神経質気味な女性福の視点を千早茜さんが描いた、共作小説。
同じ日常を共有している二人の、まったく違う人生。
わたしは福に「分かる!」と頷きながら読んだが、大輔の不器用さを理解するにつれて「男って‥」と、謎の涙が出た。
主語が大きくなってしまうけど、この独特の不器用さって、多くの男性が持っているものだと思う。それをうまく表現することができる人もいれば、ものすごく苦手な人もいて、わたしはこれまでそのものすごく苦手な人に出会うことが多かった気がする。決して何も考えていないわけじゃなくて、ちゃんと考えているのに、思いやっているのに、それを表せない。