千早茜のレビュー一覧

  • 私の身体を生きる

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    いつも読んでる大好きな作家さんたちの身体にまつわるエッセイ。作家さんたちにも過去や苦しみや葛藤があると知ってしまった。

    「誰かから指弾される前に、違う、お前は違うと「私の中の世間」が言ってくる。」

    ☁️ 世の中には女性であることで苦しんでる人がいないわけないのに、言語化されてしまうと本当にいると見えてしまう、なんて、自分勝手さに嫌になりながら読み進めました。

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    2026年06月02日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    新刊を読むためにシリーズを把握するために再読

    朔の習性や生きづらさが、より伝わってきた。今の一香と朔の距離感や香りだからこそだろうか。

    朔が子供の頃に受けた嘘と変化。嘘をつかれた「母親」という存在自体がどんなものなのか知りたいという気持ち。
    人助けにも静かな暴力にも思える行動が、『執着とは何か』につながる気がした。

    前作の『静』に『動』が加わったように思えるけれど、ひっそりとした夜のような空気が漂っていた。

    この巻の発売当時は、1巻のあらすじが曖昧なまま読んで、何だか不透明だった部分もあった(ような)けど、今回続けて読んだことでクリアになり、受け止め方も変わった。朔の微かな変化や一香の

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    2026年06月01日
  • 男ともだち

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    ネタバレ

    ディズニーランドから出て京葉線に乗って一般のお客さん達に紛れた瞬間、頭のカチューシャを外した時のような

    空が白み始めて、明け方まで飲んでいて永遠に続くような気になっていたとろんとした夜の闇が幻想だったと気がつく時のような

    終わるはずがないと思っていた(思いたかった)とっぷりと浸かっていた夢から覚めた時のような気持ちになる小説。

    ハセオと神名が男女の関係になっていたらきっとそういう月並みな恋愛小説だったのだろうと思いつつ、でも最後に結ばれた先のエンドも読みたかったと思いつつ、だけどこの小説の終わり方が一番のハッピーエンドだったのだろうと結局思いつつ…

    色々なタラレバを想像。

    男女の関係

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    2026年05月29日
  • 犬も食わない(新潮文庫)

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    大好きな千早茜さんと尾崎世界観さんの共著で、装画が大好きな魚喃キリコさんという、私にとって最高の一冊です。
    まさに魚喃さんの漫画の雰囲気にぴったりな、現代の男女の「どうしようもないだるい感じ」や、理屈じゃない空気感がリアルに捉えられていて、とても好きでした。
    人間の泥臭い部分を覗きつつも、どこか愛おしさを覚えてしまう。そんな彼らの日常に、不思議と心地よく浸れる作品でした。

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    2026年05月28日
  • クローゼット(新潮文庫)

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    千早さんの描く、職人気質な登場人物は憧れの対象です。何かに没頭できる活力のある人が羨ましい。
    洋服に人生が宿るような気がして、大切にしたいと思えるかどうか考えて購入するようになりました。

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    2026年05月31日
  • さんかく

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    面白かった。どうなるのかなと最後まで予想できなかった。静かに終わってしまい、落ち着いてしまった。もう一波乱あってほしかった。

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    2026年05月27日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    ネタバレ

    前作から比べるとあのお屋敷での香りを感じるシーンが減ったように思う。食べ物のシーンも減ったし。それは主人公の性別や視点や境遇の違いがあるせいかもしれないけれど、ちょっと残念だった。
    今回は主人公の怒りや感情の昂りが全面に匂い立つ。
    これはこれで香りの物語。

    主人公と後に友人となる持田が良い。あんな友達ほしい。
    それから今回は新城が出張って来ていてそれも楽しかった。
    このメンバーのまま次作に続いて欲しいと思うけれど、どうなんだろう。
    あとはそう、小川朔の屋敷を去ったはずの一香に対する所業。敢えて所業とするけど…それマーキングやね…!

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    2026年05月27日
  • おとぎのかけら 新釈西洋童話集

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    解説も含めて面白かった、昔話の形態学も読んでみたい。
    金の指輪、アマリリスが特に好き。
    出てくる庭や自然の描写が鮮やかだし、奥田とのエピソードが何とも癖(ヘキ)だ...…。

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    2026年05月26日
  • しろがねの葉(新潮文庫)

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    石見の銀掘りと夜目の利く女の話。喜兵衛メロい。
    銀の出るという山へ夜逃げする最中、ウメは両親と弟を失う。天涯孤独となったウメは銀脈の目利きである喜兵衛に拾われ、同じく銀掘になることを志すようになる。
    性暴力描写が苦しい。かなりえげつない。辛いこといっぱいあるけどなんとか生きていかないといけないよね!みたいな。性描写がねっとりしててたまにうおお…となる。満員電車で読んでたのでエヘヘすいません(照)になった。
    キャラクターが魅力的だけど結構諸行無常でリアリティがあった。他の作品も読みたい。

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    2026年05月24日
  • グリフィスの傷

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    誰でも傷は有る物です傷が目立ったり見えなかったり特に歳を重ねれば人には言えない心に残った傷等も出てきます。その事を考え過ぎると人生が重くなってしまいますが、この本の最後は明るい未来を暗示していて素敵でした。

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    2026年05月23日
  • ひきなみ

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    千早茜さんの作品はどうしてこんなにも読者を惹きつけるのだろう。

    差別や偏見、女性蔑視など、リアルな描写で描かれている。
    大人の都合に振り回される子どもは、どの時代にも存在する。
    彼女たちが穏やかに過ごせる日々がくることを、切に願いたい。

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    2026年05月21日
  • 眠れない夜のために

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    眠れない夜の日常が繊細に描かれ、あたかも自分がいま物語の空間に没入している感覚に陥る。そして、タイトルの付け方が凄く好き、タイトルからは想像できないようなお話なのに、内容を読んでみるとこのタイトルが相応しいなと納得する感覚。一夜読み終わるとじんわり温かい気持ちになる。特に、第三夜の水のいきものと第九夜の寝息は心が温かくなり好きな話だった。

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    2026年05月21日
  • 男ともだち

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    男ともだちなんて成立しないと思って生きてた。
    ハセオが神名に対する感情は、単なる愛情でも友情でもない。答えはまだわからない。
    ただ、私もハセオみたいな理想の人が現れることを期待しているのだと気付かされた。

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    2026年05月20日
  • グリフィスの傷

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    傷にまつわる短編集です。1編が20ページほどで、かなり短めの物語です。そのなかでも、千早茜さんの表現力が光っていました。人の深いところまで描いていてしんどくなったり、逆に救われたり。

    どの短編が好きというのは特にありませんでしたが、余韻が残る短編集でした。

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    2026年05月20日
  • 犬も食わない(新潮文庫)

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    不器用で破茶滅茶な2人の言動が、
    時にもどかしく、時に爽快でした!

    も〜!っと何度も言いたくなるような、
    続きが気になってわーっと読んでしまう作品です。

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    2026年05月19日
  • ガーデン

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    千早さんの作品はどれも美しく
    読んでいると風が吹き
    その情景の匂いがする気がする

    作品の感想を残したいけれど
    まだ自分の語彙力ではしっくりとくる言葉を当てはめることができないのが悔しい

    いま言えることは
    羽野さんの考え方は美しくも切ないなということ
    緑の一部になりたいなということ

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    2026年05月19日
  • マリエ

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    主人公のまりえはそれほど好かれるタイプには見えない。
    40歳近くにもなって、自身の行動にも確信の持てなさというか、ずっと漂っている感が伴う。

    見る自分。見られる自分。
    認める自分。認められる自分。

    “好かれること”が何だ、と思う。

    男性には男性の、社会に押し付けられた役割というものもある。
    社会が男性の顔をしているから、女性に与えられた“役割”が、どうしてもお仕着せのように感じられてしまうのだろう。
    でも、そこに敏感になりすぎるのも、いいことだけではないのだろうな。

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    2026年05月18日
  • 魚神

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    千早さんの文章は濃厚な匂いが立ち込める
    感覚を言葉にするのは凄い技術だなと改めて思う

    島で隔離された空間も、
    いつの時代なのかわからない(温暖化?!)設定も合わさって、神話のようでもあり、夜のスノードームのようなグロさもあった。妖しく甘い温度。

    最後のシーン
    死を感じて生を形どるように、
    深海へ行きスケキヨを待たないといけない夜があるという事だと解釈し、心を重くした。
    余韻が残る。

    ところで私は蓮沼推し!
    悲しき役所だけど、熱っぽさが見える人だからこそ無機質さが際立ち怖い。頭撫でるのがメロいです。ハナちゃんのことはわかるし、らしいけど許さないからな

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    2026年05月17日
  • マリエ

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    恋愛がしたいから、という理由で夫に離婚をきり出された40歳の女性の話

    主人公は自分のことについて考えて迷って答えのようなものを探してる

    人生も恋愛も「こーかな、あーかな」と考えて、答えらしきものを自分で見つける、もしくは気づいていくしかないのだなと思った

    相手から何を望まれているのか
    相手に何を望むのか、
    そして私は何をどうするのかと考えると、
    はっきりさせるのは難しい
    特に生活がからんでいくと

    人との繋がりやありかたに正解がないから
    「私がパートナーに望むのは世界を共有することなのかもしれない」と
    言い切れる主人公は良い経験を積んで熟成してるように見えた

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    2026年05月15日
  • ひきなみ

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     引き続き千早さん作品。
     感情が繊細に表現されていて、続きが気になる展開。子ども時代のどこか不安定な心情もよみがえり、懐かしい気持ちにもなりました。

     最後に真衣の背景について明かされ、真衣の行動や言動について腑に落ちました。

     欲を言えば、桐島部長がしっかりと裁かれる所まで読みたかったです。

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    2026年05月15日