千早茜のレビュー一覧
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誰もが自分だけの庭を持っている。見える部分と見えない部分があって、誰にも知られないし、理解しえない。それは綺麗に整えられているのに、土の下では獰猛な生き物のようになってる。人と植物は似ていて違う。
周りになにも求めてはいけない
私には求めない練習の言語化(小説バージョン)に思えた。
人と植物の対比と暗喩が秀逸だった。
後半から刺さるセリフが止まらなかった
千早茜さんの小説の人間関係って距離感が心地いい。今回の主人公は人と距離を保ちすぎてるけど。
タナハシにとても共感。
大体出てくる男性みんなメロいんだよね
羽野は好きになってはいけないメロい沼男
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Posted by ブクログ
初めは物語がゆっくりだったから読み進めるのに時間がかかった
全さんとの思い出が増える毎にだんだん物語が進んでいきスラスラ読めた
全さんがミステリアスでアブナイ感じの魅力を持つ男性であり天才肌を持った人とゆうこともあり藤子にとっては何もかも初めてで新鮮な恋だったのだと思う
でも恋は盲目で知れば知るほど相手を理解しようとするほどのめり込んで手放したくなくなるのだと思った
全さんにとって藤子は最初で最後の初恋であり忘れられない人になったのではないかと思う
最後は一緒にはなれなくそれでも一生心に残る忘れられない人となったのかもしれない
人は何を思って最期を送るのだろうと考えさせられた部分もあり本妻がい -
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ネタバレ全の様な自分勝手で美しくも無い男が、なぜこんな魅力的に感じるのだろう。
ぐずぐずで瑞々しく、熟れた桃のような恋愛小説。食の描写が何とも官能的だった。
旅の帰りの新幹線、全はどんな気持ちで藤子を見つめていたんだろう。どんな想いで写真を選んだのだろう。あの夜、どんな表情で父の仏壇の前扉を閉めたのだろう。
「私たちの時間はあのひとの作品になった。」という一節が、藤子の恋とその終わりを示していて印象的だった。
個人的に里美がとても愛おしくなった。凛と美しくそこに居る姿がありありと目に浮かび、真っ直ぐに人を憎む所が可愛らしかった。とても哀しい。 -
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千早茜の書く男は、なぜこんなにも魅力的なんだろう。
近付いたら火傷する、分かっているのに惹かれてしまう。見せない部分に色気を感じる。私もすっかり全さんの虜になってしまった。
禁断の一線を越えた時、神を見た2人の先にあったもの。それは、全身全霊を賭け、切り取った記録と記憶を濾過して残った結晶だったのかもしれない。
そのきらめきさえあれば、生きて行ける。叶わない夢を望むこと、それもきっと希望だから。
p240ーこの世には想像もつかない温度の人がいる。相手を焼き尽くすほどの高温のこともあれば、誰にも触れられないほど凍てついていることもある。そして、それは関わってみないと分からない。 -
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ネタバレ後半に進むにつれて勢いが増した本だった
第三者から見ればどうしようもない全さんなのに
主人公からしたらこの人だけが全てになってしまっていて、盲目的な恋愛の恐ろしさ 醜さを感じた。
タスク的に初体験をしようと焦って未然に終わった 多田くんと対照的にかかれた他の男子より浮いた存在の里見が印象的だった
彼の献血する理由も、より一層彼を綺麗なだけの存在としておくのではなく、彼の中にある執念 誇り 怒りを感じさせてくれた
藤子の初体験のシーンの描写がとても扇情的で印象に残った、その描写で後の絶望が際立ったと思う
女子校で王子的扱いをされてきて、自分が女の子としての言動をするのに抵抗があった藤子が 全さ