千早茜のレビュー一覧

  • 夜に啼く鳥は

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    なんとなく本屋でタイトルと表紙の雰囲気に惹かれて購入。ジャケ買いの割には非常に当たりでした。

    不老不死を描く物語。
    静かなんだけど激しい感情があって引き込まれた。
    買ってよかったと思えた作品。

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    2020年09月29日
  • 眠りの庭

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    気持ちの悪い物語である。

    この物語で悪者を見つけるのは難しい。

    誰もが加害側であって、誰もが被害側である。

    “洗礼者ヨハネの首を持つサロメ”がモチーフのひとつになっているようだが、主人公は果たしてサロメだったのか、ならばヨハネは誰で、ヘロデは誰だったのか。

    どうやらこの物語では誰もが各々の物語、神話から抜け出せずに、ツタに絡まりようにしてもがきながら生きている。

    その物語、願望を各々が好きなように小波と澪、二人の解離した対象に体良く投影させる。

    そして、小波も澪はただ投影されるだけであるけれど、その分裂した未熟な自我は他者を暗に操作させる。

    第一部はどこか北米のハードボイルド小説

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    2020年08月08日
  • わるい食べもの

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    再読。
    前回感想を書いたところが年月が経ち、結婚し家庭をもって、「胃があう」人との暮らしの楽しさを知った。
    でもたまに1人、ふらりと自由を謳歌する時間も大切に。2人以上の食事があるからこそ、自由な食事の時間はさらに輝く。

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    独身で一人暮らしの社会人。
    これまでの人生の中で、今がもっとも自由だな、と感じる。
    その理由は、なるほど、食の自由を謳歌しているからだとこの本を読んでしみじみと実感した。

    私も生粋の食いしん坊である。
    本の中に、物事がうまく進まない時に暴飲暴食に奔るエピソードがあったが、強く共感した

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    2024年02月29日
  • 森の家

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    さびしい三人の、家族のお話。大学生のまりもくん、佐藤さんの彼女のミリさん、佐藤さん。

    家族観みたいなものがとても近く感じられて、すごく救われた気がした。あとがきのラストの一文で泣き崩れたよ…

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    2020年03月14日
  • 夜に啼く鳥は

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    とても好きなお話でした。
    千早茜さんの幻想小説は久々だと思うのだけどもう…大好き。
    物語の中心となる一族の、不老不死となった初めの人物を描く「シラ」から惹き付けられました。昔話や神話みたいでした。愛した人を探し続ける何百年…そしてラストに泣きそうになりました(職場の休み時間だったので堪えた)
    その次の「はばたき」からは一族の末裔・御先の物語でした。不老不死で、強大な治癒力を持つ、人ではないもの。「肉体は若いままであっても、心は老いる」という言葉通り、人形のような外見ですが老成しています。
    御先と、同じ能力を持つ四のやり取りに笑いました。四のツッコミが。。
    御先も四も、周りが先に消えていく…とい

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    2019年10月08日
  • 女ともだち

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    全体的におもしろいけどまあまあかなあと思いながら読んでいたら、最後の森絵都の「獣の夜」がひたすらによくて、とある一文がぶっ刺さりすぎて気が遠くなるくらいによくて、一気にお気に入りの本になってしまった。 あまり大声で言えないいわゆる性癖みたいなものなのでこっそり隠しておく。 これからも私は私のネイチャーに従って生きていけたらいいな。 ハメはずさない程度に。

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    2021年03月04日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    この路地を曲がれば、そこはもう、すこし不思議な世界の入口―。ひとつの架空の商店街を舞台に、七人の人気作家がお店を開店し、短編を紡ぐほっこりおいしいアンソロジー。商店街のマスコット「招きうさぎ」がなつかしくあたたかな物語へと誘います。

    【感想】

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    2017年08月07日
  • 眠りの庭

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    不穏。ただならぬ雰囲気に目が離せない。好きではないジャンルなのに、その世界に留まっていたいと思ってしまった。「好き」という二文字に込められる妖しく切ない想い。きっとこの物語のことは忘れないだろう。
    あらすじ(背表紙より)
    女子校の臨時教員・萩原は美術準備室で見つけた少女の絵に惹かれる。それは彼の恩師の娘・小波がモデルだった。やがて萩原は、小波と父親の秘密を知ってしまう…。(「アカイツタ」)大手家電メーカーに勤める耀は、年上の澪と同棲していた。その言動に不安を抱いた耀が彼女を尾行すると、そこには意外な人物がいた…。(「イヌガン」)過去を背負った女と、囚われる男たち。2つの物語が繋がるとき、隠され

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    2016年07月17日
  • あやかし草子

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    短編6作。
    書き出しからの纏わりつくような妖しい美しさ、戸惑うまでもなくすっと惹き込まれるあやかしの世界。
    切ない描写は身を切るほどに痛々しく、哀しみで満たされてしまう。
    どの作品も読後に鮮烈な色が残る。

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    2015年03月18日
  • からまる

    購入済み

    感覚的な作品

    とても読後感の良い作品でした。絵画をみてるようなそんな気分になれる、読んでいるといろんな風景が想像できます。で読み終わったら好きな人に会いに行きたくなる(笑)そんな気持ちにさせてくれる本です。オススメ!

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    2014年08月09日
  • 燻る骨の香り

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    大好きなシリーズの新刊ということで楽しみにしていたけれど、過去を描いた物語だと知り、少しだけ残念な気持ちに。

    序盤はなかなかページをめくる手が進まなかったものの、小川朔が登場してから一気に物語に引き込まれた。改めて、自分は小川朔のいる世界が好きなのだと思う。彼がいるだけで物語の空気が変わり、同じ世界でありながら違う様相を見せる。

    今回は「香り」そのものが主役だったという印象。香りの持つ奥深さや魅力が丁寧に描かれており、香道や調香についての知識も得ることができた。特に以前から興味のあった香道の世界は興味深く、その文化や考え方に触れられたのも得した気分。

    シリーズファンとしては、やはり小川朔

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    2026年06月14日
  • 燻る骨の香り

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    小川朔シリーズ三部作の完結編。
    未読の方は1作目から順番に読むことをおすすめします。
    あの人との気になる距離感が、読み終えて、あぁ、よかった…ってなりました。

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    2026年06月14日
  • わるい食べもの

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    千早さんのエッセイを初めて読みましたがこんなにかっこいい、潔い考え方の人だったとは!と驚きでした。

    食に対するこだわりについても自分の信念を曲げないまっすぐな方なのだと感じ、憧れに近い感情を持ちながら読み進めました。

    病院で働いていた際のエピソードで怒ることは諦めないことだ。という一文がとても印象的でした。かっこいい。

    このエッセイを読んだあとは自分も好きなものを好きなだけ食べよう!と勇気とエネルギーをもらえる本でした。

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    2026年06月13日
  • 神様の暇つぶし

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    全さん、人としてはクソだし、やばい人というのはわかるが、どうしても滲み出てくる魅力。
    それに魅せられてしまう主人公。
    何か欠落してると、なぜか魅力的に映る。
    嫌とか怖いとかとも違う、ちょっと暗い魅力。

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    2026年06月13日
  • 男ともだち

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    えと、再読。映画化されると聴き、もう一度読んでみた。しかし千早茜さん、男女の甘くて不穏な空気感がうますぎる。どうしたって女子は自分の男ともだちを思いながら読むよね。 ハセオと神名みたくもないけど、女子同士では話せないことなんかなぜか話せちゃう。2人で飲みに行ったり、お互いの家に泊まったりする男ともだち。ずっと独身のままなら年取ったら一緒に住んじゃおうなんてね。この関係解ってくれる人は少ない気がする。。。 ま、ときおり嫉妬しあったりしてしまいましたが。
    一線を越えてても越えなくてもきっとハセオと神名の関係は続くんじゃまいかな。、京都が舞台で三島監督も好きなので映画でどんな風に描かれるのか楽しみ。

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    2026年06月11日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    一作目の2人の関係性が好きだったから、そこがメインではないのかと思いつつも、やっぱりこのくらいがいいなと思えた。

    一作目は違う主人公で文章の雰囲気も全然違うからこそ面白かった。
    本当に一作目は透明というか水色っぽい雰囲気で、二作目は赤をとても連想する文だった。

    普段小説で続き物は読まないけれど、集中してするすると読めました。

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    2026年06月10日
  • 神様の暇つぶし

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    梅雨から夏に入っていくまさにこれからのちょうどいいタイミングで、五感で読んだ、という感覚に包まれた一冊だった。自分の恋愛だけが美しくて人の恋愛は全て醜く見えるっていうのは、ほんとそうだよなぁ。文体に引き込まれて一晩で一気読み。

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    2026年06月10日
  • 魚神

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    スケキヨと白亜の関係性に島の雷魚
    香りの描写や独特な世界観にグッと引き込まれた
    千早さんの小説は勿論ですが、本のカバーの絵もとても素敵です

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    2026年06月09日
  • 正しい女たち

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    連作短編。一晩で読めた。千早茜さんの文章、無性に読みたくなるときがある。暗いというのとは違うけど沈み込むような、低反発な感じ?
    わかる〜なところもあるし、人間っていろんな顔があるし見る人によってその人の印象変わるもんねー。面とペルソナ、とか思った。世間的な正しさ=本人にとってのそれではないしね。まああんまり難しく考えるのはやめよう。

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    2026年06月09日
  • 燻る骨の香り

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    ネタバレ

    「香り」三部作の完結編とのこと。
    最終作は、遡って二十代の朔を描いた前日譚となんだか新鮮である。

    燻る、薫り、香りと普段は縁のない非日常の匂いたち。
    香木そして動物の骨と香りの歴史を知る。
    香りでこんな世界が描ける著者の凄さ、京都の奥深さ。

    伽羅とはどんな香りなのか、この先触れることができるのか。とりあえず、なんちゃって伽羅を試してみようっと。

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    2026年06月09日