千早茜のレビュー一覧
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ネタバレ日常感のある小説は好き。主人公は目に見えない声などを色として表現する部分が多かったが、朔さんとが関わっていく中で匂いの描写がだんだんと増えていくのがよかった。本の表紙が深い紺色にガラス瓶、ラベンダーなどがあるのもエモくて好き。最後主人公が館を出て朔さんと会わなくなってから少し寂しさを感じたが、そのままもう会わないようなストーリーを期待していたので、途中で朔さんと会えてしまったのが嬉しかった反面、残念に感じた。主人公はそのまま館での経験を忘れていくが、匂いは永遠に覚えているのでまたどこかで思い出すかもね、という方が良かったです。朔さんは沼男ですね。ミステリアスな人に惹かれてしまう主人公の気持ちが
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ネタバレ【2025年150冊目】
「恋愛がしたい」というで夫から別れを切り出され、離婚届を出して独り身になったマリエ。結婚相談所に登録してみたり、料理のレパートリーが増えたり、年下の少し気になる子ができたり――結婚、恋愛、幸せって何?離婚から見えてきたマリエの人生のあり方とは。
千早茜さんの文章が大大大好きなのですが、静謐な文章を一文一文味わいながら読みました。なんだかとってもリアルだったのですが、年下の恋人がいながらも婚活?と読んでる間は少し疑問に思ったりしていました。ただ、読み終わった今は、マリエなりに彼女の人生のあり方を探していて、結婚はしていたけれど、その理想の形がわからないままだったのかな -
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ネタバレ神様の暇つぶし
時間は思い出を濾していく
残った記憶の粒で
思い出は美しく彩られていく。
だから私は醜く汚い記憶も
ちゃんと覚えておきたい。
大切な時間にこそ思うこの気持ち。
私も忘れたくないあの時間にあった
いい事嫌なこと、全部記憶に残そうとするのは、それを分かってるからなんだということを知った!
千早さんは私のなんとなくの感覚を素敵な言葉で形づけてくれる。
男女の愛はどこにでも生まれるものなんだなー。この愛が綺麗かとか本物かとかは分からないけど、フジを変えたことは大きいし、フジの人生はこの体験と思い出で構築されていくと思うと、やっぱり全さんは悪いと思う。きっと人生ってそんなもん。 -
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透明な夜の香りの続編ということで期待して読みました!が……
個人的には今回の主人公?の朝倉くんがあまり好きになれなかった……。
話の内容はすごく面白かったし、一香ちゃんが出て来てくれたことも嬉しかったんだけど、朝倉くんが……。
辛い過去があるのも分かるんだけど、わたし怖い男の人が苦手で…それでかな…。
母親がテーマなところもあったからそこも重たかった…。
そして今回も前回と同様、朔さんと一香ちゃん、早くくっつけ〜と念じながら読んでましたが、あの2人はあの距離感がいいんですね…( ᵕ ᵕ̩̩ )
朝倉くんが苦手というだけで本自体はとても良かったです。 -
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ネタバレ神名は新進のイラストレーター。
仕事も増え、彼氏とも同棲し、愛人だっている。
昔から男と寝るのは厭わない。
そんな神名を見守る男ともだちハセオ。
このハセオがいい。
風俗好きだし、女はやるもんだと思っているが、神名だけには手を出さない。
そんなハセオと、危なっかしいが好きな仕事に邁進する神名の成長の物語。
「やっと思いだした。好きなことを好きにできるようになるために生きているのだ。うまくいかない時でもそのイメージを失ってはいけなかった。私の武器は、私だけだ。」
私の武器は、私だけだ。
そうだ、その通り。
私も数年後には還暦だが、まだまだやれる。 -
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おすすめポイント
・前作「透明な夜の香り」の続編が読みたい人
・透明感のある、上質かつ読みやすい文章に浸りたい人
・源さんの過去とか、朔の過去を知りたい人
残念ポイント
・朔は短髪ブロンドなのが私は受け入れられないんだな〜!無機質で儚げ、涼やかで透明な雰囲気を保つ人だったら、線の細い長髪がテンプレじゃないのかなー。
・前作みたいな朔の強さが見たい人には物足りないかも!今作は朔ではなく満が主役なので、朔推しの人には、「うーん」かも。
・バイの姉さんの登場シーンが寒い。突如深夜アニメのテンションになる、切り替えが突然すぎて寒い。静謐な雰囲気を一貫して欲しかったな。不意打ちでオタク臭を醸し出す行為