千早茜のレビュー一覧
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父親を交通事故で失った20歳の女子大生が出会ったのは、彼女の父がかつてあこがれていた、30歳以上年上の写真家の男。
2人の唯一無二の関係性がどうなっていくのか、読みながらどんどん引き込まれていきました。
全さんは悪い大人だけど、天性の人たらしという感じで魅力的に描かれていて、惹かれていく藤子の気持ちもわかるなぁ。
千早茜さんの描く人の執着や欲望を孕んだ物語は、血生臭くてドロドロしていて、こわいけど目が離せなくなってしまう不思議な魅力があります。
いわゆるキラキラ胸キュンな感じではないけれど、でもとても美しい恋愛小説だと思いました。
お盆休みの読書におすすめです! -
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神名の行動自体があまり理解出来なかったため、あまり神名自身に感情移入出来なかったが、なんとなく行動が自傷行為に似ているなと思った。
誰のことも好きになれない自分に対して、それを分からせるために自分を傷つけているようだった。
ハセオの存在は、羨ましいと思った。
男でも女でも、なかなかこういう相手というのはできないから、無条件で受け入れてくれる相手に縋る気持ちはわかった。
男友達というのは、どうしてもその先に恋愛が結びついてしまうものだが、同性の友達なら絶対そうならないと思われ、異性だと恋愛が絡んでくると思われるのは、これも偏見なのかなと思う。
それにしても不倫する人というのはマニュアルがある -
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前作より著者の頑固爺みを強く感じる。
「おいしいでしょ?」と言われるのが嫌というの(『おいしい呪い』)も「そんなに?!」と驚き、読んでいるうちにその頑なさに笑えてきた。私はいろんな部分が雑なのもあって、たまたま機嫌が悪くて癇に障ったとしても「ウゼー」で済ませてしまうだろう。
コロナ禍の記録は遥か昔遠い日の出来事のようで、だからこそこうやって残しておいてもらえて良かったなと思う。自分も同じ時期に日本で生活していたはずで似たようなことを経験したはずなのに、幸運なことに後遺症もなくコロナ禍前とほぼ同じ生活ができている私は禍中の大変さをほとんど忘れてしまった。 -
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ネタバレ兄妹に関して暗い過去を抱える一香が、調香師の朔の元で働く中で過去と向き合う話。朔の人間離れした嗅覚にゾクゾクする。
引っかかったのは、なぜ朔が一香にあの頃の香りを嗅がせたのかということ。思い出して一香がどうなるのか知りたかった?変わったらここからいなくなるから、先にそれを促した?自分のタイミングで、自分から手放そうってことかな。
「嗅げば、募る。鮮烈な記憶は人を狂わせる。」そんなドラマチックかなぁと思うけど、確かに香りで記憶が蘇るのは私もある。あと、香水への興味はあったりなかったりだけど、杖のグリップに香りを忍ばせるってオシャレだなと思った。
印象に残った文章
「そうやって彼女を所有するのは -
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ネタバレ『透明な夜の香り』『赤い月の香り』が二冊ともとても好きな小説だったので、こちらも読むのを心待ちにしていた。
時系列としては一作目よりも前で、小川朔が一香と出会う前のお話となっている。
前作とは一風変わって、今回は香水ではなくお香の香りとなって、その香りの表現が前作同様、鮮やかに描写されていた。香りの表現と同じくらい鮮やかな、心理描写が千早茜さんの小説のとても好きなところだ。真奈の丹穂への複雑な嫉妬心が何度も描かれているのが印象深かった。
しかし、小川朔が香りによって記憶の蓋を開けた時にどうなるのかという好奇心で真奈に香りを嗅がせるところは、やっぱり少し恐ろしく感じてしまった。
真奈は丹穂に対し -
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大好きな香りシリーズの完結編。
1作目がとても好きだったので、その前日譚と聞いただけでもう楽しみすぎる作品だった。
京都の香老舗に生まれた長女・真奈の視点で描かれる。
凡庸な自分と、小川朔と同じような天才的な香りの能力を持った妹。香の家に縛られる家族や周囲の人々によって抑圧されてきた主人公が、朔と出会うことで香りを通してさまざまな真実を目の当たりにしていく。
ストーリーは香りミステリーのようで、抑圧されて自己肯定感も低く弱々しかった主人公が、徐々に家の呪縛や家族の真実を知り、強くなっていく姿が頑張れ!と素直に応援したくなった。
今回はハーブではなく香がメインなので、また違った香りの想像をしな -
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感想
京都のいけずな感じが出て嫌な感じだな。
伝統を継ぐことも重圧で大変なんだな。匂いという切り口でここまでストーリーを作れるのもすごいな。
あらすじ
真奈は、二十代だが妹の丹穂を亡くし、代々続く瑞雲堂を継いだ。幼くして母親を亡くし、いつも父妹の才能に嫉妬していた。妹を亡くして、右往左往している頃に、一度だけ会ったことがある小川朔に再会する。
新城は香る骨を探して瑞雲堂にやってくる。真奈は叔母から求められた香を収めることができずに悩んでいた。丹穂は調合票を残さずに逝った。香の調合を調香師の朔に頼む。朔は見事に香を作るが、龍涎香という手に入らない原料を使っていたことがわかる。
母親の姉 -
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積読の1冊だったけど、映画化されるというので本棚で存在感をアピールしてきてた……
なんとなく読みたい気分になって読んでみたけど、相変わらず千早さんは読みやすいなぁ。そして情景が思い浮かびやすいから合間合間で読んでもその度にすぐ集中できちゃう。
ハセオは成田さんのイメージと合わないから映画がどんな仕上がりになってるのか気になる。けど、神名は松岡さんっぽい!ピッタリだなと納得。イラストレーターっぽい格好する姿も、赤いヒールを履く姿も想像しやすい。
ハセオと神名、二人の関係は単純に羨ましい。
現実にも似た関係の男女はいるけど、わたしがよく見聞きするのは“実は体の関係もある二人”。貞操観念が低いタ