千早茜のレビュー一覧

  • 燻る骨の香り

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    3作変わらず香りが目に浮かぶような不思議な感覚がする本。京都は昔ながらの伝統を重んじ、引き継いでいくのは、尊いだけじゃないことは想像に難くない。朔さんは約束を守って京都に来てくれるんだから、何だかんだ昔から優しい。新城は若さなのか不器用さが残って初々しいのも良い。複雑な想いだらけだろうに、ちゃんと逃げずに後を継ぐ真奈は強い人だと思う。香りは奥が深くて面白い。

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    2026年08月15日
  • 神様の暇つぶし

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    父親を交通事故で失った20歳の女子大生が出会ったのは、彼女の父がかつてあこがれていた、30歳以上年上の写真家の男。

    2人の唯一無二の関係性がどうなっていくのか、読みながらどんどん引き込まれていきました。

    全さんは悪い大人だけど、天性の人たらしという感じで魅力的に描かれていて、惹かれていく藤子の気持ちもわかるなぁ。

    千早茜さんの描く人の執着や欲望を孕んだ物語は、血生臭くてドロドロしていて、こわいけど目が離せなくなってしまう不思議な魅力があります。

    いわゆるキラキラ胸キュンな感じではないけれど、でもとても美しい恋愛小説だと思いました。

    お盆休みの読書におすすめです!

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    2026年08月15日
  • 男ともだち

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    神名の行動自体があまり理解出来なかったため、あまり神名自身に感情移入出来なかったが、なんとなく行動が自傷行為に似ているなと思った。
    誰のことも好きになれない自分に対して、それを分からせるために自分を傷つけているようだった。

    ハセオの存在は、羨ましいと思った。
    男でも女でも、なかなかこういう相手というのはできないから、無条件で受け入れてくれる相手に縋る気持ちはわかった。
    男友達というのは、どうしてもその先に恋愛が結びついてしまうものだが、同性の友達なら絶対そうならないと思われ、異性だと恋愛が絡んでくると思われるのは、これも偏見なのかなと思う。

    それにしても不倫する人というのはマニュアルがある

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    2026年08月15日
  • 男ともだち

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    羨ましい。ただただ羨ましい。
    ハセオがどれだけ神名を大事にしてるか、神名がどれだけハセオを大事にしているかが伝わる。
    こんな関係性になれるような人が欲しい。
    性的接触はしなくていいから、ただただ必要とした時にそばにいてくれる人が欲しい。

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    2026年08月15日
  • 透明な夜の香り

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    天才調香師の朔がつくる香りが、良くも悪くも人を揺り動かす。複雑な過去をもつ一香は、朔との出会い、同じ時を過ごすなかで、少しずつ自分を取り戻していく、人間ドラマでもあり、ミステリーでもある小説でした。
    言葉もすごく丁寧で、展開も無理がなく、1話完結で読みやすい作品だと思います。

    続きが気になって残り2部作全部買いました!笑

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    2026年08月14日
  • 神様の暇つぶし

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    気温、湿度、匂い。
    なぜかとてもリアルに伝わってきて、あの頃のあの夏のこんな自分を思い出すような物語。
    歳の差は父と子ほど。決して清潔感のあるイケオジというわけではない風貌の全さんだが、読んでるうちにどんどん不思議と魅力を感じてくる。まるで自分が恋愛しているような少しの苦しさを感じられる。

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    2026年08月14日
  • しつこく わるい食べもの

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    前作より著者の頑固爺みを強く感じる。

    「おいしいでしょ?」と言われるのが嫌というの(『おいしい呪い』)も「そんなに?!」と驚き、読んでいるうちにその頑なさに笑えてきた。私はいろんな部分が雑なのもあって、たまたま機嫌が悪くて癇に障ったとしても「ウゼー」で済ませてしまうだろう。

    コロナ禍の記録は遥か昔遠い日の出来事のようで、だからこそこうやって残しておいてもらえて良かったなと思う。自分も同じ時期に日本で生活していたはずで似たようなことを経験したはずなのに、幸運なことに後遺症もなくコロナ禍前とほぼ同じ生活ができている私は禍中の大変さをほとんど忘れてしまった。

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    2026年08月14日
  • 透明な夜の香り

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    ネタバレ

    兄妹に関して暗い過去を抱える一香が、調香師の朔の元で働く中で過去と向き合う話。朔の人間離れした嗅覚にゾクゾクする。
    引っかかったのは、なぜ朔が一香にあの頃の香りを嗅がせたのかということ。思い出して一香がどうなるのか知りたかった?変わったらここからいなくなるから、先にそれを促した?自分のタイミングで、自分から手放そうってことかな。
    「嗅げば、募る。鮮烈な記憶は人を狂わせる。」そんなドラマチックかなぁと思うけど、確かに香りで記憶が蘇るのは私もある。あと、香水への興味はあったりなかったりだけど、杖のグリップに香りを忍ばせるってオシャレだなと思った。

    印象に残った文章
    「そうやって彼女を所有するのは

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    2026年08月13日
  • 神様の暇つぶし

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    藤子を通して語られる食べ物の描写がやけにギラギラしている。と感じながら読んでいて、終章にかかったころ、ギラギラというよりも生気に満ちたという形容に直すと合点がいった。
    私もふじこと同じように何度もかさぶたを剥がすタイプ
    はあ。楽しい楽しい。世界へダイブしてページめくる手が止まらなくて、向こうの世界にものすごい引力で引きずり込まれるこの感覚!!!お盆休み、最高だー

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    2026年08月13日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    好きなシリーズだが、前作の方が良かったと感じる。
    前作と比較してしまうんだが、官能的な部分は求めてなかったなと…

    このシリーズを読むと、香りについて考えさせられる。
    人の潜在意識に香りが深く関わっている。

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    2026年08月13日
  • 燻る骨の香り

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    ネタバレ

    『透明な夜の香り』『赤い月の香り』が二冊ともとても好きな小説だったので、こちらも読むのを心待ちにしていた。
    時系列としては一作目よりも前で、小川朔が一香と出会う前のお話となっている。
    前作とは一風変わって、今回は香水ではなくお香の香りとなって、その香りの表現が前作同様、鮮やかに描写されていた。香りの表現と同じくらい鮮やかな、心理描写が千早茜さんの小説のとても好きなところだ。真奈の丹穂への複雑な嫉妬心が何度も描かれているのが印象深かった。
    しかし、小川朔が香りによって記憶の蓋を開けた時にどうなるのかという好奇心で真奈に香りを嗅がせるところは、やっぱり少し恐ろしく感じてしまった。
    真奈は丹穂に対し

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    2026年08月13日
  • 燻る骨の香り

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    大好きな香りシリーズの完結編。
    1作目がとても好きだったので、その前日譚と聞いただけでもう楽しみすぎる作品だった。
    京都の香老舗に生まれた長女・真奈の視点で描かれる。
    凡庸な自分と、小川朔と同じような天才的な香りの能力を持った妹。香の家に縛られる家族や周囲の人々によって抑圧されてきた主人公が、朔と出会うことで香りを通してさまざまな真実を目の当たりにしていく。
    ストーリーは香りミステリーのようで、抑圧されて自己肯定感も低く弱々しかった主人公が、徐々に家の呪縛や家族の真実を知り、強くなっていく姿が頑張れ!と素直に応援したくなった。

    今回はハーブではなく香がメインなので、また違った香りの想像をしな

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    2026年08月12日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    やはり情景や香りの表現が好きでスッと心に入ってくる。香水の匂いで浮かぶ情景をこんな風に表現できたらと思ってしまう。

    前作の記憶が薄れているのでもう一度読み返そう。

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    2026年08月11日
  • マリエ

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    最近この著者の作品がとても読み心地がいい

    主人公が自分と近い年齢で、キャリアもあり自立していて感情移入しやすかった
    離婚から新しい恋人との時間など、恋愛が主軸にあるものの甘くなく、社会に帰属していて時代に沿った価値観の女性視点の淡々とした感じがさくさく読めた

    恋愛は必需品ではないが日常を少し元気に、時に煩わしくしてくれるもの、という位置付けが、私にはちょうどよかった

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    2026年08月11日
  • 男ともだち

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    映画の予告では愛憎劇な作り出会ったが、普通の恋愛、不倫、異性の友情?が、淡々と語られ、重くなりそう場面で手を差し伸べる人々。やんわり心に入りる愛の形?

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    2026年08月11日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    「透明な夜の香り」が面白かったのでこちらも読んでみた。こちらも本からも色々な香りが漂ってきそうな感覚になった。源さん、娘さんに会えてよかったね。新城の過去も知りたいと思った。

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    2026年08月11日
  • 男ともだち

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    人に求めているものについて考えた
    自分を奮い立たせたり、支えてもらったり、
    傷つけたり、色々な役割を求めてる
    自分の中や周りの環境に閉じこもっているより
    手放して前に進むのは清々しい感じがした
    なんだかあたたかいようなきもちが残った

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    2026年08月11日
  • 燻る骨の香り

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    感想
    京都のいけずな感じが出て嫌な感じだな。

    伝統を継ぐことも重圧で大変なんだな。匂いという切り口でここまでストーリーを作れるのもすごいな。


    あらすじ
    真奈は、二十代だが妹の丹穂を亡くし、代々続く瑞雲堂を継いだ。幼くして母親を亡くし、いつも父妹の才能に嫉妬していた。妹を亡くして、右往左往している頃に、一度だけ会ったことがある小川朔に再会する。

    新城は香る骨を探して瑞雲堂にやってくる。真奈は叔母から求められた香を収めることができずに悩んでいた。丹穂は調合票を残さずに逝った。香の調合を調香師の朔に頼む。朔は見事に香を作るが、龍涎香という手に入らない原料を使っていたことがわかる。

    母親の姉

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    2026年08月10日
  • 透明な夜の香り

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    透明な夜の香りはガラスの香り?なんとなくそんなことを読後に思った。嗅覚を題材にした話だけどすごく面白かった!ミステリー要素ありで、読みながら本の世界観のイメージをするのがとても楽しかった。最終的な朔と一香の関係性は予想した形とはちがったけど、2人にとってはそれもハッピーな形なのかな。次の話にも一香がでてくるのかどうかは個人的には気になるところ。次巻も買ったのでいまから読む!

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    2026年08月10日
  • 男ともだち

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    積読の1冊だったけど、映画化されるというので本棚で存在感をアピールしてきてた……
    なんとなく読みたい気分になって読んでみたけど、相変わらず千早さんは読みやすいなぁ。そして情景が思い浮かびやすいから合間合間で読んでもその度にすぐ集中できちゃう。

    ハセオは成田さんのイメージと合わないから映画がどんな仕上がりになってるのか気になる。けど、神名は松岡さんっぽい!ピッタリだなと納得。イラストレーターっぽい格好する姿も、赤いヒールを履く姿も想像しやすい。

    ハセオと神名、二人の関係は単純に羨ましい。
    現実にも似た関係の男女はいるけど、わたしがよく見聞きするのは“実は体の関係もある二人”。貞操観念が低いタ

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    2026年08月10日