千早茜のレビュー一覧

  • 神様の暇つぶし

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    藤子が過ごした自宅や、全さんと並んで座った居酒屋、山形までの列車から見えた海。

    情景描写が繊細で丁寧だから、まるで自分が体験した記憶のように景色を思い出してしまう。

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    2026年09月04日
  • グリフィスの傷

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    あまり得意ではないタイプの登場人物が出てくる話が多かったけど…
    後半の3作は特に好きだった!

    ・からたちの
    ➡︎場面がほとんど変わらなくて、MVを見ているような感覚。本当にお洒落な文章だなぁ。

    ・慈雨
    ➡︎どうしてこんなにも心がすれ違っていくのか。
    人間には言葉があるのに、伝えなかったり伝わりきらないことが無数にある。不器用で繊細な生き物だなと思う。
    自分にも心当たりがあって、泣いてしまった。この話を読むことで、自分の傷が癒やされる感覚もあった。

    ・あおたん
    ➡︎映画っぽいな〜。
    刺青だったり、暴力的な言葉も出てくるのに、どこか優しい雰囲気が出るのは千早茜さんの魅力だなと感じた。『おっち

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    2026年09月04日
  • 男ともだち

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    香りシリーズから千早先生の作品に興味を持ち、本作を手に取りました。
    傍から見れば付き合っていておかしくない葵とハセオの関係。求められれば寝てしまう葵だがハセオとは寝ないし、同じく誰とでも寝るハセオも葵とは寝ない。
    登場人物は悉く屑と言われそう人たちばかりだが、それぞれに男女の本質が示されており、そんな彼らが本当に求めていることがなんなのか、考えさせられる作品だと思います。
    ハセオ、いいキャラだなぁと個人的には思いました。笑

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    2026年09月03日
  • クローゼット(新潮文庫)

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    序盤が辛いが最後は救われる話と聞いて借りたが確かに序盤が死ぬほどつらいし境遇が酷すぎる
    正直序盤はペース読むペースが死ぬほど遅かった
    序盤が長すぎると思った
    だけど芳と纏子がお互いを認識し名前を名乗りあってから今まで散らばってたピースが繋ぐ様は美しく
    聞いてた通り最後は纏子が前を向けてあるけてよかった
    そうして芳もある意味あの服飾美術館によって人生救われた人間であり
    2人は恋愛関係になるか分からない。だけどずっと一緒にあの美術館で服の事を語り合っていればいいのにと思えた

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    2026年09月03日
  • 透明な夜の香り

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    古い洋館、ハーブにあふれた園庭。そこで暮らす人並み外れた嗅覚を持つ調香師と、家政婦として働くことになった、暗い秘密を抱える主人公。
    美しく静かな世界観が小川洋子さんの「薬指の標本」に似ていると思い読んでみたが、小川洋子さんのような輪郭のぼやけた世界に溶け込んでいく物語ではなく(私はこれがとても好きなのですが)、登場人物たちの抱えている孤独や人間らしい部分とも向き合い、関係が築かれていく。シンプルだけど丁寧な料理の描写や植物や香りの描写が美しく、千早茜さんの魅力が感じられる作品だった。

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    2026年09月03日
  • 透明な夜の香り

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    調香師とオーダーメイドの香りを作る洋館をめぐる、いろんな人間模様を描いた静かで綺麗なお話。
    文体がとても綺麗。

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    2026年09月02日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    前作よりさらに好きだと思える、素晴らしい一冊だった。

    小川朔の持つ神秘性が失われていないことに安心しつつ、今回は主人公が男性で人間味のあるタイプだったことがとても新鮮だった。
    同じ世界線なのに新しい風が吹いていて、同時に「好きな世界に帰ってきた」という心地いい安堵感に満たされた。

    正直、少女漫画を思わせるキャラクター小説は好みのジャンルではない。
    けれど、この作品の持つ独特の静かな雰囲気には惹かれてしまう。
    これは絶対に夜、じっくりと読みたい本。

    一番心に残ったのは、ラストで朔が「正しい執着とは何か」と問われ、「赦しかな」と答えるシーン。
    その言葉に、読んでいる私まで救われ、赦されたよう

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    2026年09月02日
  • 神様の暇つぶし

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    ネタバレ

    恋愛小説…なのだろうか。食べるシーンの多いことが、生きてることを強調させるような話だった。生に憧れて渇望して、生の塊の藤子を憎む前に去った全さんが、やはり生の塊のような国で生涯を終えたというのが人間臭くて堪らない。
    『みんな自分の恋愛だけが綺麗なんだよ』という台詞が印象的。未熟で幼くて恋愛が全てで、他人からは気持ち悪いとか何やってるんだとか思われるよつな夏でも、藤子にとっては自分が作り替えられた夏だもんね。個人的に里見の死が悲しすぎた。

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    2026年09月01日
  • あとかた

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    重くて湿度のある世界なのに、不思議と現実より呼吸がしやすかった。
    登場人物たちが繋がっていて、タイトルがそれぞれ残された『あとかた』になっていることに読後気づいた。読み終わっても一言では言い表せないモヤモヤが残るけれど、それ自体がこの本に刻まれたあとかたみたい。

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    2026年09月01日
  • 燻る骨の香り

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    香りシリーズの最終作で完結編ということで、期待たっぷりに読んだけど、いや、良かったけど、内容はむしろ一作目よりも前の話でした。
    この話はこれでやっぱりいいなと思ったけど、自分としては香りにかかわりながら、二人の関係の進展するような話を読みたかった。
    でもあのままなんでしょう。エピローグでチラッと出てくるので察しはできる。それで満足すべきなんでしょう。一作目から、徐々に二人の関係が近づいていくのもよかったし、朔の過去や心境が少しずつ和らぐ様子もよかったと思う。また時間があれば一作目から読み直したいかも。

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    2026年08月31日
  • マリエ

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    40歳を目前に夫から「恋愛がしたい」という理由で離婚を告げられた主人公が、離婚をきっかけに恋愛とは、結婚とは、家族とは何かを考えていく。
    自分は離婚を経験していないし性別も違うが、納得する部分が多かった。文体もどこか詩的で雑味がない感じが好み。

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    2026年08月31日
  • 透明な夜の香り

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    嗅覚激強という警察犬じみた能力を持ってる人がいるわけですが、生活しずらそうというのがまず来る。そりゃ便利なことはあるだろうけど、基本いいことないよね。そんな人とは違うものが見える人にある悩み葛藤、人間関係ってどんなものだろう。多分私だったら人に会いたくなくなるんだろうなぁって思う。だって基本他人って嫌な奴しかいないから。それでも何とかできてるのは嗅覚が弱いおかげなのかもしれない。

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    2026年08月31日
  • 男ともだち

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    面白い
    この作家で読んだの2作目だけど、文章の書き方と登場人物がすごく好きだなと思う
    どこか自分に重ねてみてしまう

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    2026年08月31日
  • 神様の暇つぶし

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    珍しく恋愛小説
    女性性とか男性性とか、ひとの中身の気持ち悪いところというか人に覗かせてはいけないところが詰まった本
    熱烈に愛することっていいなあと

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    2026年08月30日
  • なみまの わるい食べもの

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    ごはんが楽しみで、冷蔵庫を管理していることは、生きるうえで強さだと思った。食を通して強くなりたいときに、また読みたくなると思う。

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    2026年09月05日
  • わるい食べもの

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    著者の作品は何冊か読んでいますが、エッセイは初めてです。独特なこだわりがある方かなと以前から思ってましたが、小学生時代をアフリカで過ごした経歴を持っているハードで天邪鬼な人格基盤をお持ちの方のようでした。

    好き嫌いがハッキリとしていて、食に対しての欲望が著者独特の考え方で面白い。アフリカってこんな生活なんだなぁと知らない世界が体験できました。
    和菓子の餡が好きは同感でき、とても身近に感じます。表紙の絵が独特でさらに好奇心を掻き立てられました。

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    2026年08月29日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    「透明な夜の香り」の続編なのを知らなかった。似た名前の本あるなーと思っていたけどまさか、、調べてから読めばよかった、先に読んでしまった。
    横暴な主人公や新庄さんと対照的に、冷淡な小川朔、緩やかに流れていく時間、落ち着いた空間が描かれているのがなぜか心地よかった。「匂い」を主軸に、登場人物たちが過去を正しく認識し、向き合い、生きていく様子が淡々と、でも不思議とありありと描写されていた。わたしも匂いで過去を思い出すことはよくあるけれど、もしかしたらその時の情景、自分の気持ちまでを正しく思い出すことはできていないのかもな。香りの持つ強さを改めて感じる一冊だった、次は前作を読みたいな

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    2026年08月29日
  • 神様の暇つぶし

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    「男友達」と系統が近しいけれど、「男友達」より生々しくて湿っぽい感じがした。
    (少なくとも主人公からみた)恋愛を正面から描いているため、「男友達」より潔い作品ともいえる。

    この本では夏の描写が印象的だった。日本の夏特有のジメッと感を、手を変え品を変え、これほどの解像度で表現し続けられる感性と表現力が素晴らしいと思った。

    千早作品は倫理観が欠如した自意識の塊みたいな登場人物が出てくることが多いが、本作の登場人物たちは歴代の千早作品の中でもなかなか上位に入れる我の強さだった。私は菜月が1番苦手。

    あとは、主人公の家族に関する話が個人的に消化不良だったので、その背景ももう少し深掘りして欲しかっ

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    2026年08月29日
  • 神様の暇つぶし

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    ずっと湿った温かさのある話。
    長い年月の話かと思いきや、ひと夏の話だったんだと少し寂しいような、でも恋愛をしているときって時間が止まってる気がするのも分かるなぁと思った。
    人の感情ってこんなに細かく言い表すことができるんだとゾワッとした。

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    2026年08月29日
  • 神様の暇つぶし

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    ネタバレ

    主人公が男性に夢中になると必ず「※オッサンです」という描写が入るの笑った
    桃食べるシーン嬉しい やりたい

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    2026年08月28日