千早茜のレビュー一覧

  • 男ともだち

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    イラストレーターの神名と、大学時代の先輩のハセオのソウルメイトとも言える友人関係。二人とも社会的にはどうかと思うモラルの持ち主なのだけど、あまりにケロッとしているので不思議と嫌悪感が湧かない。

    何があってもそこにいて、見守ってくれるように、友達としてはもう最高な人材のハセオだけど、彼の過去や気持ちが描かれることがないので、いったいどんな人生を送ってきたんだろうと想像してしまう。神様の暇つぶしの全もそうだけど、千早さんの描く「怖そうで若干影があるような男」が好き。

    桜の散る卒業式のシーンが、映像で観たかのように記憶に残る。文字であんなに美しい情景を描けるなんて。

    千早茜さんは、無駄のない丁

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    2026年07月03日
  • 透明な夜の香り

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    なんというか、決して明るくはない重い雰囲気が普段はあまり得意ではないけれど、気づいたら最後まで読み終わっていた。
    香水や柔軟剤といった人工的な香りが得意ではないのもあって、この館に行ってみたい、匂いを嗅いでみたいと思ったのもあるかも。

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    2026年07月02日
  • 透明な夜の香り

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    匂いは永遠に記憶されているけど、もう一度その匂いに出会うまで引き出されることはないという言葉は本当にそうだなと思いました。

    朔さんの纏う不思議な雰囲気がこの作品を魅力的なものにさせていました。
    他人の嘘や細かい感情すらも嗅ぎ取ってしまう彼の嗅覚は、便利な面もありますがやはり生きづらさにもなっているんだなと感じました。

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    2026年07月02日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    ネタバレ

    前作の内容はあんまり覚えていないが、とても好きな雰囲気だったのはわかっているので、続編も迷うことなく購入。
    やっぱり文章の美しさにほれぼれする。夜に読むにはぴったりな本。
    香りの表現が素晴らしく、読んでいるだけで想像できる。ハーブ、花、自然、焼き立てのパン、雨、エトセトラ。あと食事シーンも好き。聞いたことのないおしゃれな食事ばかりでうっとりする。

    しかし主人公には全く共感できなかった。なにせ身勝手すぎる。途中読んでいてイラついたけど、もっともむかついたのは香りを纏わせて抱くシーン。そこまでして女を抱きたいのか。過去のトラウマを知らない相手にぶつけるなよ……。自分勝手な様子も反吐が出たし、ラス

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    2026年07月02日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    透明な夜の香りの続編(?)とのことで読んだ。
    前編は透明感に包まれる内容、今回は天才調香師の調香する香りで、思い出したくない過去の血にまつわる記憶の蓋を開けて、絡まった心を解きほぐしてあげるストーリー。

    他人の感情を理解することは難しいし、本質的なところはわからないが、香りや匂いは、本質的な深い本音を引きずり出して思い出させるのだな。

    俺はどんな不快な匂いを醸しているのか、妻の香に聞いてみようと思った。

    頷けた一文
    •君の感じている世界を誰かにそっくり体験させることはできないだろう。
    誰もがそれぞれの世界で生きている。

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    2026年07月02日
  • 男ともだち

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    いいね。解説も含めてよかった。
    それにしても、潔いくらいクズしか出てこないな笑
    この主人公神名が現実にいたら絶対嫌いだけどスっと読めた
    本当にこの関係を壊したくないし、相手を大切思っているからこそ、陳腐な男女関係になって簡単に終わりが来てしまうことを2人とも恐れてて、その絶妙なバランスがこの関係を成り立たせてんだなって

    それにしても、これが成り立つのって本当にお互い全くタイプじゃないか、お互いモテすぎて相手がそれぞれいるかじゃないと無理な関係だよね。。

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    2026年07月01日
  • 燻る骨の香り

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    ネタバレ

    天才調合師の3部作の最終章
    最後は以外に爽やかな終わり方だった
    それにしても登場するキャラクターは全て魅力的だ

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    2026年07月01日
  • 犬も食わない(新潮文庫)

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    不器用な「ダメ男」大輔の視点を尾崎世界観さんが、神経質気味な女性福の視点を千早茜さんが描いた、共作小説。

    同じ日常を共有している二人の、まったく違う人生。

    わたしは福に「分かる!」と頷きながら読んだが、大輔の不器用さを理解するにつれて「男って‥」と、謎の涙が出た。

    主語が大きくなってしまうけど、この独特の不器用さって、多くの男性が持っているものだと思う。それをうまく表現することができる人もいれば、ものすごく苦手な人もいて、わたしはこれまでそのものすごく苦手な人に出会うことが多かった気がする。決して何も考えていないわけじゃなくて、ちゃんと考えているのに、思いやっているのに、それを表せない。

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    2026年07月01日
  • 神様の暇つぶし

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    二度と戻ることのないひと夏の想いを閉じ込めた一冊。20歳の藤子が父親より歳上のカメラマンの全と出会い、心を通わせる。藤子のバイタリティと若さゆえの幼さが、こういう方法でしか生きられなかった全の弱さを抉る。食べ物の描写もとても良い。夏に読んで欲しい恋愛小説。

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    2026年07月01日
  • ひきなみ

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    家庭の事情で島に住む祖父母と暮らすことになった女の子葉が、同じ歳の真以と心を通わす。

    千早茜さんの筆によって、行ったこともない瀬戸内の島の風景が浮かぶ。匂いもする。

    情景描写を単調に終わらせない、心情と情景を絡めた描写がリアルに浮かび上がる。

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    2026年07月01日
  • 燻る骨の香り

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    人の顔色や、ふと肌で感じる相手の変化を、過敏に感じると、生きづらさを感じてしまうんじゃないかと思う

    人の感情を、香りを通して表しているこのシリーズは、香りで言うなら、儚さと甘酸っぱい爽やかだけどスパイスのきいた香りなのかなぁ〜

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    2026年06月29日
  • 正しい女たち

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    正しさが必ずしも善なのか、
    そんなことを考える。

    正しさは誰のためのものなのか。

    どれと選べないくらい、どの短編も好き。

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    2026年06月29日
  • 燻る骨の香り

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    文字から香るわけがないのに、このシリーズは描写の美しさから香りが分かるような感覚になる。不思議。綺麗だけどその中に孤独感というか冷たさもある。
    常人には分からないものが分かるというのはとてつもなく孤独。人は良くも悪くも嘘をつく生き物ゆえ、それが分かるとなると中々生きづらいよなぁと思う。

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    2026年06月29日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    ★3.7くらいかなー
    静かで穏やかな雰囲気の本だった。
    好みなので評価高め。

    カッとなると自分を沈めるのが苦手な主人公が
    変な男に明日洋館に来てと言われる

    どんな匂いも香りも嗅ぎ分けて作成出来る能力があり、特別な香水を作っているという洋館。

    その香りで落ち着ける主人公、そのまま働き続ける。
    静かな話。依頼人が来て香水を作ったり。

    香りで落ち着いたり、懐かしくなったり、思い出したり、私もすごくあるから共感する。
    後で気づいたけど、続編だったようなので
    このあと前編を買いに行こうと思う。

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    2026年06月29日
  • 燻る骨の香り

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    部屋のなかの空気がいつもと違って感じられ
    ページをめくる度に静謐な香りを追いかけたくなるような錯覚に囚われました

    千早茜さんの紡ぐ世界観が大好きです♡



    千早さんの言葉に触れるたび
    私の五感はひっそりと研ぎ澄まされ
    言葉から溢れ出す特別な「香り」に
    いつも一瞬で溺れそうになります



    千早さんの描く香りは
    決して目に見える美しいものだけではなく…

    白檀や沈香が静かに燻るお香の香りや
    人の情念が朽ちていくような生々しいものや
    そして誰かが遺していった
    消えない「生」の痕跡など…

    物語を追っているはずなのに
    いつの間にか私の記憶に残る特別な香りを
    思い出したくなるほどでした…

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    2026年06月28日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    香りを題材としたミステリー。あとがきで気づいたけれど続編らしい。一作目を読んでいなくても十分楽しめる。一作目も読んでみたい。

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    2026年06月28日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    朔と一香を表現する、「凛とした孤独な香り」から、人の佇まいとは何なのかを考えさせられた。
    例えば、柑橘系の香水を使えばさわやかな印象になるし、フローラル系だとやわらかい雰囲気になったりする。
    でもそれらを纏っていたとしても、どうしたって自然に零れ落ちる、その人が元来もつ意思の強さ・繊細さ・弱さ・覚悟があると思う。
    そういった、嗅覚に訴えずに、人だけが感覚で嗅ぎ当てることのできる「無味無臭の香り」こそが佇まいなんじゃないかな。

    香りだけでなく、温度の表現も好きだった。
    朔と満が夜にジャスミンの花を摘むところの、「昼間の熱を残した地面は柔らかく、真夏の夜はぬるいのに、指先は冷たいままだった」。

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    2026年06月28日
  • クローゼット(新潮文庫)

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    ネタバレ

    川瀬七緒の「革命テーラー(テーラー伊三郎改題)」と服飾に関する部分に共通点あり。
    8年前単行本出た時に読んでいるのに1ミリも思い出さなかった事に驚く。忘却力すごいことになってきた!

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    2026年06月28日
  • 透明な夜の香り

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    ネタバレ

    静かな物語

    ただ、どんなに鼻がよくてもそこまで?という疑問が拭いきれない
    そこにいつも少し引っ掛かりを持ってしまって素直に読み進められない部分はあった。
    だけど、ストーリーとしては好き。
    朔さんが匂いで一香は色

    彼らの周りにいる人物も素敵でかけがえがない。
    私にも私に合う香りを調香してほしい。

    既に手元にある続編が楽しみ。

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    2026年06月27日
  • わるい食べもの

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    あんまりエッセイは好きじゃないから読まないけどクスッと笑ってしまうくらい面白かった。

    食べものに関する千早さんの話が独特の視点で面白い。理解できない部分の方が多い、すごく繊細というか独特の感性考えなんだと思った。
    食のこだわりって人それぞれだなと改めて感じた。美味しい食べ物があれば、そうでないものがあるって普通なんだけどそこに焦点当ててるのが面白い。シンプルに人としても面白みがあるのだろうと思って続編も、他の小説も読み進めたい。

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    2026年06月26日