千早茜のレビュー一覧

  • 赤い月の香り

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    ネタバレ

    続編だけど、今回の主人公は一香ではなく新キャラ朝倉くん。
    朝倉くんが雇用されたことにもわけがあったけど、なかなか情緒不安定な彼は読んでいてハラハラした。
    朔と一香のその後が垣間見られたのは嬉しい。一香を第三者目線で見るのが新鮮。

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    2026年03月31日
  • しろがねの葉(新潮文庫)

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    ウメ、モテるね。理由は分かるよ。芯が強い女性だ。ラストスパートは、ウメの純粋さが分かった。私もウメみたいな妻になりたいと思いました。

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    2026年03月31日
  • マリエ

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    ネタバレ

    2026.03.31
    香水が軸にある物語だからか、匂いの濃淡が美しいお話だと思った。

    離婚届を出すところから始まる序盤は元旦那のコリアンダーがベースの香りがねっとりとまとわりつくような、くぐもった窮屈な匂いで満たされていて。

    一人暮らしにワクワクし、家具を揃えて、ハーブティーを入れて、朝日を感じながらまったりと1人時間を過ごす離婚後はキリッとした凛としたマリエの香りで爽やかに香りが立っていて。

    由井くんと恋仲になり夢中になった中盤は、マリエの香りと、由井くんの体温の高い湿った心地よい暑さが入り混じって、でもお互い邪魔することなく調和していて潤った濃密な香りが部屋に充満していて。

    でも最

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    2026年03月31日
  • 透明な夜の香り

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    ネタバレ

    香りをベースにした小説、文字でどうやって表現するんだろう?という興味で手に取った1冊。
    途中で登場する不倫の女性やおばあさん、美容師の男など、そちらのエピソードを深堀りしないのが読みやすくてよかった!
    あと、隣人愛みたいな、恋愛以上の愛情を感じられるいい小説だった。

    読んでる途中で亡くなった父親の整髪剤の匂いを思い出して泣いた。笑

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    2026年03月30日
  • あとかた

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    各短編の主人公が身近な人で構成されていて、身近な人でも違った考えを持ちつつ、それぞれの恋愛観についての話が展開されていて、面白かった。
    私は、水草くんが素敵と思った。

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    2026年03月29日
  • 男ともだち

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    この作品、素直に好き。
    ストーリーもだけれど、ハセオの強烈過ぎるキャラクターによるものが大きい。
    彼の、どこまでも底が見えない分からない不思議さと、でも世界の終わりまで追いたくなる見ていたくなる魅力に惹かれた。最後まで2人は寝なかった。寝るだろうと思ったけれど、寝なかった。なぜなのか、それは愛なのだ。
    神名の人生丸ごと愛しているから、彼は手を出さないし出そうとも思わない。本人以上に彼女のことを知っているから、男ともだちの一線を越えないのだろう。
    紫色の手帳のプレゼントがすべてを物語っている気がした。
    もう少しハセオ側の背景を知りたい気もしたが、やっぱりそこは謎に包まれているからこそ、なのだろう

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    2026年03月29日
  • 神様の暇つぶし

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    綺麗なもの、楽しいことばかりが恋愛ではないんだな思いました。
    この先私自身がここまで深く人のことを好きになることがあるか分かりませんが、その時が来たらまた読み返したい作品です‪☺︎‬

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    2026年03月28日
  • 透明な夜の香り

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    テーマは香りと記憶。
    登場人物の所作と心理描写がとても丁寧に描かれる。
    作品全体を漂う、すうっとした空気に、ここ最近こんがらがってオーバーヒートしてる頭を冷やしてもらえた気がする。

    主人公は終始冷静、だからこそ、そこに秘めた深い後悔や欲望が垣間見えた瞬間に、じんわりと人肌を感じて立ち上がってくる。
    誰かの幸せをねがうこと、裏切ったと偲ぶこと。それはある意味支配され、するということ。

    忘れてしまった感情を、本からたしかに立ち上る香りに掬ってもらえた。

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    2026年03月28日
  • グリフィスの傷

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    ネタバレ

    傷をテーマにした短編集
    いじめによる心の傷
    動物、レイプによる傷
    リスカによる傷
    刺青、整形による傷

    様々な傷があるが、美しい女性が本当の自分になるために、あえて一般的に醜くなるような整形を受けるという話は興味深かった
    確かに美の価値観は人それぞれ違う
    この主人公は美しいが故にあらゆる男性から舐めるようにみられることを嫌い、自分の顔が嫌でたまらなかった
    そして行った整形は刺青と同じようなものだと言う
    確かにそうなのかもしれない

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    2026年03月27日
  • 透明な夜の香り

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    ネタバレ

    愛着と執着の違い。最近すごく考えていたテーマだったから驚いた。まさかそんなことにまで、話が繋がっていくなんて。明確な言葉としての答えは私にはまだないけど、それを考えるためのヒントはたくさんつまっていたと思う。

    傷つけてしまうからこそ、傷ついてしまうからこそ手放したくなる気持ちは、自覚していないだけできっと誰にでもあるものだと思っている。どうでもいい相手に対しては生まれえない、相手を大切に思っているからこその葛藤。不安になるから相手の気持ちを試したくなるのにも、そんなくだらないことをしたせいでまた感じてしまう不安にも、身に覚えがある。

    最後のシーンは、一香が返す言葉が「遊びに行きます」なのが

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    2026年03月27日
  • 赤い月の香り

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    匂いの世界。
    依頼人の希望に添いオーダーメイドの香りを調香する朔。
    怒りなどの感情も匂いとして感じる彼のもとに、唯一無二の香りを求めてやってくる客たちとの物語。

    とても静かな、香りが漂ってくる月夜の雰囲気があって好きかも。
    これにつながる物語があるようなので読んでみたい。

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    2026年03月27日
  • 神様の暇つぶし

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    恋ってなんだろう、好きってなんだろうって私自身思ってるからちょっと希望が持てた。
    きれいなだけじゃなくてよかった。

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    2026年03月27日
  • 赤い月の香り

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    前作、透明な夜の香りから連作で読みました。
    千早茜さんの作品は描写が丁寧で、わたしも草花の香にまみれたいといつも考えながら読み進めます。
    前作とはまた違う主人公の目線から、調香師朔の身の回りで起こることが見られて面白い。
    前作の主人公だった一香も登場する。
    前作同様一香と朔の間には彼らの独特な恋愛とも違う距離感で描かれている。
    私の個人的に好きな花、ジャスミンに焦点が当たっている場面が夜の闇の中、白い花から芳醇な香りが流れてくる様が想像して綺麗だなと思った。(夜に咲くのは初めて知りました⋯)
    朔の幼少期のことが少しずつ見えてきた。今年4月に次作の燻る骨の香りが出版されるようなのでまた引き続き読

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    2026年03月26日
  • 透明な夜の香り

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    森の奥にある洋館での、穏やかな日常生活が描かれていた。嗅覚は記憶を蘇らせるということを、この小説を読んで改めて感じた。もっと色んな香りを大切にしようと思った。一香のイメージが読書中あまり想像できなかったが、それは一香自体が空っぽな状態で始まるからだと最後に気づいた。変化することは怖いことの方が多いけど、それを静かに寄り添える人になりたいと思った。視覚ではなく聴覚で色んな情報が描かれてる作品。読書の想像力を新しい世界へ運んでくれた。登場人物のみなさんは、これからどんな生活をしてるんだろう。平和な日常だと良いな〜ステキ!

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    2026年03月26日
  • 透明な夜の香り

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    本屋で見かけて、ずっと気になっていた一冊。
    気づけば、いつのまにか千早茜さんのファンになっていた。
    五感に訴えかけるような繊細な表現がたまらない。

    香りって、意外と記憶に強く残るものだと思う。
    私も金木犀の香りを嗅ぐと、幼い頃に亡くなった祖母との記憶を思い出す。

    ちょっとした出来事や依頼を、香りを通して解決していったり、逆に悪化してしまったり…。
    香りが人間に与える影響や危険性など、知らないことばかりで読んでいてとても楽しかった。

    朔がメロいと聞いていたけど、やっぱりメロい。
    大人の色気というか、嗅覚が鋭いからこそ、内面まで見透かされているような気がして、もし自分だったらちょっと恥ずかし

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    2026年03月26日
  • グリフィスの傷

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    ネタバレ

    色んな傷があって、もちろん外傷的なものも、心理的なものもあって、その傷に対する思いも人それぞれにあって、考えさせられるものがありました。でも、題材は重い感じがするのに千早さんが書くとなんでか洗練された美しい言葉になって、ストンと落ちる感じがして、読むのがキツくなったり、気持ちが落ちたりするようなこともなく、ただ綺麗な話しを読んだ感じになりました。
    物語の中で「傷つけられた本人は忘れている。傷つけた方は覚えていて、見る度にその体に残る傷跡を探してしまう。どんなに薄くなっても、後悔の味はそのたびに蘇ってくるのだろう。」っていう文章があって、私がよく目にしたり聞くのは逆で、だいたい傷つけた方が忘れて

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    2026年03月26日
  • 男ともだち

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    神名の恋人以外の男と寝る姿勢には余り好感を持てなかったけれど、全体を通して好きな作品だった。ハセオがとにかく魅力的に、近くに置いておきたいタイプの男そのもの。女の幻想と言われてしまえばそうかもしれないけれど、どこかにハセオのような男はいると思う。なにか自分に穴が空いてしまった時、男ともだちに頼りたくなってしまうのは女すぎるのかと思っていたけれど、この作品が答えをくれたような気がした

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    2026年03月25日
  • 男ともだち

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    私にはこんな男ともだちいなかったのに、あるいは途中でいなくなってしまったのに、桜を背景にしたハセオの姿が浮かんで、胸がギュッとした。

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    2026年03月24日
  • 透明な夜の香り

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    ネタバレ

    元・書店員の一香は、古い洋館の家事手伝いのアルバイトを始まる。
    そこでは調香師の小川朔が、幼なじみの探偵・新城とともに、客の望む「香り」を作っていた。
    どんな香りでも作り出せる朔のもとには、風変りな依頼が次々と届けられる。
    一香は、人並外れた嗅覚を持つ朔が、それゆえに深い孤独を抱えていることに気づき─。

    特殊嗅覚を持つ朔のもとで人間らしさを取り戻していくお話。
    最初のころ公共交通機関を使っちゃダメと言われたのは体力をつけるためだったり
    朔には言葉にしない優しさがたくさん詰まってるなと思いました。
    匂いですべてが分かってしまうのは、対人関係を築いていくのにかなりのハンデになってしまっていて幼少

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    2026年03月24日
  • 透明な夜の香り

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    変わりたくないという気持ちは、誰しも持っている防衛本能だとおもう。自分も変化を恐れるタイプだからこそ、一香の痛みに触れることで自分まで変わってしまうのが怖くて、一歩引いてしまった気がします。あの瞬間に蓋を開けた朔は、実は誰よりも変化を恐れず、一香という存在に対して「誠実」だったんだなと、改めて自分の変化を嫌う弱さを実感できた小説でした。

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    2026年03月22日