千早茜のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
あまり得意ではないタイプの登場人物が出てくる話が多かったけど…
後半の3作は特に好きだった!
・からたちの
➡︎場面がほとんど変わらなくて、MVを見ているような感覚。本当にお洒落な文章だなぁ。
・慈雨
➡︎どうしてこんなにも心がすれ違っていくのか。
人間には言葉があるのに、伝えなかったり伝わりきらないことが無数にある。不器用で繊細な生き物だなと思う。
自分にも心当たりがあって、泣いてしまった。この話を読むことで、自分の傷が癒やされる感覚もあった。
・あおたん
➡︎映画っぽいな〜。
刺青だったり、暴力的な言葉も出てくるのに、どこか優しい雰囲気が出るのは千早茜さんの魅力だなと感じた。『おっち -
Posted by ブクログ
前作よりさらに好きだと思える、素晴らしい一冊だった。
小川朔の持つ神秘性が失われていないことに安心しつつ、今回は主人公が男性で人間味のあるタイプだったことがとても新鮮だった。
同じ世界線なのに新しい風が吹いていて、同時に「好きな世界に帰ってきた」という心地いい安堵感に満たされた。
正直、少女漫画を思わせるキャラクター小説は好みのジャンルではない。
けれど、この作品の持つ独特の静かな雰囲気には惹かれてしまう。
これは絶対に夜、じっくりと読みたい本。
一番心に残ったのは、ラストで朔が「正しい執着とは何か」と問われ、「赦しかな」と答えるシーン。
その言葉に、読んでいる私まで救われ、赦されたよう -
Posted by ブクログ
「透明な夜の香り」の続編なのを知らなかった。似た名前の本あるなーと思っていたけどまさか、、調べてから読めばよかった、先に読んでしまった。
横暴な主人公や新庄さんと対照的に、冷淡な小川朔、緩やかに流れていく時間、落ち着いた空間が描かれているのがなぜか心地よかった。「匂い」を主軸に、登場人物たちが過去を正しく認識し、向き合い、生きていく様子が淡々と、でも不思議とありありと描写されていた。わたしも匂いで過去を思い出すことはよくあるけれど、もしかしたらその時の情景、自分の気持ちまでを正しく思い出すことはできていないのかもな。香りの持つ強さを改めて感じる一冊だった、次は前作を読みたいな -
Posted by ブクログ
「男友達」と系統が近しいけれど、「男友達」より生々しくて湿っぽい感じがした。
(少なくとも主人公からみた)恋愛を正面から描いているため、「男友達」より潔い作品ともいえる。
この本では夏の描写が印象的だった。日本の夏特有のジメッと感を、手を変え品を変え、これほどの解像度で表現し続けられる感性と表現力が素晴らしいと思った。
千早作品は倫理観が欠如した自意識の塊みたいな登場人物が出てくることが多いが、本作の登場人物たちは歴代の千早作品の中でもなかなか上位に入れる我の強さだった。私は菜月が1番苦手。
あとは、主人公の家族に関する話が個人的に消化不良だったので、その背景ももう少し深掘りして欲しかっ