千早茜のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ2人の著者がそれぞれの視点で書いた短編で進んでいく小説で、福側の視点では大輔が嫌な男のように写っていることも、大輔側の視点では大輔なりに気を遣ったり、照れ隠ししたりするための行動であることが分かったりした。実際の恋人においてもこの小説のように相手のことを分かったつもりで分かってないんだろうなと思った。
お互いが別れようと考えている中で、1人になると相手のことが、理由もなく側にいてほしいことに気づき、それぞれが相手に渡すでもない手紙を書いてしまう最後の短編が印象的だった。
尾崎世界観さんの小説を初めて読んだが、詩的な文章を書く人なんだなと思った。 -
Posted by ブクログ
タイトルもオシャレだしずっと気になっていた小説。やっと読めた。
失踪した女性を探すお話まではイマイチ入り込めなかったんだけど、朔さんの人間性というか、一香への執着が現れ出した頃からだんだんのめり込まされました!そしてこの終わり方。。。くう、想像の余地を残しやがって。。。恋愛ご無沙汰おばさんとしてはかなりいい塩梅の終わり方でした笑
メディア化するとしたらアニメが映えそう。3次元の役者さんがやったらイメージと違う!とかなりそう。
3部作のようだから続き読みたいと思って調べたんだけど、次の赤い月の香りは視点が別の人らしいのでちょっと迷う。一香とのその後は描かれないのだろうか。。。でも気になるので星 -
Posted by ブクログ
香りシリーズもいよいよ完結。
ここで前日譚を持ってくるのは意外だった。
読んでいる間、「薫り」や「香り」が自然と漂ってくるような不思議な感覚。
このシリーズを読んでいる時にはいつもこの感覚になるけど、形の見えないものをここまでリアルに想像させる文章力がすごい。
火葬した骨からその人の独特の香りがするなんてことが、本当にあるの?と思わずチャッピーに聞いてしまったけど、そのくらいどっぷり世界観に入り込んでしまった。
そして普段あまり使わない「燻ゆる」という言葉から、煙が天に向かってゆるやかに昇っていく絵が浮かんできた。この物語を象徴するような言葉だなと思う。