千早茜のレビュー一覧
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ネタバレ香りのサロンを開く前の前日譚。
京都の香老舗・瑞雲堂。社長の娘・丹穂には特別な香野才能があった。そんな丹穂が亡くなり、火葬をした時嗅ぐことのないさ伽羅の薫がした。その葬儀から数ヶ月後、丹穂の姉・真奈の前に調香師の小川朔が現れ…
何でも香りで察知する朔の若かりし頃の前日譚が読めるとは思いませんでした。
そして淡々と進むストーリーの中に、ヒヤリとした物があり、真相に近づけば近づくほどドロドロでした。
嘘で固められた一家の中に少しだけ救いがあったのがほっとしました。
朔と一香が一緒に出てきたのは嬉しかったです。
友人から関係が進んだかは定かではないですが、朔と一香の関係もどうなったのか気にな -
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香りシリーズの完結編と聞き、これは読まねばと意気込んでいました。
今読み終えて気づいたのですが、前日譚だったのですね。
作品を通して静かでひんやりしているのは前2作同様ですが、雰囲気がずっしりとしています。京都の香老舗が舞台なのがそうさせるのか、この老舗の中の人間関係がそう思わせるのか…
本では感じることのできない香りを、しかもどんな香りなのか想像もつかないものも多いのに、身近に感じられるような不思議な読書体験です。
没頭して読み終えました。
読み終えて一番初めに思ったのは、
『透明な夜の香り』をすぐにでも再読したい!
でした。
また、この世界観に浸りたい。
完結編なのはわかっていますが、ま -
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神名の行動自体があまり理解出来なかったため、あまり神名自身に感情移入出来なかったが、なんとなく行動が自傷行為に似ているなと思った。
誰のことも好きになれない自分に対して、それを分からせるために自分を傷つけているようだった。
ハセオの存在は、羨ましいと思った。
男でも女でも、なかなかこういう相手というのはできないから、無条件で受け入れてくれる相手に縋る気持ちはわかった。
男友達というのは、どうしてもその先に恋愛が結びついてしまうものだが、同性の友達なら絶対そうならないと思われ、異性だと恋愛が絡んでくると思われるのは、これも偏見なのかなと思う。
それにしても不倫する人というのはマニュアルがある -
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前作より著者の頑固爺みを強く感じる。
「おいしいでしょ?」と言われるのが嫌というの(『おいしい呪い』)も「そんなに?!」と驚き、読んでいるうちにその頑なさに笑えてきた。私はいろんな部分が雑なので機嫌が悪くて癇に障ったとしても「ウゼー」で済ませてしまうだろう。
コロナ禍の記録は遥か昔遠い日の出来事のようで、だからこそこうやって残しておいてもらえて良かったなと思う。自分も同じ時期に日本で生活していたはずで似たようなことを経験したはずなのに、幸運なことに後遺症もなくコロナ禍前とほぼ同じ生活ができている私は禍中の大変さをほとんど忘れてしまった。 -
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ネタバレ『透明な夜の香り』『赤い月の香り』が二冊ともとても好きな小説だったので、こちらも読むのを心待ちにしていた。
時系列としては一作目よりも前で、小川朔が一香と出会う前のお話となっている。
前作とは一風変わって、今回は香水ではなくお香の香りとなって、その香りの表現が前作同様、鮮やかに描写されていた。香りの表現と同じくらい鮮やかな、心理描写が千早茜さんの小説のとても好きなところだ。真奈の丹穂への複雑な嫉妬心が何度も描かれているのが印象深かった。
しかし、小川朔が香りによって記憶の蓋を開けた時にどうなるのかという好奇心で真奈に香りを嗅がせるところは、やっぱり少し恐ろしく感じてしまった。
真奈は丹穂に対し -
Posted by ブクログ
大好きな香りシリーズの完結編。
1作目がとても好きだったので、その前日譚と聞いただけでもう楽しみすぎる作品だった。
京都の香老舗に生まれた長女・真奈の視点で描かれる。
凡庸な自分と、小川朔と同じような天才的な香りの能力を持った妹。香の家に縛られる家族や周囲の人々によって抑圧されてきた主人公が、朔と出会うことで香りを通してさまざまな真実を目の当たりにしていく。
ストーリーは香りミステリーのようで、抑圧されて自己肯定感も低く弱々しかった主人公が、徐々に家の呪縛や家族の真実を知り、強くなっていく姿が頑張れ!と素直に応援したくなった。
今回はハーブではなく香がメインなので、また違った香りの想像をしな