千早茜のレビュー一覧

  • なみまの わるい食べもの

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    返却の都合で途中までだが、面白かった。
    食いしん坊の作者の桃への偏愛や、恋愛感など、こじらせ具合が好みだった。

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    2025年10月03日
  • アンソロジー 料理をつくる人

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    ネタバレ

    *極上の物語と絶品の料理で、至福の読書を。
    誰かのために、あなたのために思いを料理に込める人々を描いた文庫オリジナル・アンソロジー!*

    ・西條奈加「向日葵の少女」
    ・千早茜「白い食卓」
    ・深緑野分「メインディッシュを悪魔に」
    ・秋永真琴「冷蔵庫で待ってる」
    ・織守きょうや「対岸の恋」
    ・越谷オサム「夏のキッチン」

    「料理をつくる人」と言うひとつのテーマで、こんなに味付けの違う物語たちが一気に読めるなんて得した気分。
    お目当ての千早茜さんのブラックさ、織守きょうやさんのベタ展開が想定以上に振り切っていて特に面白かった。

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    2025年10月02日
  • 西洋菓子店プティ・フール

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     前から気になっていた作品。

     もっと堅苦しいパティシエのお話かと思っていましたが、意外と読みやすく、適度に先の気になる内容でサクサク読めました。

     皆さんの感想にもあるように、甘いお菓子を一緒に食べたくなる、この季節にぴったりな作品だと思いました。

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    2025年10月02日
  • グリフィスの傷

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    傷跡にまつわる短編集。
    傷はほぼ確実に身体的な痛みを伴うし、傷跡はそれを忘れさせてくれない。
    登場人物たちは、日々の暮らしの中で傷跡にいつまでも翻弄されたり、逆に希望に気づかされたり、その様子がとてもリアルで生々しかった。

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    2025年09月30日
  • 男ともだち

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    3作目の千早 茜作品。突然ですが、男女の間に友情は存在するのだろうか⁉️本書は、千早 茜という作家によって一つの回答が導き出された作品だと思いました❗️

    解説の村山 由佳さんの解説にあるように、登場人物は見事な屑ばかりで、決して共感できる人は一人もいませんでしたが、それぞれの心情はとてもリアルに感じて、結構楽しく読むことができました❗️

    この作品の評価を左右するのは、ハセオという主人公の神名 葵の大学時代からの男ともだちの存在です。もしも自分が神名の彼氏の立場だったなら、ハセオの存在は不倫相手の真司よりもちょっと許せなく妬んでしまうかなぁと思ってしまいます。

    逆に、自分がハセオだったとし

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    2025年09月29日
  • 赤い月の香り

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    「透明な夜の香り」を読んで是非続編を読みたいと望んでいたら、続編を見つけて歓喜!
    もっと一香に登場してほしかったが、朔の過去の話が読めて良かった

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    2025年09月28日
  • クローゼット(新潮文庫)

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    ネタバレ

    好きなものと真摯に向き合い、好きを極めている人達が描かれた作品だった。表現がとても美しく、好きなことにのめり込んでいる登場人物達がどこか羨ましいと感じた。
    男性の体を持ちながら女性の服を身につけたい芳と男性が怖くて息苦しさを感じる纏子。どちらも性別という違いに囚われ、悩み、苦しみながら自分と向き合っていた。
    私がのめり込める好きなもの何か?私が今悩んでいる自分の性のあり方はどこにあるのか?自分と向き合う時間をくれた。

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    2025年09月27日
  • 眠れない夜のために

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    “眠れない夜”にまつわる10編のショートストーリー。いい意味で深く考えることも、すごくワクワクでもなく、ちょっとした小話は眠れない長い夜にちょうどいい。本文にはストーリーに沿った絵がたくさん挿し込まれていて、どれも本当に美しい。ストーリーはもちろん面白いですが、絵だけでも買った甲斐がありました。本棚に飾っておきます。

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    2025年09月27日
  • 西洋菓子店プティ・フール

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    甘いものが片手にないと読めないくらい、この本は甘いものとセットで読むことをおすすめしたい。
    このケーキを食べて解決!的な無粋なオチじゃないからすき。
    千早さんの作品は五感がなぜか伝わってくる。
    艶かしい。

    じいちゃん、さすが人生の先輩すぎるんだが、どんな人生送ったんだい。

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    2025年09月24日
  • 神様の暇つぶし

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    ネタバレ

    全さん魅力的な男だな〜〜〜ずるい
    藤子や里見くんはもちろん、
    菜月も人間らしくて憎めない

    他人が病気かどうかなんて
    そうそう気づけないよね
    周りの人との時間を
    もっと大切に噛み締めようと思った

    お腹が空いてくる小説!
    中華をガツガツ食べたくなった

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    2025年09月24日
  • クローゼット(新潮文庫)

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    千早さんの表現は五勘が鋭い、
    本当にその通りだなと思った。

    千早さんの小説からは匂いがする。
    その香りと共にお話を楽しめるなんて
    とっても贅沢。

    それから主人公が弱くても芯は強い。
    ただ力のない人ではなく、
    懸命に生きようとする過程で
    足元に何かが引っかかっている
    その強さがとっても素敵だと思いました。

    このお話には私の好きなそんな千早さんが
    たくさん詰まっていました。

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    2025年09月23日
  • なみまの わるい食べもの

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    ひとの食事のこだわりを読むのはなんでこんなに楽しいのだろう。
    牛乳、コーヒー大好きだし、高級グルメに縁がないので共感できる部分はそんなにないけど(ご飯が大好きなくらい。)エピソードごとに、そうなんだ!おいしそう!そういう人もいるのか!と気持ちが変化する。
    岩手の空飛ぶだんごで楽しくなったというエピソードで、ようやく知っているグルメにであえて、楽しい気持ちを思い出してよかった。
    次のわるたべも楽しみ。

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    2025年09月23日
  • しろがねの葉(新潮文庫)

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    千早茜さんの本が大好き。
    物音がたてばカツンと
    どこまでも響き渡るような静寂を感じる。

    今までにない時代小説ということだったが
    やはり纏う空気感は同じだった。

    石見銀山を舞台にしていて、
    銀への執念、誇り、生と死、
    その時代にあった生き様が描かれていた。

    主人公のウメは人と違うようでいて
    女性としての人生になっていったのもまたリアル。
    石見銀山にいつか訪れてみたくなった。

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    2025年09月23日
  • なみまの わるい食べもの

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    人生の大きな波間の時期を、時には溺れそうに、時には波に乗って千早茜さんらしく食べることに向き合ったエッセイ

    直木賞とご結婚それから小さな家族を迎えられたこと、おめでとうございます!

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    2025年09月22日
  • おとぎのかけら 新釈西洋童話集

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    西洋童話を現代風にした短編集。
    モチーフは、ヘンゼルとグレーテル、みにくいアヒルの子、白雪姫、シンデレラ、マッチ売りの少女、ハーメルンの笛吹き男、いばら姫。

    この目次をパッと目にした時、可愛いお話ばかり!と思うかもしれないが、千早先生にかかるととてもダークでゾッとするお話に変わってしまう。
    でもちゃんと元の童話は生きていて、答え合わせしながら「これはあの部分か!」と謎解きしていける楽しさがあった。

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    2025年09月20日
  • おとぎのかけら 新釈西洋童話集

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    一癖も二癖もある作品だった。お伽話のようにキラキラした世界ではなく、どちらかというと仄暗い性質をもつ作品たちだが、魅了されたのか一気に読み進めた。

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    2025年09月20日
  • なみまの わるい食べもの

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    相変わらず食へのこだわりがすごい!
    こだわりというか、もはや執念?執着?

    千早さん、本の中であまり恋人とか夫の話しないなと思っていたけど、第4弾にして恋愛の話が出てきて意外だった
    仕事で成功して、好きな人がいて猫がいて、美味しいものを食べる、これが現代人の理想の生活なのでは?

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    2025年09月17日
  • 私の身体を生きる

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    ラジオでも話題になっていて手に取る。著者たちの年齢がほぼ年下であるということに気づく。語ることのタブーがいろいろと無くなったけれど、文筆業である以上、読み手を引き付けるプロ意識が見え隠れしていて面白い。

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    2025年09月16日
  • 魚神

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    千早さんが描く男性はなんでこんなに魅力的なんだろう。
    名前を呼ぶ、ただそれだけで分かり合えるほどの繋がりがとにかく尊い。
    いつの時代の、どの国かもわからない世界だけれど情景を表す描写が繊細で美しくて、引き込まれずにはいられなかった。

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    2025年09月13日
  • しろがねの葉(新潮文庫)

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    去年あたりから千早茜さんの小説がとても好きでけっこう読んでいるのだけど、本作はこれまで読んだものとはだいぶ印象が違った。歴史小説的な要素もある。
    舞台は石見銀山が栄えていた頃。物語の開始時は幼女だったウメが、親と離れ離れになり、銀堀り達が棲む村にたどり着き、喜兵衛という男に拾われる。

    時代が変わっても、女はどう足掻いても女だ、と感じることは多々ある。表面的には男女平等を謳っていても、人の意識に根付くものを覆すことはなかなか難しい。
    この物語の時代は殊更で、幼女だったウメが少女から大人の女性になっていく中で、周りの男たちと対等に働くことから降りて女としての役割を受け入れ果たしていく姿が描かれて

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    2025年09月12日