ひきなみ

ひきなみ

1,760円 (税込)

8pt

小学校最後の年を過ごした島で、葉は真以に出会った。からかいから救ってくれたことを機に真以に心を寄せる葉だったが、ある日真以は島に逃げ込んだ受刑者の男と一緒に島から逃げ出し、姿を消してしまう。裏切られたと感じた葉は母に連れられ東京へ戻るが、大人になって会社で日々受けるハラスメントに身も心も限界を迎える中、ある陶芸工房のHPで再び真以を見つける。たまらず会いに行った葉は、真以があの事件で深く傷ついていることを知り――。女であることに縛られ傷つきながら、女になりゆく体を抱えた2人の少女。大人になった彼女たちが選んだ道とは。

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ひきなみ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年02月22日

    妻の実家、しまなみの島々が舞台。風景が手に取るようにわかる。そして作者は立命館大文学部。OBとして誇らしいです。もちろん会ったことなどありませんが。

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    Posted by ブクログ 2023年11月07日

    松戸葉がそうであったように、桐生真以に憧れる気持ちが読み進めるごとに強くなります。世間が求める"枠組み"や"偏見"に惑わされず、まっすぐ自分の生きる道を見つめる目は、きっと美しいに違いありません。 そんな桐生真以も、生まれながらにしてそのような目を備えていた訳...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年10月21日

    千早さんは断然長編が面白い
    語彙力が無いので面白いという単語でしか表せない自分が情けない
    短編も好きだが主人公が魅力的でもっと深く知りたく物足りない
    『ひきなみ』最高に魅了された長編作だっ
    少女の気持ちが痛いほど伝わり同じように苦しんだ読書だった
    男尊女卑の社会を語るのが上手いなぁ

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    Posted by ブクログ 2023年01月16日

    2023年初めの本は千早さんの作品と決めていた。

    閉鎖的な島で暮らす女の子と暮らし始めた女の子の話。彼女たちを通して色々な感情が入り乱れ、自分のことのようにも感じられた作品。
    子ども時代を生きるのも成長し大人を生きるのもその時その時の辛さがある。ただ、その中で自分の心の支えとなる人間が命を長らえさ...続きを読む

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    購入済み

    一歩ずつ、自分らしく

    2021年05月25日

    「ひきなみ」という言葉は本文中に出てくる。船が通った跡の波のことだと。そして、それは道みたいだと。
    何だか背中を押される感じであった。もし、人生において行く手を阻まれ道を塞がれても、今いる場所にいたくないのなら自分のやり方でいいから勇気を出して一歩踏み出してみてと。
    そうして一歩一歩進んで、ふと...続きを読む

    #深い #切ない

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    Posted by ブクログ 2024年04月11日

    第一部は島で過ごす思春期の頃、二部では大人になってからの姿が描かれる。葉と真以がお互いをよりどころにして、求めあう姿がどこか痛々しく、切ない。大人になってからも2人は現代社会の色々な不条理にぶつかるけれど、今いる場所で足掻いてでも前へ進んで行こうとする姿が力強く、希望を感じる。ずっと一緒でなくても、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月16日

    脆くて、痛くて、どうしようもなかった。
    悔しかった。
    この本に揺さぶられることが。

    実態のない、掴めない苦しさがずっとある。
    認めずにいたが、ずっとある。

    抗ってみようか。諦めずに。
    さらに苦しい道のりだとしても。

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    Posted by ブクログ 2024年03月03日

    女性であること、についての話し。
    子供時代に過ごした閉鎖的な島での暮らし。そこで出会った女友達が関わった事件。大人になって上司から受けたハラスメント。

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    Posted by ブクログ 2024年02月24日

    装画: 西川真以子
    装丁: 大久保伸子

    瀬戸内のとある島で出会った2人の少女。
    ちょっとした出来事の後に会わなくなったが、数年後、都会で偶然再会する。

    お話は2部に分かれていて、第一部は「海」で第二部は「陸(おか)」

    第一部は2人が初めて出会った頃のお話でゆっくり進んでいく感じ。読んでいて自分...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月03日

    気持ちの波間⁡
    ⁡⁡
    ⁡ってな事で、千早茜の『ひきなみ』⁡
    ⁡⁡
    ⁡ええ、良い。千早さんやっぱりええね
    ⁡⁡
    ⁡真以、葉の2人の波間と言うか、気持ちの置き所やお互いを想う波間。⁡
    ⁡⁡
    ⁡真以が好きじゃなぁ、こういう子大好きじゃね
    ⁡⁡
    ⁡物語の場所もほぼ近しいエリアの設定になってて、方言がどハマり...続きを読む

    0

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