千早茜のレビュー一覧
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感想
京都のいけずな感じが出て嫌な感じだな。
伝統を継ぐことも重圧で大変なんだな。匂いという切り口でここまでストーリーを作れるのもすごいな。
あらすじ
真奈は、二十代だが妹の丹穂を亡くし、代々続く瑞雲堂を継いだ。幼くして母親を亡くし、いつも父妹の才能に嫉妬していた。妹を亡くして、右往左往している頃に、一度だけ会ったことがある小川朔に再会する。
新城は香る骨を探して瑞雲堂にやってくる。真奈は叔母から求められた香を収めることができずに悩んでいた。丹穂は調合票を残さずに逝った。香の調合を調香師の朔に頼む。朔は見事に香を作るが、龍涎香という手に入らない原料を使っていたことがわかる。
母親の姉 -
Posted by ブクログ
積読の1冊だったけど、映画化されるというので本棚で存在感をアピールしてきてた……
なんとなく読みたい気分になって読んでみたけど、相変わらず千早さんは読みやすいなぁ。そして情景が思い浮かびやすいから合間合間で読んでもその度にすぐ集中できちゃう。
ハセオは成田さんのイメージと合わないから映画がどんな仕上がりになってるのか気になる。けど、神名は松岡さんっぽい!ピッタリだなと納得。イラストレーターっぽい格好する姿も、赤いヒールを履く姿も想像しやすい。
ハセオと神名、二人の関係は単純に羨ましい。
現実にも似た関係の男女はいるけど、わたしがよく見聞きするのは“実は体の関係もある二人”。貞操観念が低いタ -
Posted by ブクログ
香りシリーズ完結作。二十代の小川朔を描いたとあるが、京都の香老舗の一族の物語が主体だった印象。最終作ともあって前作よりも強い香りを感じる内容。その強すぎる香りに翻弄される人々の嘘や欲望が渦巻いていて、本音が見え隠れする京都らしさも感じ取れて読み応えがあった。
後半のりんご飴の欠片が血に見えたくだりが前作のオマージュになっててよかった。
受け取り方によっては、最後の真奈から小川朔への言葉にはまるで沈香木のように、密やかに蓄積された強い欲望の香りが滲み出ていて、少しゾッとした。
あと憶測ですが、単行本のスピンをタイトルに合わせて白色にしているところに作り手のこだわりが感じられた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2人の著者がそれぞれの視点で書いた短編で進んでいく小説で、福側の視点では大輔が嫌な男のように写っていることも、大輔側の視点では大輔なりに気を遣ったり、照れ隠ししたりするための行動であることが分かったりした。実際の恋人においてもこの小説のように相手のことを分かったつもりで分かってないんだろうなと思った。
お互いが別れようと考えている中で、1人になると相手のことが、理由もなく側にいてほしいことに気づき、それぞれが相手に渡すでもない手紙を書いてしまう最後の短編が印象的だった。
尾崎世界観さんの小説を初めて読んだが、詩的な文章を書く人なんだなと思った。