千早茜のレビュー一覧

  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    一作目の2人の関係性が好きだったから、そこがメインではないのかと思いつつも、やっぱりこのくらいがいいなと思えた。

    一作目は違う主人公で文章の雰囲気も全然違うからこそ面白かった。
    本当に一作目は透明というか水色っぽい雰囲気で、二作目は赤をとても連想する文だった。

    普段小説で続き物は読まないけれど、集中してするすると読めました。

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    2026年06月10日
  • 神様の暇つぶし

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    梅雨から夏に入っていくまさにこれからのちょうどいいタイミングで、五感で読んだ、という感覚に包まれた一冊だった。自分の恋愛だけが美しくて人の恋愛は全て醜く見えるっていうのは、ほんとそうだよなぁ。文体に引き込まれて一晩で一気読み。

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    2026年06月10日
  • 魚神

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    スケキヨと白亜の関係性に島の雷魚
    香りの描写や独特な世界観にグッと引き込まれた
    千早さんの小説は勿論ですが、本のカバーの絵もとても素敵です

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    2026年06月09日
  • 正しい女たち

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    連作短編。一晩で読めた。千早茜さんの文章、無性に読みたくなるときがある。暗いというのとは違うけど沈み込むような、低反発な感じ?
    わかる〜なところもあるし、人間っていろんな顔があるし見る人によってその人の印象変わるもんねー。面とペルソナ、とか思った。世間的な正しさ=本人にとってのそれではないしね。まああんまり難しく考えるのはやめよう。

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    2026年06月09日
  • マリエ

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    私の中でブームの千早さん!千早さんの書く文章は、文字を読んでいるだけなのに匂いや色を感じることができるのが不思議。今回の始まりも、息が白くなるほど寒い冬の晴れた朝。真っ青で澄み渡っているこの日に離婚届を出しに行く2人。この情景がなんだか素敵だと思った。きっとスッキリした気持ちでスタートが切れる、そんな予感のする日。新しい香水、新しいシーツ、離婚してる状況なのになんかいいな、と思ってしまった。笑
    新たなスタートをきったマリエは、様々な人と出会い、新たに恋をする。焦りや辛さも全て飲み込んでしまうマリエが、本当に恋をした相手に対してどんな行動をとるのか…共感の嵐。私が好きだったのは「その人の幸も不幸

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    2026年06月08日
  • 私の身体を生きる

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    こんなに赤裸々に描かれているのか、と思うのは、それもまた性を隠す大人の無意識に引っ張られているのだろうか。作家さんによって「身体」に対する感じ方がこんなにも違うのだなと興味深かった。

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    2026年06月08日
  • 眠れない夜のために

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    深い夜にそっと開きたくなる短編集。

    千早茜らしい、静かでやわらかな言葉が夜の闇に溶け込み、眠れない時間を少しだけ特別なものにしてくれる。物語ごとに添えられた美しい挿絵も印象的で、文章の余韻をさらに深めていた。

    とりわけ心に残ったのは第三夜「水のいきもの」と第四夜「あめ」の話。どちらも日常と幻想の境界をたゆたいながら、人の孤独や願いをすくい上げるような優しさがあった。水や雨というモチーフが持つ透明な寂しさと潤いが、夜に読むからこそより鮮やかに胸に染みる。

    眠れない夜のための物語らしく、読後には心が静まり、少しだけ安らかな気持ちになれる一冊。

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    2026年06月08日
  • 私の身体を生きる

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    性というか性別(性自認や対象)というか、性欲というか性癖とか、性体験とか。

    「性」のことはご法度的で親子、恋人、親友でも避けたりするわけで、孤独な世界だと思ってきたけれど。それが女性作家が17人も語るわけで下品上等、生々しくて面白い。
    面白い、と言ってる事を下品と言う人もいると思いますが、多様性?とあえて言葉にすれば線引きしないでよ、と。

    面白いというのは具体的に変えれば興味深い、が適切か。いやらしい意味でなく、前述のようにご法度な他者の世界に興味があるわたしは、作家がこうもあけすけにエッセイとして実体験や思想を語ってくれてありがたく。
    本として残るので結構なカミングアウトもあったりするわ

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    2026年06月07日
  • 眠れない夜のために

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    香りシリーズからの、作家読みで手に取った本。
    綺麗な文章で、静かに一人で読みたくなる。個人的には空洞、夜の王、寝息が好きでした。

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    2026年06月07日
  • マリエ

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    由井くんが大好きです。ということを初めに書き留めておきたい。本当に魅力的な男性、わたしが彼と恋愛したい。
    本作は軽く読みやすく、テンポも良くて一日で読み切ってしまった。離婚してからの結婚相談所で行われるお見合いの話がとても好きだった。結婚相談所というと、結婚したくてもできない人が溜まる場所といったイメージがあったけれど、恋愛と結婚とを離して考えるのが興味深い。
    幸も不幸も、それぞれで努力するしかない。誰かを不幸にするだとか、不幸にされたとか。そういった考え方を捨てて自分をかわいがっていきたいなと。

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    2026年06月06日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    異世界に迷い込んだような静かな穏やかな世界観
    やっぱり好きだなぁ
    その嗅覚で離れていく人もいて、ともすれば孤独な人生が想像できるけど、過去はそうだったんだろうけど…
    新城や源さんみたいに
    ずっと寄り添ってくれる人もいる
    その嗅覚やだなぁって気持ちを凌駕するほどの魅力があるのは羨ましいな
    朔に認められて働きたいと思ってしまう
    作ってくれたシャンプーとか洗剤欲しいな



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    2026年06月05日
  • 神様の暇つぶし

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    気づいたら読み進めており、全と藤子の中に巻き込まれていた。藤子が自分の体を見つめ直しすシーンが美しい。肌のザラつきや空気を文章から感じられるほど豊かな表現で、この感覚は初めて。生を貪り合うことって究極の暇つぶしなんだな。

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    2026年06月05日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    女性主人公だった前作と異なり、男性主人公が外界からの刺激に結構過敏かつ粗野でその視点で話が進むためか、朔さんも前作よりさらにそっけなく異質な人っぽさを感じた。こんな感じだったっけ?前作を読み返したい。
    朔さん自身は前作より人と関わりを持とうとしてて、前作主人公の一香との繋がりを大切にしてる描写は嬉しかった。
    自分は愛情を振り翳して他者へ加害していないか気になる人間なのだが、自分の周りには気にしている人がいなくて驚いていたので、巻末インタビューで著者が愛情と加害性について触れてくて嬉しかった。

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    2026年06月05日
  • 燻る骨の香り

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    ネタバレ

    完結なんだ。ちょっと寂しい。
    とてもおもしろかったけど、やっぱりもう少しあの店サイドの話も読める機会があったら嬉しい。
    けど、最後にそっと覗いた感じがしてとても静かでとてもよかった。

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    2026年06月04日
  • 神様の暇つぶし

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    父​親を亡くし、孤独の中で20歳を迎えた藤子。そこで出会った、父よりも年上の写真家の男。彼の最後の写真集という節目を前に、あのうだるような一夏の記憶が鮮やかに蘇る。

    ​物語は、恋愛を知らずに成人した彼女が、初めて一人の男性の存在に世界を塗りつぶされていく過程を濃密に描いています。彼以外の存在が視界から消え、彼がいない世界には色さえ失われていく。悦び、怒り、焦燥、そして諦め。抗えない感情の奔流に藤子が溺れていく様は、痛々しくも目が離せません。

    ​「誰かと関わると、出会う前の自分には戻れなくなる」
    作中で提示されるこの言葉は、非常に本質的です。恋愛という特別な関係性に限らず、私たちは常に他者と

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    2026年06月03日
  • 神様の暇つぶし

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    この本を読んでいて、初恋、失恋、恋の芽生えとかよりは、破壊と再生を想起して読みました。


    父を失って無気力な藤子と、余命半年で自分が壊してしまった実家を訪れた全との恋。夏の間燃え上がるような恋をした2人とその後の結末は?

    私はこれは恋ではないと思いました。藤子に対しては特に。ある日突然亡くなった父性への思慕、ぼんやりとした恋愛に対する憧れ、それから自分では手に入れることのなかった男に対しての好奇心、こういうのが全部まとめて恋として括って、依存してたのかなぁ、と。一方で全に対してはよくわかりませんでした。桃を食べる藤子、画としてとてもよいのはわかりますが恋になるのかな?

    終わりがけに訪れた

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    2026年06月03日
  • 燻る骨の香り

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    天才調香師・小川朔が、まだ企業に勤めていた頃。京都の香の老舗の一族の嘘が次々に暴かれる。香りで人の体調や気持ちさえ分かってしまう才能に唖然としつつ、実際にそんな才能があったらすごく生きづらいことは想像でき、朔に同情し興味が湧いた。才能のある妹への嫉妬、執着、秘密…。暴かれる一族の嘘とは?
    静かな終わりの後、朔が、完全オーダーの香りを作る店を始めた最初の巻をもう一度読もうと思った。

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    2026年06月03日
  • あとかた

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    久しぶりの千早さん

    ちょっと暗めの本をぽけーと読みたい時、
    仄暗さと、人の欲と、寂しさと、
    少しずつ出てくる人が繋がっていく短編集

    でもいつの間にその世界にのめり込みながら読み終わった。

    「うろこ」の松本と松本の友達啓介がよかったな。


    少しずつ欲を抑える人
    どこかでそれを晴らす人
    抑えて悲しみを抱える人
    自分に正直に欲求を満たして生きることなど現実にはなかなかできないから時々千早さんの本を読んで、脳をシャッフルさせたくなるのだろうか。

    人が求めるものとはなんなのだろう

    肉体的なつながりなのか、気持ちなのか、カタチある何かなのか、

    残るとは何か

    あとかた 「あったというしるし」

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    2026年06月02日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    千早茜さんの香りシリーズ2作目。

    正しい執着のかたちとは何なのか

    それぞれの登場人物が過去に囚われているなという印象を受け、朔さんのつくる香りを求めているのは今作も変わらず。

    物語も含めて千早さんのつくる世界観が好きだなと思いながら読んだ。

    「彼女があなたの匂いを忘れることはありません。
    嗅覚の記憶は永遠ですから。」
    嗅覚によって蘇る人間の感情と記憶。

    感覚をこの一冊に閉じ込めた、
    そして浸ってしまうから終わってほしくないと思った一冊だった。


    単行本創刊記念インタビューの
    千早茜さんの言葉
    『わかってもらうことや伝えることを諦めきれないから小説を書いているのだと思う』
    これが印象

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    2026年06月02日
  • 神様の暇つぶし

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    (記憶に残った言葉)手に入ってから失うのと、手に入らないまま思い続けるのはどちらが辛いだろうかと考える。
    (感想)
    年はすごく離れているのになぜか好きになってしまう相手とずっとこのまま、この時間が続けばいいのになと思ってしまうことが好きであるんだろうなと思った。
    すごく考えた本だったけど、なんかあったかくなる気持ちにもなった本!

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    2026年06月02日