千早茜のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ心がヒリヒリするのに読むのをやめられない。なぜなら若かりし頃の傷跡に触れているようで落ち着くから。という恐ろしく美しい作品だった。
20歳というだけで社会に放り投げられて、子どもでもなく大人になりきれていない時期にこういう方に出会うと人生が変わってしまう。引き返すタイミングはいくらでもあっただろうけど、若さが故に沼のように落ちていく姿が残酷に思えた。
作品のためにいとも簡単に手中に収めてしまう全さんは悪い人なんだろうけども、恋はお互いさまなんだよねどこまでいっても。私がその場にいてもきっと止めないと思う。行くところまで行かないと吹っ切れないことってあるし。それにしても、憎しみを吐き出す相手 -
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Posted by ブクログ
尾崎世界観さんの後書きの
千早さんの小説の登場人物は、いつでも個包装された清潔を持っている。どの繫がりもしっかりと精神的ソーシャルディスタンスを保っていて、読むと落ち着く。
という言葉に千早茜ワールドの魅力が詰まってる。
千早先生の作品の主人公は、社会一般の価値観や倫理観に迎合せず、それが凛としてもあり、傲慢でもある。割と社会に迎合してしまうタイプの私には魅力的にうつるのかもしれない。
私はきっと植物にすべてを注ぐことも、他人に理解してもらえないことをありのまま受け入れることもできない人間だけど、だからこそ自分にない要素を提供してくれる千早茜ワールドを定期的に摂取したくなるのかもしれな -
Posted by ブクログ
出産入院中に読むか〜と購入。
スカート履くのが嫌で泣いてた自分が出産か〜、、、という気持ちにマッチするエッセイがいくつか。
自意識についてがテーマなので当然っちゃ当然なんだが、「こういう私、どう?」が何気ない振りして3日目の経血くらい滲んでる文章も結構あったなかで、(そのヤンキーという修飾語いるか?みたいな)藤原麻里奈、すごすぎる。
女を捨ててるのに"女なのに"のリングの中で評価されることに気持ちよさを感じる、ってところ、こんな素直に自分の欲求捉えられるのすごすぎる。(2回目)
自分も自分しか見ないような日記ですらすぐ滲ませちゃうので、ああいう文章を書けるようになりたい。