千早茜のレビュー一覧

  • 男ともだち

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    面白かった。タイトル通りの期待通りのストーリーで、ほぼストレスなく読み進めることができました。読後感も悪くない感じでしたね。

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    2026年03月20日
  • 赤い月の香り

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    ネタバレ


    前回に引き続きとても魅力的な物語でした。

    朝倉くんとの話かと思いきや、一香さんも出てきて小川さんとの関係性も分かって...胸が少し痛くなる場面もありましたが、やさしく寄り添うとはまた違った物語のかたちがあるのではないかと感じました。

    読み終わったあとはなんだかふわふわしている気分になれる本でした。

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    2026年03月19日
  • 男ともだち

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    ネタバレ

    「登場人物全員、ものの見事に屑ばかりだ」
    村山由佳さんの解説の1行目に大きく頷いた。

    主人公の神名も男友達のハセオも愛人も友人も浮気に対してなんの罪悪感もない、世間的には間違いなく屑ばかり。完全に読む人を選ぶ小説で、面白いのに絶対映像化はされないだろうなと思った。

    神名とハセオには、恋愛に似た感情があったと思う。お互いにとって1番大事な異性で、性的に見れなくもない。でも、友達だから上手くいく関係だから、後半は2人が寝ないようにずっと祈っていた。

    歳をとって、結婚して子供ができて守るものができたら、どうせ今の関係は続かないとしても、体の関係だけは、越えてはいけない一線に思えた。それくらい、

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    2026年03月18日
  • 正しい女たち

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    正しい、って何が正しいんだろう?私の正しいと、あなたの正しいは同じかしら。

    短編集だと思って読んでいたら、最後の解説を読んで「連作短編集」だと気付いた。びっくり。最初に出てくる4人の女友達の話と、環の話がつながっているのは気付いたけれど、他の話もほんのりとつながりがあった。このほんのり感、すごいな。
    6作品の中では、海辺の先生と幸福な離婚が好みかな。

    千早作品特有の、男女の歪んだ愛、歪な愛がよく描かれていていいね。

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    2026年03月18日
  • しろがねの葉(新潮文庫)

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    著者の作品を読むのは2作目。直木賞ということは知らず表紙の美しさと時代に興味があって手に取った。前回は現代の調香師、今回は歴史物。リアルなもののけ姫というか、人が本当に生きている、そして死んでいく、という感じが感じられて一気に読んでしまった。喜兵衛を始めとした主人公を通り過ぎていく登場人物たちの描写も、映画になったらとつい考えてしまう。薦める相手は選んでしまうけれど面白かった。

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    2026年03月17日
  • 赤い月の香り

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    ネタバレ

    前作の主人公であったが一香と朔の今後の関係が気になっていたので、今作の主人公が新登場の人物というのが少し残念だと思いながら読み始めた。しかし、前作の面白さを裏切らず、お馴染みの人達の会話も小気味よくて懐かしい場所に帰ってきた感覚だった。
    新たな雇われ人の満は何か女性へのトラウマのようなものを抱えているようだったが、過去の記憶も前作の一香同様、朔の香水で蘇った。ふさぎこんでしまった満を持田くんが引っ張り出してくれたのも嬉しかったが、茉莉花へ素直に自らの気持ちを伝えらるようになっていたのも安心した。
    また、一香と朔は雇われ人と雇い主の関係では無くなったが、一香が館まで足を運んだり、新城を通して連絡

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    2026年03月15日
  • マリエ

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    千早さんの小説に出てくる料理は、いつも美味しそうで、作りたくなります。香りに関する表記も、どんな香りなのか嗅ぎたくなる。
    自分の人生、人からとやかく言われたくない。
    自分の幸せは自分で決めるもの。
    千早さんの小説の世界観好きです。

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    2026年03月15日
  • 魚神

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    不思議な感情を覚える物語だ。
    異性愛とも家族愛とも違う、2人だけが互いに抱く独特な感情が文字を通して伝わってくるようだった。

    結末をハッピーエンドと捉えるか、バッドエンドと捉えるかが極端に別れると思う。
    私は、これからの2人が2人だけの世界で幸せになってくれたらいいなと願う形で読み終えた。


    千早茜さんの作品は【香り】が強い印象だったが、今回はそれだけではない別の【何か】を感じられて、とても印象に残る1作品だった。

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    2026年03月12日
  • マリエ

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    「離婚したのは気の毒」は的外れ!
    幸せになるための、ただの選択肢です。

    自分自身に離婚の予定はありません。笑
    たしかに頭に過らないと言えば嘘になりますが、果たして実際に離婚してどうなるのか。
    だいたい離婚の話になると、世間一般ではネガティブになりやすい話題。
    状況によりけりですが、この作品は全く暗い部分が感じられない。
    むしろ離婚して自分を取り戻しているような主人公がリアルだなと。
    離婚したら、女性の方が生き生きするなんて噂もありますが、それがこの作品です。
    仕事や交友関係、恋愛、成り行きで入会した結婚相談所。
    無理やり離婚を考えようとは思わないけれど、こんな幸せの形もあるなと勉強になった一

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    2026年03月12日
  • 赤い月の香り

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    小川朔は人の匂い、いや、香りを感じ取れる。
    例えばそれは怒りの感情だったり、虫歯だったり、嘘の感情だったり、その他もろもろ。
    一種の心理学的な何かなのかも、と思ったけど、見つけるのが難しい初期の虫歯ですら感じ取れてしまうのだから、これは本物なんだろう。
    私は匂いに割と過敏な方で、例えば好きな人がいても、その人の匂いが受け付けなければ一緒に過ごすことはできない。香水などもあまり得意じゃなくて、香りの強い場所や人の近くに行くと思わず顔を背けてしまう。それこそ私は、ある程度仲良くなった人の香りを感じ取れるらしい。柔軟剤や洗剤の匂いはもちろん、その人の香りを感じることができる。それが出来るようになれば

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    2026年03月12日
  • 赤い月の香り

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    前作の透明な夜の香りでは“香り”そのものが物語の中心にある印象だったが、本作ではそれ以上に“人”に焦点が当てられているように感じた。特に朔の過去が少しずつ明らかになっていくことで、これまで掴みどころのなかった人物像に輪郭が生まれていく。ミステリアスなままだった朔の背景を知ることができ、とても興味深かった。
    香りが人の記憶や感情を呼び起こすというテーマはそのままに、登場人物それぞれの内面により深く踏み込んだ物語だったと思う。前作とはまた違う角度から世界が広がっていくのが面白かった。

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    2026年03月11日
  • 犬も食わない(新潮文庫)

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    読みやすい。男女それぞれの視点で書かれている。
    言葉にするのは難しいし、好きだとか、そういうことを言うのは野暮で恥ずかしいかも。言えないよねわかるよ〜!ってなりました。

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    2026年03月11日
  • 眠れない夜のために

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    全10話の、眠れない夜の過ごし方のお話。
    色々な眠れない理由があって、色々な過ごし方があって。
    どのお話も穏やかで優しいお話でした。
    まずは、一通り楽しんで、眠れない夜に読みたいお話を摘まみたい、そんな本でした。

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    2026年03月08日
  • なみまの わるい食べもの

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    賞を取った後ってそんなに目まぐるしいんや。
    冷蔵庫は精神状態のバロメーター。
    食べ物へのこだわりが強くて友達にはしたくないタイプやけど、たまに妙にわかる!!!ってなる食べ物への気持ちがある

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    2026年03月07日
  • こりずに わるい食べもの

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    作者にとって食は自由。あくまでも自分自身の欲求に忠実な姿勢は清々しい。

    作者の発想と言葉の選択は今回も面白い。水餃子作りを「兵馬俑」と喩えたり、めんつゆはデニムと言い切ったり。

    作者の手にかかるとアスパラガス1本が主役になりご馳走になる。読んでいて好きな物を好きなように食べまくりたくなった。誰かとの瞬間の光を宿した食事をしに出かけよう。

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    2026年03月07日
  • マリエ

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    澄んだ空気にとても良い香りが漂う雰囲気が素敵で好き
    音楽が聞こえてくる小説があるように、千早さんの作品は香る小説って感じでまた読みたくなる

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    2026年03月01日
  • 眠れない夜のために

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    10人の眠れない夜の話。クッキー缶を食べたり、夜の散歩で思いがけない出会いがあったり、犬が自由に夜の街を走り回ったり…幻想的なお話や優しい話が多く、静かに心に染み込む感覚。空洞/水のいきもの/あめ/木守柿/夜の王が特に好き。西淑さんのイラストが本当に綺麗です。装丁が素敵でずっと気になっていたので、読めて嬉しいです。

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    2026年03月01日
  • 男ともだち

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    〈孤独だ、と感じるほど、純度の高いものを描ける。足りないものがあるときほど、自分の理想がくっきりと見える〉

    不思議な気持ちになった。
    この本の登場人物全員が屑だとは不思議と感じなかった。
    でも、どこかでみんな退屈な日常を諦めて生きているような、そんな寂しい大人な感じがした。
    そんな中、主人公とハセオは、自分が守りたい「信念」のようなものを強く持っているのではないかと感じられた。ハセオにとって、主人公:神名は、大事な存在であるのと同様に、神名にとって、創作活動だけは、人生切っても切り離せないものである。まあ、ハセオはそこまで考えているかは不明だが、少なくとも二人は相性がよく、お互いになくてはな

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    2026年02月26日
  • マリエ

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    ネタバレ

    千早茜さんの描く女性像が好きで、今回登場する女性は各々違った強さを持っていました。憧れのような感情に近いのですが、主人公の行動言動はすごく私の中に素直に落ちてくるものが多かったです。離婚後に流れるように年下の男の人とくっついたときは少し安直かなとも思いましたが、香織さんの発言からたしかに年下の男の人でないと先々のストーリーが成立しないかと納得。派手な見た目の由井くんとはまた仲良くパートナーとして一緒に居続けるんだろうと思いました。

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    2026年02月25日
  • 男ともだち

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    ネタバレ

    「男女の友情は成立するのか」という問いに、ひとつの答えを見た気がした。

    葵は、恋人の彰人と同棲しながら、セフレの真司との関係を断つ気はない。

    そして葵には、ハセオという“男ともだち”がいる。
    友情と呼ぶには深すぎる。けれど体の繋がりはない。
    そんな関係だ。

    この二人は一度もセックスをしない。
    それなのに、言葉のやり取りや、性的ではない触れ合い、濃密な心理描写によって、セックス以上の深い繋がりを見せてくる。

    それが、とてつもなくエロい。
    セックス描写だけがエロではないことを思い知らされる。

    誰とでも寝る葵も、女遊びに罪悪感のないハセオも貞操観念に関してはかなりのクズだ。
    けれど、その危

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    2026年02月24日