千早茜のレビュー一覧
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タイトルの通り。誰かと誰かが、社会的にも経済的にも、精神的にも、肉体的にも絡まらないと生きていけない。それをサラサラと粘着質にならずに書いている。最後に綺麗にからまりを解いて去った大原さんと新しいからまりの始まりを予感させて繋がっていく終わり方だったなと感じた。Posted by ブクログ
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西洋菓子プティ・フール。
商店街にある洋菓子店。
主人公?の亜樹が働いている店であり、亜樹の祖父母の店でもある。
この洋菓子店に関わる人たちの視点から書いた連作小説。
亜樹、亜樹の後輩男性スミ、客の女性、スミの女友達ミナ、亜樹の婚約者祐介。脇をかためる紅茶専門店の長岡さんもミステリアスで魅力的なキャ...続きを読むPosted by ブクログ -
関係性を決めることを求められるから迷いが生じ戸惑ってしまうんだろうなぁ。男女というだけでそこに恋愛感情があるとは限らないと思う。私の友達は同性よりも異性の方が話しやすいという理由でぽつんと一人女子が混じっていただけなのに変な噂がたてられてなんだか可哀想だった。Posted by ブクログ
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よくある恋愛の展開、と言えなくもないけれど、それを凌駕するのは著者の繊細な言葉遣いや表現力。それがあまりに美しくて、恋愛を小説で楽しむ喜びを再認識させてもらう。これは文字でなければならない。Posted by ブクログ
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タイトル通り、これは神様の暇つぶしによる出会いだったのだろう。
暇つぶしは長くは続かない。
藤子と全の出会いだけじゃなく、登場する全員の出会いが一瞬で永遠じゃない。
限られた時間だからこそ、鮮明に強く心に刻まれるのだろうと思った。Posted by ブクログ