千早茜のレビュー一覧

  • マリエ

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    色々思うことはあるけれど、マリエさんはひたすらモテる人だと思った。 
    マリエさんの気持ちを試すために離婚を切り出した元夫 
    初めからマリエさんにメロメロだった7つ下の銀髪君 
    初めは全く興味なしだったのに最後は手土産を持ってくるほどの好意を持つようになった婚活の人 
    マリエさんが執着しないクールな感じが男性たちを引き寄せるのだと思うけど、そんなマリエさんがマリさんや銀髪君に対してほんのり執着を見せちゃうところが、人間ぽくて更に魅力的だった。 

    婚活をやっていた身からすると、香織さんの「身売り」の発言には心が痛んだけど、色んな事情を抱えて婚活している人がいるんだと改めて思い知った。いつか香織さんの事情を丸ごと受け止めてくれる心優しい人に出会ってほしい。 

    何はともあれ、最後にマリエさんが本当に大切なものに気付いてるのが良かったなあ。

    婚活中の人、アラサー、アラフォー世代の女性におすすめの本です。

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    2026年09月30日
  • クローゼット(新潮文庫)

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    好きなものがあることは強い
    読み終えて改めてそう思う作品

    辛いこと、悲しいことがあっても、
    好きな事があれば、その世界に没頭している間はすべてなくなる

    沢山なくて良いから、
    好きな事、好きな人を大切にしようと思う作品

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    2026年09月30日
  • しろとくろの偏愛

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    餅とチョコレートだけで1冊の本が完成してしまうとは・・・!
    私は安倍川餅が大好きなので、作中に出てきた安倍川餅はぜひ食べてみたい。

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    2026年09月29日
  • しろがねの葉(新潮文庫)

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    ネタバレ

    本を読みながら涙が出たのは久しぶりでした。
    特に描写シーンは凄まじく、多感な時期に読むと傷になりそうな程書き込みが深かった。
    多感じゃない時期でも、なかなかに抉れた。
    北方謙三さんの解説が入っていたが、その解説も相まって読後感が極まった。

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    2026年09月29日
  • 男ともだち

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    自分の描きたいものが分からずに迷いながら生きているイラストレーターの神名葵。
    数年ぶりに連絡のあったハセオと会うことから始まる。
    こんな都合良くて、いい奴な男ともだちがいるのか?
    自分が主人公(女性)の立場ならすぐに褒めてしまう。それがなく異性の友達であり続ける2人の距離感が何とも言えなくてよい。

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    2026年09月28日
  • 燻る骨の香り

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    今までの作品よりちょっと難しい言葉が多かった。
    香りの専門用語が多かったけど、その分香りを想像しながら読み進めるのは楽しかった。

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    2026年09月28日
  • マリエ

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    千早さんが伝えてくれる言葉ってなんでこう響くし刺さるんだろうと思いながら読んだマリエ。30代に差し掛かって、結婚しないことを特異に見られることも少なからずある中でマリエの中に出てくる言葉がどれも良くて。特に体面を気にする人から向けられる言葉って私たちの身を案じているようでその実、あなたがそうであることで自分までこう思われるからやめて欲しいって言われたりしてる気がしてしんどくなったりとかそういう今の年齢だからこそ余計に刺さる描写が多くてやっぱり好きだし、私の生きる上での考え方に影響を与えてくれるなあと思いながら読み終えました。まだまだ読みたいです、千早茜作品。

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    2026年09月28日
  • マリエ

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    千早作品、「透明な夜の香り」に続いて2作目。

    30代、結婚をうっすら毎日意識しつつ生活している中、過去の恋愛の苦い経験も思い起こされて、「うゔ、わかる」の連続。
    未婚の今のうちは、結婚への理想やハードルがどんどん高くなってなかなか踏み出せていないのだけれど、離婚しても色んな道が続いているのだと思うと、少し肩の荷が下ろせる気がした。

    やっぱり千早さんの文章は香りがする。とっても好きな文章だなぁ。

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    2026年09月27日
  • 眠りの庭

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    複数の物語が繋がり、別の目線から描かれる彼女の作品が大好きだが、眠りの庭は単なる繋がりではないように感じた。
    それは、イヌガンに出てくる寓話が絶妙に本編にシンクロしているところ。2つの本編の物語の繋がりだけに止まらず、その中に登場する寓話までもつながる。ここが今まで読んだ小説にはない新しさを感じた作品。

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    2026年09月27日
  • 西洋菓子店プティ・フール

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    祐介の言葉「僕はさ、夫婦は他人で作るものだと思う。二人で倒れないように。違う人間でいいのだと思う。」

    冷たいとか感情的だと言いたいわけではなくて、違う人間だから同じ事柄にも違う反応ができる。それはとてもいいことなのではないか。

    最近よく思う自分の不甲斐なさ、相手のわかってくれなさ、それをまるっと包み込んでくれるような言葉だった。

    短編集と思いきや、濃く濃く繋がっている。
    スミタカくんはフランスに行くと伝えた時のアキの反応に傷ついたのだろうか。それともアキさんらしいと思ったのだろうか。どっちも正解な気がする。時間をかけながら同じ出来事を別の視点で捉えることができるのが人間の、人生の良さだと思った。

    愛おしい作品に出会えて、私も嬉しい。

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    2026年09月27日
  • 燻る骨の香り

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    シリーズ最終巻にして、これまでの前日譚に当たる物語です。
    このシリーズは透明で静謐なミステリー作品です。
    香り(嗅覚)から、人の持つ欲望や嘘を解き明かしていくさまは、上質なミステリー以外の何者でもありません。

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    2026年09月27日
  • 燻る骨の香り

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    調香師シリーズ3作目。
    全ての人が嘘を秘めており、小川朔の前では嘘を隠すことができない。香りは嘘をつかないからこそ、香りを敏感に感じるとることができる能力は苦しいだろうなと思った。

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    2026年09月27日
  • しろがねの葉(新潮文庫)

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    千早さんらしい、色彩と香りが迫り来るような情景描写が本作でも印象的でした。
    生そのものの生々しさ、強さ、しなやかさ。それとは対極にある「間歩」という闇。
    うまく言葉で表現できませんが、人々の営みそのものが濃密に描かれていると感じました。

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    2026年09月27日
  • 男ともだち

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    恋人でも愛人でもない。既存の枠組みには当てはまらない、形容しがたい関係。
    主人公・神名とハセオの関係性を表す言葉が「男ともだち」です。

    お互いを理解し合い、まるで「魂の欠片を共有している」とさえ思えるような特別な関係を異性と築ける人は、人生の中でどれほどいるのでしょうか。二人は、その絶妙な距離感が一線を越えた先では失われてしまうかもしれないことも理解しているように見えます。

    登場人物たちは、作中で本人たちも口にする通り、いわゆる「クズ」と呼ばれるような人間ばかりです。主人公の神名も例外ではなく、過去には誰とでも肉体関係を持ち、同棲中の恋人がいながら愛人を作り、そこに特別な背徳感すら抱いていません。

    それでも、彼女たちの抱える歪みや身勝手さを追いかけていると、人間が誰しも心の奥底に隠し持つ仄暗い感情や泥臭さが生々しく響いてきます。そして、「自分の中にも通じるものがあるのではないか」という居心地の悪い共感を覚えてしまうのです。

    言葉にしづらい曖昧な関係性と、人間の生々しい感情の機微をここまで鮮やかに描き出せるのは、千早茜さんならではだと思います。心の奥底を覗き込まれるような鋭さと、人間という存在へのまなざしの深さに圧倒される一冊でした。

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    2026年09月26日
  • 男ともだち

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    人におすすめする本ではなかったかな、と思います。

    読んだ人はご存知の通り、形容し難い信頼関係(?)の上に立つ2人のお話ですが、
    私にとっては、この本は心に留めておきたいとびっきりのラブストーリーです。

    登場人物すべて、私の周りにはなかなかいない、欠けた人(いうならばクズ!!)ばかりですが、それもいいアクセント。

    「恋愛感情ではない、所有欲も独占欲もない」
    「手はひかれなかった。いつだってそうだ、ハセオは手なんかひかない。」

    つっけんどうで遊び人ななくせに、ハセオいつも神名を大切にしてくれて、救ってくれて、。
    ハセオから向けられる圧倒的な愛情で胸がいっぱいになった。
    腕枕にはどきどきした。
    ずるい信頼関係にはぐっときた。

    私はこの関係をこのうえなく尊いものだと、思ってしまいました。

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    2026年09月26日
  • 燻る骨の香り

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    ネタバレ

    三作の中で私の中では一番でしたかね!
    ただ、伏線回収の部分はちょっと強引で、わざと複雑にし過ぎた感じが残念でした。
    小川朔エピソードゼロであり、それで終わるかと思いきやラストで現代に戻りなんだか香りが届くような終わりで満足しました。
    一香さんとの関係も良かったです。

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    2026年09月26日
  • しろとくろの偏愛

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    ほっぺが落ちるお餅。
    舌の上でとろけるチョコレート。
    筆者のお餅とチョコに対する愛情がたっぷり詰まった本でした。

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    2026年09月26日
  • 燻る骨の香り

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    ネタバレ

    ラストでファ〜ッてなった。
    今回の主人公の女性はちょっと恋愛脳なのかなぁ、ご自分の妹と朔さんも脳内でそういう関係にしてたし、男女の親密な関係というのは恋愛関係しかないとでも…?ってくらい人と人との関係性の見方が浅はか。
    一香さんと朔さんの関係は、まあひょっとすると恋愛関係に限りなく近いのかもしれないし、恋愛関係であってもいいのだけど、必ずしもそうとも言い切れないんじゃないかなぁ。
    まあそのあたりは読者の想像に任せてくれる、という書き方でとてもよかった。

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    2026年09月25日
  • 犬も食わない(新潮文庫)

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    大輔と福がただひたすらに愛おしい。
    千早茜さんの描く男女がすごく好きなことと、尾崎世界観さんの曲が好きなこととで長らく読みたいと思っていた作品なので本当に大満足とさせて頂きたい。

    どちらも、特に大輔が言葉足らずで不器用な男過ぎて所々どうしてこんなにも不器用なのかと頭を抱えたくなるけれど、それがまた良い。特に、風邪を引いた福の話に1番男女が色濃く出ていたような気がしてページを捲る手が止まらなかった。お互い思うことがあっても上手く伝えることができなくて、都合よく以心伝心なんて出来ないことが凄く伝わる。
    王道胸きゅん恋愛小説!とは程遠くて、恋愛小説と端に括るのも勿体ないような気がする。恋愛関係にある男と女を描いた小説、とまとめるのが1番良いのかな。

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    2026年09月25日
  • ガーデン

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    空虚で寂しいけど、こういう人間もいるなという物語。正直自分にも少し羽野と似ているとこがあってどきっとさせられたりした。千早茜作品をもっと読んでみたくなった。

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    2026年09月23日