千早茜のレビュー一覧

  • 眠れない夜のために

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    とても好き。
    じめっとした陰の気が漂うような、
    それでもうっすら希望が湧くような。
    チクチクしてあとを引くような物語もあったけど。
    挿絵も美しくてすごく読みやすい短編集だった。

    私は特に第三夜と第四夜が好き。

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    2026年09月13日
  • なみまの わるい食べもの

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    シリーズを追うごとに読みやすい文になっている気がする。オーストリアが著者の体質に合ったなんて。世界は広いのだな。

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    2026年09月13日
  • しろがねの葉(新潮文庫)

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    第168回直木賞受賞作品
    大変な時代だった…
    祖母を残し、父母弟と一緒に村を出るウメ
    逃げる途中で、父に弟は口を塞がれウメは両親とはぐれてしまう
    山師(山で稼ぐ人)喜兵衛に助けられ、山で暮らしていく。銀を掘るため短命な男性…
    いくつもの大切な人との別れ
    一生懸命生きた人たち
    現代との違いを感じます

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    2026年09月13日
  • しろがねの葉(新潮文庫)

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    星4.5

    世界観、お話も素晴らしいです。
    どのキャラも魅力的です。
    時代小説が苦手でも読んでみて下さい。
    後半は衝撃的な展開で、終わり方も心に残ります。

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    2026年09月12日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    千早茜さんといえば、五感の言語化が飛び抜けて上手な作家さんのイメージが強く、食べ物に纏わる小説は言うに及ばず、「クローゼット」では服飾の世界を鮮やかに描写されていたことが印象に残っています。

    本書は異常ともいえる嗅覚を持つ天才調香師、小川朔が依頼人の望む香りをオーダーメイドで作り出す、という「香り」をテーマにした小説。
    さすがの千早作品、さまざまな香りが本から溢れ出してくるような描写が秀逸で、まるで自分の嗅覚まで研ぎ澄まされたような感覚になり、読後は街中の色々入り混じった臭いに思わず顔を顰めてしまいました。

    ハーブや季節の花の香りが豊かに感じられ、それだけでも満たされる作品ですが、香りは記憶と直結している、というのは誰しも経験があるところだと思いますし、ストーリーそのものも面白かったです。

    香りシリーズの第二弾であることを知らずに読み、あとがきの部分で知りました…第一弾も読んでみます。

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    2026年09月12日
  • おとぎのかけら 新釈西洋童話集

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    しっとりとした、お話。

    不安、恐怖、嫌悪、暗い欲望、
    そして、信じ続けた先で起きたこと、

    人の暗さと希望と悲しさを感じた一冊でした。

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    2026年09月11日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    千早茜さん久しぶり。なんで購入したのかは思い出せないけど、新刊情報で気になって登録して、有隣堂の文庫カバーが在庫限りというのを知り、文庫を買ったんだと思う。
    よく調べず本を買うことが多いので、あるあるだけど、シリーズ2作目らしい。
    なぞはいろいろあったけど、主人公についてはほぼ解明されたので、特に気にならなかった。
    主人公・満は、女性に対してトラウマがあり、また、馬鹿にされることにも弱く(それは誰でもだけど)、キレやすい。
    アルバイト先に現れた調香師・朔に誘われ、朔のもとで働くことに。
    茉莉花との関係が一番気になった。すんなりだなぁ。と。お互い。
    3部作のようで、単行本ですでに3冊目も出版済み。とりあえず、1年後の文庫化を待ちつつ、1作目を読む。

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    2026年09月10日
  • 神様の暇つぶし

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    20歳の親を亡くしたばかりの藤子の前に家が向かいで父親より少し年上の写真家の全さんが現れる。全さんは漢という感じでゴツゴツした手、ギラギラした目などの男らしい、藤子にはないものを持っている描写がたくさんあった。
    親子ぐらいの歳の差の2人だが、藤子が全さんに段々と惹かれていくお話。

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    2026年10月10日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    私が日本文学を読む際のひとつの醍醐味だと思っている日本語の美しさが存分に感じられる作品だった。

    巧みで美しい日本語によって、読んでいる間自分のまわりに朔さんの香りを纏っているような気がした。

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    2026年09月08日
  • マリエ

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    「知っている関係におきかえなくてもいいのよ。
    どんな人との関係も初めてのものなんだから。かたちなんてないの。」

    金原ひとみさんとの対談もおもしろかった!

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    2026年09月07日
  • わるい食べもの

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    先日、2作目のエッセイ「しつこく わるい食べもの」を読んで、面白かったので、1作目をリクエストして読みました。
    なんとなく、千早茜さんの事を知りたくなったかな。1作目の方が、わかりやすい?共感しやすい?気がしました。

    千早茜さん、ケーキ屋さんで働いたことも、病院の事務で働いたこともあるのですね。面白い。
    もちろん、小学生の頃に、アフリカのザンビアで過ごしている経験は、羨ましいなぁ。確固たる自分を持っているのは、その経験があるからと思います。日本に生まれ育つと、長い物に巻かれる習慣が付いていまうから。私は、巻かれない方らしいですが…。
    北海道出身?は、私と同じなので、親近感が湧きます。ただ、千早茜さんのお婆さんが作ってくれた、かぼちゃ団子は、私は食べたことがないのが残念。

    小説も読んでみよう。

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    2026年09月07日
  • しろがねの葉(新潮文庫)

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    ネタバレ

    銀山で働く人たちの話になります。
    特にハッピーエンドでもバッドエンドでもなく、日本の歴史には大きく知られているわけでもない、銀山に生きる一人の女性の物語です。

    ただそこには女性に生まれた苦悩や絶望感、それを超えた時の幸福感など、当時の環境、様々な感情が混ざった作品でした。一人一人の人生があり、それが歴史なんだなと思う作品でした。

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    2026年09月06日
  • 眠れない夜のために

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    詩的な情景を過不足なく書いており、個人的に普段は「情景描写など要らない」と考えているのだが、本書の表現には魅入るものがあった。タイトル通り、「眠れない夜」を過ごす複数人の話を集めた短編集である。眠れない夜がちょっと愛おしくなる1冊。

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    2026年09月04日
  • グリフィスの傷

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    あまり得意ではないタイプの登場人物が出てくる話が多かったけど…
    後半の3作は特に好きだった!

    ・からたちの
    ➡︎場面がほとんど変わらなくて、MVを見ているような感覚。本当にお洒落な文章だなぁ。

    ・慈雨
    ➡︎どうしてこんなにも心がすれ違っていくのか。
    人間には言葉があるのに、伝えなかったり伝わりきらないことが無数にある。不器用で繊細な生き物だなと思う。
    自分にも心当たりがあって、泣いてしまった。この話を読むことで、自分の傷が癒やされる感覚もあった。

    ・あおたん
    ➡︎映画っぽいな〜。
    刺青だったり、暴力的な言葉も出てくるのに、どこか優しい雰囲気が出るのは千早茜さんの魅力だなと感じた。『おっちゃん』が主人公の光になるのが良い。

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    2026年09月04日
  • クローゼット(新潮文庫)

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    序盤が辛いが最後は救われる話と聞いて借りたが確かに序盤が死ぬほどつらいし境遇が酷すぎる
    正直序盤はペース読むペースが死ぬほど遅かった
    序盤が長すぎると思った
    だけど芳と纏子がお互いを認識し名前を名乗りあってから今まで散らばってたピースが繋ぐ様は美しく
    聞いてた通り最後は纏子が前を向けてあるけてよかった
    そうして芳もある意味あの服飾美術館によって人生救われた人間であり
    2人は恋愛関係になるか分からない。だけどずっと一緒にあの美術館で服の事を語り合っていればいいのにと思えた

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    2026年09月03日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    前作よりさらに好きだと思える、素晴らしい一冊だった。

    小川朔の持つ神秘性が失われていないことに安心しつつ、今回は主人公が男性で人間味のあるタイプだったことがとても新鮮だった。
    同じ世界線なのに新しい風が吹いていて、同時に「好きな世界に帰ってきた」という心地いい安堵感に満たされた。

    正直、少女漫画を思わせるキャラクター小説は好みのジャンルではない。
    けれど、この作品の持つ独特の静かな雰囲気には惹かれてしまう。
    これは絶対に夜、じっくりと読みたい本。

    一番心に残ったのは、ラストで朔が「正しい執着とは何か」と問われ、「赦しかな」と答えるシーン。
    その言葉に、読んでいる私まで救われ、赦されたような気持ちになった。

    罪悪感、傷、怯え、後悔。人はそれを無理に乗り越えなくてもいい。
    抱えたままで生きていっていいし、向き合うことを休憩したっていいんだと思わせてくれた。

    前作の一香と朔の関係性もすごく好きだったので、次作(完結作)でその関係性がどう変化していくのか、今からとても楽しみ。

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    2026年09月02日
  • あとかた

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    重くて湿度のある世界なのに、不思議と現実より呼吸がしやすかった。
    登場人物たちが繋がっていて、タイトルがそれぞれ残された『あとかた』になっていることに読後気づいた。読み終わっても一言では言い表せないモヤモヤが残るけれど、それ自体がこの本に刻まれたあとかたみたい。

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    2026年09月01日
  • マリエ

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    40歳を目前に夫から「恋愛がしたい」という理由で離婚を告げられた主人公が、離婚をきっかけに恋愛とは、結婚とは、家族とは何かを考えていく。
    自分は離婚を経験していないし性別も違うが、納得する部分が多かった。文体もどこか詩的で雑味がない感じが好み。

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    2026年08月31日
  • なみまの わるい食べもの

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    ごはんが楽しみで、冷蔵庫を管理していることは、生きるうえで強さだと思った。食を通して強くなりたいときに、また読みたくなると思う。

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    2026年09月05日
  • わるい食べもの

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    著者の作品は何冊か読んでいますが、エッセイは初めてです。独特なこだわりがある方かなと以前から思ってましたが、小学生時代をアフリカで過ごした経歴を持っているハードで天邪鬼な人格基盤をお持ちの方のようでした。

    好き嫌いがハッキリとしていて、食に対しての欲望が著者独特の考え方で面白い。アフリカってこんな生活なんだなぁと知らない世界が体験できました。
    和菓子の餡が好きは同感でき、とても身近に感じます。表紙の絵が独特でさらに好奇心を掻き立てられました。

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    2026年08月29日