千早茜のレビュー一覧

  • 桜の首飾り

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    まなもんが千早茜作品に出逢ったきっかけの本らしく、帯もまなもんが書いていたので読んでみた。

    桜をテーマにした7つの短編集。

    千早茜さんのとんでもなく美しく繊細な文章と、少し不思議で幻想的な物語設定に魅了されました。

    好みは分かれると思うけど、愛萌さんはこういうのが好きなのね…!ということがよくわかった。

    私は人の感情をストレートに表現されたものが好みなので、こういう作品は美術品を観るようで難しかったし読みとけていない部分も多くあると思うが、今回だと
    「春の狐憑き」と「花荒れ」が特に好きでした。

    温かい紅茶とかを片手に、静かな喫茶店でじっくり味わいながら読みたい一冊でした。

    今からの

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    2025年03月01日
  • 胃が合うふたり(新潮文庫)

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    おそらくお二人は、食を通して「ひとつ」になっていくのが嫌なんだろうな、と。
    それぞれ独立した食材が、口の中で咀嚼されて、ぐずぐずの「ひとつ」になってしまう感じ。だけどお二人は、一緒に食事しても独立した「ひとりとひとり」でいられるから、それが心地良いのだろうな、などと考えてしまった(赤の他人がそのように分析し決めつけるのは、ひどく失礼だし無粋だとは思うが)。

    食に対する妥協のないスタンスが、もはや運命的と言えるほど合っているのだろうな。
    食に対するスタンスってもしかしたら一番重要で、そこが合わないと他の性格や価値観的なアレコレも合わないだろうし、だからお二人がとても羨ましく思えた。



    自分

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    2025年02月28日
  • からまる

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    かたつむりからはじまり、くらげ、などの海の生物にからめて、だんだん、この人とここのこの人が繋がってたのかとなる絡み合う人間模様が描かれていた。千早茜さんの登場人物たちは、どこかにはいそうな低体温な人間たち、ついつい分かる分かると親近感が湧いてしまう、世間的には「普通では無い」と言われる人達だと思うけれど憎めない人間たち。
    「ゆらゆらと」の田村の男性依存で芯のないに親近感が湧きまくった。華奈子がかっこよくて美しいなと思ったけど華奈子については「うみのはな」で語られ、より清々しくて美しいなと感じた。
    1番印象深いのは「むかで」について。
    「母性本能が強いんだってさ。卵を産んだら毎日舐めてカビやダニ

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    2025年02月25日
  • 胃が合うふたり(新潮文庫)

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    表紙のイラストで、ほんわかしたエッセイを想像していたが、ハードな文章だった。
    他の著書も読んだ上で、もう一度読みたい。

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    2025年02月24日
  • 犬も食わない(新潮文庫)

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    大好きな千早さんと尾崎世界観!映像化するなら大輔は池松壮亮でやって欲しい。どうにも言葉足らずなダメ男なんだけどずるずる付き合ってしまう福の気持ちもなんか分かる。タイトルどおりの犬も食わない話。最後の対談もいい。

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    2025年02月24日
  • 人形たちの白昼夢

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    人形を題材に色んな物語が詰まった短編集。
    残酷なものや、不思議なもの、寂しいもの、温かいもの、色んな雰囲気の物語なので、飽きないけど好みが分かれるかも。
    どれも短めなので通勤中にサクッと読めるのが良かった。
    初めて読んだ作家さんだけど、料理の描写が好きだなー!どれも美味しそうに感じる。

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    2025年02月22日
  • 眠りの庭

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    前半のアカイツタ、ここで終わりと思ったら後半のイヌガンが実は繋がっていることが分かって、ぞくり。千早さんらしく生々しくて、仄暗い。

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    2025年02月21日
  • 人形たちの白昼夢

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    ネタバレ

    「透明な夜の香り」がこの短篇集の中の「スヴニール」から生まれているという千早茜さんのポストを拝見して興味を持ち、手に取りました!
    一つ一つは短いお話だけどそれぞれ世界観が異なっていて読み応えがあった。自分にしてはかなり時間をかけて読んだ気がする。この中だとやっぱり「スヴニール」が大好き。香り(特に食事にともなう香り)と人生の記憶が結びつく描写がたまらない。自分も食事が好きだからかな?千早茜さんの文章からは食への深い愛を感じて、幸せな気持ちになります!切ない余韻があるところも含めて大好き。

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    2025年02月12日
  • 雷と走る

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    異国の空気や植物の色鮮やかさが閃き、香りまで漂ってきそうだし、主人公の犬・虎は生命力に溢れ毛並みに触れた時の感触が思い出せる(私には存在しない記憶だが)くらい文章から質感を感じます。
    犬の形にぽっかりと空いたまどかの胸の奥の穴は塞がることはないのでしょう。

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    2026年03月18日
  • 女ともだち

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    女ともだちって、すごく独特な世界だと思う。
    男ともだちほど単純じゃなくて、複雑だ。

    嫌気がさしたり疲れちゃう事も多いけど、それでも何だかんだと素敵だなと思わせられた一冊だった。

    全然違う物語なんだけど、どれも身近な感じがするから面白い。

    読み終われば『それなりに色々あるけど、やっぱり女ともだちって最高じゃん?』って気持ちになれるかも?
    しばらく寝かせてから、また読み直したいなぁ。

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    2025年02月05日
  • 人形たちの白昼夢

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    短編集だけど一つ一つの物語が丁度いい長さで読み応えもあった。
    色々なテイスト(?)の物語が入っているからどんな人でも必ずお気に入りが見つかるはず。
    自分はどれもすごく面白かったしお気に入りも沢山あるけど1番のお気に入りは「ワンフォーミー・ワンフォーユー」。
    思わずメモに記録してしまったくらい最後の文章が心に響いた。
    ほっとしたい時や現実から離れたいと思った時に手に取りたくなる本。

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    2025年02月02日
  • おとぎのかけら 新釈西洋童話集

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    初めて読んだ千早茜さんの作品です。
    西洋のおとぎ話を元にした短篇集で、バッドエンドもハッピーエンドもあります。
    バッドエンドは影のようなねっとりとしたような暗い感覚が付き纏いますが、むしろ引き込まれていきます。
    元になったおとぎ話の内容を知らなくても楽しめました。

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    2025年01月08日
  • あとかた

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    恋愛とは、他人には説明のつかないもの。
    だけど誰かに伝えなくても、確実に自分の中に鮮やかな炎として残る。

    この物語は連作短編という形式でなければ、八方塞がりで息苦しくなってしまいそうです。
    孤独の渦に巻きこまれ、登場人物それぞれが寂しさだけをを漂わせているように見えるけれど、実はとても美しい物語なのだと思います。

    終盤、少しの光が射してきてほっとします。
    誰かを好きになることは、こんなにも尊いことなのだと気づかせてくれるような、今までに読んだことのない恋愛の世界に浸れるような、連作短編集でした。

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    2025年01月07日
  • こりずに わるい食べもの

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    千早さんの食エッセイシリーズ3作目。相変わらず食に関連するエピソードが濃くて面白い。
    本作は千早さんが離婚して東京に引っ越した2021年ごろのエピソードが収録されている。ステイホームで自炊に関連する話、たまに外食する話などが多い。
    印象に残っている話の1つは、「鰻といえば『ごんぎつね』」という「狐色のどんぶり」。『ごんぎつね』の切なさ悲しさとうなぎの異色の組み合わせのインパクトが大。
    他にも山形に引っ越したという担当編集者のT嬢との山形旅行に関するお話や、浅草で「どぜう」を食べたお話もインパクトが大きかった。大食漢の千早さんと一緒に、いつもたくさんのグルメを堪能しているT嬢の胃袋もすごいなとい

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    2025年01月05日
  • ガーデン

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    植物に魅せられた青年 植物を愛する青年の話。愛してる、というか、植物に逃げて、人間と関わらない、深くコミュニケーションを取らないようにしている主人公。クセが強い。でも、他人に深入りしないで、別の何かに心を開いている人は現代は多い気がするな。

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    2026年03月14日
  • 魚神

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    装丁が気になって、手に取った本でした。
    場面だけでなく、感情の描写も濃厚な一冊でした。
    例えば、ぬるく濁った川面で大型の古代魚が無感情に目の前を横切るような体感した事のない畏怖がありありと想像できる感覚がありました。
    感情や情事もぶつかり合いますが、どこか儚げで俯瞰的に主人公の白亜が捉えているのが印象的で、新鮮、痛々しい場面描写でも不思議な感覚で読み進められます。小説体験とでも言いましょうか。
    千早先生の他の作品も気になります。

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    2024年12月27日
  • アンソロジー 料理をつくる人

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    なかなか良かった。
    千早さん目当てで購入したけど、なんか幻想的で求めていたものではなかったのが残念。
    とはいえ、1番印象に残ってるのはやはり千早さんの作品だった。
    好きだったのは初作家さんの松永さん。
    深縁さんも良かったな。
    織守さんのはさすが。晴れやかな雰囲気から一気にそんな展開に!という感じです読み応えあった。

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    2024年12月24日
  • あとかた

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    雰囲気がいい。さみしくて、とてもよかった。結婚した相手も、すきな男も、自分が産んだ子どもも、どんなに愛してる存在だとしても、なに考えてるかわからない。前向きなお話もあったけど、人は死ぬまでずっとひとりだなって思った。「生々しいのは嫌だよね」からの台詞、ちょっとどきりとした。読み終わったあとも黒崎についてぼんやりと考えてしまう。所詮は他人って、つめたいけど事実なんだろうな。

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    2024年12月10日
  • こりずに わるい食べもの

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    ネタバレ

    冒頭から「東京でひとり暮らしをはじめる」とあり。

    前作、前前作に続き、食については変わらず面白い。ただ住まいが変わっただけ……というわけにはいかず、なんだなんだ?何があった??殿はどこいった??と、ずっと著者の身辺が気になって全集中ができない。
    読み進めると唐突に恋人が出現。ああ、やっぱりそういうことね。とひとまず納得する。
    著したものだけに興味を持てばいいのだけど。プライベートの一部を見せてくれているエッセイは、どうしたって身近な登場人物が存在し関係性も含めて、その人たちとの経過があるわけで。何か匂わせる変化があるとソワソワしてしまう。
    ともあれ、著者がそれなりに元気でその時なりに幸せなら

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    2024年12月02日
  • 女ともだち

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    「女ともだち」をテーマにしたアンソロジー。女性が書く女性の描写ってほんとに良くも悪くも容赦がなくて、でもあたたかくて冷たくて、最高だな~~~!と思う。仲がいいのか悪いのかわからない。それでいてなんかわかりあえるところがあるという、絶妙な関係性の話ばかりでどれもおもしろかった

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    2024年11月29日