千早茜のレビュー一覧

  • あとかた

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    暗い海を見ていると引き込まれてしまいそうになる様に、「死」や「ネガティブな感情」は常にすぐ傍にあって、気付かないうちに飲み込まれてしまう…そんな人々を描いた短編集でした。
    最後の作品に出てきた水草くんが発する「生への肯定感」が唯一の救いかな、と思いました。

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    2024年10月26日
  • おとぎのかけら 新釈西洋童話集

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    毒々しい現代版日本式西洋童話オマージュ作品 毒々しいタッチの現代版日本式西洋童話オマージュ作品。童話は本当は恐ろしい話、とも聞いたりするが、こちらは大人向けの毒々しい恐ろしさの短編集。
    千早茜らしいと言えば、らしい。毒は多めかな。2回は読まないよね、と。

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    2026年03月14日
  • しつこく わるい食べもの

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    食に真摯だと、許せなくなるのだろう。高級海苔から普通に戻れなくなった話も、美味への欲望には抗えないため。寛容ではなくなる。怖いことだなあ。

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    2024年10月20日
  • あとかた

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    「私は安らぐ場所に違いない。厳しい現実から逃げられる場所なのだろう。でも非現実、虚構だ。一時の快楽と幸福を与えはするけど現実には何も生み出さない。」

    実体のないこの関係性が、この物語が私は好きです

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    2024年10月08日
  • しつこく わるい食べもの

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    やっぱり千早さんの文章はおもしろい!Xを見ていて、千早さんの食に関するお考えを聞きたい!と思っていたが、すでに出ていたとは…(しかも2巻も…!)これが美味しかったとかそういう食レポみたいなものではなく、食に関する考えというかこだわりというか、そういうのがとても上手に言語化されていて、おもしろかった〜!

    p.46 でも帰宅してから飲み食いしてしまう。メンタルが弱いことが恥ずかしく、つい食による物理的な打撃を与えてしまう。それはなぜなのか。
    きっと、ものすごく小心なのだ。小心だから、小心であることを認められない。胃弱なら体質だからと諦めもつくけれど、メンタルの弱さには自分で自分にがっかりする。

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    2024年10月07日
  • からまる

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    それぞれの人物の考えや感情がだんだんとわかっていくのがミステリーを読んでいるようで面白かった。千早茜さんの不安定な感情や男女関係の書き方がとてもリアルで好きです。

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    2024年09月10日
  • わるい食べもの

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    食についてのエッセイです。
    様々な料理が登場して興味をそそられます。千早さんの旅行中の食への貪欲な姿勢が好きです。私も同じくらい食べられる健啖家であればよかったのにと思いました。

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    2024年08月30日
  • こりずに わるい食べもの

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    わるい食べもの、東京編 千早さんが東京に越してきてからのわるたべ。
    変わらず観察眼や描写が的確で、うんうんと唸りながら読む。
    終わりのほうの話で千早さんの朝食を所望された作家さんは、あの方だろうなと察する。
    東京での食べものの話をまだまだ読みたいので、次巻を楽しみに待ちます。

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    2025年12月18日
  • しつこく わるい食べもの

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    表にあえて出さない美意識 千早茜さんの食にまつわるエッセイ第二弾。
    コロナ渦に書かれたものも多い故、ご本人的には「記録」の意味合いも強いらしい。
    変わらない観察眼と美意識と表現力に、「凄いなぁ」という言葉しか出てこない。永遠に続けてほしいエッセイです。

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    2025年12月18日
  • しつこく わるい食べもの

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    コロナ禍の当時のことを思い出しながら読んだ。
    あの頃の外食やおうちご飯事情を記録してくださってありがたいなあと、当時を懐かしく思えることに感謝したい気持ちにもなった。
    千早さんのエッセイは淡々としたなかに、溢れる情熱とか食への思いやこだわりが見受けられて、その笑いをとろうとしていないひねくれた素直さがとても好きだと思った。冒頭の文章が特に好き。
    エッセイの中身としては、前作よりも胃に優しそうな内容が多く、梅干しのくだりでは梅干しが食べたくて仕方ない気持ちになった。

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    2024年08月15日
  • あとかた

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    千早さんの本、一つ目の章が心に刺さることが多いなと思います。
    今作の「ほむら」は、結婚を控える主人公の女性と、どこか現実味のない年上の男性とのお話。変わらないために結婚することを決断した配偶者と、結婚しても変わるのだからと前向きにならない主人公。「変わらない」に執着するから生まれる現実味のない関係って身に覚えがあるなあ。

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    2024年08月14日
  • わるい食べもの

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    食について 千早茜さんの、小説のようにも感じる食に関するエッセイ。
    一つ一つが好きだ。
    丁寧な文章やちょっとした言い回しがとても素敵。
    そして突然口が悪くなるところも好き。
    凄い方だよな、と毎回思います。

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    2025年12月18日
  • しつこく わるい食べもの

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    千早茜さんの食エッセイ第2弾。今作も作者の偏屈ぶりが炸裂しててとても面白かった!トンカツの脂身がこわい、炊飯器の保温モードを信用してない、パフェが一番エロい…などなど、印象に残る回がたくさん。
    今作の1番の特徴はコロナ禍の日々の記録が含まれているところだ。2020年の3月4月ごろ、街から人が消え、買い占めが起きたり外食ができなくなったりしたころを思い出す。あの頃、外食に行けないのが本当に辛かったことを、自分もすでに忘れかけていたことにも驚いた。「慣れは怖い」と、千早さんがエッセイの中でもおっしゃっていた通りだと思う。

    シリーズ第3弾も絶対に読もうと思った!

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    2024年08月09日
  • 男ともだち

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    本当に微細な心情の物語 この微妙な心境が存在することを知ってて、かつ相手の心境も1つの解釈として分かって、この題材を取り上げて書けていることが素晴らしいと思う。
    めちゃめちゃ微細だし、繊細な心情だと思う。
    ハセオを憧れの対象として読む読み方もあるだろうけど、神名からしたらそうでもないんだよね。いや、ほんとに微妙な心情なんだよ、異性の友だちでかつここまで寄り添えていると。だからやっぱり、これを題材にして書けるのがスゴい。

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    2026年03月14日
  • 女ともだち

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    女性作家8人が描く「女友達」とは。
    1人目の村山由佳からやられた。大好物ですよ…。
    いいな、こわいな、めんどくさいな…が全部楽しめる。
    阿川佐和子作中の「女がともだちを作るときの条件」が真理だと思う

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    2024年08月06日
  • 私の身体を生きる

    購入済み

    読むのに気力のいる本だった

    息子が中学にあがり、性教育を考えると男性視点の情報では難しいと思う事が多々ある
    SNSでこの本のことが流れてきて書評を見た時、長男の女性に対する理解に何かしら寄与するかと思い、つい反射的に購入した。

    男より女性の生き方はある意味で難しいが、性を持ち出すと安易に楽な選択を選ぶこともできる。
    でも、それを選ぶと多くの場合、後でツケがまわる。だから、安売りするな、という言葉を親の世代は言う。
    でも、若い世代が持て余す感情は大人の説教なんて聞き入れない。で、大人になって、同じように若い世代に言う。
    そこに使える武器があってもそれを使わないって難しいこと。男が腕力で相手を従わせる選択をなかなか選べない

    #タメになる

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    2024年08月04日
  • おとぎのかけら 新釈西洋童話集

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    ネタバレ

    6編からなる短編集
    どれも少し闇があるお話で、なんともゾワゾワする読後感。

    『迷子のきまり』
    死ねないから生きるしかありませんから。
    『カドミウム.レッド』
    あるがままでいいじゃないですか。
    そんなに頑張らないでニコニコしていたらいいのですよ。

    ちょっと恐ろしいお話の中にも、心に泊まる言葉があってよかった。
    私は『カドミウム.レッド』が好きだった。

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    2024年07月13日
  • しつこく わるい食べもの

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    普段はあまり読まないエッセイですが、食がテーマで読みやすい。

    千早さんの食への執念がコミカルに書かれていて、ニヤニヤしながら読めました。

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    2024年06月25日
  • 魚神

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    ネタバレ

     すべての出来事が白亜の知らないところで起こっているのがなんとなく恐ろしくまた悲しくもある。二人はお互いを心から大切に思っているからこそ嫌われたくないと感じ踏み込めなくなっている。そのもどかしさにこちらがなんだか落ち着かなくなる。最後は白亜が自暴自棄のようになり遊郭に火をつけ、その後スケキヨに買われる。二人が無事あえてよかったと素直に思えない。もし、もっと早い段階で会えていたら、お互いが恐れず歩み寄っていたらとつい考えてしまう。

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    2024年06月19日
  • おとぎのかけら 新釈西洋童話集

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    七編の短編集。サクッと読める短さだけど、心の中は全然スッキリしない。それが最高!
    ネグレクト、苛め、嫉妬など、どれもずっしり重たい内容。

    私のお気に入りはふたつ。
    「鵺の森 みにくいあひるの子」
    苛めは、いつでも誰でも標的になり得る。自分は標的にされたくないと思う気持ち、焦り。プールの場面とか、すごいリアルに想像できた。

    「金の指輪 シンデレラ」
    千早茜さんの、「透明な夜の香り」を思い出した。洋館や草花が連想させるのかなァ。風景を思い描きながら読んだ、気持ち良いお話。

    風景とか、においとか、なんでこんなに伝わりやすく書けるんだろう。

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    2024年06月17日