千早茜のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
千早茜さんの食エッセイ第2弾。今作も作者の偏屈ぶりが炸裂しててとても面白かった!トンカツの脂身がこわい、炊飯器の保温モードを信用してない、パフェが一番エロい…などなど、印象に残る回がたくさん。
今作の1番の特徴はコロナ禍の日々の記録が含まれているところだ。2020年の3月4月ごろ、街から人が消え、買い占めが起きたり外食ができなくなったりしたころを思い出す。あの頃、外食に行けないのが本当に辛かったことを、自分もすでに忘れかけていたことにも驚いた。「慣れは怖い」と、千早さんがエッセイの中でもおっしゃっていた通りだと思う。
シリーズ第3弾も絶対に読もうと思った! -
購入済み
読むのに気力のいる本だった
息子が中学にあがり、性教育を考えると男性視点の情報では難しいと思う事が多々ある
SNSでこの本のことが流れてきて書評を見た時、長男の女性に対する理解に何かしら寄与するかと思い、つい反射的に購入した。
男より女性の生き方はある意味で難しいが、性を持ち出すと安易に楽な選択を選ぶこともできる。
でも、それを選ぶと多くの場合、後でツケがまわる。だから、安売りするな、という言葉を親の世代は言う。
でも、若い世代が持て余す感情は大人の説教なんて聞き入れない。で、大人になって、同じように若い世代に言う。
そこに使える武器があってもそれを使わないって難しいこと。男が腕力で相手を従わせる選択をなかなか選べない -
Posted by ブクログ
献立を考えるのが面倒くさくなって、特に食べたいものもなくて、憂鬱な気持ちだったけれど、千早さんのエッセイを読んでいたら、なんだか元気が出てきた。
自分の料理に飽きてきていたんだなと分かった。
〈メモ〉
●イメージ通りの人生はどこかで見たような景色を見続けるようなもので、きっとつまらない気がする。
イメージ通りの人間や人生だって同じだ。
飽きて倦んで灰色になった世界に予想もつかない驚きが色をつける。鮮やかな色かもしれないし、濁った色かもしれない。けれど、「イメージと違う」その色は新しい色には違いないのだ。
●
「料理を作る」ことはパートナーの「愛情」とイコールではない。
その恩恵を男性だ -
Posted by ブクログ
「透明な夜の香り」からちょっと気になる作者さん。
「赤い月の香り」が文庫になるまでは既刊をボチボチと読んでいく、の2冊目。
実は1年前にフォローしている方のレビューを読んで、「透明な夜の香り」を読む前からずっと「読みたい」に入れていた。
主人公は、植物を偏愛する30歳を過ぎた独身男性・羽野。
ファッション雑誌の編集をこなし、社内外の付き合いもそれなりにしている彼だが、その心中では『放っておいて欲しい。それが、僕が他人に求める唯一のことだ』と思いながら生きている。
親の仕事の都合で『途上国』の広い庭や畑や小さな果樹園まである家で育ち、その時とその後の経験が彼の人格を形成し、睡眠と植物のためだけ -
Posted by ブクログ
「透明な夜の香り」シリーズで気になって、千早さんのエッセイを初めて読んでみた。作品での食描写もおしゃれだな〜と思っていたが、やはりご本人の食事もわたしから言わせればおしゃれ!丁寧な暮らしといった感じ。マヨネーズがなくてナンプラーが常備してあるところにそれを強く感じた。食エッセイは西加奈子ばかり読んでいた私。西加奈子が大阪の下町なら千早茜は京都のお上品な感じ。結論どちらも良い食エッセイ。最後の輝く朝ごはんが良い。
「ひとりの食も充分に楽しい。けれど、親しい誰かとの食事は瞬間の光をたたえていて、私はまだその輝きから自由になりきれずにいる。」