千早茜のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この著者さんを読むのは2作目。
前回読んだ高レビューの本は私には全く響かなくてレビューすら書かなかったけれど、この本は好き本だった。
読んでよかった。
ふくらはぎまで、生ぬるいヌルヌルした水でがんじがらめにされてるような登場人物たち。
でも空からはたしかに微かに光が降りていて。
将来をどうしていくのかは日々の選択で変わってくるよね
光を見つけることが出来る環境とか自身のモチベーションとか偶然や必然の出会いとか。
みんながみんな、光を見つけられるわけでもない。
いろいろ私の人生も振り返ってしまいました。
オムニバス形式で、いろんな人の人生が絡んでるストーリーです。
1人の自死を選んだ男性から -
Posted by ブクログ
ネタバレ小説は私の作品で、私ではない。彼女のアクセサリーも彼女の作品で、彼女本体ではないし、彼女が繊細だろうが豪快だろうが、購入したアクセサリーはなにも変わらない。
言語化していなかっただけで、料理は小さな肯定感や達成感をくれる。生活の中で習慣になっている行為には、自分を保つ要素が隠れていることに気づく。
「SNSに食べものの写真をのせる意味がわかりません」というものがあった。する人はするし、しない人はしない。見たい人は見ればいいし、見たくない人は見なくていい。どちらが正しいわけでも間違っているわけでもないし、理解し合う必要もない。
すごく嫌なことがあったとき、仕事がうまくいかないとき、自分が世 -
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ネタバレ遊郭の島、閉ざされた島で、生きる姉弟、白亜とスケキヨ。互いを存在意義として生きている二人のたどり着く先は?というお話。
世界観、舞台設定、吉原的、時代設定とか、どこでもないけど、どっかにありそうな既視感、好き。
表紙とタイトルに惹かれて、衝動買い。
白亜目線からの語りなので、スケキヨの存在と正体がハッキリしていない。
でもそれが不思議で謎めいていて、ついついページ捲ってしまう。面白い。
結局、彼は雷魚の化身だったりするのか?
タイトルの「魚神」が、効いてくる展開になっていてよき。
二人の互いへの執着、特にスケキヨから白亜への想いが、読者み含めて周囲にはバレバレなのに、白亜にはさっぱり伝わっ -
Posted by ブクログ
ゆらゆらと掴みどころがなく得体の知れないモテオジリーマンが突然自殺するシーンがあって、ちょっと想像がつかなかったね。社会に疲弊しきって自殺するようなオジサンってもうちょっとこう、かっこよさとはあんまりかけ離れたイメージあるけど、この物語の中の彼はなんかめちゃくちゃモテてましたよ。そういうもんなの?知らんけど。
いくつかの短編から成る本書でしたが、その自殺オジをはじめとして短編同士に共通して現れるキャラが何人かいて、そうやって話を跨いで登場する人達は何故かみんな揃って現実離れした性格でした(すれ違う男がみな振り返るほどの美少女が元同級生の高学歴男子大学生の家に居候しててセフレとか連れ込んでるけど -
Posted by ブクログ
ネタバレ千早さん作品では珍しく、大切な人とつぎの約束があった。2度と会えなかったりしなかった。正直、私は桜があんまり好きじゃない。毎年「美しさ」を人間にしゃぶり尽くされて、アスファルトで黒ずむ花びらを見ると目を背けたくなる。私の喜びは、誰かの苦しさを踏みつけた上にあるんだろうなと自覚してしまう。どこまでを世の摂理として受けいれるべきなのか、最近よくわからない。
・画びょうで壁にぎゅっと貼りつけるような言い方
・人間なんて単純なものです。自分にとって価値があるものにね、金や時間を注ぎ込むんですよ。
・人が完全にわかり合うことはできないと私は思う。でも、繋がることはできる。美しいもの、優しいもの、鮮