千早茜のレビュー一覧

  • 眠れない夜のために

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    10人の眠れない夜の話。クッキー缶を食べたり、夜の散歩で思いがけない出会いがあったり、犬が自由に夜の街を走り回ったり…幻想的なお話や優しい話が多く、静かに心に染み込む感覚。空洞/水のいきもの/あめ/木守柿/夜の王が特に好き。西淑さんのイラストが本当に綺麗です。装丁が素敵でずっと気になっていたので、読めて嬉しいです。

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    2026年03月01日
  • ガーデン

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    植物大好き男のため、共感とともに危機感を覚える話だった。

    有難いことに今は同棲している彼女がいるが、ふとした時に自分の庭に籠りたい衝動に駆られることがある。。。

    元来一人好きというのもあるが、今の人を手放すともう一人でいいやとなるのは目に見えているため、できる限り今の彼女を大切にしようと思う。

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    2026年02月23日
  • ひきなみ

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    本作のトピックは「女」であることに対する嫌悪感なのだろうと思う。著者は何度も向き合い、絶望してきたのだろう。男性には書くことのできない女性であることのやるせなさの表現が経験してないとかけないほどの解像度であった。初めて生理が来たときの恐怖、生理を止める方法はなく近所の店に買いに行くこともできない絶望感。
    急いでティッシュで対処する生々しい表現。
    体の変化だけではなく、幼少期から感じ続ける男性と女性の違いの歪み。
    島という狭い世界だけではなく、東京に出てきても感じなければならないその差別に大逆転劇を持ち込むのではなく「逃げるってことは自分じゃない人間の見方を拒絶しているようで受け入れてしまってい

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    2026年02月21日
  • しつこく わるい食べもの

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    わるたべ再び。
    千早さんの食への姿勢が今回も面白く読ませてもらった。
    コロナ禍に入ってからは飲食店に全然行けなかった当時を思い出し、ふらっと行きたいお店に行けることって幸せなことだなと思った。

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    2026年02月21日
  • 女ともだち

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    面白かった!
    それぞれの短編の掲載順?編纂順?並び?がとてもいい。最初の2話でズドンと落として中盤でジワジワ癒されて、最後は駆け抜けた。
    読み始めは女ともだちって何でこうなんだ……と落ち込んだけれど、読み終わる頃には女ともだちってなんかイイなと思える。
    「COPY」「水底の星」「ブータンの歌」が特に印象に残った。

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    2026年02月19日
  • クローゼット(新潮文庫)

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    過去に囚われる二人のお話。千早茜さんらしい本でした。情景やその空間の詳細をいろんな言葉を使って表現するから必然的に文が長くなるが、スっと頭に入り想像が簡単にできる。この本の世界に入れる。もう一度あの本の世界に入りたいと思える作品。

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    2026年02月18日
  • 犬も食わない(新潮文庫)

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    ひとつの物語を2人の作家さんが順番に書き進めていって徐々に物語を作っていく感じの構成でした。
    カップルの出会いから付き合ってを描いているのですが、このカップルがずーっと喧嘩してる。笑
    しかもその喧嘩のテンポが良くてどんどん読んでしまう、なんかクセになる1冊です( ^∀^)

    彼女視点から描かれる彼氏は頼りなくてアホで気が利かない、めちゃくちゃイライラするどうしようもない奴やけど、
    彼氏視点から描かれると、彼はただの言葉足らずなだけで不器用ながらも本当はめちゃくちゃ彼女のためにって考えて行動してて、でも全く伝わってなくて、なんだか憎めない奴。

    「そんな男何がいいの?時間の無駄やから別れた方がい

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    2026年02月17日
  • 人形たちの白昼夢

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    久しぶりの千早茜さん。
    もう千早茜ワールドだった。

    人形と青いリボンをテーマにした12の短編集。
    それぞれのお話はどこか静かで...
    千早さんらしいとても美しい世界観
    それでいて残酷。
    なんだろ、残酷さがより際立っていた。

     
    各編のタイトルもおしゃれ

    コットンパール
    プッタネスカ
    ビースト
    ロゼット

    このあたりが好きでした。

    挿入絵も素敵。

    千早茜さんにはずれなしです。
    独特な世界観好きさんいませんか??

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    2026年02月17日
  • あとかた

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    1番最初の話がいきなり浮気からはじまり、とっつきにくく、飲み込みにくさを感じた。わたしにはこの本は向いてないのかもしれないと思ったけど、読み進めていくうちに物語の中にストンとはまりこんでいた。
    自分とは似ても似つかない考えや行動の登場人物たちに、気がつけば惹きつけられて、気持ちが寄せられていた。

    物語の中で揺らぐ情動が根ざすのは、だれもが抱えている普遍的な孤独や悲しみや苦しみだ。正しいかどうかでは測れない。感情が導き出す道は不合理で複雑で、幸せなんて一口に語れる出口はない。
    読み終わった後も物語の余韻が悲しく残っている。人生がもっと単純で明快だったら良かったのに。

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    2026年02月16日
  • 西洋菓子店プティ・フール

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    最初ピンとこない感じだったのに、途中からめっちゃ引き込まれて一気に読んでしまった。

    あれこれ理由をこじつけて、自分を納得させようと頑張って、それでもうまくコントロールできない現実から逃げたくなる。
    そんな人達が主人公の連作短編集。

    ふんわり甘くて心地いいお菓子で、一瞬見たくない現実から逃れられても、容赦のない現実から目を背け続けることはできない。
    嗜好品をはけ口として消費するのではなく、ちゃんと楽しめるように、この主人公たちのように、向き合いたくない現実に立ち向かいたいと思った。

    特に、ネイリストの主人公が発したセリフがお気に入り。
    「自分を卑下しても、自分が好きになったものを否定しちゃ

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    2026年02月15日
  • 西洋菓子店プティ・フール

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    ⬛︎ ほんわかだと思ったら、違いました

    千早さんの小説を読みたい。でも重たい話はちょっと避けたい……(わがまま)そんな気分で本屋をうろうろしていて目に留まったのが本書でした。

    甘いお菓子が登場する、ほんわかした物語かな?と思って手に取りましたが、実際はどっしりとした人間ドラマを描いたお仕事小説。いい意味で裏切られました。

    主人公・亜樹は、有名パティシエールを退職し、将来的に店を継ぐことを見据えて祖父の営む洋菓子店に戻ります。

    この祖父がとても魅力的。
    昔ながらの頑固で職人気質な人物ながら、根は深く優しく、しかも人を見る目が鋭い。静かにかっこいいおじいちゃんでした。

    亜樹もまた、幼少期

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    2026年02月11日
  • しつこく わるい食べもの

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    コロナ禍での食について記録されているけど、トイレットペーパー買い占めとかマスクがドラッグストアで売り切れが続いたこともあったなと思い出させてくれた。食事の在り方が変化していったりもあったなと。

    パフェをあまり食べてこなかったけど、食べたくなった。

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    2026年02月11日
  • おとぎのかけら 新釈西洋童話集

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    ネタバレ

    なんともどろりとした終末を迎えるお話たちでした。
    あとがきにて、子どもの頃に民話や昔話、童話に対してどのように思われていたか、凄く独特な感性でどこか共感できる内容が綴られており、千早さんの頭の中を覗いてみたくなりました。
    童話を現代に置き換えたとして、全く予想しなかった舞台や観点で感動しました…なんて引き出しの多さ…。
    ディズニー仕様ではない、リアルな童話と向き合うと、ここまでどろどろしたものを飲み込まされるんだ…という気持ちです。
    本当に幸せになれたのは…?
    そもそも不幸な人はいるのか…?

    甲乙つけ難いのですが、白雪姫がお気に入りです!

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    2026年02月06日
  • クローゼット(新潮文庫)

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    こういう仕事もあるんだなと新しい世界を知れた。
    服飾にはあまり詳しくないけど、文章を通して綺麗な洋服に関われたし、私たちが日常的に着てる服たちも歴史があって今の形になって愛されてるんだなと感慨深かった。
    登場人物たちも、どこからしら自分の傷だったり欠点を隠したりなど現代社会でも同じような人達がたくさんいる中で、この本を読んでいるとその人たちの背中をそっと押してくれる本だと思う。
    やっぱり千早茜さんの表現は他の作家さんには感じられない魅力があって素敵です。

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    2026年02月05日
  • さんかく

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    仕事と恋と食べること。
    三角関係未満の3人の男女の物語。

    恋に振り回されず自分のペースで暮らしたい夕香。
    そんな夕香のもとへ、以前の勤務先で知り合った正和がルームシェアで同居することに。
    食の好みが合う2人は、知らず知らずのうちに距離を縮めていくのだが、正和には研究が第一優先の華という恋人がいて・・・


    等身大の揺れ動く3人それぞれの想いが、繊細で丁寧に描かれていて、とても良かった。
    千早茜さんは季節や風景の描写に、色彩や湿度を加えるのがとても長けていると思う。今回は、更に様々な食事のメニューが加わるので、どれもこれも美味しそうで堪らない。そして何度もお酒がのみたくなった。

    毎回、章ごと

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    2026年02月04日
  • 胃が合うふたり(新潮文庫)

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    同じ場面についてそれぞれの視点から書いていて面白い。2人の友情がうらやましい。私のことをここまで理解してくれている友達はいるだろうか,,なんて思っちゃったり。
    新井さんのを読んで千早さんのを読んだあともう一度新井さんのを読みたくなる,そんな面白さがある。

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    2026年02月04日
  • さんかく

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    好きな人と居心地の良い人ってなんで違うんだろう。同じにできたらって何度も思うが好きになれないもんだ。歳を重ねるごとに好きになるまでの距離感がお互い難しくなってしまう。

    私はパクチーと羊の餃子を黒胡椒で食べる人を好きになりたいなああ

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    2026年01月30日
  • ひきなみ

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    女性として生きることの辛さを描いた物語。
    物語は『海』と『陸』の二つの章で構成されており、『海』では島という狭いコミュニティならではの前時代的な考え方に囚われた生きづらさを。『陸』では都会でありながらも会社という小さな世界での生きづらさが描かれています。
    葉と真以の関係が、べったりしたものではない、心で繋がりを感じる関係性が良い。
    『陸』で描かれている、葉がハラスメントを受ける描写は読んでいて苦しくなりましたが、葉なりの向き合い方を見つけたラストが現実的で良かったです。
    情景描写も美しく、千早さんらしさを感じた作品でした。

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    2026年01月24日
  • しつこく わるい食べもの

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    神経質でこだわりがあって、毒もあるわる食べ。
    今回はコロナ禍の記録もありつつ、食べることに向き合う。
    パフェ、食べたいなぁ…
    お気に入りの紅茶も今度買ってみよ

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    2026年01月15日
  • クローゼット(新潮文庫)

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    洋服と、心の痛みに寄り添う物語。
    幼い頃の事件で男性恐怖症を抱えている纏子。男だけど女性服が好きというだけで傷ついた過去のある芳。
    2人の視点で物語は進みます。
    服を通して、身に纏っていた人の人生を思い、修復していく纏子。自身の負った傷と向き合い、解放されていく姿がとても良かったです。その傷と向き合うには、周りに支えてくれる人たちがいたからこそ。
    自分も誰かの支えになりたいと思う気持ちが、自身を強くさせていくことを改めて感じました。

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    2026年01月14日