千早茜のレビュー一覧

  • 夜に啼く鳥は

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    ネタバレ

    傷を癒す虫を体に飼うため、不老不死になる人達の話。最初はおとぎ話のようで悲しい話でした。その後、子孫の世代になってからの不思議加減もまた救いのない感じで苦しいですが。本人たちは死ねないけど、他の人を延々と救い続けてるんですよね。。
    執着や憎しみなどの感情も虫の餌になってるっていうのがなるほど、不老不死はたしかに執着よなあ…と合点もいったり。面白かったです。

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    2023年02月04日
  • あとかた

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    心の機微が美しい 連作短編の本作は、それぞれの登場人物が少しずつシンクロし合っている。
    夢物語ではない、リアルすぎる今っぽい恋愛と他人との繋がり。愛だけじゃない、カラダだけじゃない、孤独を抱えた彼らはあえて孤独を癒さない、癒せるとも思っていない。他人によって埋められるものではないとみんな、分かっているのだろう。
    全編にわたって貫かれる繊細な心情描写と切なさと諦観、そしてかすかな光が胸を打つ。何度も読み直したい。

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    2025年12月18日
  • あやかし草子

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    夢か現か、妖か 六つの短編全てに共通するように感じるのが「どちらにも属さない」です。いえ、「どちらにも属している」のかもしれません。
    そして、そのあやふやさから立ちのぼる色気、文章の間に香る湿度、美しい文体で綴られる摩訶不思議な世界は、かつては今の世とそれほどかけ離れてはおらず、見える人には見える、分かる人には分かる世界を淡々と描いています。どれもがきらりと輝く朝露のように美しい物語でした。

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    2025年12月18日
  • クローゼット(新潮文庫)

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    服の修復に絡めた心の修復 千早茜さんには脱帽です。本当に素晴らしい作家さんだ!
    幼少時にとあることがきっかけで心に傷を負い、閉じたままの纏子。
    そして、彼女が心に傷を負った事件に関与していたけれどもそれを知らず纏子と知り合う芳。
    二人の関係性と、纏子が少しずつ開いていく様子の描写、そしてアンティークな服の補修士としての仕事振りが見事に関連し合います。

    新品のように直すわけではない。
    服にはその人が記録されている。
    その服が今、ベストであるように、どこにも無理がないように直せるところにだけ手を入れて行く…最新の注意を払いながら。

    人の心の修復もそれでいい。
    無理にポジティブに、とか、乗り越え

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    2025年12月18日
  • 女ともだち

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    ネタバレ

    女の嫉妬、依存、束縛、共鳴、味方
    全部つまった1冊だった。

    支配したいほど相手を想うことはもはやもう友情ではなくなってるところが怖いところで。

    怖い部分ももちろんあるけど、やっぱりいつまでも変わらずしょうもないところで笑いあえるのも女友だちのいいところというのも伝わった本だった。

    個人的にはブータンのうたが好きだった。

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    2022年04月17日
  • 女ともだち

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    完全に個人的好みででいうと、前半の千早さんまではおもしろかった。
    (これは個人的趣味。女同士の業の深い話ばっかりが好みだったので、残りのお話は、結構すがすがしい話だったから)

    特にしょっぱなの村山さんの話は叙述トリック!という感じで「ぎゃー!そうだったのそういうことだったの騙された~~~~~!!!!」という、シンプルかつインパクトの強い驚きがあった。あれは絶対見破れない。

    坂井さんはやっぱり好きだ。前回BUTTERを読んだけど、短編の方が好きなのかも、と思った。坂井さんの短編があれば読んでみたい!

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    2022年03月01日
  • からまる

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    ちょっとずつ絡まる人間達の短編物語。
    ビー玉の中をのぞいたような、少しリアリティのない人々の世界だけど、それぞれの物語の中に出てくる虫やいきもの達の描写がリアルでそのギャップがなんだかグロテスク。
    金魚を殺した少年の動機がなんだか切実ですき。

    千早茜さんは「さんかく」が好きだけど、この本が2011年、「さんかく」が2019年。この間にすごく洗練されたんだなあと思った。ふんわりと幻のような世界だけど輪郭が少し尖ってしまってる印象。
    でも「さんかく」と同じようにお料理の描写は秀逸。

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    2022年02月14日
  • 夜に啼く鳥は

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    夜に啼く鳥は

    シラ
    はばたき

    ひとだま
    かみさま
    躑躅
    全六編

    愛しい人を失った不老不死の身体をもつシラは
    死ぬこともできず、生きる意味もわからないまま、
    愛しい人を探し求め時を超えて彷徨い続ける。

    長く長く時は流れ、地図にも載らない秘された里に
    不死の一族はひっそりと社会から隠れて生きていた。

    驚くほど強い力に選ばれた御先(みさき)は、
    一族でもずば抜けた治癒の能力を持っていた。

    愛する人は人間だから先に死んでしまう、
    永遠に一人で生き続ける不老不死の身体をもつ
    美しい化け物の切なくて哀しい物語。


    **
    人間は命に限りがあるから不死を望み願う。
    でも、反対に不老不死の体

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    2022年01月11日
  • 女ともだち

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    女性作家たちが描く、「女ともだち」のアンソロジー。
    やさしかったり、ヒリヒリしたり。離れたりくっついたり。女同士だから分かり合えること、女同士だから叶わないこと。

    どれも絶妙な距離感がたまらない作品ばかりだった。

    初めの2作はゾッとする感じ。

    額賀澪さんと嶋津輝さんは初めましてだったけど好きな感じだった〜‪

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    2021年12月17日
  • からまる

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    人のことはその人にしかわからないし、自分のことも自分にしかわからない。
    だから、みんなそれぞれにストーリーがある。
    短編小説はそれがギュッと詰まっているから読んだときの昂揚感みたいなものがある

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    2021年11月21日
  • からまる

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    ネタバレ

    私はこういう連作短編集と呼ばれるものが好きみたい。人の人生が絡みあっていく感じ。人生ってやっぱり一方面から見るだけじゃなんもわからない。人には人の事情があって、わかったようなふりしたくないなと思う。

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    2021年09月26日
  • 女ともだち

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    千早茜さんが書く小説が好きで買ってみたけど
    正しい女たちに出てくる読んだ事ある短編小説でした( ¨̮ )

    他の作家さんも面白いと思うのがあって
    他にも読んで見ようと思った。

    ゾッとしたりお前かーいて思ったりできて
    面白かったです。

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    2021年08月15日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    スカイツリーが見える、東京の下町。
    古くからのお店と新しいお店が混じり合う、明日町こんぺいとう商店街の、七軒のお店の物語を7人の作家が描くアンソロジー。

    既読の作家さんは、大島真寿美さん、彩瀬まるさん、千早茜さん、中島京子さん。
    それぞれの持ち味が出ていて、どれも面白かった。

    大山淳子さんの『あずかりやさん』が、盲目の店主が一日百円で大切なものをあずかるというお店を舞台にしていて、にぎやかな商店街の中、しんとしずかな店という感じが良かった。
    アンソロジーを手に取ると、こうして新しく好みに合いそうな作家さんが見つかるのが楽しみ。

    こんぺいとう商店街シリーズとして続刊もあるらしいので、続きも

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    2021年07月04日
  • あやかし草子

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    俺はこういう昔話、まんが日本昔話(古っ)的な展開が好きなんだなぁと思った。いや。違う。改めてこの作家の持つ不思議な力に、自然に惹き込まれていくんだなぁと一晩明けて気づいた。
    まったく時代の古さは感じず、あたかもいま日本のどこかで起きているような新鮮な感じすらする(ンなことはないか)。あやかし、の持つなんとも言えない、ゾクっとする感じが心地よし。間違っても朝の通勤電車

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    2021年05月14日
  • あやかし草子

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    ひとと、ひとならざるものとのかかわりの短篇集。個人的には「ムジナ和尚」「真向きの龍」が好き。
    舞台は現代ではないが、どこかかなしかったり、おそれを抱かされたりと、『異なる』ものに目を向かせられた、ように感じた。

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    2021年04月30日
  • 桜の首飾り

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    桜をテーマにした短編集。
    それぞれ独立した話ですが、内に秘められたほのかな色香や静謐さが漂う雰囲気が共通の素敵な作品でした。

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    2021年03月01日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    中島京子さんと大島真寿美さん目当てに読んだ。どれも角が取れてて、程よい甘さ。こんぺいとうって美味しいもんね。

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    2021年02月24日
  • 人形たちの白昼夢

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    ゆるく繋がった連作短編集という感じ。
    ファンタジーっぽいものや、寓話風のものも混ざっていて、青いリボンが象徴的に何度も出てくる。

    血生臭い表現もあるのに、全体に静謐な印象。どの話も、記憶の中の何かに触れる気がする。
    ティーポットの話の最後、ぐっときた。

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    2021年02月21日
  • 女ともだち

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    COPY 村山由佳
    ト・モ・ダ・チ 坂井希久子
    卵の殻 千早茜
    水底の星 大崎梢
    こっちを向いて。 額賀澪
    ブータンの歌 阿川佐和子
    ラインのふたり 島津輝
    獣の夜 森絵都
    8人の女性作家による、女性ばかり出てくる8つの短編集。豪華な顔ぶれの短い話が詰まっているから読み終わるのがあっという間でなんとももったいない。けど、読んだことのない作者の作品を読んで興味を持つきっかけとしていい機会になったかも。
    男性目線でよく描かれるような、勘違いとか思

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    2021年02月19日
  • あやかし草子

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    『真向きの龍』、白石晃士監督の『戦慄怪奇ファイル 超コワすぎ!FILE-02【暗黒奇譚!蛇女の怪】』って作品を彷彿とさせる…

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    2021年02月04日