千早茜のレビュー一覧

  • あやかし草子

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    千早作品は最初に「魚神」を読んで以来、現代物ばかり読んでたので久しぶりの時代物。
    京極夏彦や恒川光太郎の様な雰囲気があってとても好み。
    作者独特の世界観と言うか何とも言えない温かさがある。
    藤沢周平の短編のような、どれだけ読んでも飽きさせない筆力を感じる。
    改めて作者との相性の良さを感じた作品。

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    2020年12月21日
  • 人形たちの白昼夢

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    またまた千早さんワールド炸裂で綺麗なお話だった。
    美しさとは?っていう感じで私も自分の感じる美しさを大事にしたい。

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    2020年09月29日
  • 女ともだち

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    女性作家8人の短編。どれも面白かった。ゾクっとしたり、女友達ってそうだったなーと身に覚えもあるものもあり、やはり女性作家だけにリアリティがありつい肯いてしまった。初めましての作家さんとも出会えるのが短編を楽しむ醍醐味でもある。

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    2020年09月19日
  • 夜に啼く鳥は

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    身体に蟲を宿した不老不死の一族。

    第一話は、一族の始まりのシラの話。
    第二話以後は、150年以上生きる御先の話。
    ひっそりと長く生きることの寂しさが伝わった。

    長年続いた一族なのに、性別のない御先の後はどうなるんだろうと気になった。

    デビュー作の魚神のように、ファンタジー溢れてて良かった。

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    2020年09月08日
  • 人形たちの白昼夢

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    どの話も美しく、どことなく冷たく感じる。
    この作者の本読むたびそう思うし、どんどん世界に吸い込まれていってしまう。

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    2020年09月05日
  • 人形たちの白昼夢

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    ふわふわとしたファンタジーとリアルが共存する物語が12篇。
    青いリボンと美しい人形。そして残酷な血の赤。
    表紙の絵と、所々に入る挿絵の美しさと不気味さ。
    どこからどこまでが幻想で、何がリアルなのか。
    ふわふわとして読んでいて心地が良かった。
    私のお気に入りはリューズとビースト。

    私も人形たちに青いリボンを巻いてみたい。
    私も青い眼球を覗いてみたい。
    そんな気持ちになった。

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    2020年08月12日
  • 森の家

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    森閑とした気味の悪さの物語。

    登場人物それぞれの家族が錘のように、被さってしまう。

    あとがきにあるように、この物語は不健康かもしれない。

    こういったひとたちにとって、家族という存在や、子どもを産むという行為はまるで枷や呪いのようなのだ。

    そして、こういうひとはどんなに楽しそうに仕向けられても、どこか世界や他人が不穏であると感じてしまう。

    P.124『「なんか嘘くさいじゃない。あの夢みたいな場所も、あそこに連れて行けば喜ぶと思っている親も。きらきらしているのは表面だけで、中は空っぽな気がする。」』

    P.128『「従業員も客もみんな笑っていて、何もかも楽しむだけに作られていて、遊び続け

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    2020年07月26日
  • 眠りの庭

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    ネタバレ

    むせ返るような「女」の匂いが色濃く漂う二編。

    由緒正しい女学院と少女たちと美術教師…幻想的で湿度の高い不穏な雰囲気に吸い込まれるようだった。
    読み終わっても、何かふと遠い目をして考え込むような囚われ方をしてしまう。なんだか言葉にできない業の深さを感じた。
    嫌悪しているのに、抗えない。そんな一冊だった。

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    2020年02月10日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    「あずかりやさん」からの訪問。
    粒ぞろいの短編集でした。

    「あずかりやさん」の大山さん以外は初読み作家さんばかりでしたが、もっと読んでみようと強く思った方も見つかりました。
    でもとりあえず、こんぺいとう商店街24の物語を全部読んでみようと思います。

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    2021年12月23日
  • 女ともだち

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    女友達同士のあるある三昧。なかなか面白いストーリーが個性的に繰り広げられる。この作家はここを攻めてくるのね〜とか思いながら読めるのも楽しい。

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    2019年07月31日
  • 眠りの庭

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    面白かったです。
    昏く、でも鮮やかな赤も感じる世界でした。
    近すぎる父と娘、そして娘の小波と奪い合う人たち。
    「アカイツタ」では堕ちていく人たちに魅せられて、澱んだ息苦しい空気でした。
    「イヌガン」では小波は澪という新しい名前で新しい人生を選んでいきます。小波の気持ちわかる…となったので、耀と幸せになれたらいいなと思いました。
    わたしの「好き」はどんな「好き」だろう?改めて考えてみると難しいです。
    「人はわかり合えない」、というのは真理だと思うので、わたしも毎日そこから始めます。
    冒頭の独白は多分、土の中の真壁教授のものなのでしょう。凄絶で綺麗。

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    2019年07月19日
  • 女ともだち

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    ネタバレ

    女性作家8人の「女ともだち」をテーマにしたアンソロジー。こういうアンソロジーて、「ん?」て思うものが入っていたりもしますが、今回はどれも面白かった。初め3篇は女性のドロドロした部分をクローズアップ。友達ストーカー手怖い!でもこんな心理なんだろうなぁ。大崎梢は未熟な子供同士の嫉妬、大人になるともっと世界は広い、と思えるけどこれくらいの年の時はこんなかんじだよなぁ。後半になるにつれて女友達ていいなと思える、明るい気持ちで本を閉じられました。

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    2019年07月11日
  • 森の家

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    面白かったです。
    どこかに欠落を抱えた3人が、なんだか近しく思えました。
    「家族だから」を押し付けられるのが嫌いで、かといって自分で新たに獲得しようとも思わないのでわたしもずっと独りで生きていくんだろうな…とぼんやり思っているのです。なので、佐藤さんやまりも君の気持ちは少し解ります。
    でも、さびしい、のかな。わたしも心の底ではさびしいのかな?と思います。そこはよくわかりません。
    3人は新しい形を作っていくんだろうなと思います。なんだか、ほっとしました。

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    2019年06月10日
  • 夜に啼く鳥は

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    ネタバレ

    シラ 永遠を生きる存在
    はばたき シラからかなり後 性別の無い 御先の物語
    御先と四の物語が続く

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    2019年07月10日
  • 夜に啼く鳥は

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    どうにも不老不死ものの死ねないが故の苦しさというところに耽美を感じてしまう性質のようでこの手の話でがとても好きである。
    現代日本が舞台のポーの一族的な話か?と思っていたが、不老不死は同じだけれども血は吸わない。バンパイアではないので。
    ミサキはそもそも人に興味ないのかなと思ったけど全然そんなことはないと感じた。
    温度のない愛というのか、なんなのか言葉には出来ない。
    靄がかかったような、薄明かりの中をぼんやり歩くような、けれども時々コントラストがはっきりとするようなお話でした。

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    2019年05月28日
  • 桜の首飾り

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    「犬も食わない」で千早茜さんの文章がとても好きになり、4月ということもあり本書を手に取りました。
    彼女が選ぶ言葉の数々が非常に好きです。
    誰でも抱えているだろうちょっとした”何か”を選ぶ視点、それを優しく包み込むような描き方、全てに救いが感じられる着地点。
    あとがきを読み、さらに好きになりました。

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    2019年04月28日
  • 女ともだち

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    女ともだちかぁ…ドロドロだろうな…
    と、読むかどうか迷っていたのだが、気が付いたら読んでいた。

    しかし、内容は、予想の斜め上を行くもの。
    私の思い描いたドロドロは“三角関係”とか“ライバル”とか“嫉妬”だったのだが、それは、さすがオバチャン、認識が古い!!…という感じで。

    最初の三作は、三部作?この本には裏テーマがあるの?と思わせるほどの共通点があり…なんというか、サイコパス?
    普通と異常の認識が、いきなり反転するところなど、胃袋がグルッと裏がえるような気持ち悪さを味わう。
    大崎氏の作品は、知ってる舞台に知ってるキャラが友情出演のサービスあり、テーマもひとひねり。
    阿川氏の作品は、女の友情

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    2019年04月20日
  • あやかし草子

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    面白かったです。
    千早さんの、今度は日本の妖をモチーフにした短編集でした。
    こちらも妖しく暗くて良かったです。
    情景や色彩を鮮やかに感じました。夜の闇、竹林の緑、夕日のままの国の赤。映像的です。
    お話は、天狗と姫の間にあった気持ちが切ない「天つ姫」と、アルビノの座敷わらしが子どもを夕日の国に閉じ込める「機尋」が好きでした。
    妖…畏怖する存在ですが、どこか物悲しくて惹かれます。

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    2019年04月17日
  • あやかし草子

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    このひとの幻想作品には中毒性がある、猛烈な筆力でぐいぐいひきこまれるおもしろさ…胸をえぐる切なさ、おどろおどろしさと妙なる美しさ…。あやかしたちと、それに近い種類の人間が、いわゆる普通の人間たちの業やみにくさをかなしさを外側からあぶり出して見せてくれる。世界の不思議さと美しさを見極め、そのうえで己が選択する運命、この世のすべてを受け入れコミットして生きていこうとする力を描く。…じいんとゆさぶられてしまうのだ、ついつい。

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    2019年04月08日
  • 森の家

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    登場人物3人、それぞれ種類の違う寂しさを抱えており、寂しさに対して向き合ったり、気づかなかったり、スルーしたりしている姿が印象的。何物にも執着しない生き方は羨ましいけど、その代償として寂しさが付きまとってしまうのかな。寂しいって感情は厄介

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    2018年12月29日