千早茜のレビュー一覧

  • こりずに わるい食べもの

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    読んでいると本当におなかが空いてくる一冊。比喩ではなく本当におかかが空いてくる。装画が相変わらず素敵。

    ■めんつゆはデニム:なんのこっちゃと思ったら、メジャーなものってことなのね。
    ■焼いてから:焼いたアスパラはうまい。ヨダレポイント
    ■パーフェクトワールド:自分と目の前のパフェだけの世界。
    ■海老の頭:カリカリとした歯応え、とかこういう単純な描写でヨダレ。
    ■ブラックランチボックス:家の中で手作り弁当ですか。洗わなかった弁当箱の悲劇。
    ■ロシアンルーレットで食欲爆発:ロシアンルーレットとは予防接種。食べる口実が欲しいだけ?
    ■包んで包んで兵馬俑:白く並んだ餃子を兵馬俑と表現するセンスが食い

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    2023年06月12日
  • おとぎのかけら 新釈西洋童話集

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    本来残酷だと言われている西洋童話を現代に置き換えることで、より残酷かつ風刺的に感じた。文章が美しかった。
    7編のうち「シンデレラ」だけがわかりやすいハッピーエンドで、1番好きだった。
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    「白雪姫」「シンデレラ」「みにくいアヒルの子」……誰もが知っている西洋童話をモチーフに泉鏡花文学賞受賞作家が紡ぎだした、耽美で鮮烈な現代のおとぎ話7編を収録した短編集。

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    2023年06月01日
  • 眠りの庭

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    アカイツタとイヌガン
    別々のお話のようで深く絡みついている一冊

    理解できないような闇や薄暗さがある
    深い闇に興味をそそられ
    のめり込んでしまう感じ
    久しぶりに味わった
    嫌いじゃないんだなこの感覚

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    2023年05月15日
  • からまる

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    からまりは、つながりでもある。

    「相手を想って避けたはずのことが、単に面倒事を避けるための沈黙や我慢になっている」
    「肝心な人に感情を向けなくては駄目だ。怒りで誤魔化すのじゃなくて、ちゃんと寂しいってことを伝えなきゃ駄目だ」

    うっかり1人で勝手にからまって身動きを取れなくなることもあるけど、どうせなら大切な人とからまりたい。

    「傷ついたということは、わずかでも期待していたということだ。先を望んでたということ。それが、恥ずかしかった」
    ここ、自分の経験を思い出して気持ちを拾ってもらえた気がした。

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    2023年05月07日
  • からまる

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    「自分はこうあるべきって決めつけない方がいいわ。長い目で見ないと分からないこともあるから。」


    大好きな千早茜さんの作品、7つの短編でサクサクと読めた。それぞれのストーリーが繋がっていて面白いです。

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    2023年05月07日
  • こりずに わるい食べもの

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    私はあんまり食にこだわりが無いので「そうなんだぁ」と、他ジャンルの話を聞くオタクみたいな感想しか出てこないのが申し訳ない。
    食へのこだわりを真似はできないけど、身体を作る物に貪欲なのっていいなぁと思った。

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    2023年04月01日
  • 眠りの庭

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    難しかったとか複雑だったとか、そういう言葉では表せられないような神秘的な作品だった。
    アカイツタとイヌガンの2部が折り重なってひとつの物語となることがすごく印象的だった。ただ、わからなかった、、、

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    2023年03月30日
  • からまる

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    あとがきどおり、湿度のある作品だった。短編集の中で登場人物が少しずつ重なりながら物語が進んでいく。私は水族館の水槽を、角度を変えながら覗いてる気分だなと思った。

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    2023年03月25日
  • からまる

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    読み手の読解レベルが試される作品だと思います。
    全編を通して各登場人物が繋がりのあることは理解できたのですが、この作品のテーマというものが薄ぼんやりしているかなと感じました。
    たぶん「愛」がテーマだとは思うのですが、その愛が意味するものを理解するには少し難しかったです。
    一度読むだけでは読み解けないと思ったので時間を置いてもう一度読みたいと思いました。

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    2023年03月10日
  • 夜に啼く鳥は

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    傷を癒す虫を体に飼うため、不老不死になる人達の話。最初はおとぎ話のようで悲しい話でした。その後、子孫の世代になってからの不思議加減もまた救いのない感じで苦しいですが。本人たちは死ねないけど、他の人を延々と救い続けてるんですよね。。
    執着や憎しみなどの感情も虫の餌になってるっていうのがなるほど、不老不死はたしかに執着よなあ…と合点もいったり。面白かったです。

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    2023年02月04日
  • あとかた

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    心の機微が美しい 連作短編の本作は、それぞれの登場人物が少しずつシンクロし合っている。
    夢物語ではない、リアルすぎる今っぽい恋愛と他人との繋がり。愛だけじゃない、カラダだけじゃない、孤独を抱えた彼らはあえて孤独を癒さない、癒せるとも思っていない。他人によって埋められるものではないとみんな、分かっているのだろう。
    全編にわたって貫かれる繊細な心情描写と切なさと諦観、そしてかすかな光が胸を打つ。何度も読み直したい。

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    2025年12月18日
  • あやかし草子

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    夢か現か、妖か 六つの短編全てに共通するように感じるのが「どちらにも属さない」です。いえ、「どちらにも属している」のかもしれません。
    そして、そのあやふやさから立ちのぼる色気、文章の間に香る湿度、美しい文体で綴られる摩訶不思議な世界は、かつては今の世とそれほどかけ離れてはおらず、見える人には見える、分かる人には分かる世界を淡々と描いています。どれもがきらりと輝く朝露のように美しい物語でした。

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    2025年12月18日
  • クローゼット(新潮文庫)

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    服の修復に絡めた心の修復 千早茜さんには脱帽です。本当に素晴らしい作家さんだ!
    幼少時にとあることがきっかけで心に傷を負い、閉じたままの纏子。
    そして、彼女が心に傷を負った事件に関与していたけれどもそれを知らず纏子と知り合う芳。
    二人の関係性と、纏子が少しずつ開いていく様子の描写、そしてアンティークな服の補修士としての仕事振りが見事に関連し合います。

    新品のように直すわけではない。
    服にはその人が記録されている。
    その服が今、ベストであるように、どこにも無理がないように直せるところにだけ手を入れて行く…最新の注意を払いながら。

    人の心の修復もそれでいい。
    無理にポジティブに、とか、乗り越え

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    2025年12月18日
  • 女ともだち

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    女の嫉妬、依存、束縛、共鳴、味方
    全部つまった1冊だった。

    支配したいほど相手を想うことはもはやもう友情ではなくなってるところが怖いところで。

    怖い部分ももちろんあるけど、やっぱりいつまでも変わらずしょうもないところで笑いあえるのも女友だちのいいところというのも伝わった本だった。

    個人的にはブータンのうたが好きだった。

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    2022年04月17日
  • 女ともだち

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    完全に個人的好みででいうと、前半の千早さんまではおもしろかった。
    (これは個人的趣味。女同士の業の深い話ばっかりが好みだったので、残りのお話は、結構すがすがしい話だったから)

    特にしょっぱなの村山さんの話は叙述トリック!という感じで「ぎゃー!そうだったのそういうことだったの騙された~~~~~!!!!」という、シンプルかつインパクトの強い驚きがあった。あれは絶対見破れない。

    坂井さんはやっぱり好きだ。前回BUTTERを読んだけど、短編の方が好きなのかも、と思った。坂井さんの短編があれば読んでみたい!

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    2022年03月01日
  • からまる

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    ちょっとずつ絡まる人間達の短編物語。
    ビー玉の中をのぞいたような、少しリアリティのない人々の世界だけど、それぞれの物語の中に出てくる虫やいきもの達の描写がリアルでそのギャップがなんだかグロテスク。
    金魚を殺した少年の動機がなんだか切実ですき。

    千早茜さんは「さんかく」が好きだけど、この本が2011年、「さんかく」が2019年。この間にすごく洗練されたんだなあと思った。ふんわりと幻のような世界だけど輪郭が少し尖ってしまってる印象。
    でも「さんかく」と同じようにお料理の描写は秀逸。

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    2022年02月14日
  • 夜に啼く鳥は

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    夜に啼く鳥は

    シラ
    はばたき

    ひとだま
    かみさま
    躑躅
    全六編

    愛しい人を失った不老不死の身体をもつシラは
    死ぬこともできず、生きる意味もわからないまま、
    愛しい人を探し求め時を超えて彷徨い続ける。

    長く長く時は流れ、地図にも載らない秘された里に
    不死の一族はひっそりと社会から隠れて生きていた。

    驚くほど強い力に選ばれた御先(みさき)は、
    一族でもずば抜けた治癒の能力を持っていた。

    愛する人は人間だから先に死んでしまう、
    永遠に一人で生き続ける不老不死の身体をもつ
    美しい化け物の切なくて哀しい物語。


    **
    人間は命に限りがあるから不死を望み願う。
    でも、反対に不老不死の体

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    2022年01月11日
  • 女ともだち

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    女性作家たちが描く、「女ともだち」のアンソロジー。
    やさしかったり、ヒリヒリしたり。離れたりくっついたり。女同士だから分かり合えること、女同士だから叶わないこと。

    どれも絶妙な距離感がたまらない作品ばかりだった。

    初めの2作はゾッとする感じ。

    額賀澪さんと嶋津輝さんは初めましてだったけど好きな感じだった〜‪

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    2021年12月17日
  • からまる

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    人のことはその人にしかわからないし、自分のことも自分にしかわからない。
    だから、みんなそれぞれにストーリーがある。
    短編小説はそれがギュッと詰まっているから読んだときの昂揚感みたいなものがある

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    2021年11月21日
  • からまる

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    私はこういう連作短編集と呼ばれるものが好きみたい。人の人生が絡みあっていく感じ。人生ってやっぱり一方面から見るだけじゃなんもわからない。人には人の事情があって、わかったようなふりしたくないなと思う。

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    2021年09月26日