千早茜のレビュー一覧

  • 眠りの庭

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    連鎖する殺人とか、
    何かを犯さないと何かを清算できないとか、
    塗りつぶすことで見えなくする、みたいな。

    その人の生きてきた何もかもが、
    自らが罪と思っているせいで罪で、

    その人がその罪を負い続けなきゃいけないと考えてとても辛いと思った時には、過去にその罪から逃れようとして自分に課した鎖がまとわりついてきて
    躓かせて、
    自分の罪を再び省みざるおえなくなる状態に振り返って安堵する。
    自分のせいじゃなくて、共犯者、傷の舐め合いをした存在が居るから逃れられない。私だけのせいじゃないと思い続ける。

    小波は逃げたいけど逃げられない自分に酔っているし、そうならざるを得なくなった自分の状況を自分で哀れん

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    2016年09月24日
  • 本をめぐる物語 小説よ、永遠に

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    今回は私好みのSFっぽい話が多くて面白かった!(^^)でも読み終えてみたら、青春甘酸っぱ系だった千早茜さんの「あかがね色」が一番好き(*^^*)

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    2016年08月09日
  • 眠りの庭

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    千早茜の書くものにどうしようもなく惹かれる。
    連作二編を収録。「アカイツタ」が静、「イヌガン」が動、という印象。庭に眠っていたのは小波の自意識か。

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    2016年07月02日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    7人の作家が、「こんぺいとう商店街」を舞台に、主人公を変えながら送るリレー式の短編集。じつは、もっとファンタジー色の強いものかと思っていたのだけれど、まったくそんなことはなく。まるで同じ人が書いたかのように、すんなり読めました。

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    2016年03月25日
  • 森の家

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    血は繋がらないが同居する三人。自由だけを求める美里、他人に興味がないまりも、自分勝手な観念を持つ聡平。崩壊寸前の疑似家族の行き先を描く新家族小説。
    千早茜さん初読み。静かな海のような文体ながら、その底は暗くて深い。家族とは何かを問う物語だが、登場する三人各々の考えていることは、私たちの心の奥底に隠している感情に近いものがある。それを剥き出しの刃にせず、羽毛のような感触で痛いところを突いてくる巧さ。これからも追っかけていきたい作家さんです。

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    2016年03月14日
  • 本をめぐる物語 小説よ、永遠に

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    8人の作家による「小説」をテーマにしたアンソロジー。色んな切り口で切り刻まれた「小説」や「物語」を小説で読むことで、物語の深みに勝手に囚われたり、メタ的なゾワゾワ感に包まれたりする。小説って面白い、と実感。

    秀作が揃っているが、ワシは、物語の禁じられた世界で物語を知覚し出会う男女を描く「赤と青の物語」(加藤千恵、著)と、物語を創り出すAIの成長とブレイクスルー後の世界を描いたSF要素もある「ワールドエンド×ブックエンド」(海老沢めろん、著)が、特にお気に入り。

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    2015年12月24日
  • 森の家

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    不健康ないびつな物語だけど、千早さんの文章が綺麗なせいかどこか現実味がなく、幻のような感覚で読める。
    近くに見えるのに遠いみたいな。

    いびつな形で暮らしてきた家族の再生物語と言えば軽いけど、それぞれの抱えてる物は重く暗く、冷静に考えると結構なものだ。
    だけど、各々が自分と向き合い相手を見て求め気持ちにケリをつけていく様はどこかカッコいい。

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    2015年12月20日
  • 本をめぐる物語 小説よ、永遠に

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    作家陣も表紙も、10代向け直球。中堅作家が並んで、平均点以上は約束されている。知らない作家を発見する喜びはなかったけれど、どの作品もお話を読む楽しさを提示してくれ、安定感があった。

    奇しくも「いじめ」がからんでくるものが8本中3〜4本あり、いじめにあってる子が本を読んで本の世界に救いを見いだすという図式が、かなり一般的なようである(本といじめって親和性高いんだなあ…)。

    神永学で軽やかに入り、一番よかったのが千早茜、そして藤谷治の問題提起で終わる。小ぶりながらよくまとまったアンソロジーだった。

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    2015年12月14日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    千早茜さんのチンドン屋が一番好きでした。下町のベランメイ調は素敵と思いながら、現実に聞いたことはありません。(聞いたら、なんと返したらよいかわからなくてモジモジしそう…。)

    偏屈で頑固者だけど、情にあつい親方の独り語りのテンポの良さや相手の若くて真面目な泥棒さん?もじんわり心あたためてくれました。

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    2015年06月06日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    ネタバレ

    2015/3/23
    猫弁の大山淳子さんの話が入ってたので。
    でも時々こういうアンソロジー読むのは知らない作家を知れてよい。
    全体的にあたたかくて好み。ちょっと泣いた。
    全員の読んでみようかな。
    でもほっこりの縛りがなかったらどうだろう。
    とりあえず最初の大島真寿美さんはメモ。
    あと金平糖を買って本当に角が24個か数えなきゃ。

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    2015年03月23日
  • あやかし草子

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     人と妖の、不気味ながらも切ない交流を描く短編六作。言葉が平易なので読みやすく、さらさらと入りこんで堪能出来る一冊です。作品それぞれ、人も妖もきちんと個性が描き分けられているのが良いですね。個人的には「ムジナ和尚」と「天つ姫」がお気に入り。後者はイケメンならぬイケ天狗が男前で素敵でした(笑)

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    2015年03月03日
  • 桜の首飾り

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    この物語の流れる時間はとてもゆっくり.急いではいけない,そう語りかけてくる.そして丁寧に読み進める行為はとても心地いい.いつまでも読んでいたい.日常のふとした出会い,幻想的であり現実的,そして希望であったり哀愁であったり,いろんな色を醸し出す作品でした.
    以下あらすじ(巻末より)
    烈しくも切ない、桜と人生をめぐる7つの物語
    あたたかい桜、冷たく微笑む桜、烈しく乱れ散る桜……
    桜の季節に、人と人の心が繋がる一瞬を鮮やかに切り取った、感動の短編集。ステージママを嫌う子役の女の子(「初花」)、謎多き愛人をめぐる二人の男(「花荒れ」)、 見知らぬ女性から「青い桜の刺青の標本を探して」と頼まれる大学資料

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    2015年02月04日
  • あやかし草子

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    妖しい世界を堪能できた。派手さはないが、それゆえに現実離れした世界が身近に感じられた気がする。文章もまさに妖艶。

    あやかしの舞台で人を描き、人と人がよく描かれていた。
    個人的にはむじな和尚が好き。

    たまにはこういう本もいいな。

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    2015年01月23日
  • あやかし草子

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    切なくも美しい短編集。題材は古典から取っているものの、心理描写が瑞々しく、秀逸。特に前半の3話が気に入った。

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    2015年01月09日
  • おとぎのかけら 新釈西洋童話集

    購入済み

    童話の良さ

    童話を見事に現代のお話にアレンジされてました。童話をもう一度読みたくなりました

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    2014年07月23日
  • さんかく

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    大人の女性と年下の男の子が共同生活を通して、次のステップに進んでいく物語
    食べ物の描写を読むたびに、私も食べたいなぁと思う場面が幾つもあります
    登場人物の職業に、こんなことしてるんだ!という発見もあり楽しめました
    少しハラハラしながらそれぞれを見守りながら読み終えました

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    2026年03月23日
  • 透明な夜の香り

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    ネタバレ

    忘れたい見たくない記憶に蓋をしても香りが思い出させる。
    一香の兄と朔はきっと似たもの同士。でも誰に出会うかで全く違う人生を歩んでいる。
    一香にとっても兄の香りは悲しいものだけど、朔の香りは自分を大切にさせてくれる。

    この本を読んでいても不思議と香りを感じた。金木犀、レモングラス、煙草、、、
    なかなかない設定だけど、とてもまとまりのある綺麗な話だった。

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    2026年03月22日
  • 雷と走る

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    気がつけば、読み進めてしまっていた。
    少女と犬「虎」との出会い、生き物の命を預かることの責任について考えさせられた。
    博人の静かで歩み寄る感じに惚れたのと、まどかの博人に対する思いが間接的に表現されていて2人とも素敵だと思った。

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    2026年03月22日
  • マリエ

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    初めて読む作者さんでしたが文章がスラスラ入ってきて読みやすかったです

    私と色々似ているところがあるなと感じつつ、主人公の芯の強さが読んでいて辛いというか疲れてしまう所もありました
    それだけ、リアルで想像しやすい文章という意味です

    料理とお酒の描写も多くて好きなのですが、マリエさんとは、ちょっと仲良くなれないかもと感じており、この本を再読するのではなく千早さんの他の作品を読んでみたいと思います

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    2026年03月21日
  • マリエ

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    恋愛をしたい。その理由で離婚した夫婦。

    夫婦になったら恋愛はできないものなのか。それとも、時が経つからこそできなくなるものなのか。
    結婚経験のない私にはピンとこない問いだったが、周囲を見ていると、結婚後も恋人のような関係を保つ夫婦と、長年共に支え合ってきたからこその熟年感がでている夫婦と、様々な夫婦像がある。

    小説の中で、この問いに対する明確な答えはでていなかった。また、ラストも読者に委ねる形で終わっていたので、賛否両論別れるかなと感じた。
    個人的には、千早さんなりの答えがあったらそれを知りたいと思う。

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    2026年03月18日