千早茜のレビュー一覧
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ネタバレ「正しさ」をモチーフに
センシティブな女達の悩みを素直に描いた短編集
桐野 夏生さんの解説までも面白い
女の子たちの願望やコンプレックスを描き、
主人公は自分を正当化させ、見たくないもの・信じたくないことには蓋をし、自分の言動が正しいと言い聞かせる「温室の友情」
解説で考察されていた内容にドキッとした「海辺の先生」
正しいセックスとは何なのか。
人間の繁栄の根本であるセックスについて思想を持っている隣人の女に興味をそそられるセックスレス夫婦の夫。
いけない道だと、頭では理解しているものの、男性の脳が、本能が、身体が、嫌という程制御が効かず、動いてしまう。ラストは身体の制御が効かず、本能 -
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ネタバレまるで読む美術館。洋服を通して、その時代と、生きた人々の価値観を知るのが面白い。好きな服を着ればいい、と言っても服と他人の視線は切り離せないものだと思う。
「気に入った服を長く着続けたかったらどうする?人との関係だって同じさ」印象的な言葉だった。
ガラスの靴は物理的に不可能だという話が興味深かったけれど、冒頭に戻ってみれば「クローゼットから一歩でると、現実の自分がいて、ガラスの靴は粉々になった」とあって、繋がりに気付いた。童話のなかのお姫様に憧れても、理想と現実は違う。けれど、理想に近付くために人は努力する。綺麗なドレスを着るために、身体の形を変える。そうやってお洒落をする人は、童話のなか -
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ネタバレ二話、四話目が連作とは桐野さんの解説を読むまで気づけなかった。最後の話が一番展開がありふれていなくて面白い。後離婚相手との温かい関係も◎
◯温室の友情
不倫する親友の為代わりに相手の妻に告げ口。私の顔は私を自分のものにしようとする母に似ていた。
↑文章が箇条書きを繋げたみたいなのに語り過ぎてる。不倫先の家に行く描写は事前には要らない。
私が書いて引っかかる文章に似ている。
◯海辺の先生
田舎のスナックの娘。客の「先生」に勉強を教えてもらい、東京の大学へ行くことを自ら選択。
↑三話目の男の昔の彼女?(行為中「先生」と呼ぶ)
◯偽物のセックス
同じマンションの女に欲情する男。「正しいセックスしか -
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主人公の幼少期での異国での犬との日々が
ノスタルジックにそして、切なさも感じる
文体で綴られていました。
千早茜さん自身がアフリカで幼少期
過ごされていたということで、
主人公の異国での生活の描写が生々しく
伝わってきました。
私たちの国での犬との関係性は友人や家族のような
存在ですが、国や場所が変われば、番犬としての
機能を求められている犬たちもいるんだなと知ることができました。
本の中で出てくる「虎」は番犬として求められていますが、犬としての本能が剥き出しになるシーンを見ると犬と人間との関係性って何なのだろうかと改めて考えてしまいました。
本の中で
「犬は人の求めに応じて変わってい