【感想・ネタバレ】胃が合うふたり(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

好きに食べて、好きに生きる――。茶をこよなく愛する記録魔の作家千早茜。季節を問わずかき氷を食べまくるストリッパーの元書店員新井見枝香。気が合う以上に「胃が合う」ふたりが集えば、とびきりの美味追求がはじまる。銀座のパフェ、芦原温泉のにごり酒、京都の生湯葉かけご飯、神保町の上海蟹。果てなきおいしさと人生の岐路を描く往復エッセイ。文庫版で番外編50ページ分を新たに収録。(鼎談・トミヤマユキコ)

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

おいしいものやお店を紹介しあう食エッセイかと思いきや、いい意味で裏切られた! これは「食」という窓を通じて、新井三枝香・千早茜というふたりの人間に向き合うという、ずっと胆力のいる作業だった。読むことを通して、食や生に対する自分自身の向き合い方をも問われることになる。ドキッとしつつも、ユーモアあふれる唯一無二のふたりの関係性や、それぞれのかっこいい生き方に憧れて、自分の背筋も伸びるような読書体験になった。

0
2026年03月30日

Posted by ブクログ

2人で過ごした同じ時間を、2人の視点で書いてあって、視点や考え方の違い、お互いに対する想いが素敵で一気読みした。
また読み返したい。

0
2025年12月21日

Posted by ブクログ

良いところだけ、弱みだけ、を見せ合うのではなく友情にできるだけエンターテイメント性を求める2人の関係が素敵。
同じ物事について書いてあるけど文体も視点も違う。その中でも胃はとんでもなく合うお2人。
するする読めるのに読み終わってしまうのが勿体無くて毎日ちょっとずつ読んだ。しばらく経ってからまた読み返しても、日常を少し楽しんでみようと思えるような気がする、そんな本でした。

0
2025年09月23日

Posted by ブクログ

食べることが好きな2人のエッセイ。かと思いきや後半は徐々にお互いの人生が進んでいく。食も合わなくなっていき、不穏さが見える。胃が繋がっている、と千早さんは言う。ふたりの文体も違うし、読んでいて楽しい。

0
2025年07月07日

Posted by ブクログ

言葉を紡ぐ人とそれを売る人の食べ物を通した交流がこんなにも心に響くなんて。読んでいると憧れと羨ましさがないまぜになった気持ちが湧き上がる。そう思っていたから単行本を買っていたのに積読していたんだなぁと思い出した。2人のようにはなれないけれど、食いしん坊な面がある私も食べ物への向きが同じタイプの人が周りにいたら良いなぁと思った。
言葉の使い方や文章の描かれかたが好みすぎて。

0
2025年05月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2025/4/11- とても疲れていた出張帰りに書店で手に取った。筆者2人が同じ食体験をそれぞれの視点から書く。描写される食べ物は本当に美味しそうで、口がその気分になってくる。ただ、お気楽エッセイではない。読んでいると、コロナ禍、新井さん、千早さんそれぞれの人生の変化が感じられる。食べるということは結構その人の本質を突いている行為かもしれないと思った。個人的にはたまたま知っている場所が何ヵ所かあったので、今度行く機会があろうものなら、この本のような楽しみ方をしたい。

0
2025年04月26日

Posted by ブクログ

出てくる食べ物がどれもこれも美味しそうでお腹が空いたし、食事にもっと集中して食を大切にしようと思った。

私は好きな作家のひとりに千早茜を挙げるが、好きな所のひとつに「食べ物の描写が異様に上手い」というのがある。どの作品でも読むとお腹が空いたり、作中に出てきたものを自分も食べたくなる。きっと美味しいものをたくさんご存知なのだろうと思っていたが、食に対する意識が私と全然違った。目の前にあるものを五感でまるっと体験し、それらをメモすることで経験値として蓄積している。彼女の文章には普段の積み重ねが遺憾無く発揮されているのだろう。

そんな『ちはやん』の胃の合う相棒『新井どん』こと新井見枝香という人のことを私はこの本で初めて知ったのだが、なかなかその辺にはいないユニークな方だと思う。文章も結構アクロバティックというか、「見事な着地」と思わず拍手したくなるような意外な発想は面白くて思わず笑ってしまう所が多々あった。

食に対して似た意識を持つ二人が一緒に食べながら全然違うことを考えているのが判明したり、二人の関係性が楽しい。こんな関係性の友人が私もほしいと少し羨ましくもある。挿絵はおふたりそれぞれのハイライト部分を一つの絵にうまく落とし込んでいてまた笑ってしまう。

これを読んでどうしても気になって初めて湯圓を食べたのは良い思い出。次は家で中国茶を楽しもうと思っている。

0
2025年04月07日

Posted by ブクログ

ものすごく良かった!!!食べものにまつわるエッセイを、また読み返すだろうなって思えたのは初めてかもしれない。美味しいものを美味しいねって言い合える人に贈りたくなる本。

0
2025年03月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

うまーーーーいし、こんな感じでご飯食べられる相手がいるってめっちゃいいな!!
うまい、うまいって言葉だけ交わしてご飯食べられる環境、めっちゃいい!

0
2025年03月20日

Posted by ブクログ

同じ出来事や食べたものを、2人の視点から描いた往復エッセイ。

思った以上に深く濃い内容のエッセイで、とても読み応えがあった。
出てくる食べ物が美味しそうなのは言わずもがな、それを味わうというか、もはや食らうかのような2人の描写が野生的で本能的で、気持ちいいくらいだった。
食にここまで真摯に向き合う姿勢にも感服。

また、食べものの話だけでない、2人の人との付き合い方や人生観みたいなものもたくさん書かれていて、とてもおもしろかった。
唯一無二の2人の関係がカッコイイ!

0
2025年03月14日

Posted by ブクログ

 新井見枝香さんがかつて三省堂書店のカリスマ書店員時代、個人文学賞の先駆け的な「新井賞」を主催し、第1回受賞作(2014)が千早茜さんの『男ともだち』でした。当時三省堂書店で平積みされ、思わず購入したのが私の千早さんと新井さんとの出会いでした。

 新井見枝香とは何者?と『本屋の新井』を読み、「新井賞」を追いかけてたら、え?ストリップ劇場の踊り子としてデビュー! 千早さんが直木賞を受賞した2023年に「新井賞」終了発表…。そんなこんなで、本書はずっと気になっていました。

 はは〜ん、なるほど「胃が合う」とはそういうことでしたか。美味いものを食べるのを邪魔されたくないのは井之頭五郎、胃袋のキャパはギャル曽根に合い通じるかな? でも五郎さんはパフェのハシゴはしないよなぁ…。

 胃が合うのに2人の個性は対照的です。セオリーなしで自由奔放な新井さん、緻密で記録魔の千早さん。Wエッセイ集の通り、対談形式ではなく、全編同じ食体験から新井さん・千早さんの順に書かれ、視点や表現の違いが興味深いです。

 性格と行動のギャップあれど、胃の相性がいい…ここが本書の一番の魅力でしょう。食への執着や追求だけでなく、仕事や生き方への姿勢の真摯さも表れていて、楽しく読めました。新井どん&ちはやんは最強コンビ! ごちそうさまでした、満腹です。

0
2026年05月06日

Posted by ブクログ

食べ物エッセイかと思いきや
食を通して人との繋がりを感じる1冊。

徐々にお互いを理解していくのが面白くてあっという間に読み終えちゃった。
素敵な関係…!

0
2026年04月30日

Posted by ブクログ

同じ場面についてそれぞれの視点から書いていて面白い。2人の友情がうらやましい。私のことをここまで理解してくれている友達はいるだろうか,,なんて思っちゃったり。
新井さんのを読んで千早さんのを読んだあともう一度新井さんのを読みたくなる,そんな面白さがある。

0
2026年02月04日

Posted by ブクログ

タイトルに惹かれて手に取って気づいたら買ってたけど、大人になるにつれ食を美味しいねって無言で食べられる相手って貴重なのかもしれないって改めて気づいた。明日は何食べようかな

0
2025年11月12日

Posted by ブクログ

新井さんも千早さんも知ってるけど、こんな文章を書くお二人なんだなーと、知って新鮮。
千早さんのエッセイも読んだことあるけど、それとはまた違った文章に感じて、面白かった。
こんなにたくさん食べれるなんて、なんで羨ましい。金銭的にもそーだけど、そもそもここまで胃に容量がない笑
羨ましすぎる。そして太らないだなんて!
単なる食についてのエッセイだけじゃなくて、人生の話にもなっており、そこもまた良かった。
すこーしずつ関係性が、変化しているのになぜかとても良い温度でまた読みたいと思った。

0
2025年08月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

正反対の性格のふたりが健やかなときもそうではないときも、食べて飲んで旅をしてお湯に浸かって過ごした記憶を互いに綴ったエッセイ。一緒にいれば無二の相棒のようなのにさらりとした手触りの関係は、なるほど「磯野と中島」がしっくりくる。胃が合わなくなったとしても意が合う関係であり続けるおふたりをもっと見ていたい。

0
2025年06月29日

Posted by ブクログ

どんな美味しそうなものに出会えるのだろうと思って手に取った一冊。でもそこに書かれていたのは美味しそうな食べ物についてよりも、「ちはやん」と「新井どん」について。"い"が合うところも、そうではないところも。ふたりの交換エッセイから、お互いの、そして食べ物へのリスペクトが伝わってくる一冊。

0
2025年05月05日

Posted by ブクログ

食レポ系のエッセイかな、と思った。
千早茜、新井美枝香、2人の往復エッセイ。

ふたりとも、美味しいものには目がなくて、
食への姿勢が合うらしい。
ただ何でもいっぱいと言うのではなく、好みに合致したものをかなりたっぷりと!

新井どん(文中千早さんがそう呼ぶ)は好みの物や事に正直で、思い切りよく、ひと目を気にせず豪胆!
しかし、繊細であり、配慮も出来て、気を許している人への可愛らしさが、いい味出している。

ちはやん(文中新井さんがそう呼ぶ)は、自分の事を記録魔と云う。
人の記録にはルールがある。
まず決して暴いてはいけない。
その人が見せてくれる顔、言動を文字にするだけ。
こういう人だろう予測を立てる事も、話してくれない事を探ることもしてはいけない。
自分の意図が絡むとそれは、もう記録ではないから。
そばにいることを許されているのだと忘れないようにする。

ちはやんの母は国語教師だった。
その母に毎日、日記を提出する日課があった。
赤ペンで真っ赤に染まった日記が返ってくる。
5歳頃からの積み重ねが今の素晴らしい文章表現に繋がっているのだろうか。

結局、この本は単なる食レポではなかった。
(美味しそうな店はいっぱい出てきたけれど!)
2人、それぞれの生き方、人との関わり方、大切にしていることが書いてあった。

0
2025年05月04日

Posted by ブクログ

カリスマ書店員の新井氏と千早茜氏の食に纏わる往復エッセイ集。この本が面白いのは単にグルメ紹介本でなく、むしろ、同好の士が四つに組んで食べ物に挑む気迫がそこかしこに表れているからと思う。境遇も生活も異なる2人の互いを思いやる気持ちや、それでも「胃」が引き寄せられる関係性がとても気持ち良くて堪能した。餌場が同じ野良猫とは言い得て妙だった。

0
2025年05月04日

Posted by ブクログ

食に対して真剣に向き合う二人がただ美味しいものを食べているだけではなく、日常のなかの生活の変化、友達に対する思い等も書かれています。自分はおそらく一般的な会社員なので、普段知ることができない職業の方々の暮らしぶりも垣間見えて、楽しかったです。
食べ物もとても美味しそうで、絶対に食べに行こうと決めたものがいくつかありましたが、すでにお店がなくなってしまっているところもありました。無念。
お二人の仲の良さ、お互いを大切に思っているのが伝わってくる一冊でした。

0
2025年04月11日

Posted by ブクログ

単純に仲の良い二人が美味しいものを食べたことを書いたエッセイかと思っていたら、それだけではありませんでした。
性格、価値観は全く違うけど、同じものを食べたり、一緒に出かけたりしながら、新井さんが先に書いたエッセイを読んで、千早さんも書くスタイルなので、お互いちょっとずつ思ってることが違ってたりして、その違いも面白かったし、やっぱり出てくる食べ物も美味しそうでした。
やっぱり胃が合うことってすごく大事だなと思います。

0
2025年04月06日

Posted by ブクログ

すごい素敵なエッセイだと思った。
食べることが好きな2人だけど全然違うようで、お互いにリスペクトを持ち続けているから似てるように感じる。
人生観の深掘りもよかった。
これを読んでたら周りの人って自分より自分のことよく見えてるよなって思う。

0
2025年03月26日

Posted by ブクログ

おそらくお二人は、食を通して「ひとつ」になっていくのが嫌なんだろうな、と。
それぞれ独立した食材が、口の中で咀嚼されて、ぐずぐずの「ひとつ」になってしまう感じ。だけどお二人は、一緒に食事しても独立した「ひとりとひとり」でいられるから、それが心地良いのだろうな、などと考えてしまった(赤の他人がそのように分析し決めつけるのは、ひどく失礼だし無粋だとは思うが)。

食に対する妥協のないスタンスが、もはや運命的と言えるほど合っているのだろうな。
食に対するスタンスってもしかしたら一番重要で、そこが合わないと他の性格や価値観的なアレコレも合わないだろうし、だからお二人がとても羨ましく思えた。



自分ももっとパフェと真剣に向き合っていきたいと思った。

0
2025年02月28日

Posted by ブクログ

表紙のイラストで、ほんわかしたエッセイを想像していたが、ハードな文章だった。
他の著書も読んだ上で、もう一度読みたい。

0
2025年02月24日

Posted by ブクログ

書き方の形式も、お互いの掛け合いも面白くてところどころふふふって笑みが溢れてしまうエッセイ。食べ物の描写が素敵でそのお店に行ってみたくなる気持ちもももちろん湧くけど、こんな関係性の友人が欲しいな、と羨ましく思う感想が勝つ。

共通の趣味やすきなことが合う友人はもちろんいるけど、ここまで露骨に自分の感情の機微にも素直でいられる関係って本当に貴重!

0
2026年03月13日

Posted by ブクログ

1人で食事するのは寂しいし、誰かと食事すると会話に気を遣って味わえないし、と思っていたけど、「自分と同じくらい食事に集中できる人」と食事することがベストなのでは!と、この本を読んで感じた。

「人は変化していく。友情だって、愛情だって変わるし、相手の気持ちはわからない。人は誰もが自分以外のリアルを知らないのだ。けれど、同じものを食べて、美味しいと言い合うその瞬間だけは信じられる気がする。」

0
2025年11月08日

Posted by ブクログ

笑って読んでいたはずなのに、時折、するどい言葉にハッとさせられました。それも、2人それぞれに。
大人になっても、いや、大人になったからこそできる友達づきあいがあるのよね。あと、無性に何か食べたくなるなあ。

直木賞受賞に「おめでとう」とひっきりなしに祝われて「ありがとうございます」と打ち込み続けるうちに、ありがとうのゲシュタルト崩壊を起こしかけていた千早さんの元に、新井さんが「乾杯!」とスタンプを一つだけ送ってくれて反射的に「おうよ!」と返して調子を立て直すエピソードが好き。

0
2025年10月03日

Posted by ブクログ

直木賞作家となった千早茜と書店員から踊り子となった新井見枝香の食べもの話。単行本で読んだけど、増補版ということで、文庫でも。

0
2025年04月29日

Posted by ブクログ

胃が合う2人でも、食を通した同じ出来事を交互に違った視点や考え方で表現している点が読んでいて面白かったし、人生観もうかがえた。

0
2025年03月02日

Posted by ブクログ

ただのグルメの紹介の本ではない、新井見枝香氏は、本屋の新井さんで書店に勤めていながら、突然踊り子ストリップになった方、千早茜氏は、作家である。食べることが好きな2人の往復書簡で食べることに気が合う2人のエピソードが載っていて、2人の状況が載っていて、時たま、クスッと笑えるエピソードがあります。今の世の中時間が経つのが早いので時間が取れた時に読みたい本です。

0
2025年03月02日

「暮らし・健康・美容」ランキング