千早茜のレビュー一覧

  • しつこく わるい食べもの

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    何食べならぬわる食べ。文庫化お待ち申しておりました。WEB連載がコロナ禍真っ只中。千早茜さんにどっぷりはまったのもコロナ禍真っ只中だったな。小説はこだわりの強さとただでは転びっぱなしにならない意思の強さめいたものを感じていて、前作のわる食べではこだわりの強さにプラス偏屈さを感じて、でも、ギリギリのユーモアというかディスりすぎない匙加減はプロを感じた。今回は神経質な一面が全面的に出ているが、それもまた彼女らしいのかもしれないし、不本意なのかもしれない。記録。としての読み物としてはありだ。

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    2024年07月30日
  • おとぎのかけら 新釈西洋童話集

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    千早さんの西洋童話の現代的な新解釈により、童話の内容を身近な出来事として自身の想像の範疇に置き換えることができ、童話の「裏の意味」を考えさせられた。あとがきで、千早さんは「西洋童話にはうまく馴染めなかった」と記されているが、私も小さい頃、童話の世界観に対して心躍らせられながらも若干の恐ろしさを感じていたような記憶があり、なんとなく共感できる部分があった。今振り返ってみると、それは、キラキラしたベールを纏う「教訓性」や「勧善懲悪」への気づきや違和感のような感情だったのかもしれないと思った。本作は、その辺りをうまく掬い取っており、人間のドロドロとした恐ろしさ、醜さ、それらの背景となる社会問題がより

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    2024年07月26日
  • 夜に啼く鳥は

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    不老不死の一族の中で大きな力を受け継いだ御先と周囲の人たちの連作短編集。治癒能力を持つ光る蟲たちの情景がきれいだった。
    「かみさま」がいちばん好き。

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    2024年07月17日
  • あとかた

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    ひりひりとした6つの短編連作集。誰もが傷を負い、その痕跡が誰かを通して浮き立ってくる感じ。『さんかく』でも思ったけど、千早茜さんは語り手の転換がお上手だと思う。

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    2024年07月06日
  • からまる

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    ネタバレ

    まいまい
    野良猫みたいな女
    葛月。暗闇で光る蝸牛を飼っている。女医。

    筒井武生
    役所勤めの地方公務員。介護保険料の収納、還付係に配属。

    田村
    二十代前半。

    武生の姉
    短大の時に妊娠して学生結婚をした。親と同居して赤ん坊を母親に預けて、産んですぐにばりばり働き出した。

    蒼馬
    武生の姉の息子。小学五年生。


    ゆらゆらと
    田村
    自分の部屋が嫌い。是が非でもあとしたい男と会う前、華奈子を思い出す。フリーター。

    華奈子
    芸能人のようなものすごい美人というわけじゃないけど、周りに漂う甘い空気は完璧。


    からまる

    地方公務員。福祉介護課。係長。筒井の上司。


    同じ会社の違う部署の人と浮気

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    2024年06月26日
  • しつこく わるい食べもの

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    人が何を食べているか知るのが好きだ。とても個人的な事をこっそり覗いてる気がするエッセイ。
    著者は食べものに並々ならぬこだわりがあり、その一つ一つを知るのも楽しい。

    ただいま食事中、というエッセイで同じ人がいたとは!と感激した。リニューアル前のクウネルという雑誌で私が一番好きだったのがただいま食事中というコーナー。いろんな人の1ヶ月の食事が写真付きで簡単な日記風に載っている。この雑誌が大好きで、バックナンバーは全巻揃えているのも一緒だし、このコーナーは何度も読み返しているのも一緒。雑誌に載るからと飾っているわけでもなく、たんたんと日々の食事が掲載されていて、素敵な生活を送っていそうな人でも忙し

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    2024年06月16日
  • しつこく わるい食べもの

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    千早さんの食べ物へのこだわりが独自すぎて、でも毎日目玉焼きごはん食べないといられない私も共感するところはありつつ、後半はコロナ自粛期間の記録にて、外食・外食禁止の頃の生きづらさを思い出す。好物を好きな人と食べられる自由の貴重さよ。

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    2024年06月16日
  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。

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    これは、3つ目だっけ?かが、好きだった気がした、、、?後期試験の帰りに大宮駅で買ったんだっけ?多分?で、帰りで読んだ?3ヶ月前だから忘れちゃったᐪᐤᐪ

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    2024年06月11日
  • 夜に啼く鳥は

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    不老不死の力をもった一族の物語。不老不死とはいかずとも、世界のどこかでは自分の知らないことが起こり続けていると思うと、すべての出逢いにご縁を感じざるを得ない。加えて、家族や周りとの関係が歪んでいる登場人物たちを見て、安心できる場所があることの奇跡を忘れたくないなあと思った。

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    2024年05月30日
  • わるい食べもの

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    食についてのエッセイ
    美味しそうなものがいっぱい出てくる
    今は健康や美容への意識が高い人が多くなり、それなりのいい食べ物がもてはやされている
    私も健康は気になるので、多少は気をつける
    そんな中、食べたいものを食べたいだけ食べることってすごいことだ
    シンプルに食べる楽しみって大事

    そしてたまにやってくる暴食
    ストレスが溜まるとたいていジャンクフードが食べたくなる
    スナック菓子を食べすぎると舌が切れるという

    健康のことは、不健康になってから考えよう
    これには潔さを感じる

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    2024年05月17日
  • わるい食べもの

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    「さんかく」を読んだ後に手に取った本。「さんかく」において、京都と料理への愛着わ感じた理由が見えた気がする

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    2024年05月11日
  • 桜の首飾り

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    桜と人生をめぐる短編集。
    春にぴったりな作品だと思い手に取りました。桜がモチーフとなり、千早さんならではの幻想的な描写が楽しめました。
    それぞれ変わった人たちが登場し、その人と関わり心が繋がる瞬間に、なにか救われたような気持ちになる作品でした。

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    2024年05月02日
  • 人形たちの白昼夢

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    【2024年92冊目】
    嘘のつけない腹話術師、赤を纏った最下層の気高き女、記憶を食べる私、理の中で生きる少女、破滅を愛する男の子など、ここではないどこかを描いた12の物語。そっと寄り添うような青いリボンが宝石のような世界にあなたを導くことでしょう。

    千早茜さんが紡ぐ美しい物語と言葉の数々を余すことなく味わいたいならこの本では、と思うほどの満足度でした。異なる世界で描かれる12の物語は、ページをめくる度にため息の出るような美しさや儚さをもたらしてくれました。

    大好きな作家さんなので贔屓めで見てしまうところはあると思うのですが、やはり一文一文が本当に煌めいていて、これぞ千早茜ワールドと唸りまし

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    2024年04月20日
  • わるい食べもの

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    クネドリーキなる料理を食べてみたいと思ったが、家には強力粉がない。このためだけに買ってもそのあと持て余すに決まっている。どうしたものか。でももちもち気になる。
    両手に焼き鳥を持って食べながら歩く女子中学生を想像したらウケる。

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    2024年03月17日
  • 魚神

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    閉塞感と名付けるにはあまりにも残酷なのに、汚さを感じさせず世界が描かれていました。

    「時間や生活、悩み、葛藤、矛盾、一切のものからふっと一瞬離れていける。」
    「どうして私達は試されなければならないのかしらね。」

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    2024年03月10日
  • おとぎのかけら 新釈西洋童話集

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    有名なお伽話を題材にした短編作品。生々しい話が多くて読むのに苦労した。
    この方は本当に繊細な文章を書くなと思った。

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    2024年02月18日
  • 眠りの庭

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    千早さんの作品は、色彩描写、風景描写、感覚描写が丁寧で美しい。
    ファム・ファタールを彷彿とさせる女に魅入られ、絡め取られていく男たち。
    空っぽな女は怖い。

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    2024年02月16日
  • しつこく わるい食べもの

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    ネタバレ

    前作の、わるい食べもの、より作者を身近に感じた。

    お腹を壊すこともあるんだ、とか。

    自分の好きだった雑誌のコーナーを、作者も好きだったらしいとかの共通点も見つかり。

    「生命維持に必要な食料だけでは私の魂は死ぬ。」この文章にしびれた!

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    2024年02月11日
  • わるい食べもの

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    すっぴん茜

    ってな事で、千早茜の『わるい食べもの』

    千早茜さんの食を通してのエッセイと言うより、千早茜の取り扱い説明書的な本じゃね

    より千早さんの事が知れるし、これ読んだ後に千早さんの本読むとまた格別に面白味が増すじゃろなぁ

    千早さんの思考回路好きじゃなぁ
    ちょっと西加奈子さんのエッセイの『まにまに』にも近い感じがあるね

    海原雄山やハンニバル・レクター博士を敬愛してるとか

    あと、赤坂憲雄さんの『性食考』を読まなくてはと思うね

    わしの『わるい食べもの』の定義はしょうも無い、下らん人と食べる事じゃね。
    美味しい料理も、美味しい日本酒も不味くなって仕方が無い

    2021年44冊目

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    2024年02月04日
  • 犬も食わない(新潮文庫)

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    尾崎世界観さんが書く「ダメな男」大輔と
    千早茜さんが書く「めんどくさい女」福の恋愛の話。
    久しぶりの恋愛小説。共作だけど同じ作者が書いたように違和感なく読めた。
    私にも福みたいなところがあるかも…と共感しながら読んだ。
    大輔は福目線で見ると本当にダメ男なんだけど、大輔目線で見るとどこか憎めない。
    言葉で伝えること、会話をすることって大事だなぁと改めて思った。

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    2026年04月25日