千早茜のレビュー一覧

  • 夜に啼く鳥は

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    不老不死の一族の中で大きな力を受け継いだ御先と周囲の人たちの連作短編集。治癒能力を持つ光る蟲たちの情景がきれいだった。
    「かみさま」がいちばん好き。

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    2024年07月17日
  • さんかく

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    世の中には説明が難しい、割り切れない関係性もあるだなと思いました。
    物語に出てくる料理がどれも美味しそうで、自分自身が料理好きだったらよかったなと思いました。

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    2024年07月15日
  • あとかた

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    ひりひりとした6つの短編連作集。誰もが傷を負い、その痕跡が誰かを通して浮き立ってくる感じ。『さんかく』でも思ったけど、千早茜さんは語り手の転換がお上手だと思う。

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    2024年07月06日
  • さんかく

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    ご飯が美味しそう。私も大切に美味しいご飯を食べたい。
    1日2食しか食べない主人公は食事をとても大切にする。そのシーンはかなり印象的だ。

    大人なのに、大人だからこそ、上手に出来ない。仕事や恋愛、暮らし。不器用で少しずるい、そんな大人たちの物語。

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    2024年07月05日
  • さんかく

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    食べ物の描写が丁寧な本。恋人ではない同士で一緒に暮らす男女。100年後も読み継がれる普遍性ではないかもしれないとは思うが、現代の隙間に懸命に生きようとする人の感覚には合う。

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    2024年07月03日
  • ガーデン

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    発展途上国で過ごした少年時代から植物を偏愛し、他人と深く関わらない編集者の羽野、ある日知り合った理沙子に帰国子女であることを隠す理由を問われたことから関わりを持つようになる。彼女と出会い様々な人の変化を知り羽野の人生観がゆらぎはじめる

    小説は植物の描写とともに描かれた様々な登場人物たちも魅力的、羽野のまわりには羽野を好いているのではと思われる女性が何人か登場し、最初と最後で印象が大きく変わる人が多くてとても強く惹かれました

    とくに印象的なのはバイトのミカミさん、マスコットみたいなキャラという印象から登場回数を重ねて行くごとに抜け目のないしっかり者であることがわかる。ミカミさんの好きなものに

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    2024年07月02日
  • からまる

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    ネタバレ

    まいまい
    野良猫みたいな女
    葛月。暗闇で光る蝸牛を飼っている。女医。

    筒井武生
    役所勤めの地方公務員。介護保険料の収納、還付係に配属。

    田村
    二十代前半。

    武生の姉
    短大の時に妊娠して学生結婚をした。親と同居して赤ん坊を母親に預けて、産んですぐにばりばり働き出した。

    蒼馬
    武生の姉の息子。小学五年生。


    ゆらゆらと
    田村
    自分の部屋が嫌い。是が非でもあとしたい男と会う前、華奈子を思い出す。フリーター。

    華奈子
    芸能人のようなものすごい美人というわけじゃないけど、周りに漂う甘い空気は完璧。


    からまる

    地方公務員。福祉介護課。係長。筒井の上司。


    同じ会社の違う部署の人と浮気

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    2024年06月26日
  • しつこく わるい食べもの

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    人が何を食べているか知るのが好きだ。とても個人的な事をこっそり覗いてる気がするエッセイ。
    著者は食べものに並々ならぬこだわりがあり、その一つ一つを知るのも楽しい。

    ただいま食事中、というエッセイで同じ人がいたとは!と感激した。リニューアル前のクウネルという雑誌で私が一番好きだったのがただいま食事中というコーナー。いろんな人の1ヶ月の食事が写真付きで簡単な日記風に載っている。この雑誌が大好きで、バックナンバーは全巻揃えているのも一緒だし、このコーナーは何度も読み返しているのも一緒。雑誌に載るからと飾っているわけでもなく、たんたんと日々の食事が掲載されていて、素敵な生活を送っていそうな人でも忙し

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    2024年06月16日
  • しつこく わるい食べもの

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    千早さんの食べ物へのこだわりが独自すぎて、でも毎日目玉焼きごはん食べないといられない私も共感するところはありつつ、後半はコロナ自粛期間の記録にて、外食・外食禁止の頃の生きづらさを思い出す。好物を好きな人と食べられる自由の貴重さよ。

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    2024年06月16日
  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。

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    これは、3つ目だっけ?かが、好きだった気がした、、、?後期試験の帰りに大宮駅で買ったんだっけ?多分?で、帰りで読んだ?3ヶ月前だから忘れちゃったᐪᐤᐪ

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    2024年06月11日
  • 夜に啼く鳥は

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    不老不死の力をもった一族の物語。不老不死とはいかずとも、世界のどこかでは自分の知らないことが起こり続けていると思うと、すべての出逢いにご縁を感じざるを得ない。加えて、家族や周りとの関係が歪んでいる登場人物たちを見て、安心できる場所があることの奇跡を忘れたくないなあと思った。

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    2024年05月30日
  • わるい食べもの

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    食についてのエッセイ
    美味しそうなものがいっぱい出てくる
    今は健康や美容への意識が高い人が多くなり、それなりのいい食べ物がもてはやされている
    私も健康は気になるので、多少は気をつける
    そんな中、食べたいものを食べたいだけ食べることってすごいことだ
    シンプルに食べる楽しみって大事

    そしてたまにやってくる暴食
    ストレスが溜まるとたいていジャンクフードが食べたくなる
    スナック菓子を食べすぎると舌が切れるという

    健康のことは、不健康になってから考えよう
    これには潔さを感じる

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    2024年05月17日
  • わるい食べもの

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    「さんかく」を読んだ後に手に取った本。「さんかく」において、京都と料理への愛着わ感じた理由が見えた気がする

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    2024年05月11日
  • 桜の首飾り

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    桜と人生をめぐる短編集。
    春にぴったりな作品だと思い手に取りました。桜がモチーフとなり、千早さんならではの幻想的な描写が楽しめました。
    それぞれ変わった人たちが登場し、その人と関わり心が繋がる瞬間に、なにか救われたような気持ちになる作品でした。

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    2024年05月02日
  • 人形たちの白昼夢

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    【2024年92冊目】
    嘘のつけない腹話術師、赤を纏った最下層の気高き女、記憶を食べる私、理の中で生きる少女、破滅を愛する男の子など、ここではないどこかを描いた12の物語。そっと寄り添うような青いリボンが宝石のような世界にあなたを導くことでしょう。

    千早茜さんが紡ぐ美しい物語と言葉の数々を余すことなく味わいたいならこの本では、と思うほどの満足度でした。異なる世界で描かれる12の物語は、ページをめくる度にため息の出るような美しさや儚さをもたらしてくれました。

    大好きな作家さんなので贔屓めで見てしまうところはあると思うのですが、やはり一文一文が本当に煌めいていて、これぞ千早茜ワールドと唸りまし

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    2024年04月20日
  • ガーデン

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    相手の気持ちをわかったような気になってる。相手が求めていそうなことを自分の感情とは関係なしに、答える。まるで植物を相手にしているみたいだ。でも、本人がどう感じているか、どう思っているかなんて本人しか分からない。植物だって一緒だ。本当に理解できているかなんて、人間の驕りでしかない。 
     
     主人公は自分だけが被害者のような面をして生きている。相手には透明な膜を張るような、自分だけの庭に逃げ込んだ臆病者だ。相手に与えているようで、自分の殻を破らないだけの安全地帯から一生出てこない。そして、人が離れていく。

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    2024年04月15日
  • ガーデン

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    まさかこんな終わり方をするとは。
    創り上げた幸福が
    不自然なものだったことに気づかされてからの
    崩れ去り方が悲惨だった。
    主人公の潔癖気味な性格が気に入らなかったけど
    なるほどこの性格がこの話を面白くする持ち味だった。

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    2024年04月01日
  • わるい食べもの

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    クネドリーキなる料理を食べてみたいと思ったが、家には強力粉がない。このためだけに買ってもそのあと持て余すに決まっている。どうしたものか。でももちもち気になる。
    両手に焼き鳥を持って食べながら歩く女子中学生を想像したらウケる。

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    2024年03月17日
  • 魚神

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    閉塞感と名付けるにはあまりにも残酷なのに、汚さを感じさせず世界が描かれていました。

    「時間や生活、悩み、葛藤、矛盾、一切のものからふっと一瞬離れていける。」
    「どうして私達は試されなければならないのかしらね。」

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    2024年03月10日
  • おとぎのかけら 新釈西洋童話集

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    有名なお伽話を題材にした短編作品。生々しい話が多くて読むのに苦労した。
    この方は本当に繊細な文章を書くなと思った。

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    2024年02月18日