千早茜のレビュー一覧

  • クローゼット(新潮文庫)

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    学芸員・補修士・服に魅了されているカフェ店員を中心に進む、人の内面に焦点が当たった物語。専門職の目を通じて見つめる服の世界も味わえる。

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    2025年03月04日
  • 胃が合うふたり(新潮文庫)

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    胃が合う2人でも、食を通した同じ出来事を交互に違った視点や考え方で表現している点が読んでいて面白かったし、人生観もうかがえた。

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    2025年03月02日
  • 胃が合うふたり(新潮文庫)

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    ただのグルメの紹介の本ではない、新井見枝香氏は、本屋の新井さんで書店に勤めていながら、突然踊り子ストリップになった方、千早茜氏は、作家である。食べることが好きな2人の往復書簡で食べることに気が合う2人のエピソードが載っていて、2人の状況が載っていて、時たま、クスッと笑えるエピソードがあります。今の世の中時間が経つのが早いので時間が取れた時に読みたい本です。

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    2025年03月02日
  • 雷と走る

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    日本で生活を共にする犬とはまた違った、異国で生活する犬と日本人の関係。国を跨げばこんなにも犬との関係性が変わるのだと、感じさせられた。

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    2025年02月28日
  • 魚神

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    白亜とスケキヨ。千と千尋の神隠しを思わせる。真実は何か、何事もなかったように2人は暮らす。血なまぐささ、遊郭のはかなさ、運命、あきらめ、恨み、混ざりすぎて混乱。

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    2025年02月25日
  • 雷と走る

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    異国の地に住んだ子供時代の頃の番犬の話。弟さんがあまり好きなキャラではなかった。表紙がとても素敵だと思った。

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    2025年02月23日
  • しつこく わるい食べもの

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    エッセイだった!小説の時も食べ物よく出てくるな〜おいしそうだなーって思ってたけど、ほんとに好きなんだなーって思った、だからわたしもすき!

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    2025年02月23日
  • アンソロジー 料理をつくる人

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    ネタバレ

    【収録作品】
    西條奈加「向日葵の少女」(〈お蔦さんの神楽坂日記〉シリーズ) 
    千早茜「白い食卓」 
    深緑野分「メインディッシュを悪魔に」 
    秋永真琴「冷蔵庫で待ってる」 
    織守きょうや「対岸の恋」 
    越谷オサム「夏のキッチン」

    料理のつくり手をテーマにした短編集。
    「向日葵の少女」絵につけられた傷にこめられた思い。いい話風にまとまったが、離婚した父親に対してこれで納得でいいのかと思う。
    「白い食卓」昭和脳の傲岸不遜な男の態度がいちいち不愉快なので、ラストは痛快。つくり手の女性がいい。
    「メインディッシュを…」サタンに料理をつくるはめになった女性料理人。そのきっかけを作ったサタンの眷属が天使に

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    2025年02月22日
  • ガーデン

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    "放っておいて欲しい。それが僕が他人に求める唯一のこと"、この文章に惹かれて読んでみた。『透明な夜の香り』の読後で期待値も高かったが、途中まではあまりピンとくるものもなく読み進めタナハシさんの非常事態の場面からは引き込まれた。植物にとっての病気、人の精神、水面下で綻び始めて表立って見えないもの。そこに気づけるかどうか。見えている部分や知っている部分だけが全てじゃないということをつくづく感じた。

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    2025年02月21日
  • クローゼット(新潮文庫)

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    18世紀のコルセットや美しいレース、1955年のバレンシアガのコートから1958年のディオールにいた頃のイヴ・サンローランのワンピースまで、1万点以上が眠る服飾美術館
    この美術館で洋服補修士として働く纏子(まきこ)は辛い過去の経験から男性恐怖症を抱えている。
    デパートでフリーターとして働く芳(かおる)は長身でイケメン、幼い頃から洋服が好きできれいな女性の服も着こなす
    そんな洋服を愛する二人は、デパートの展示会で出会い、傷んだ洋服を丁寧に少しずつ補修していくように心を埋めあっていく…

    この美術館のモデルとなった服飾の研究財団を著者がかなり取材されたらしく、とにかく洋服の世界を存分に堪能できる作

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    2025年02月19日
  • アンソロジー 料理をつくる人

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    同じテーマでも作家さんによって全然雰囲気が違って面白かった。
    千早茜「白い食卓」、深緑野分「メインディッシュを悪魔に」、秋永真琴「冷蔵庫で待ってる」が好みだった。

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    2025年02月15日
  • グリフィスの傷

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    傷にまつわる短編集。文章は綺麗だがそれぞれの作品が短すぎてあまり心に残らなかった…。怪我の描写が多く痛々しい。
    「妻は僕の傷口だから」なんてリアルで言う人がいたら別の意味で痛すぎてビビってしまう。小説でもリアリティは欲しい。

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    2025年02月14日
  • アンソロジー 料理をつくる人

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    西條奈加「向日葵の少女」
    千早茜「白い食卓」
    深緑野分「メインディッシュを悪魔に」
    秋永真琴「冷蔵庫で待ってる」
    織守きょうや「対岸の恋」
    越谷オサム「夏のキッチン」  

    創元推理文庫だと気づかずタイトルで選んで読み始め、いい意味で期待を裏切られたアンソロジー。美味しさの疑似体験はできなかったけれど、調理という行為に捻りがある作品ばかり。どれも面白く読んだ中、千早さんの依存させて支配する話、深緑さんの悪魔とシェフの話、越谷さんのハートフルな話が印象に残ったな。

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    2025年02月12日
  • おとぎのかけら 新釈西洋童話集

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    西洋童話を現代風にアレンジした作品。ハーメルンの笛吹きが一番読後に残るゾッとする感じが強く印象に残った。

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    2025年02月09日
  • しつこく わるい食べもの

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    前作に続き、千早さんの食への視点が本当に面白い。好きなもの食べて好きに暮らしたい!

    コロナ禍で外食することが減って、おうちご飯の充実さや外食のありがたさを感じたことを思い出した。マスクって確かににおいを遮断するな〜

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    2025年02月02日
  • クローゼット(新潮文庫)

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    題名通り洋服の話でした。洋服という言葉だけでは表せないくらいたくさんの服達が出てきて、知らないものが多かったので調べて、「こんな服なのか」、「見たことあるけど、こんな名前がついていたのか」と思いながら読みました。当たり前かもしれませんが、レースや刺繍などの装飾にも一つ一つちゃんと名前と歴史があるのだなと知ることができ、その世界に浸れて面白かったです。登場人物の心の内側にもきちんと触れて関係性を成り立たせているので、登場人物達のストーリーと、読み手の服への興味を上手く掻き立てることがバランスよく両立させられていると感じました。Googleで調べただけでは登場してきた服の魅力が僅かしか感じられなか

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    2025年02月01日
  • こりずに わるい食べもの

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    結構こだわりが強くて、それに反するものに否定的な言い方をするので、めんどくさい人だなーと思ってしまった。でも千早さんなりに柔軟に生きようと努める姿勢や、自由にのびのび生きる様を感じとれて、嫌な気持ちだけでは終わらなかった。普通の生き方してたら作家になんてなれないですよね、そりゃ。
    「なんでもいい」ではなくて、自分の好みやルールを探索していくことで人生もっと面白くなりそう、と思えました。

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    2025年01月27日
  • ガーデン

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    人間に疲れた時に、味方が欲しくなってこの本を読み始めた。
    「放っておいてほしい」の一言が、今の私の気持ちの全てを代弁してくれていたから。
    本編は植物の匂いと色彩で満たされていた。
    眠る時に肺いっぱいに香りを入れると、私も安心するから、その共感が主人公と自分をより強く結びつけた。
    千早茜先生は人の孤独に触れるのが上手だと思う。
    皆んなそれぞれ孤独な部分を持っている、そのひとすくいがとても優しくて、肯定的で安心する。

    欲を言えば、主人公が新しい幸せや人間との距離を見つけられるところまで、見守りたかったなとおもった。

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    2025年01月26日
  • 森の家

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    家族として暮らす30代のちや、40代後半の佐藤さん、20代のまりもくん。
    それぞれの視点で描かれた3部構成。
    家族とは何?を作者千早さんが描いた。暗い雰囲気だけど嫌いじゃない、不思議な作品だった。

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    2025年01月24日
  • ガーデン

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    たくさんの観葉植物たちと過ごしている主人公の家、部屋がすごく気になった
    自分も植物を買いに探しにいきたくなったのを覚えている
    帰国子女とのやりとりはすごく興味深かった。自分もストーリーをちかくでみている、参加しているような気分。静かに一人の男性の日常がながれていく

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    2025年01月20日