千早茜のレビュー一覧

  • おとぎのかけら 新釈西洋童話集

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    西洋童話をモチーフにし、黒々とした欲望を恐ろしく美しく描いた短編集。黒い沼に足を踏み入れたらもう後戻りはできない。悪夢のような現実のような話にぞわっとした。

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    2025年08月09日
  • 私の身体を生きる

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    生というより性に関するアンソロジーだったが、千早茜さんの「私は小さくない」が切り口も異なり胸に迫った。性別による不利益や舐められることを、コンプレックスである小柄にあえて責任を負わせてきた自分に気付かされた。

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    2025年08月09日
  • 私の身体を生きる

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    村田沙耶香 誰しもが、心の中に王国を持っている/西加奈子 私は変わる。変わりながら、「アップデートする自分」を疑い続ける

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    2025年08月09日
  • 眠れない夜のために

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    眠れない夜は~ではじまる短編集。眠れない理由は人さまざま。眠れない夜に開いてみるのもいいのかもしれない。

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    2025年08月08日
  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。

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    略奪愛をテーマに、ということでもっとドロドロとした無情で無慈悲で綺麗事なしの恋愛を期待していたけど、その期待は外れた。あくまで個人的な見解だけれど、一般的な略奪愛のイメージではなく、「偏愛」アンソロジーの意味合いが強いと思う。
    そういう意味では個人的には肩透かしを食らった気分だったけど、ひとつひとつのストーリーは面白かった。特に文鳥の話はお気に入り。

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    2025年08月07日
  • 西洋菓子店プティ・フール

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    ネタバレ

    ★3にしている作品の中ではかなり4に近い3だった。千早茜を読むのは2作目だったが、個人的には「透明な夜の香り」よりも好きな作品だった。短編集でありつつ、全体通して主人公周りの話が進んでいく構成。
    千早茜は五感に訴えかける文章を書くのが好きで得意なんだなと思った。登場するお菓子がどれも味の想像がしやすい描写で、それがとてもよかった。複雑な味がするであろう亜樹の作る洋菓子も、不思議とその味の複雑さを想像できた。美味しそうだな、と思える描写の数々だった。
    じいちゃんの洋菓子店で働く亜樹の中高生時代の甘美な記憶がグロゼイユ、尊敬でコーティングしていた亜樹への思いがヴァニーユ(バニラ)、不倫しているであ

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    2025年08月07日
  • なみまの わるい食べもの

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    相変わらず食への熱量がものすごくて惚れ惚れする。語気の強さがおもしろい。

    直木賞受賞後のこと、引っ越す際のこと、小さな家族を迎えてからのこと、さまざまな局面での食との関係が綴られている。どんなことも食と結びついているのだなと感慨深く思って、同様に自分の記憶も掘り起こされた。
    長ネギ生やしながら銀座を闊歩することはままあるけど、時季がきたらセリにも挑戦してみよう。

    ここでしか聞かないような擬音語を見つけるのも千早さんの食エッセイを読む際の楽しみ。それを食べるときのことを想像しては「なるほど、まさに"バキッボリンッ"だわ」「たしかに"しょむしょむ"だわ」

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    2025年08月05日
  • 私の身体を生きる

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    他の方も書いていたが、生にまつわるエッセイだと思っていたら、性にまつわるものだった。
    性に関するネガティヴなことは、思っているよりもかなりありふれていて、忘れていたけどネガティヴな体験を思い出した。きっと、書きようによっては、深め方によっては、同等のものもあるのだと思う。

    そして…この世の中のことは、性に纏わって起きていることが多いこともまた認識できた。小説も映画もファッションも、モテたいという願望そのものが。

    今年の始めからあらわになったフジテレビ問題も何度も色んな角度で思い起こし、考えさせられた。

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    2025年08月05日
  • ガーデン

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    最後までやばい男であってほしかったって思ってしまった!
    でもこのどうしようもない感じがどうしようもないですよね笑
    植物に興味もった!

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    2025年08月04日
  • 私の身体を生きる

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    思ってたんと違った‥
    というのがまず第一印象。

    タイトルから「生」の話だと思っていた。
    それぞれ病気や障害、特性などを抱えながら「私の身体を生きる」というような内容だと思っていたし、そういう内容が読みたかった。

    ‥それはそれとして、読み進めると
    こんなに明け透けに自分の体験や性被害や性癖や生き方を世間に曝け出して大丈夫なのか?と心配になるような内容が多くて驚いた。

    そして、みんな色々な事を抱え、考え生きているんだな‥と改めて考えさせられた。
    普通に見えるあの人も、幸せそうだと感じるあの人も本当は色々な事情を抱えているのかもしれないと。

    「性」に対する考え方・感じ方・捉え方も本当に様々で

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    2025年08月01日
  • グリフィスの傷

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    傷がテーマの短編集。

    感情が質感を持って描かれていた。
    どこか仄暗さのある世界観。
    一作一作が短いので読みやすかった。
    ☆3.0

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    2025年07月29日
  • 雷と走る

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    主題は愛と本能。

    早朝のランニング、ひとりただひたすら走るまどかの心は、
    過去の愛と現在の愛を行ったり来たりする。

    過去の愛は、海外で過ごした子どもの頃に飼っていた、虎という名の番犬。
    言葉でも理屈でもなく、愛し愛された存在。
    確実で強固な愛の存在を感じていたのに、
    野生の本能が目覚める瞬間、愛は本能には太刀打ちできなくなる。

    現在の愛は、恋人の博人。結婚を見据える博人の
    気持ちと自分の気持ちに違和感がありつつも言葉として明確にならない。
    愛情はあるのに、愛には理屈が必要。本能ではないものが蠢く。

    過去でも現在でも、愛と本能に揺れ動く、
    繊細なまどかの心理描写がとてもよかった。

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    2025年07月27日
  • 西洋菓子店プティ・フール

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    下町の商店街に店を構える、西洋菓子店「プティ・フール」を訪れる人々が抱える様々な思いと、その変化が描かれた連作短編集。

    菓子職人である祖父が作り出すふわふわと柔らかい皮にとろりとしたクリームがたっぷりと詰まったシュークリームがとても美味しそうで、脳内で何度かぶりついたことか。

    そんな祖父のもとで働く孫の亜樹が菓子づくりを通して人としての甘さに気づいていく過程を描いた「クレーム」は、パティシエとして、1人の人間として、自分自身と向き合っていく姿が読み応えありました。

    甘いスイーツがメインの作品かと思いきや、欲望渦巻く人間模様が著者によって貪欲に描かれている作品でした。


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    2025年07月24日
  • 眠れない夜のために

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    静かで、ちょっと不思議な雰囲気の物語たち。千早茜さんの文章(表現)の美しさが、夜の静けさを際立たせていました。
    西淑さんによる挿絵も幻想的で素敵。

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    2025年07月24日
  • 眠れない夜のために

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    装丁が美しく、手に取った本。
    すべて「眠れない夜は、」で始まる書き出しが美しい10の夜の短い物語。
    どの話が好きだったか、話し合うのも楽しい本でした。

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    2025年07月24日
  • グリフィスの傷

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    ネタバレ

    皆、身体や心のどこかに大小問わず深浅問わず傷を負い生きているかと思います。それが目に見えるのか見えないのか、見えないようにしているのか 本当に様々だろうとも思います。
     様々なキズの短編小説。
    中でも、『慈雨』が好きでした。
    愛するがゆえ 想うがゆえ。

     私も知らず知らずに、誰かに見えないキズを 消えないキズを負わせてないか?と振り返りました。
     誰かの存在が 言葉が 笑顔が 態度が 私のキズを浅くも 小さくもしてくれたとも思い返しました。

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    2025年07月21日
  • おとぎのかけら 新釈西洋童話集

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    短編ごとに、童話にも通ずるような独特の空気感がありました。きれいな言葉で語られるからこその凄みであったり怖さは、千早茜さんらしいもので素敵でした。

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    2025年07月19日
  • 犬も食わない(新潮文庫)

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    「言い過ぎやろっっっ!!」と何回も一人で突っ込んでいました(笑)
    だけどこの男と女の違い、もう生物そのものが違う感じ、おもしろく最後まで飽きずに読めました。
    経験上、こういうだらしない男にハマる女の人は
    どう頑張ってもだらしない人に惹かれてしまうイメージ(笑)

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    2025年07月18日
  • 雷と走る

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    短めのお話だったが、千早茜なのにかなり残念 残念なことにかなりうっすい内容のストーリーだった。犬好きならもうちょっと突っ込んだ内容の立て付けが欲しかったし、現在の主人公の立ち位置もキャラクターが薄くて入り込む感じじゃ無かったし。千早茜作の中で群を抜いて残念な作品では。

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    2026年03月14日
  • 雷と走る

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    異国で犬たちと暮らしていた少女の過去と現在の話。
    主人公はあまり感情移入がしやすいタイプではなかったが、異国の空気と犬の描写が素晴らしく惹き込まれる作品だった。
    犬と生きる異国でのどこか幻想的な空気と、日本で暮らす現在のリアルな質感とのギャップの表現が上手く、その狭間に立つ主人公が丁寧に描かれていた。
    一点だけ気になったのが、作中メインで登場する犬種と表紙の犬が明らかに別物であること。表紙はとても美しく話の雰囲気にも合っていたので、この犬の方が良かったということか…?と少し複雑な気持ちになった。

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    2025年07月16日