千早茜のレビュー一覧

  • 雷と走る

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    鮮烈な野生… 「虎」と名付けられた番犬と少女の絆が深い。
    虎のようにアフリカでもその野生を持て余してしまうような強さは、少女には絶対的魅力に移ったのだろう。
    犬に限らず、生き物を飼うことはその生命に責任を持つことだが、虎への責任から逃げたと大人になっても自分を追い込む主人公には、責任を分かち合う恋人をもっと信頼してあげて欲しいな、と思った。

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    2025年12月18日
  • 魚神

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    どこかの地方で本当に語り継がれていてもおかしくない、ヒトの欲望漂う仄暗くも美しい昔話のような物語。
    作者が意図しているかはわからないが、白亜の心の揺れに感情移入しながら読むというよりは、読者=雷魚の立ち位置で、起きることをただ流れに任せて眺めているような感覚だった。ところどころ目が滑る場面があったのでこれが長編だったら少し飽きていたかも。

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    2025年05月06日
  • 胃が合うふたり(新潮文庫)

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    直木賞作家となった千早茜と書店員から踊り子となった新井見枝香の食べもの話。単行本で読んだけど、増補版ということで、文庫でも。

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    2025年04月29日
  • わるい食べもの

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    千早さんの作品を何冊か読んでいるけど、エッセイは初めてだった。今までの作品に出てくる女性が料理ができる人が多かったけど、これを読んでそういうことかと納得した。
    おいしい食べ物へのこだわりや、地方の名物も参考になった。

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    2025年04月26日
  • 森の家

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    人から執着されたり踏み込まれるのを嫌がり愛情に飢えていて感情的で時には暴力も振う不安定なみりさんが全然好きになれなくて、なんでこんなキャラ設定にしたのだろうと思いながら読み進めると聡平さんを連れ戻すためだったのかと腑に落ちた。彼女には爆発的なパワーがある。
    まりも君が幸せになれますように。

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    2025年04月23日
  • あとかた

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    哲学的な言葉がグサグサ刺さった

    ーーー

    「その時に思った。この男の名をあまり呼びなくはない、と。呼んだが最後、心に居ついてしまうような気がしたから。」

    「待ち合わせ場所に向かう夜の闇は肌に柔らかかった。」

    「留められないものを留めようとするから無理が生じる。それをやっと受け止められるようになったというのに。」

    「望まれなかったから何もしませんでしたってのは、痛覚ないって言うから殴りました、と同じだ。」

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    2025年04月23日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    人気作家さん達でこんぺいとう商店街のお店の様子を描いた本。
    あずかりやさんはこれがきっかけだったのかな?
    久しぶりに読んでこんな始まりだったなあと懐かしかった。
    おにぎり屋さん美味しそうだったな。

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    2025年04月19日
  • からまる

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    各話ごとに視点とテーマの生物が変わる連作短編集。登場人物達がどこかで繋がりをもっていて、同じ人物でも他人からの視点でみると別人のように見え面白い。話が変わるごとに、前の話に出てきた人物の心情が答え合わせされていく。

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    2025年04月12日
  • 魚神

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    表紙に一目惚れで購入しました。ホラーとファンタジーに加え異国情緒も漂う、幻想的な噺。世界観は好きだからこそ、多少読みやすさを犠牲にしてでも、もっと何か突出してエグかったり鋭い描写が欲しかった。着地も想像通り。

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    2025年04月08日
  • クローゼット(新潮文庫)

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    読み始めたら止まらなくて一気に読み進めてしまったんだけど、終わり方が唐突でちょっと拍子抜けしちゃった…… 纏子、芳、晶、それぞれの人生をもっと読みたいなと思った。

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    2025年12月14日
  • アンソロジー 料理をつくる人

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    主人公に感情移入出来ないのが多かったなぁ。
    料理を粗末に扱うのがあったのもちょっと受け付けなかったかも。

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    2025年03月30日
  • アンソロジー 料理をつくる人

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    ネタバレ

    6人の作家によるアンソロジー。
    料理ではなく料理を作る人をテーマに
    したところが面白かったです。
    ファンタジー映画のような深緑野分さんの
    「メインディッシュを悪魔に」は個人的に
    内容も面白く、サタンが高く評価した料理?
    にあぁ~たしかになんて思いました。
    秋永真琴さんの「冷蔵庫で待ってる」では
    なんかそれってどうなんて思いつつも
    最後にある人からの誘いを断る理由が
    カッコよかった。織守きょうやさんの
    「対岸の恋」は想定していた好きな人が
    えぇ~そっちなん!て思いつつその好意を
    抱く人たちのやり場のない思いや自分なりの
    処理の仕方が極端で共感は出来なかったけど
    なんか悪くない方向にいけそうな感じの
    終わりだったので読み終わりは悪くなかった。
    越谷オサムさんの「夏のキッチン」は
    単純なお腹が空いた少年の初料理って
    話ではなく不思議といい話がいい塩梅で
    よかった。まぁ最後の作品に出てきたからか
    無性にカレーが食べたくなった。

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    2025年03月26日
  • アンソロジー 料理をつくる人

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    料理に関連する物語。それぞれ味があって面白かった。ちょっと怖くてゾクッとするもの、ほのぼのした感じだがちょっと悲しいもの、料理は味付けで関連する人間模様がメイン。

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    2025年03月26日
  • わるい食べもの

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    食エッセイとはいえ、千早茜さんの事が色々知れた1冊でした
    食=毎日のこと=人生 だとつくづく思うよなあ

    小学生時代のほとんどをアフリカで過ごしてたなんて驚きの経歴だ
    旦那さんは料理人なんだな
    鼻がよく効いて、猫のいる場所までその鼻で嗅ぎ分けて見つけるらしい
    だから匂いがテーマの小説が多いのかな

    ーーー

    自然、忙しくなる。私は映画は一人で行きたいし、テーマパークもアウトドアも嫌いで、休日は家にいたい人間だ。恋人ができても、デートらしいデートができない。結果的に会う時間がなくなり、一緒に住まざるを得なくなる。そこで、結婚しなくても一緒に暮らしているのなら、結婚とはなんだとますますわからなくなった。結婚とはなにか、と考えてしまうこと自体が結婚に向いていない証なのだと諦
    めた。

    ーーー

    千早茜の結婚感が私と通じるところがあって嬉しかった!
    でも彼女の本は恋愛や結婚に関するものが多いし、自分自身の結婚観と物語は別にして作り上げてるんだなあとか、ならそんな茜さんは旦那さんとはどうして結婚するに至ったんだろう なんてことも思いました

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    2025年03月05日
  • 魚神

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    白亜とスケキヨ。千と千尋の神隠しを思わせる。真実は何か、何事もなかったように2人は暮らす。血なまぐささ、遊郭のはかなさ、運命、あきらめ、恨み、混ざりすぎて混乱。

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    2025年02月25日
  • しつこく わるい食べもの

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    エッセイだった!小説の時も食べ物よく出てくるな〜おいしそうだなーって思ってたけど、ほんとに好きなんだなーって思った、だからわたしもすき!

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    2025年02月23日
  • アンソロジー 料理をつくる人

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    ネタバレ

    【収録作品】
    西條奈加「向日葵の少女」(〈お蔦さんの神楽坂日記〉シリーズ) 
    千早茜「白い食卓」 
    深緑野分「メインディッシュを悪魔に」 
    秋永真琴「冷蔵庫で待ってる」 
    織守きょうや「対岸の恋」 
    越谷オサム「夏のキッチン」

    料理のつくり手をテーマにした短編集。
    「向日葵の少女」絵につけられた傷にこめられた思い。いい話風にまとまったが、離婚した父親に対してこれで納得でいいのかと思う。
    「白い食卓」昭和脳の傲岸不遜な男の態度がいちいち不愉快なので、ラストは痛快。つくり手の女性がいい。
    「メインディッシュを…」サタンに料理をつくるはめになった女性料理人。そのきっかけを作ったサタンの眷属が天使に見えてくる。
    「冷蔵庫で…」女子大学生の恋愛未満の失恋。最後に相手に投げかけた台詞がエライぞ。
    「対岸の恋」男子大学生の姉と女子高生の兄が結婚。それぞれの料理係だった「弟」と「妹」は互いに一番の理解者となっていた。著者らしい作品。
    「夏のキッチン」引きこもりの小6男子。その事情が少しずつ見えてくると切ない。

    お腹が空いた。

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    2025年02月22日
  • ガーデン

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    "放っておいて欲しい。それが僕が他人に求める唯一のこと"、この文章に惹かれて読んでみた。『透明な夜の香り』の読後で期待値も高かったが、途中まではあまりピンとくるものもなく読み進めタナハシさんの非常事態の場面からは引き込まれた。植物にとっての病気、人の精神、水面下で綻び始めて表立って見えないもの。そこに気づけるかどうか。見えている部分や知っている部分だけが全てじゃないということをつくづく。

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    2025年02月21日
  • アンソロジー 料理をつくる人

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    同じテーマでも作家さんによって全然雰囲気が違って面白かった。
    千早茜「白い食卓」、深緑野分「メインディッシュを悪魔に」、秋永真琴「冷蔵庫で待ってる」が好みだった。

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    2025年02月15日
  • アンソロジー 料理をつくる人

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    西條奈加「向日葵の少女」
    千早茜「白い食卓」
    深緑野分「メインディッシュを悪魔に」
    秋永真琴「冷蔵庫で待ってる」
    織守きょうや「対岸の恋」
    越谷オサム「夏のキッチン」  

    創元推理文庫だと気づかずタイトルで選んで読み始め、いい意味で期待を裏切られたアンソロジー。美味しさの疑似体験はできなかったけれど、調理という行為に捻りがある作品ばかり。どれも面白く読んだ中、千早さんの依存させて支配する話、深緑さんの悪魔とシェフの話、越谷さんのハートフルな話が印象に残ったな。

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    2025年02月12日