千早茜のレビュー一覧

  • 雷と走る

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    幼い頃に「虎」と名付けた大型犬(ローデシアン・リッジバック)との忘れられない絆と別れを描き、30歳を過ぎてもその記憶に囚われる主人公まどかの姿を通して、犬と人間、そして「所有」や「責任」といったテーマを深く掘り下げる千早茜の物語です。不安定な海外生活の中でまどかを守った虎との日々、そして帰国と共に訪れた無情な別れが、まどかの人生に深く刻み込まれ、成長後もその「唯一の愛」の記憶を抱え続ける姿が描かれます

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    2026年01月14日
  • ひきなみ

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    千早茜 凪良ゆう 町田そのこ
    このあたり読者層が被っていると思うのですが、本作は特にそのエッセンスを強く感じました。特に「流浪の月」「汝、星のごとく」と似ている気がします。

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    2026年01月10日
  • 私の身体を生きる

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    藤原麻里菜さんのが印象的だった。
    知らずに読んでいたけど藤原麻里菜さんって、無駄づくりの彼女だったのか!
    それに気づいてからより面白く読めたし、女とか関係なしに能力を認められたい気持ちは、理系入試女子枠アンチのわたしの気持ちを代弁してくれた。
    男性に女としてのフィルターを通して見られたくない気持ちでありながら、女である自分(の身体)が好きだというまとめ方も好きだった。

    痴漢被害にあった人が多く驚いた。私は痴漢にあったことはない。こんな言い方だめなんだけど、共感、理解のために痴漢の経験があればよかったなとか思った。

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    2026年01月14日
  • しつこく わるい食べもの

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    わるい食べものシリーズ2

    好きなものはとことん食べ
    嫌いなものは、何がなんでも嫌!

    偏屈なまでの食への愛がつまったエッセー

    最後の方はコロナ騒ぎにいやおうなく巻き込まれ
    「あぁ、あの頃か・・・」と。

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    2026年01月06日
  • なみまの わるい食べもの

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    ウェブ連載を読んでいたので半分位は再読ですが、やっぱりあとかた姫をディズニーに連れて行く話が最高に面白い!
    もはや「叔母バカ」エピソードだけのエッセイ本を読みたいくらいです。笑

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    2025年12月29日
  • グリフィスの傷

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    傷をめぐる10の物語。

    1 竜舌蘭
    2 結露
    3 この世のすべて
    4 林檎のしるし
    5 指の記憶
    6 グリフィスの傷
    7 からたちの
    8 慈雨
    9 あおたん
    10 まぶたの光

    脳内配役は
    1、10は上白石萌歌
    2、3、4、6、7は宇垣美里
    6の表題グリフィスの傷には、あの、も出演してもらいました。

    どれも千早茜作品らしい、静かで、生々しい情緒が描かれていて、その上こんなに同じ人に出てもらっていたのに、被ることなく違う物語の景色があり“傷”がありました。
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    『傷痕が消えますように。もう傷を負いませんように。雨音の中、そう祈っていたのだろうか。
    傷なくして生きていくことが不可能だとわかっていても、祈ってしまう気持ちを私は知っている。』(p.154)

    自分にも、相当数の“傷”があり、憶えているようで忘れていたり癒えてるようで時折り疼く。それを抱えているからこそ、大切な人がこれ以上“傷”を負ってしまわぬよう祈らずにはいられない。

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    2025年12月27日
  • 雷と走る

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    とても読みやすいです。
    犬って本来はこういう生き物かなと思います。
    犬の生きにくい世界にしてしまったのは人間のほう。
    虎の幸せを願うのならこの決断が一番だったかと思います。

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    2025年12月22日
  • あとかた

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    ネタバレ

    どことなくほの暗い雰囲気を感じる恋愛の連作短編集でした。不倫関係等描写されている関係性が個人的に受け付けないものが多くもやっとした気持ちになりましたが、受け入れられないはずの描写が何故か心に迫ってくるような気がします。夫と子供がいるのに年下の男と関係性を持ち、薬指にマジックで指輪を描かれる「ゆびわ」が印象的でした。

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    2025年12月22日
  • あとかた

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    目に見えないものは怖い。さびしい。
    痛くても、辛くても、あたしは目に見える
    愛のかたちが欲しい。求められている証が欲しい。
    もし、千影さんが望むならあたしは
    片目だってあげられるのに。

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    2025年12月21日
  • 魚神

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    世界観が独特で綺麗でした。ドロドロだけど儚い感じが刺さる人には刺さると思います。スケキヨも蓮沼も登場人物皆魅力的でした。千早茜さんの作品の男性は本当に沼。

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    2025年12月20日
  • ひきなみ

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    男と女、人間を2つにくくる文化は根強く残っているのだと改めて感じさせられた。女だからと悔しい想いをしている2人を見ながら憤りを覚えると同時に、物語の中の男に怒りを向けている自分や普段の生活で男は◯◯、女は◯◯と考えてしまっている自分に気づかされた。
    波の美しさ、ひきなみの力強さ、それを見つめる真以の静かな横顔。千早さんの文章はやはり澄んでいて、脳裏に鮮やかに景色が浮かぶ。

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    2025年12月17日
  • ガーデン

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    ひなちゃんが終盤に発した
    羽野への一言、不自然という言葉にハッとした

    羽野の仕事、家でのルーティン、人との関わりあらゆる面を丁寧な情景描写で描かれているのに何かしっくりこないのは
    羽野自身の不自然さだと思った

    その不自然さは、大事にしている庭から来ていて
    だからこそ壊れちゃえばいいのに、とひなちゃん入ったのだろう

    ひなちゃんもりさこちゃんもタカハシも、羽野から最終的にいなくなったのは羽野の不自然さ、が原因なのか??そこはイマイチ理解しきれなかった

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    2025年12月13日
  • 魚神

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    ネタバレ

    推定139枚40字✖️30行 小説すばる新人賞受賞作
    最後は自殺ラッシュで怒涛だったし他の千早さんの作品と違って妖艶なファンタジーで表現もすごい世界観でこりゃ書けない、という感じだったけど、途中から何を読めばいいのだろうという気もした。

    主人公の白亜もすべて受け身、善意がある訳でなく感情移入はしにくいし、雷魚になったスケキヨと再会する話なんだろうなと思いつつスケキヨも裏華町の菊切を殺し、花魁を利用し(結局何をやらされてたの?)、裏華町を燃やし、で再会すること自体いいことなのか、姉弟の自己満であるという感じもした。これが娼婦娼夫の苦労がもっと見えればまた違うのかもしれないが、そんな苦労やありきたりの話じゃないこと自体が評価されたのかもしれない。

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    2025年12月20日
  • おとぎのかけら 新釈西洋童話集

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    ・ヘンゼルとグレーテル
    ・みにくいアヒルの子
    ・シンデレラ
    ・マッチ売りの少女
    ・ハーメルンの笛吹き男
    ・いばら姫

    上記のおとぎ話を現代版の生々しい毒のある感じにリメイクされた短編集。
    どの話もハッピーエンドともバッドエンドとも言えないなんなく不穏な雰囲気でしたが、面白いというより惹き込まれる感じでどんど読んでしまう!

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    2025年12月08日
  • 私の身体を生きる

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    【目次】

    Better late than never(島本理生)

    肉体が観た奇跡(村田沙耶香)

    「妊娠」と過ごしてきた(藤野可織)

    身体に関する宣言(西加奈子)

    汚してみたくて仕方なかった(鈴木涼美)

    胸を突き刺すピンクのクローン(金原ひとみ)

    私は小さくない(千早茜)

    てんでばらばら(朝吹真理子)

    両乳房を露出したまま過ごす(エリイ)

    敵としての身体(能町みね子)

    愛おしき痛み(李琴峰)

    肉体の尊厳(山下紘加)

    ゲームプレーヤー、かく語りき(鳥飼茜)

    私と私の身体のだいたい五十年(柴崎友香)

    トイレとハムレット(宇佐美りん)

    捨てる部分がない(藤原麻里菜)

    私の三分の一なる軛(児玉雨子)

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    2025年12月07日
  • しつこく わるい食べもの

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    後半のコロナ禍になった後のエッセイが特に面白かったです
    当時私は千早茜を知らなかったけど、あの頃もちゃんと存在していてこんなふうに生活されてたんだなあと。

    それと、きちんとパフェを食べてみたいという欲が…笑

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    2025年11月27日
  • 犬も食わない(新潮文庫)

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    男性と女性の価値観の違いやすれ違いを感じることが出来る一冊でした。私が行動する時、少し考えてから動く癖をつけたい。

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    2025年11月25日
  • 私の身体を生きる

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    「汚してみたくて仕方なかった」鈴木涼美
    売春が無くならないのは、男側の問題の方が大きいけど、自分に値打ちが付くことに依存する女側の問題もあるのかもしれないと思った。女は性処理として利用されてきた時代が長く続いたせいもあり、完全に無くすことは難しいのだと悟った。

    「トイレとハムレット」宇佐見りん
    面白かった、、!確かに腹痛と苦悩のポーズは似ている。舞台が好きな理由として「シンプルだから」っていうのはすごく腑に落ちた。たった一つの物語、感情を演じているだけだもんな。現実の方が感情ごちゃ混ぜで騒がしいもの。

    「私の三分の一なる軛」児玉雨子
    生物は毎日ちょっと死んでおかないと生きられないって興味深い。睡眠を取ること=意識を手放すことが「生」繋がるのだとしたら、なんか「死」も生の延長のような気がして、恐怖心が払拭できる気がする。


    自分は随分と「身体」というものに向き合っていなかったのだと思ったのと同時に、向き合わなかったという事はそれだけ健康であり、真っ当な人生を歩んでこられたという事なのかもしれないと思うと、親や環境に感謝した。でも1番大事な事は、何も深く考えず、ただ「人間」という生物として生きていく事だけを考えることかもしれない。

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    2025年11月22日
  • おとぎのかけら 新釈西洋童話集

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    グリム童話を現代に落とし込んだ短編集。
    なんとなくねっとり後味悪く終わるのがグリム童話を扱っている感があるな…と感じた

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    2025年11月14日
  • しつこく わるい食べもの

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    『わるい食べもの』に続く、千早茜さんの食エッセイ。

    パーティー会場でたくさん食べようとしたり、パフェにかまけたり、コロナ過の今だけだからと食へのブレーキが緩む。
    そんあn千早さんの”食”への前のめり感が、やっぱり好き。

    今作はコロナによる緊急事態宣言中のエッセイも含まれていて、前作より深く千早さんにとっての食とは?について書かれている。

    個人的には「異世界への黒い扉」の海苔の話が好き。

    美味しい海苔をネット注文しようとする千早さんに、「おいしいものを知ってしまうと、もう戻ってこられないぞ」と忠告する殿。
    「うー、わかる!特に海苔って、値段によって味違い過ぎるよね!」などと心の中でめちゃめちゃ独り言を言っていた。

    『こりずにわるい食べ物』『なみまのわるい食べ物』も読まなくては!

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    2025年11月14日