千早茜のレビュー一覧
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千早茜『直木賞受賞作品』
千早茜、初読み。
戦国末期の石見銀山。
シルバーラッシュに沸く、石見銀山に家族とともに向かうウメ。途中、父母と生き別れ、山師・喜兵衛に拾われる。
銀山で銀掘として、間歩に入りたいと願うウメだったが、喜兵衛からは許されなかった。
銀に魅せられ、銀山に入っていく、男たち。
そして、男たちのからだは蝕まれていく…
銀山に生きるひとたち。
銀山に魅せられ、銀山にしか生きられない男たちと、共に生きる女たちの世界。
ウメは、喜兵衛に魅せられたからこそ、銀山に魅せられた。自分も喜兵衛のようになりたいと…
山師になることはできなかったが…
銀山に入る隼人や龍、息子たちを支え続 -
Posted by ブクログ
千早茜さん。初めましてです。
気になる作家さんではありますが、作品を表紙のイラストや写真で感じて選ぶところがあるので、ちょっと難しそうかな〜と、手に取るのを避けていました。
千早さんの他の作品を知らないので比べようがないのですが、可愛らしいお名前(あくまで私の感想です)に似ずに、飾らないストレートな表現をされるのだな、と感じました。
作品の舞台は、戦国時代の島根県、石見銀山
主人公は、ウメ
ウメは幼い頃に父母と生き別れ、山師の喜兵衛に拾われて銀山の坑道で働き始める。
そんなウメの生涯が、戦国の時代に銀山で働き・生きる人々の営みと共に描かれていました。
坑道で働く男たちがどのように生きて命を尽 -
Posted by ブクログ
どんなことをどんな風に語るかは自由なはずなのに、不思議と受ける印象が近い方も多い。圧倒されたのは、自身の自慰について複数名の方が赤裸々に書かれていたこと。もちろん秘めておくべきかどうかは個人の自由だが、同じことを目の前の男性に言われたらきっと眉間にシワを寄せてしまうと思うので、(こんな性差を感じてどうかとも思うが)そうならないのを織り込み済みの、女性性を逆手に取った表現ような気もする。私のお気に入りはセブンルールで見たことのある藤原麻里菜さん。「もし、技術が発達して、アバターを作って仮想空間で生きれるとしたら、私は女の身体を選ばず、カービィみたいなピンク色の球体を選ぶだろうと思うのだ。そうした
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Posted by ブクログ
ネタバレ珍しく千早さんの作品で苦手なキャラクターが…!
亜樹さんの、技術ばかりで人に高圧的な人はどうも…
技術あればなんでも許されると思ってる?職人系が苦手。人間界で生きてるなら相手のこと考えろと思いますが、まぁ本物の技術って惚れ惚れしますよね。
でも異業界の専門職と専門職で結婚するのは
なかなかに難しそうですね!頑張れ!
亜樹の結婚がどうの〜となるまでは
お菓子と心情の繊細さが美しく生々しく苦しく
描かれていて、その描写にずっとうるうるしてました。私の涙腺が壊れてるのかと思うくらい胸にきました。
最後に、私は洋菓子にそんなに興味が無いことが分かったかもしれない。ここまで洋菓子を芸術的に見れ -