千早茜のレビュー一覧

  • おとぎのかけら 新釈西洋童話集

    購入済み

    童話の良さ

    童話を見事に現代のお話にアレンジされてました。童話をもう一度読みたくなりました

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    2014年07月23日
  • 眠れない夜のために

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    眠れない夜をテーマにした短編集。


    私は眠れない夜が嫌いだ。
    次から次へと嫌なことばかり考えてしまい、辛く苦しい。
    なので、私以外の人は、「眠れない夜」にはどんな風に夜を過ごすのだろう、と興味がわいた。

    一つ一つの物語はとても短いので、想像をたくさん膨らませて読んでいく。
    どの話もトーンは大体同じで、静謐な夜の時間への想像が膨らむ。

    「木守柿」が一番好き。
    子供の頃からの様々な思い出に晒されながら、生まれてくる赤ちゃんの幸せを祈る展開に、「夜の怖さ」よりも「祈り、幸せ」を感じて心が落ちつき、私も眠れない夜への恐怖が和らいだ。




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    2026年04月12日
  • 赤い月の香り

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    調香師小川朔第2弾。前作の主人公若宮一香もちょっとだけ出演。
    朔の世界に完全に溶け込んでいた一香と異なり、朝倉はナチュラルハーブや静謐な空間とは相容れず、洋館の中では異分子だ。切れやすく不安定、おまけに備品に手を出す朝倉。物語も全体に猥雑だ。不透明に赤く澱んでいて、底が見えない。

    今作でも朔の作り出す特別な香りを求める人たちが登場する。いじめの過去に拘束され、今も逡巡する持田くんの求める香りは、彼の求める結果には繋がらなかったが、先へと踏み出すきっかけとなる。その後も洋館を訪れる持田くんと朝倉は直接接するようになり、持田くんは後に朝倉を救う。持田くんは作中では異色のとても良い人だ。

    朔は朝

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    2026年04月11日
  • マリエ

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    離婚は経験したことないけど話の内容がとても面白かった。自立している人ってかっこいいなと思う。由井くん好きです!!!

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    2026年04月11日
  • 赤い月の香り

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    「透明な夜の香り」の続編

    一香さんに代わり「la senteur secrète」に
    新しくやって来た若い男性、朝倉満。
    飲食店で働いていた満はトラブルを起こし、
    ちょうどその場所に居合わせた小川朔に
    「この職場は君には合っていない」と言われ、
    うちで働くといいと名刺を渡される。

    前作からのメンバー、朔の相棒であり探偵の新城、源さん、前作の主人公である一香さんも今作に
    登場。今回は前作の静謐な世界からうって変わり、
    暴力、血、怒り、悲しみ、いじめ、親子間の確執といった人間臭く、生々しいテーマで物語が進んでいく。
    それぞれの事情で、香りを求めて来る客たち。
    嗅覚を無くした女性の話が印象的だっ

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    2026年04月11日
  • さんかく

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    好きなモノを好きなだけ食べようとしたら
    死ぬほど満腹になってしまう話。

    和食の良さは、凝った小鉢に尽きる。
    毎日の食事は塩おにぎりが良い。
    ただ誰かのために作るなら
    相手が好む味付けにする高村さん。

    付き合うなら料理が得意な相手がよい。
    毎日、家に帰ると美味いものが食える。
    つまりは賄いが好きなのだという伊東くん。

    没頭できる喜びは何にも代えがたい。
    家は巣穴が良い。
    なのに、それは普通ではないといわれる華さん。

    3人がそれぞれ、何かを満たせる相手がいながらも
    特別なパートナーも見つけないといけない気がしている

    スレ違いや曖昧なやり取りに
    モヤモヤしつつも
    登場する料理に何故かお腹が

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    2026年04月10日
  • 桜の首飾り

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    春に読みたくて、寝かせてました。

    桜をモチーフにした短編集。桜大好き!っていうんじゃなくて、桜なんて…みたいな雰囲気が漂う切ない話が多いかな。

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    2026年04月08日
  • 神様の暇つぶし

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    わたしは全さんみたいな人は嫌いだ。どんなに優しくたってあまりに独りよがりで、自分勝手だと思う。気持ち悪いと思ったけど、やっぱり自分の恋愛だけが綺麗だと思ってしまうんだろう。確かに思い出は濾されてしまうものだ。

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    2026年04月07日
  • 神様の暇つぶし

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    「みんな自分の恋愛がきれいなんだよ。
    自分たちの恋愛だけが正しくて、あとは汚くて、気持ちが悪い。」

    その通りだと思います。
    終始、気持ち悪かった。
    でも自分が絡んだらって考えると、きっと勝手に綺麗に染めるんだろうと思う。
    溺れさせられたっていつかは色褪せます。

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    2026年04月07日
  • こりずに わるい食べもの

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    いつもSNSに美味しそうな食卓を載せている千早氏。
    彩り豊かなメニューはもちろん、器やテーブルウェアのコーディネートも美しく、文字通り、垂涎の的。

    そんな千早氏だが、
    このエッセイ「わる食べ」シリーズでは食べることへの凄まじい想いが書かれていて可笑しみがある。

    わしわしと食べたり、
    食欲の牙の剥くまま食べまくったり、
    もりもり食べたり、
    むしゃむしゃ食べたり。

    映える見た目だけじゃなく、真剣に食に挑み、食と向き合う姿に好感。
    食への強烈なこだわりというか、もはや流儀と言えるかも。
    そして食べものの話なのに、時として人生観がチラリと見えて来るのもおもしろい。

    お気に入りは
    ・包んで包んで

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    2026年04月06日
  • 神様の暇つぶし

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    綺麗で優しいものだけが恋愛じゃないよね。
    恋愛の欲望も狡さも希望も執着も詰まった一冊だった。

    この長い人生に一生忘れなれない一瞬の出会いを作ったことが神様の暇つぶしなのかな。

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    2026年04月02日
  • 神様の暇つぶし

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    ネタバレ

    題名の『神様の暇つぶし』の「神様」というのが全さんのことだと思っていたが、全さんにとっては藤子が「神様」のように神聖で特別な存在だった。

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    2026年03月31日
  • しろがねの葉(新潮文庫)

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    重たい。
    ウメは女でも手子だと胸を張ったものの、間歩に入れず銀堀にはなれなかった。菊は男でもウメの覚悟を見て、おなごの恰好で踊れるようになった。
    男たちは死んでいく。生きたいと願った夕鶴は首を吊った。ウメは生きたけれど、間歩へ還ることを望む。
    楽しそうにも思えない過去の景色が鮮烈なのはなぜだろう?
    何か拠り所があれば、逃れられない業の中でも生きていけるのか?

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    2026年04月01日
  • 透明な夜の香り

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    ネタバレ

    代官山の蔦屋書店の香水フェアの棚にて手に取った本。描写される花や植物、香水の香りが実際に目に映り香ってくるような静かで上品な時間を過ごせる一冊。Chypre Noteにおける知人の死期を察してしまうというミツコさんとの場面では、人より優れた能力を持つことが孤独や苦しみを抱えることと表裏一体であることを感じ胸が締め付けられた。

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    2026年03月30日
  • 透明な夜の香り

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    どこか仄暗く、じっとりとした時間が流れているような感覚に包まれる。しかしその湿り気は不快さとは無縁で、むしろ清涼で健やかな香りが根底にある。

    感情に訴えかけずにその事象をダイレクトに表現するには、高度な筆力が求められる。それにもかかわらず、本作は多様な香りのニュアンスを、美しく繊細に力強く儚く訴えかけてきて、言葉の選び方と巧みさは見事としか言いようがない。

    連作短編のような作りで読みやすい上に、丁寧な描写が連なり読み応えもある。漫画的な展開の軽快さに加えて重厚な言葉が多く使われており、読書初心者でも手軽に満腹感が味わえるかと。

    健康的な生活を送りたくなる。旬の野菜をふんだんに拵えた料理を

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    2026年03月27日
  • なみまの わるい食べもの

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    わるたべ4作目。
    食エッセイですが、千早茜さんの人となりを知るのに良いシリーズですね。あと、エックス(旧ツイッター)の投稿で見た文章や写真の背景がわかるのも面白かったです。直木賞を受賞した後の大変さとか、再婚相手の優しさ(おおらかで器が大きそう)とか、新しい家族(猫)が馴染んでいく様子とか。

    この本にも色々な食べものが出てきたけれど、私は千早さんの本を読んだ後はいつも「ちょっといい洋菓子」が食べたくなります。
    クッキー、いや、やっぱりケーキかな。近いうちに買いにいこう(笑)。

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    2026年03月25日
  • 透明な夜の香り

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    ネタバレ

    天才調香師の朔と朔に雇われる一香の成長物語でした。基本的な舞台が洋館であったり、香りがテーマである通り香りや匂いの表現が豊富だったり、おしゃれな料理のシーンが多くて素敵な雰囲気でした。

    あることをきっかけに完全に塞ぎ込んでしまった一香が調香師である朔と出会い、朔のもたらす香りや特別な香りを求めて朔の元を訪れる客との関わりで様々なことを感じて成長するという流れでした。

    まず調香師の朔が異常な嗅覚の持ち主で、人間が放つ匂いで嘘がわかったり、思考や行動が読めるというのが少年ジャンプ的でした。若干やりすぎだとも感じます。そういう話ではあるのですが、大体が朔さんの作る香りと鼻で解決します。

    個人的

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    2026年03月25日
  • 正しい女たち

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    2026/3/24
    女を男女両視点から描いていた。
    場面転換がサラサラしてて、この人の作風なんだなって思った。解説を読むとぐっと解像度が増して楽しい。浜辺のやつと、幸福な離婚が好き。期待をしなくなると穏やかさを取り戻して、お互いが凪の間が一番幸福という、あるある皮肉がしょーもなくて好き。

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    2026年03月24日
  • マリエ

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    40歳を目前に、夫から「恋愛がしたい」と離婚を切り出されたマリエのお話。

    結婚にまつわる小説は多いが、離婚がテーマというのも珍しい。結婚は、確実に幸せなものであると万人が思う一方で、離婚は、必ずしもそうとは限らない。

    結婚相談所の実態?もとてもリアルに描かれていた。
    効率的で、時間的制約の多い現代人にピッタリなシステムだと思う。けれど、成約のために自分の殻をどんどん分厚くしているようで、息苦しさも感じる。

    離婚した人にしか見えない世界があるし、考え方や価値観も、結婚を経たことで変わることもあるだろう。
    恋愛の怖さや儚さを十分に知りながらも、また恋愛をしているマリエが愛おしくなった。

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    2026年03月23日
  • さんかく

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    大人の女性と年下の男の子が共同生活を通して、次のステップに進んでいく物語
    食べ物の描写を読むたびに、私も食べたいなぁと思う場面が幾つもあります
    登場人物の職業に、こんなことしてるんだ!という発見もあり楽しめました
    少しハラハラしながらそれぞれを見守りながら読み終えました

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    2026年03月23日