無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
犬という生きものは、いったいなんなのだろう。
絶対に裏切らない愛情をくれて、深い信頼関係を築ける存在。
それでいてあくまでも獣であり野生を宿す生きもの。
虎と名付けられた大型犬と暮らした主人公まどかは「あれが、あれこそが愛だったと確信している。虎は、私が所有した唯一の愛だった」「大人になったいまでも、虎以上に信じられた存在はいない」と、語る。
千早茜さんの文章は、自分がその場にいるかのような体験をくれる。
その文章で描く犬たちの姿が、鮮烈なアフリカの情景の中で生き生きと躍動する。
犬好きの私にとってはたまらなく魅力的だった。
物語は子どもの頃のアフリカでの日々と、32歳の現在の日々が交互に描かれる。
子どもの頃の虎との日々と苦しい別れが、今の恋人との関係性を形づくっていることが生々しく伝わった。
何かドラマチックな展開があるわけではないけれど、犬のこと、愛のこと、信頼、幸せ、罪、そして罰……読み終えたあとも考え続けてしまう作品だった。
Posted by ブクログ
子どもの頃からずっと大型犬と暮らしてきて、犬のいない生活が考えられない。
だからこそ、千早茜さんの『雷と走る』への共感が凄すぎて、どうしようもなく、わかる……。
犬と共に育ったことがある人ならわかると思う。
存在があるのが当たり前で自分の一部のようでありながら、コントロールの利かない別の意思を持っているあの感覚がありありと描かれていて、本当に惹きつけられた。
犬と自分の間にあるあの濃密な信頼関係。
子犬を守っていたつもりが、いつの間にか自分よりも強くなって守られている感覚。
他の人が怖がるような生き物だと知っていても、自分に犬が牙を剥くわけがないと無条件に信じられるあの感覚。
この唯一無二としか言いようのない感覚が言葉に、文章になっていることに感動するし、わかりすぎて胸がひりひりする。
この間、最高の相棒だったラブラドールがなくなって、私の胸にも今、どうしようもない大きな穴が開いています。
犬を愛したことがある人、犬に愛されたことがある人にはぶすぶす刺さる一冊。
表紙の犬がまた、本当にかっこいいんだよ。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。