千早茜のレビュー一覧

  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    前作と同様、読んでいるだけで香りが漂ってくるような小説です。それくらい描写が素敵です。文章やストーリーは勿論良いのですが、小説として楽しんだというよりも、この本に出てくる調香師の住まいである洋館の香りを自分の鼻で感じてみたいという感想が強いです。どこかのメーカーとコラボしてフレグランスが販売されたら良いのにと強く思います。

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    2026年08月19日
  • 男ともだち

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    映画化するときいて読んでみた〜
    全然共感はしないのと中々奔放な人たちばかり出てくるけど、意外と爽やかな読後感だった◎

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    2026年08月18日
  • 透明な夜の香り

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    初・千早茜作品。
    軽やかなハーブの調合や手の込んだ料理の描写に対して、人間の内側のどろりとした感情が必要以上に醜く感じられた。
    朔も一香も境遇は気の毒で、だからこそ惹かれるものがあるのだろうけれど、どこか不気味さを覚えたのは正直なところ。
    新城と源さん、さつきの存在に救われる。

    解説が小川洋子先生なのが嬉しい。

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    2026年08月18日
  • グリフィスの傷

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    久しぶりの千早茜。
    傷を巡る10編の短編集。
    どの作品も決して明るいストーリーではないけれど、短文で物語を紡ぐのは詩を読んでいるよう。
    自分は子供の頃から大きな怪我もしたことなく、手術の経験もないから、目立つ傷が体にない。
    だからなのか、どの作品も感情移入することなく、俯瞰的に読んでいた。
    どこか闇のような雰囲気を纏う作品たちは、さすが千早茜って感じ。

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    2026年08月17日
  • 透明な夜の香り

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    人間離れした嗅覚をもつ朔と、朔のもとに働きに来た一香。関わっていく中で2人の心が次第に変化していく。

    短編のように書かれていて読みやすかった。香りの描写もだが、ごはんを作る時の描写が綺麗で、読んでいてお腹がすいてしまった。丁寧な暮らしという感じ。

    映像化した方が面白そうだなと何となく思った。

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    2026年08月16日
  • 燻る骨の香り

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    香りシリーズの前日譚であり、最終章。そんな謳い文句に誘われて。期待値が高すぎて、肩透かしを喰った気分は残る。物語として十分に読み応えはある。人の心のありようは、うつろうものであり、留めることは難しい。それを100%コントロールはできずとも、誘導することぐらいはできなくはない。香りにはそういう力が秘められている。朔のトリッキーさは若さ故か可愛げすら感じる。嘘の中に少しの真実が含まれていることで断罪ができず、むしろ、許してさえしまう。人はそれを優しい嘘というかも知れないし、嘘は嘘と顔を顰めるのかも知れない。

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    2026年08月15日
  • 透明な夜の香り

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    淡々としたお話
    そういうフェーズだったのかもだけど、大きい起承転結はなく、テーマとちぐはぐに日常のなかでトントン進んでいく感じ

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    2026年08月15日
  • 透明な夜の香り

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    タイトルのとおり、透明〜って感じ。一香ちゃんってどんな見た目してるのかなって考えちゃう。色白で華奢で黒髪(胸上くらい?)の子かなあ。

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    2026年08月15日
  • 燻る骨の香り

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    これで小川朔シリーズ、読破。

    この作品は、登場人物すべてに魅力的なニンゲンがいなかった…
    朔も、嫌な人間モード大発信。

    特に新庄が私は嫌いだ。粗野でエチケット欠如、さらにヘビースモーカー。朔にとっては…だとしてもなんともうざったい存在。朔も底意地が悪いのを隠さない隠せないのが若さ故か?

    正直、どいつもこいつもという感想だ。

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    2026年08月14日
  • 男ともだち

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    「見ててやること」が愛情なのかっこよすぎる!!

    個人的にはハセオを中島歩にやってほしかった、というか私のハセオイメージは完全に歩である。、

    でもこんな関係ってあり得る??と入り込めないところも少々。ハセオみたいな人は存在するかもだけど、神名は絶対にハセオ好きだと思っちゃう。
    なんでも受け止めてくれる対等な関係性の異性がいるのって同性の友達とも彼氏や旦那とも違った素晴らしさがあることは確か。

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    2026年08月13日
  • 犬も食わない(新潮文庫)

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    主人公の二人が全然好きになれないのだけど、なぜか読み進めて、二人があらんばかりにすれ違っているのを、しっかり最後まで見届けた。
    そもそも恋愛って面倒くさいものだしね、と妙に解ったような自分もいる。
    綺麗なだけの恋愛より、ずっとリアルで人間くさかったから、なんだかんだ好きかもしれない。「犬も食わない」って題名がマッチしてて、秀逸だと思う。

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    2026年08月12日
  • 西洋菓子店プティ・フール

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    この人の文章は少し私にはしっくりこない、流れるようには入ってこないので、少し読みにくかったけど基本的には読みやすい話しだと思う。いろんなお菓子が出てきてそのたびに調べてこんなんがあるんだと面白かった。主人公の職人気質で頑なな性格はカッコいいけど好きじゃなかったかな。ミナちゃんの「でもそんな「なくてもいいもの」にあたしは今まで生かされてきた。それがあたしを強くしてくれた。(中略)自分を卑下しても自分が好きになったものを否定しちゃだめだ」っていうフレーズが好きだったな。

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    2026年08月12日
  • 燻る骨の香り

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    「透明な夜の香り」は何度も読み
    小川朔と一香ちゃんや源さんの世界に…
    「赤い月の香り」「燻る骨の香り」これで香りシリーズは終わりらしい。残念

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    2026年08月11日
  • クローゼット(新潮文庫)

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    服飾美術館で洋服修繕師として働く纒子は過去による男性恐怖症で引っ込み思案だが、服に対しての愛情は深くたいわしながら服の在し日の姿を取り戻していく。
    デパートで働いていた芳は男性でありながら女性服に興味があり、服飾美術館で働くことになる。
    服飾美術館の静謐な空気感が本全体を静かで背筋が伸びるような雰囲気にしており、心に傷を抱えたふたりがすこしずつ成長するのをそっと見守る物語だった

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    2026年08月11日
  • 犬も食わない(新潮文庫)

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    男性らしい、女性らしい不器用さを極端に描いたような作品。どちらの視点からも同じ出来事をみることができる点が面白い。

    相手に恋人らしさとかを求めて、もし自分のために変わってくれたとしても、それはもうその人じゃないような気がする、というフレーズに共感が止まらない。逆も然りだなと思う。

    個人的な話、今このタイミングで手に取って良かったと思える作品。

    恋愛って損!!

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    2026年08月10日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    千早茜さんの本はいつもスルスル読めるのですが、今回はなかなか入り込めず何度も読み直してしまいました。「透明な夜の香り」の爽やかさが好きだっただけに、「赤い月」のような重い設定はあまり受け付けなかったです。

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    2026年08月09日
  • 燻る骨の香り

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    3.5かな
    今回は京都の香の老舗が舞台
    朔と同じような能力を持つ女性の死をめぐってストーリーが進んでいく。やはり読ませる世界観、文体で一気に読んだんだけども、朔ってこんなに人外レベルなのになんで一香なのかなぁとここに来て思ってしまう

    嘘ばかりの一族、というか母の世代があまりに勝手すぎる。三兄弟みんなやる気ないじゃんね…
    今回も新城がなかなかにいい役どころでよかった。一番ダメそうなんだけど、一番まっとうな人間という気がするんだよなあ

    ところでこれで完結なの??もったいない、まだ読みたいという思いと、まあダラダラ続くのもなーという思いと。

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    2026年08月09日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    前作より人間らしくあります。
    また、私は五感の中で今は視覚が大切であると考えていますが、
    嗅覚も生活する中で大きく刺激を受けるものなのだと改めて感じました。

    「隠すというのは執着だから。」
    「永遠にこの庭は存在する。」

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    2026年08月08日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    香りシリーズ2作目⸝⋆
    今回は「加害」がテーマということもあって、前作より人間臭さが立つようなお話だった。
    一香が現れると、怒りで濁ったような空気が澄んでいくような感覚になった。
    個人的には前作の方が好きだな〜

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    2026年08月08日
  • 燻る骨の香り

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    香りは時に暴力的に記憶を引き出してしまう。熱を帯びたものはより絡みつくように。愛情と執着、憧れと嫉妬、取り繕うほどに嘘は濃くなる。真実が正義とは限らなくて、でも嘘の臭いに耐えられないのもまた真実。愉しみだけではない嗅覚の世界の深淵を思い知らされる。

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    2026年08月08日