千早茜のレビュー一覧

  • 神様の暇つぶし

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    ネタバレ

    題名の『神様の暇つぶし』の「神様」というのが全さんのことだと思っていたが、全さんにとっては藤子が「神様」のように神聖で特別な存在だった。

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    2026年03月31日
  • しろがねの葉(新潮文庫)

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    重たい。
    ウメは女でも手子だと胸を張ったものの、間歩に入れず銀堀にはなれなかった。菊は男でもウメの覚悟を見て、おなごの恰好で踊れるようになった。
    男たちは死んでいく。生きたいと願った夕鶴は首を吊った。ウメは生きたけれど、間歩へ還ることを望む。
    楽しそうにも思えない過去の景色が鮮烈なのはなぜだろう?
    何か拠り所があれば、逃れられない業の中でも生きていけるのか?

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    2026年04月01日
  • 透明な夜の香り

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    ネタバレ

    代官山の蔦屋書店の香水フェアの棚にて手に取った本。描写される花や植物、香水の香りが実際に目に映り香ってくるような静かで上品な時間を過ごせる一冊。Chypre Noteにおける知人の死期を察してしまうというミツコさんとの場面では、人より優れた能力を持つことが孤独や苦しみを抱えることと表裏一体であることを感じ胸が締め付けられた。

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    2026年03月30日
  • 透明な夜の香り

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    どこか仄暗く、じっとりとした時間が流れているような感覚に包まれる。しかしその湿り気は不快さとは無縁で、むしろ清涼で健やかな香りが根底にある。

    感情に訴えかけずにその事象をダイレクトに表現するには、高度な筆力が求められる。それにもかかわらず、本作は多様な香りのニュアンスを、美しく繊細に力強く儚く訴えかけてきて、言葉の選び方と巧みさは見事としか言いようがない。

    連作短編のような作りで読みやすい上に、丁寧な描写が連なり読み応えもある。漫画的な展開の軽快さに加えて重厚な言葉が多く使われており、読書初心者でも手軽に満腹感が味わえるかと。

    健康的な生活を送りたくなる。旬の野菜をふんだんに拵えた料理を

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    2026年03月27日
  • なみまの わるい食べもの

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    わるたべ4作目。
    食エッセイですが、千早茜さんの人となりを知るのに良いシリーズですね。あと、エックス(旧ツイッター)の投稿で見た文章や写真の背景がわかるのも面白かったです。直木賞を受賞した後の大変さとか、再婚相手の優しさ(おおらかで器が大きそう)とか、新しい家族(猫)が馴染んでいく様子とか。

    この本にも色々な食べものが出てきたけれど、私は千早さんの本を読んだ後はいつも「ちょっといい洋菓子」が食べたくなります。
    クッキー、いや、やっぱりケーキかな。近いうちに買いにいこう(笑)。

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    2026年03月25日
  • 正しい女たち

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    2026/3/24
    女を男女両視点から描いていた。
    場面転換がサラサラしてて、千早さんの作風なんだなって思った。解説を読むとぐっと解像度が増して楽しい。浜辺のやつと、幸福な離婚が好き。期待をしなくなると穏やかさを取り戻して、お互いが凪の間が一番幸福という、あるある皮肉がしょーもなくて好き。

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    2026年03月24日
  • マリエ

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    40歳を目前に、夫から「恋愛がしたい」と離婚を切り出されたマリエのお話。

    結婚にまつわる小説は多いが、離婚がテーマというのも珍しい。結婚は、確実に幸せなものであると万人が思う一方で、離婚は、必ずしもそうとは限らない。

    結婚相談所の実態?もとてもリアルに描かれていた。
    効率的で、時間的制約の多い現代人にピッタリなシステムだと思う。けれど、成約のために自分の殻をどんどん分厚くしているようで、息苦しさも感じる。

    離婚した人にしか見えない世界があるし、考え方や価値観も、結婚を経たことで変わることもあるだろう。
    恋愛の怖さや儚さを十分に知りながらも、また恋愛をしているマリエが愛おしくなった。

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    2026年03月23日
  • さんかく

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    大人の女性と年下の男の子が共同生活を通して、次のステップに進んでいく物語
    食べ物の描写を読むたびに、私も食べたいなぁと思う場面が幾つもあります
    登場人物の職業に、こんなことしてるんだ!という発見もあり楽しめました
    少しハラハラしながらそれぞれを見守りながら読み終えました

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    2026年03月23日
  • 雷と走る

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    気がつけば、読み進めてしまっていた。
    少女と犬「虎」との出会い、生き物の命を預かることの責任について考えさせられた。
    博人の静かで歩み寄る感じに惚れたのと、まどかの博人に対する思いが間接的に表現されていて2人とも素敵だと思った。

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    2026年03月22日
  • マリエ

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    初めて読む作者さんでしたが文章がスラスラ入ってきて読みやすかったです

    私と色々似ているところがあるなと感じつつ、主人公の芯の強さが読んでいて辛いというか疲れてしまう所もありました
    それだけ、リアルで想像しやすい文章という意味です

    料理とお酒の描写も多くて好きなのですが、マリエさんとは、ちょっと仲良くなれないかもと感じており、この本を再読するのではなく千早さんの他の作品を読んでみたいと思います

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    2026年03月21日
  • マリエ

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    恋愛をしたい。その理由で離婚した夫婦。

    夫婦になったら恋愛はできないものなのか。それとも、時が経つからこそできなくなるものなのか。
    結婚経験のない私にはピンとこない問いだったが、周囲を見ていると、結婚後も恋人のような関係を保つ夫婦と、長年共に支え合ってきたからこその熟年感がでている夫婦と、様々な夫婦像がある。

    小説の中で、この問いに対する明確な答えはでていなかった。また、ラストも読者に委ねる形で終わっていたので、賛否両論別れるかなと感じた。
    個人的には、千早さんなりの答えがあったらそれを知りたいと思う。

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    2026年03月18日
  • 犬も食わない(新潮文庫)

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    ☆3.8
    男女2人で攻守交代しながら男女のそれぞれの視点、考え方が描かれてる
    男目線で書かれてなかったことが、女目線で書かれてあったり、
    口にした内容に隠された気持ちが、別の視点で書かれてたり、
    2人で書く良さ満載の本
    クリープハイプの歌詞みたいな言葉の選び方があるのが好きなポイント!

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    2026年03月18日
  • マリエ

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    離婚、結婚相談所、年下の子との恋愛などなど…久しぶりに恋愛ものを読んだかも。初めての千早さんの小説でしたが、沁みる言葉も多くて、季節の空気感とか香りとか料理の描写がとても綺麗で印象的。好きな香水を見つけたくなった。

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    2026年03月17日
  • なみまの わるい食べもの

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    「好きなものを好きに食べる」千早茜さんの食べ物エッセイ。

    ”わるたべ”を読むと「食事は栄養を補給するためだけじゃない」といつも思う。

    食事は自分が自分でいるために必要不可欠であり、幸せと直結しているものである。

    今作は、幸せそうに食べる姿よりも、食事を通じて自己理解を深めていく様子が印象的だった。

    どんな食べ物が食べたいか(食べられるか)というのは、その時の体調や精神状態によって変わる。

    食事を頂くということを、もっと大切にしたいと思った。

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    2026年03月16日
  • マリエ

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    ネタバレ

    なんか全体的に、主人公が幼く感じた。
    なんのために結婚相談所へ?
    恋人にも7つも年上なのにマイナスのこと言っちゃったり。
    最後の金原ひとみさんとの対談で、お互いが幸せになるために離婚する、みんな離婚して幸せになってる、って、なんかいいなと思った。
    そう思える時が、離婚しどきなんだろなって。

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    2026年03月15日
  • 男ともだち

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    人によって好き嫌い、なんなら拒絶する物語だと思う
    不倫は絶対にしないが共感する部分もある
    誰かに消費されることで自分の不要な部分も削ぎ落とされ、大事なものが見えてくる
    神名にとってのハセオは与えないけど奪わない特異な存在なんだろう

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    2026年03月15日
  • ガーデン

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    いつでも自分が判断ばかりして、選択できると思ったら大間違い。

    自己評価なんてただの自己満足だし、評価は他人がすることだと思う。

    自分を変えたい時は、何か願い事をしよう。

    願いごとをすることは、自分を見つめなおす場をつくることなのだから。

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    2026年03月14日
  • 西洋菓子店プティ・フール

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    千早茜さんの作品は初めて読んだけど、五感で読む作品だなと思った。ホイップを泡立てる音とかお菓子が焼き上がる香りとかが文章から漂ってきた。

    スイーツは甘いだけじゃない。酸っぱさとか苦み、深み、、単純そうに見えて複雑なスイーツと恋愛の甘いだけではない側面を描いているのが凄く良かった。スイーツに絡めた心理描写がとてもオシャレ。

    ミナのお話が1番好きだった。自分の軸があって強い女の子大好き~!!
    どのお話も人間味があって重たい話もあったけど、最後は光が見える感じで終わるのが良かった。

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    2026年03月13日
  • 胃が合うふたり(新潮文庫)

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    書き方の形式も、お互いの掛け合いも面白くてところどころふふふって笑みが溢れてしまうエッセイ。食べ物の描写が素敵でそのお店に行ってみたくなる気持ちもももちろん湧くけど、こんな関係性の友人が欲しいな、と羨ましく思う感想が勝つ。

    共通の趣味やすきなことが合う友人はもちろんいるけど、ここまで露骨に自分の感情の機微にも素直でいられる関係って本当に貴重!

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    2026年03月13日
  • 男ともだち

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    男ともだち、女ともだち、と本人たちが嗜んでる分にはいいとおもうんだよ、こういうのって。倫理観的な問題で、常識的な問題で。友達って寝ないでしょ。友達って密に触れ合わないでしょ。自分に大事なひと(恋人)がいるならば、そもそも大事な人のためにも会わないでおこうという気遣いがうまれるわけで。まわりのひとからの視線が交わって、色が加えられてしまうのは致し方ないことだし、それに文句をいうならばじゃあほんとうに健全な付き合い方なのでしょうね!!!!!みせられるのでしょうね!!!!!などと。自分の大事な人にハセオみたいなひとがいたら、やだよ。わたしはぜったいやだ。

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    2026年03月09日