千早茜のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
どこか仄暗く、じっとりとした時間が流れているような感覚に包まれる。しかしその湿り気は不快さとは無縁で、むしろ清涼で健やかな香りが根底にある。
感情に訴えかけずにその事象をダイレクトに表現するには、高度な筆力が求められる。それにもかかわらず、本作は多様な香りのニュアンスを、美しく繊細に力強く儚く訴えかけてきて、言葉の選び方と巧みさは見事としか言いようがない。
連作短編のような作りで読みやすい上に、丁寧な描写が連なり読み応えもある。漫画的な展開の軽快さに加えて重厚な言葉が多く使われており、読書初心者でも手軽に満腹感が味わえるかと。
健康的な生活を送りたくなる。旬の野菜をふんだんに拵えた料理を -
Posted by ブクログ
40歳を目前に、夫から「恋愛がしたい」と離婚を切り出されたマリエのお話。
結婚にまつわる小説は多いが、離婚がテーマというのも珍しい。結婚は、確実に幸せなものであると万人が思う一方で、離婚は、必ずしもそうとは限らない。
結婚相談所の実態?もとてもリアルに描かれていた。
効率的で、時間的制約の多い現代人にピッタリなシステムだと思う。けれど、成約のために自分の殻をどんどん分厚くしているようで、息苦しさも感じる。
離婚した人にしか見えない世界があるし、考え方や価値観も、結婚を経たことで変わることもあるだろう。
恋愛の怖さや儚さを十分に知りながらも、また恋愛をしているマリエが愛おしくなった。
少 -
Posted by ブクログ
男ともだち、女ともだち、と本人たちが嗜んでる分にはいいとおもうんだよ、こういうのって。倫理観的な問題で、常識的な問題で。友達って寝ないでしょ。友達って密に触れ合わないでしょ。自分に大事なひと(恋人)がいるならば、そもそも大事な人のためにも会わないでおこうという気遣いがうまれるわけで。まわりのひとからの視線が交わって、色が加えられてしまうのは致し方ないことだし、それに文句をいうならばじゃあほんとうに健全な付き合い方なのでしょうね!!!!!みせられるのでしょうね!!!!!などと。自分の大事な人にハセオみたいなひとがいたら、やだよ。わたしはぜったいやだ。