千早茜のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
主人公の女性は、10歳の頃には家族でアフリカに住んで居た。一家の広い庭には、一度も首輪をつけられる事もなく庭に放し飼いにされ、野性味に溢れ、ただ家族にだけ従順なガーディアンドックが居た。その中の一匹「虎」が彼女のお気に入りだった。
恋人と暮らす32歳の今も、帰国時に置いて行く決断をした「虎」の事を思い出しては・・・。
犬にまつわる千早さんらしい至極まっとうな話。
決して出来が悪い訳じゃ無いと思うのだけれど、何故か突き刺さってこない。不思議です。どうも、読み手の私の方に問題がありそう。
千早さん、子供のころアフリカ・ザンビアで過ごされたようで、その経験がもとになっているのでしょうね。 -
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Posted by ブクログ
傷をめぐる10の物語。
1 竜舌蘭
2 結露
3 この世のすべて
4 林檎のしるし
5 指の記憶
6 グリフィスの傷
7 からたちの
8 慈雨
9 あおたん
10 まぶたの光
脳内配役は
1、10は上白石萌歌
2、3、4、6、7は宇垣美里
6の表題グリフィスの傷には、あの、も出演してもらいました。
どれも千早茜作品らしい、静かで、生々しい情緒が描かれていて、その上こんなに同じ人に出てもらっていたのに、被ることなく違う物語の景色があり“傷”がありました。
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『傷痕が消えますように。もう傷を負いませんように。雨音の中、そう祈っていたのだろうか。
傷なくして生きていくことが不 -
Posted by ブクログ
【綺麗な文章を読みたいときに開く本】
ーー感想ーー
透明な夜の香りの続編。前作と同様に文章の美しさが際立つ作品だった。(読むテンポが自分にはちょうど良く、おそらく一文ごとの文章量が影響しているのではないかと推測している)
前作の主人公・一香の朔への関わりが、最も心を打たれた。自分が立ち入れない距離感を理解する。その割り切りができることの崇高さを目の当たりにした。もしさらに続編が発刊されるのであれば、ぜひ朔と一香の距離を描いて欲しいと思った。
洋館の庭師、源さんの過去の深掘り描写があるのも、ドラマの奥行きを感じられて良かった。満月のジャスミン畑での最終幕、朔と満の記憶を蘇らせる場面も描写