千早茜のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この作者さんの既刊をボチボチと読んでいく、の7冊目。
なんとなく話題にしにく、でも誰かと話したいことをテーマに描かれた6つの短編集。
前の話に出ていた人物が登場したりするが、さり気なさ過ぎて気が付かなかったり…。
ここで言う「正しさ」は「常識」「ノーマル」「まとも」「建前」「正統」で、「正しくない」はその反対語という感じかな。
誰にも言わないが心の中で思っている本音や欲望に対して、何が正しくて何が正しくないのか突きつけてくるお話は何気に複雑。
生々しくて妖めかしくてアブノーマルでちょっぴりホラーな「偽物のセックス」が面白い。
これだけでなく、『若い女は可愛げがある』とか『女はみんなこの「バ -
Posted by ブクログ
リレーエッセイ方式で17人の書き手が
『私の身体を生きる』という性をテーマに綴った作品。
想像していた感じと、かなり違っていた。
同じテーマでも書き手によって随分とみえる世界が変わるものだ。編集者から依頼された形で綴っているためか、何となく及び腰に感じる作品も少なくない。
女性しばりでリレーエッセイ集にした意味する所も、問いたいが、赤裸々告白をするものから、トラウマ的な内容を飄々と語ったものまで、多種多様・・・
トップバッターの島本理生さんの作品だけは、眠っていたような共感が呼び起こされる様な感覚があった。
恋愛ものがお得意な作家さんだけに、性の役割にも飄々と鋭い着眼点をお持ちだ。
色 -
Posted by ブクログ
千早茜さん。
気になっていたけれど、今回はじめましてかな?と思っていたら、かなり前に『西洋菓子店プティ・フール』を読んだことがあった。
なるほど、そういう感じの作風なのね。
と腑に落ちた。
女性の生きづらさを重めのエピソードで描いた作品。
第一部は少女時代。
心の病気で不安定な父親がいるから(?)島に預けられる。
完全なる男尊女卑の前時代的な閉鎖空間で、主人公の思いも及ばない理由で追い詰められていた少女と出会う。
強い彼女に憧れるけど、彼女はイマイチ自分に心を開いていないように感じて不安になる矢先、脱獄犯と一緒にいなくなってしまう。
第二部は大人になってから。
女性であることが理由で受ける、 -
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Posted by ブクログ
恋人同士じゃない男女が、一緒の時間を過ごす理由はお互いが楽で気兼ねなく過ごせるから。寂しくなれば、その時いつ連絡しても大丈夫な相手だから。
主人公と男友達のハセオの2人はとても似たもの同士です。しかし男女とはいえ、それぞれの屑っぷりがすごい。また、それを互いにわかっていながら本気で非難しません。
ありのままを受け入れてくれて、まともな大人へ軌道調整してくれる、でも男女間の付き合いはなし。一定の距離を保ちつつ友人関係を保っています。
応援されるのも、することにも疲れる場合ありますよね。だまってこっちが呼ぶまではほっといてくれる、そんな男ともだちが理想かも。
主人公が、途中から仕事に真摯に