千早茜のレビュー一覧

  • しろとくろの偏愛

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    ある意味、よくぞこんな形態の本を出したなと思う(笑)。作家としてある程度売れた今だからこそ出すことが出来たのかもしれない。趣味丸出し。餅とチョコレートへの愛が爆発。驚くほどの拘りと、深い知識。1編毎に1つの餅、チョコレートを紹介していくのだが、さすが、エピソードがしっかりと物語っぽくなっている。添えられたイラストも、また良い。度々、京都の話が出てくる。以前、20年間住んでいたらしい。「男ともだち」で、主人公が住んでいた京都が妙にリアルだったが、その理由が分かった気がした。腑に落ちた。著者の、餅とチョコレートへの絶大なる愛を記した作品だが、メーカーから定期的に商品を提供してもらっても良いぐらいの宣伝本でもある。餅、チョコを食べる・新たな美味しさに出会うことが趣味を超えた生き甲斐。性癖。執着、探究心、拘りが半端ではない。同時に、飲み物との組み合わせにも拘りがあり(著者はマリアージュと呼ぶ)、茶に関しても詳しい。ハーブティー、紅茶、中国茶。全て知り尽くしている。更に、白湯への拘りもあって、美味しい白湯を飲むために鉄瓶を求めて岩手まで足を運んだというのだから驚く。ちなみに、コーヒーと牛乳は苦手らしい。「チョコレートは飲み物でもある」。実際に、元々は飲み物から始まったらしい。チョコレートの起源など、歴史を辿るような記載もある。著者にとって「チョコレートは魂の食べ物」。チョコレートが無いと、心が死ぬとまで言い切っている。

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    2026年11月02日
  • ガーデン

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    植物の呼気。部屋で植物を育てているわけでもなく(虫が寄ってきそうで敬遠してしまう、、)今までの人生を振り返っても、特に植物に対する想い入れを持つことがなかった自分は、普段の生活の中で植物の呼気を感じることもなかった。作品の中で、生々しく息づく植物たち。色鮮やかで、芳しい香りを放ち、愛でられたいと願うその姿に、女性と通じるものを感じる。草食なのか考え方が現実的過ぎるのか冷静なのか、主人公の羽野は異性としての女性を必要としない。その代わりに、植物に対する愛情だけは異常。そんな、「自分の庭」に篭ったような生活を続けている時に、とある女性から本音を浴びせられ、自分だけの心の庭が乱れてしまう。花弁がボロボロと剥がれ落ちてしまう。何か大きな問題が発生する時には、突然起きるのではなくて予兆や原因が積み重なって結果に繋がる、、そこに気が付き難いことや(病気も一緒)、人との距離感や、結婚についても考えさせられる。そのどれもを植物の話と結び付けているのが千早先生のスゴいところ。この作品の登場人物も皆人間味に溢れていて親近感が湧いた。出会えてよかったと思えた。

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    2026年11月02日
  • 透明な夜の香り

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    古本屋で目が合い、なんとなく読み始めたら一気読みしてしまった一冊。

    特別に大きな出来事が起こるわけではないが、登場人物たちが皆優しく、読んでいて温かい気持ちになれた。

    作中には、聞いたことのない名前の植物や料理が数多く登場する。しかし、その鮮やかで丁寧な描写によって、まるでそこから漂う香りまでも感じ取れるようだった。

    まさに「丁寧な暮らし」という言葉が、何度も頭をよぎった。

    いつか植物を育て、それを使って料理をする。そんな朔さんの暮らしぶりに、憧れを抱いた。

    この作品の最大の魅力は、登場人物一人ひとりの人柄が、丁寧に描かれているところだと思う。

    きっと、過去に深い傷を負った人は、静かな香りを纏っているのだろう。そんな彼らが互いに支え合う姿に、胸が温かくなった。

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    2026年11月01日
  • しろとくろの偏愛

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    餅、チョコレートに対する限りない愛と豊富な知識。そして深い執着。
    世の中には、まだまだ自分の知らない美味しいものが溢れている。寝る前に読むとそんな幸福感を抱えたまま眠りにつけ、一章が一日のご褒美になる。

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    2026年11月01日
  • 男ともだち

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    一緒に居たい人といられるとはいかに贅沢なのか。大事な人が傷つく姿は見たくないけど。人との関係性を一般論で括りたくないし、人の目も気にする必要はないのに、完全に逃れるのも難しいし。

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    2026年10月31日
  • 神様の暇つぶし

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    生と死。本気で恋した時間は無駄じゃなかった。自分たち以外の物語はすべて気持ち悪い。人には人の物語と人生。最後のページで泣いた。自分が感じたことを作品で表現する人たちの宿命。

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    2026年11月01日
  • 神様の暇つぶし

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    本を開いて、1行目を読み始めてすぐに物語にひき込まれてしまった!情景の描写が私にすごく刺さった。

    まるで自分が過ごしたあの夏を回想しているかのような、読みながら生暖かい気温を肌で感じて胸がとても苦しくなった。

    ただ、好みは別れる作品だろうなと読みながら思ったりした。
    出会えてよかった1冊。

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    2026年10月29日
  • 透明な夜の香り

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    とても良い。普段ミステリーばっかり読んでることもあり積み本になって1年越しくらいに読んだけど夜の読書にぴったりの物語。シリーズ集めたい

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    2026年10月29日
  • 透明な夜の香り

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    特殊な嗅覚をもった青年にまつわる話。
    「その特殊能力で難事件を解決」みたいなありきたりのストーリーではなく、もっと静かで、情景に溢れた物語。
    ゆったりしながらも心地よい緊張感が続く展開に没入した。

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    2026年10月27日
  • 神様の暇つぶし

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    親を亡くした20歳の夏に父親より年上の男に激しく恋をした。臆病な心を揺さぶられる。
    これって気持ち悪いこと?普通ということに縛られるが出会う前の自分には戻れない。

    そして私の心も揺さぶられた!
    正しく恋に溺れるとはこのこと!!

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    2026年10月27日
  • 神様の暇つぶし

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    すごく好きな感じだった。

    現実的に考えると、やっぱり全さんはおじさんで
    どうしたって恋することに結びつくことなんてできないのかもしれないけど、
    それでも、ヒロインを通して知る全さんが
    すごく優しくて、可愛くて、かっこよくて、やっぱり大人で。

    読んでいる自分も、ヒロインと同じように
    年齢なんか関係なく、恋に落ちてしまうような感じがした。
    だからこそ、性行為も綺麗だと思ってしまったし、
    そこに汚いとか、きもいとか、そういう感情なく読めてしまった。

    やっぱり、みんなああいう男の人が好きなんだろうか。
    映像化されたりするのかな。

    最後まで読んで思ったのは、全さん側の気持ちがもっとよく知りたかった。
    本当はどう思っていたのか、
    最後、どういう気持ちでヒロインのそばを離れて、
    最後、何を思いながら旅行をしていたのかとか。

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    2026年10月26日
  • ガーデン

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    それぞれの登場人物と羽野の距離感がすごくリアルで生々しさを感じました。植物を通じて人を感じました。ただひたすらに自分の成長の為に必要な光と水を人から、自然から与えてもらい、小さな鉢の中で幾多にものぼる根を張り貪欲に生きていながら表を見れば綺麗に整えられ、飾られた姿にどこか悲しさと美しいと思いました。ただ主人公はその欲望に答えるだけ、自分が手で扱えるだけの所有しか持たない様は自身を見ているように思えました。凄く面白かったです。

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    2026年10月26日
  • しろがねの葉(新潮文庫)

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    千早茜の作品を初めて読んだ。
    この出会いに感謝したい。
    自分が人生半ばを過ぎたからか、ズシリと肚に喰い込む文体とそれでいてグイグイ読ませる軽快さに久しぶりに没入した。

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    2026年10月26日
  • ひきなみ

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    体裁や偏見に塗れた評価軸で人を見る人間は社会には多くいる。だからこそ苦しい。
    また、真以の戦わなくていい、逃げなくてもいいという言葉には沢山の葛藤を抱えた真以だからこそ与えられる優しさがあり、その生き様には美しさを覚えた。

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    2026年10月25日
  • 男ともだち

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    鷹揚で、何も目指さない好きを体現しているのでは。
    主人公とハセオの関係に切なさと、潔癖さみたいなものも感じた。

    ハセオかっこいいなぁぁ
    登場人物皆んなクズって言われているけど、嫌悪感なく読めたってことは、あれってなりました。

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    2026年10月25日
  • 眠れない夜のために

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    西淑さんの絵に惹かれて購入。
    短編集もすごく良くて
    予備知識なしのジャケ買いにしては大当たりと思った。
    本から静けさを感じました。

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    2026年10月24日
  • しつこく わるい食べもの

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    いや〜〜〜〜わかる!食べものへの偏見!
    まず、“君の味噌汁を一生飲みたい”というプロポーズについて。これがプロポーズがまかり通っていたなんて、、、とジェンダー概念どうのこうのは、時代の流れもありますのでもう一旦置いといて。私の一番先に思ったこと。”え、味噌汁毎日一生飲みたい?”だった。味噌汁って、私の中ではたまに飲んだ時にほっこりして、涙が出そうなくらい美味しく感じて、心から日本人でよかった〜と思うためのアイテム。毎食汁物があれば、丁寧な暮らし、という感じなので、丁寧な暮らしをしていない私は、毎日絶対に必要アイテムではなかったのだ。みんな食卓には味噌汁は必須? そんな中、もし男性から君の味噌汁を一生飲みたいなどど言われたら、え、味噌汁?いや、たまには作るけど毎食は無理よ?しかもそんなこだわりないし。私の1番の味噌汁の具は、玉ねぎと卵よ?結構変わってるって言われるけど、大丈夫そ?となる。なんか私だけついていけてない?笑

私もどこをどう食べても同じ味がする食べ物に安心感を覚える。海鮮丼ってテンション上がるし、大好きだけど、たまにいくら丼とかに目がくらむ。なぜなら、何も考えずにどこを食べてもいいから。海鮮丼は、選択を迫られるんだよね。わかる。。。。
天丼とか、ハンバーガーとか、たい焼きとかも、どっちから食べるとかどこから食べるとか、何を最後まで残すかとか。
    刺激的でテンションが上がるものは、選択続き。安心感を得られるものは、どこから見ても同じ。これ人生にも置き換えられるのでは?

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    2026年10月23日
  • 男ともだち

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    ハセオの行動とか言葉にとても惹かれた
    神名の生き方が少し自分に重なるところがあったから余計刺さった
    自分の身の回りの、ハセオのような人を思い浮かべて、この関係を大事にしようと思った
    恋愛ってよりは人生って感じ!すごく生き方に悩んでるタイミングだったから今読めてよかった!!

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    2026年10月23日
  • 眠れない夜のために

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    千早茜さんの「眠れない夜」をテーマとした短編集です。最近読んだ短編集で、一番好きでした。

    美しい言葉で描かれる、少しだけふわふわとした世界観が、素敵でした。装丁と挿絵も、落ち着いた色調で、眠りに誘ってくれそうです。夜勤明けで、眠れないときのお守りにしようと思います。

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    2026年10月23日
  • 透明な夜の香り

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    香りを通して人の記憶や心の奥にある感情に触れていく物語。目に見えない香りが、静かで幻想的な雰囲気に引き込まれていく一冊。

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    2026年10月22日