千早茜のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ情景描写の日本語が美しくも儚く
どんどん読んでしまった
読みながら耽美な甘い香りが届くかの如く
全ての考察を読者に任せる小説で、
甘いお伽話だった、、
白亜とスケキヨという兄妹愛なのか、
本当は血の繋がらない2人の恋愛物語なのか
前半は近親相姦めいた描写もある
蓮沼の理性、頭のキレの良さ、人情、が垣間見える場面がありその度格好良い男だと思った
ただ蓮沼は近親相姦を受けていたという境遇
白亜と似た境遇としたのは何故だったのか
白亜が蓮沼に想いを寄せるきっかけのためだったのか
白亜の蓮沼への思いは恋心だったと思いたい
スケキヨは雷魚の、白亜はかつての伝説の娼婦の生まれ変わりであることが随 -
Posted by ブクログ
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離婚って、
幸せになるための
選択なんじゃない?
恋愛がしたいと、夫は言った。
降って湧いた
離婚という言葉は
まりえの日常を、
大きく
変えた。
直木賞作家が紡ぐ、結婚と幸福をめぐる物語
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千早茜さんの作品は「ひきなみ」がとても好きで、
(と言ってもそれしか読んだことない)
他も読みたいと思い書店で手に取るんですが、
裏のあらすじ読んで、
恋愛だぁ〜と戻す日々でした。苦笑
今回は本当にたまたま、
新刊で手に取って、
主人公が40歳目前で離婚を経験する -
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全話面白かった!
周りにこういう女の子居たなぁって
どれも身に馴染みのあるお話で、サクサク読めた!
特に刺さったのは
「こっちを向いて」というお話。
仕事の取引先のお姉さんが転職するからもう会えなくなる。寂しい。できればこれからは友達として付き合っていきたいと思ってる主人公。
でも相手がそれを望んでなかったら?とか、ごちゃごちゃ余計なことを考えて結局何も言い出せなかった。って内容なんやけど、
めちゃくちゃわかる、、、!私も過去に全く同じ経験したし、他にも経験された方は意外と多いのかなと思う!
大人になってからの友達作りって考えてみれば難しいかも(´-`).。oO
最後の「獣の夜」は、臨場 -
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ネタバレ高校生の時に毎日嗅いでいた早朝に雪が降り積もった匂い。上京してからはあまり嗅ぐことは無くなったけど、帰省するとあの時の記憶として蘇ってくる感覚がある。朔さんの「香りは脳の海馬に直接届いて、永遠に記憶されるから」という言葉にとても共感した。ふと香ってくる匂いが保育園を思い出させる時だってあった。匂いって無意識下にあると思っていたけど私たちはそれをちゃんと記憶していて、良くも悪くもその当時のことを思い出せることは人間味があって好きっていうか、もっといろんな場所に行って、視覚でも感触でもない、いろんな「香り」に出会えたら楽しいだろうなって思った。ラストに朔さんが現れたの本当に激アツ展開っていうか(
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千早茜さんの最新作を読みました。
大好きな作家さんということもあり、主人公マリエが離婚後に出会う年下の恋人との関係が気になって、数時間で一気に読み終えてしまいました。
マリエの性格が自分と少し重なり、自然と親近感を覚えました。
「人は役割に流されて、欲しいものや本当の気持ちを忘れていく」
「確かなのは、嫌悪や別離に至るまでもない小さな幻滅や諦めは生活のあちこちに散らばっていて、こうして離れるまで私はそれに目をつぶっていたということだ」
これらの言葉を読みながら、
これを言ったら相手にどう思われるだろう。
私は相手にとっていいパートナーでいられているだろうか。
自分の気持ちを我慢してまで「 -
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【過去を清算して前を向ける透き通った本】
ーあらすじー
仕事をなくし、半ば引きこもりの生活をしていた若宮一香。スーパーに貼ってあった従業員募集の紙になんとなく惹かれ、調香師である小川朔と出会う。
自称未亡人の藤崎という女性が、亡くなった夫の香りを作成してほしいと朔のもとを訪れる。しかし、朔は藤崎の嘘の匂いを嗅ぎとった。興信所で働いている朔の相方である新城とともに、藤崎の不倫相手である男を、その匂いを根拠に探し当てる。嘘の申告があったため不倫相手の香水を渡すことを躊躇う朔であったが、何としてでも手に入れたいという藤崎の懇願に応じる。その後、藤崎は元不倫相手の男性に殺害未遂の事件を起こした。 -
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マリエさんの少し強がりで、寂しさを素直に伝えられないところが私みたいだと思った
由井くんが言ったように、もっと寂しさを出す女の子の方がモテるのだろうな
男尊女卑、女性蔑視という言葉はあるものの、最近は良くないものだという風潮になってきた。
その一方で、それはただ風潮なだけで現実世界では女性として生きることがどれだけ苦しい立場にあるかということをしみじみ感じた
離婚したくなかったけど、離婚を決めた理由が
相手が不幸そうだった
というもの。
確かに一生共に過ごそうという契りを結んだ相手が、自分といることを不幸だと感じているのであれば離婚するかもと共感
これは離婚じゃなくて、恋愛でいう別れも同 -