千早茜のレビュー一覧

  • マリエ

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    離婚というビッグイベントを経験した主人公の心境の変化を辿っていく物語。ただそこだけに終始せず、
     結婚と恋愛の違いとは何か、
     離婚は悪いことなのか、
     人の価値観の受け入れ方、
     男性と女性の社会的立場の違い、
     相手を「選ぶ」ということについて、
     そもそも幸せってなんなのか、
    いろいろなことを考えさせられる小説だった。

    最後の金原ひとみさんとの対談も赤裸々で、作家は自身の人生と知見を凝縮して作品を生み出しているのだなと畏敬の念に駆られた。

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    2026年08月23日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    相手を自分の望む形に縛ることではなく、大切だったものを大切だったまま、自分の中に置いておくことなのかも。

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    2026年08月22日
  • 燻る骨の香り

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    香りシリーズの完結編で10年前の小川朔と新城の様子が懐かしく、瑞雲堂一家の嘘が暴かれていくとてもドキドキする内容でした。最後に一香との仲の良さがわかり嬉しくなりました。

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    2026年08月22日
  • 男ともだち

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    ハセオに重なる人物がおり、よく思い出してしまう。
    かげがえのない時間のことを考えられるし、瑞々しい大学生活+αに戻れる感じ

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    2026年08月22日
  • 神様の暇つぶし

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    千早茜さんの作品を初めて読みました。
    男女の描き方が好きすぎました。 
    この2人の物語がまだどこかで続いていたらいいのにと願ってしまうほどに。
    もっと早く出会いたかった作家さん…!

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    2026年08月21日
  • 燻る骨の香り

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    香りシリーズの最終作。千早先生も同じ人物でシリーズ化したくなかったということで、本作は一香と出会うより前の前日譚。
    舞台は京都の香老舗である瑞雲堂。朔と同じ才能を持っていた丹穂の死をきっかけに、朔と出会った姉の真奈。はじめは丹穂にしか作れない香りを朔に依頼し、会社の危機を救おうとする真奈だったが、朔との出会いから、丹穂に嘘の巣と言わしめる瑞雲堂、そして、死してなお、嘘をついた丹穂の嘘が暴かれていく。

    本作でも「執着」がキーワードです。
    本シリーズの様々な人間模様をみていると、執着するがゆえに嘘をついてしまうことってあるなと思います。色々意見はあると思いますが、個人的には本作が一番好きでした!

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    2026年08月21日
  • 透明な夜の香り

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    ネタバレ

    穏やかに進んでいくすごく落ち着いた作品。先に2作目の方を読んでいたので一香のストーリーをメインに知ることができて良かった。
    花や風景、香りの描写が細かくて調べながら読み進めた。尿から自分の情報までわかるという朔のすごさ。私と出会ったらなんて言われるのか気になる。
    朔と一香の関係も素敵だなと思った。

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    2026年08月20日
  • しろがねの葉(新潮文庫)

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    千早さんの紡ぐ世界はやはり繊細で、儚くて、胸がきゅうっと締め付けられるような切なさを覚える。

    銀の山を舞台に、間歩で生きる男たちと、それらにどうしようもなく惹かれながらも、女であるために同じようには生きられないウメ。
    どの人物もぶっきらぼうながらも愛に溢れていて、とても魅力的だった。

    長く生きられないと知りながらも、間歩に入り銀を求め続ける銀堀たち。
    夫が死ぬたびに他の銀堀のもとに嫁ぎ、男が生まれればまた間歩へと送り込む女たち。
    銀の山で命を繋いでいく覚悟や強さが物悲しい。
    子猿のようだったウメも立派にその環の一端となったことが、嬉しいような、切ないような。

    千早さんは色や香りの表現が美

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    2026年08月20日
  • 神様の暇つぶし

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    こんなにもかと思うほどに情景が生々しく目に浮かぶ言葉たち

    読み終わったあと、神様の暇つぶしっていろんな捉え方ができて面白いし、これから経験を重ねてもまた捉え方変わるのかもと思った。

    読んでいる間は、お互いに神様だと思い合っているんだなと感じていたけど
    読み終わってふと考えると、
    藤子はまだまだ若くて、彼女が歳を重ねてふとあの夏のことを思い出したときに、暇つぶしだったなあと考える瞬間もあるかもと思った。
    その時には藤子は沢山の経験をして全さんとの記憶も薄れていて、また神様と思える人と出会えているかもしれなくて。
    当時全さんから神様と言われていた当時の自分を思い返すと、人生の暇つぶしだったなと

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    2026年08月20日
  • 神様の暇つぶし

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    ネタバレ

    個人的に今、おじ×若い女の子がキてるので読んでみた
    ちょうど読んでる今のこの時期が作中と重なっていたので時間の流れをリアルに感じながら読めた
    全さんにやっと手が届いたと思ったら消えてしまって…はかないよ~
    全さんはこんな男にハマってはダメだ、の典型的な男だけどこれは沼る
    飲食店でのご飯の味、匂い、ビールの喉越しのよさ、また私自身も山形に住んでいたことがあるので山形旅行の景色も鮮明に感じられた
    だから虚無感が半端ない、思い出のひとつひとつが胸を締め付けてくるから。
    全さんの肌の感触とか薬を飲む様子とか、じわじわと死を感じて、苦しくなる。
    私もこんな恋愛したいけど、多分一生引きずって立ち直れないな

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    2026年08月18日
  • 透明な夜の香り

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    友人から勧められ購入。

    読んでみると、文体が綺麗すぎて感動…
    また、記憶に残る文•考えさせられるセリフがとても多く、繰り返し読みたい。

    色と香りが事細やかに描かれており、
    風景+匂い、人+匂いで表す言葉は、
    より想像がしやすく、解像度が上がるなぁと感じた。

    一方で、物事を深く感じ取れる•考えられるという事は必ずしも良い事ばかりではない。というのも本書の一つのテーマだと思われる。
    世の中素晴らしい物•人だけで構成されていないし、そもそも何を素晴らしいとするか?その価値観自体も人によって視点•解釈が異なる。
    考えだしたらキリが無さそうだなと思いつつも、
    とりあえず自分が心地良く感じる場所•物

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    2026年08月18日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    香りシリーズの2作目。坂の上の洋館、静謐な雰囲気の朔、少しガラの悪い新城、庭師の源さんはそのままの登場でした。シリーズ物はやらない主義の千早さんですが、その主義を曲げてくれてありがとうと伝えたいです。
    今回もいろんな香りを求めてくるなかで、主人公の満と朔の関係も明かされます。
    千早さんの作品は読み始めると深く入り込んでしまうので、時間を忘れてしまいますね。
    次の燻る骨の香りも楽しみ。

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    2026年08月17日
  • 神様の暇つぶし

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    季節を感じることのできない、死んだような心を再び取り戻してしまったのが苦しくて、読んだ後はしばらく動けなくなった。
    久しぶりに呼吸を忘れるように本を読んだ。

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    2026年08月16日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    ネタバレ

    楽しめた。
    「透明な夜の香り」を読んでなくても楽しめる。
    でも読んでた方が、あの場所の雰囲気と登場人物を
    もっと上手く捉え楽しむことができると思う。
    この作品では朔の過去をほんの少し知る事ができる。
    あの才能と普段の佇まいから、朔も完璧ではない
    普通の人間だという事を忘れてしまいそうになるけ
    ど、その普通っぽい面が垣間見られる今作。
    朔と一香から同じ香りがするというのが、少しくす
    ぐったく感じた。毎日通うわけでもないのに、未だ
    にそうしているところに朔の気持ちが見えるような…
    朔が準備している瓶を一香が必要とする日がこない
    といいな。いつまでも二人一緒にいて欲しい。

    満は、香りで誤魔化さず、

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    2026年08月16日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    前作が好きだったので、満を通してまた坂の上の洋館を訪れることができて嬉しい。

    このシリーズでは、ぴんと感覚が研ぎ澄まされていくような、繊細な五感の描写が際立っているように思う。作中に登場する香りを想像することで、より深く物語に沈み込むような感覚に陥る。

    また、一香のその後がはっきり描かれるとは思っていなかったので、がっつりお話しに絡んできて驚いた。お互いが大切に想うからこそ、依存しないように距離をとって交友を続ける朔と一香の関係性がやっぱり尊い。

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    2026年08月16日
  • マリエ

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    ネタバレ

    いくつになっても拠り所がある方が生きやすい。そんな中、人生の分岐点になるような出来事が起きて、年下の男の子から迫られたら、瞬時にこの人年上に女性夢見てるのかなと思ってしまう。

    急に名前で呼んでくるのあざといなぁ。
    あと料理しにくるのが口実なのもあざとい。
    全部マリエのためなのもあざとい。

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    2026年08月16日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    前作も大好きだったので読むのを楽しみにしていた。やはり期待どおりの物語だった。眠っているこうすいをつけたくなった

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    2026年08月15日
  • ガーデン

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    ネタバレ

    『ガーデン』
    自分だけの庭を大切に守っている主人公。
    その世界に土足で踏み入れられないように大切に守りすぎていると、いつしか自分も、そして周囲の人も理解できずにいつのまにか失ってしまっていることに気付かされる。その時こそがターニングポイント(=転機)なのかもしれない。
    登場人物も粒立っていて、匂いと色の描写も人との距離を保つ主人公に対する良いアクセントになっている作品でした。

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    2026年08月15日
  • しろがねの葉(新潮文庫)

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    「なにか縋れるもんを心の中に灯してないと呑まれるんじゃろうなあ」
    最初から話の中に引き込んでくれた。
    途中ウルッとするところもあった。
    個人的には隼人が好きだった。ウメに対しての愛情深さにキュンキュンさせてもらった。面白かった。

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    2026年08月16日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    透明な夜の香りのように透き通った綺麗でありながら痛みも伝わってくるような文章。読んでいて神経が研ぎ澄まされていくような感覚になります。香りを絡めて「加害」について考えてみるなんてすご発想だと思いました。イメージからすると美しいものと美しくないものの組み合わせ。それなのに読んでいてしっくりと受け入れることができます。
    この物語の主題でもあるように感じますが「加害」については考えさせられるところが多いと想います。この国は加害について少し甘いような気がします。

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    2026年08月15日