千早茜のレビュー一覧
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甘く白いクリームの中にほろ苦いカラメルが混じっていて、甘いだけのお菓子が苦手な私も、美味しくいただけました。
千早茜さんの小説は初めてです。ほんタメのあかりんさんが激推しで、一冊手にとってみたところ、登場人物が自然で読みやすく、様々な情景が目の前に広がり、なんといっても美しい。(そして美味しそう。)...続きを読むPosted by ブクログ -
千早茜さんの作品は『しろがねの葉』『西洋菓子店プティ・フール』、あとアンソロジーの一編を読んで以来、それだけで好きな作家さんになっていたが、これを読んでより好きになった。
変に恋愛描写を挟まず、トラウマの記憶にフォーカスしすぎず、ただ服と人とを描いているのが心地よい。文体も繊細かつやや静謐で写実的な...続きを読むPosted by ブクログ -
エッセイが好きです。
特に食べものに関わるエッセイは、作者の嗜好に触れ、そうそう、わかる!とか、へぇ、そんな感じ方するんだぁ!とか思うことが楽しいです。
千早茜さんがコロナ渦で迷いながらも赤裸々に書いてくださったこのエッセイ。
とてもおもしろかったです。
「他人の和えたもの」がダメ。
蓋が開かな...続きを読むPosted by ブクログ -
菓子の魅力ってのは背徳感だからな。こんな綺麗なものを食べていいのかって思わせなきゃなあ。
物語に出てくるお菓子を食べながら読みたくなる。
ちょっとドキドキする大人なキャラメルや酸味の強いベリーみたいな王道ではない恋模様にドキドキしました。
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”自分で得てきた知識や経験はちゃんと使え。それがいつかお前の味になる。”
”この人と具体的にどうしたいのか考えたこともないのだから、何も進まなくて当然だ。”
”腕を磨こう。好きな人のとっておきの甘い笑顔を見るために。たとえ、明日になれば消える一瞬の歓びだとしても”
”じいちゃんは作業中にメモを...続きを読むPosted by ブクログ