千早茜のレビュー一覧
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ネタバレ男ともだち「ハセオ」の魅力に、もう、まいってしまった。爛れた空気を纏わせながらも、子供のように無邪気で遠慮がなく、よく笑う。そして、神名が弱っているときには寄り添い見守ってくれる。そんな存在、羨ましすぎる。二人は大学の先輩後輩で、ハセオの部屋に入り浸っていたが、男女の関係になったことは一度もないという。優しい恋人とも、所有欲の強い愛人とも、うまくやっているようだった神名が、うまくいかなくなって傷ついた時に助けてくれたのもハセオだった。迷いがあった仕事にも自分の気持ちに正直になり、信念を持って進む神名の強くしなやかな姿が素敵だ。
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┏━━━ 感想 ━━━┓
相変わらずの世界観がとても不思議な感じで、とても面白いです。
嘘が臭いでわかってしまう小川朔。
そんな人間は生きていくのが辛いと思いますが、その辛い感じがとても伝わってくるのも、この作品のすごいところ…
ほんと、この作品を読むと、香りというか、匂いに意識が向かうことを感じます。
今作では竜涎香(りゅうぜんこう)という香りが登場しますが、とても興味を惹かれて、無印で竜涎香ミストを予約しました。どんな匂いなんだろうか…楽しみです。
┏━━━ あらすじ ━━━┓
終始、主人公の真奈を中心として、物語は進んでいきます。なぜめいたものをフワフワと漂わ -
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千早さんの作品を初めて読んだのは、
「透明な夜の香り」でした。
そこから少しずつ千早さんの作品を読んでいますが、今回の作品の登場人物は本当に清々しいほど屑やろうばかり。
なのになんか嫌いになれない。
それはこんな屑だと思ってしまう人達の中に
自分に重なるところが1ミクロンもない…わけではないからかなと思う。
きっと自分を構成する中に数%神名がいたり、ハセオがいたり…。
正直作品の内容に爽やか感はゼロなのに、なんか少しすっきりした気分になるのは、ラストでハセオが本当に神名のことを大切にしているんだろうな…と感じられたからなのかな。
映画化もされるそうなので、映画ではこの屑っぷりをどんな風に表現さ -
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好きな作品だった。様々な女と、植物が自身の全てのような男。発展途上国で暮らしていた記憶をぽつぽつと語るシーンがあり、どの場面でもこの人にそういうことがあったのかと新鮮味が広がる。
「さみしくないですか」「さびしくないよ」の会話が記憶によく残った。小説として表記を揃えるのではなく、主人公の一種の我の強さをよく表している。
終わり方も独特だ。植物と同様に生長していってしまう女性たち、今まで子供のように見えていたのに気付いたら自分の知らないもののような恐ろしさを覚える場面。どの女性も魅力があり、雰囲気からして魅力的に見える。その点、性の薄そうな主人公との対比であったり、かと思えば寝た経験があったりと -
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江戸時代末期の話ですが
石見銀山で銀掘として働く男たちや
こどもを産み育てる女たち
女郎屋で生きる女たち
の姿が 動きや匂いをもって
描かれ、時代にタイムスリップして
傍観しているような
気持ちになりました。
ウメが喜兵衛を思う気持ちは
名前はなくても
生涯を通じて 道筋であり光であり
師範であり続けました。
父親のように 伴侶のように
慕う 大きな憧れのような
喜兵衛という存在
ウメを思い守りぬくと誓って
銀掘として生き銀掘として
逝った 隼人
どちらもが、 ウメのため、その先の人生のために
選んだ決意に胸が締め付けられました。
人を愛するってそういうことなんですよね。
ウメは -
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読書好きな人が口を揃えて面白いと絶賛していた恋愛小説で前々から気になっていたのをやっと読むことができた。
魅力的な舞台設定で物語の世界観に引き込むのがすごく上手いなと思った。町外れに佇む「ヘンゼルとグレーテル」のお菓子の家みたいな洋館、不思議な雰囲気を纏う天才調香師とその幼馴染の探偵のコンビ、秘密を抱え香りを求める客人たち。今から一体何が始まるんだ…!というお菓子の箱を開けるようなワクワク感を物語の序盤で味わうことができる。その後ももちろんページを捲る手は止まらない。1日だけで一冊の小説を読み切ったのは久しぶりだった。
一香と朔、2人の関係性のゆく先をもっと眺めていたかった、と少し後ろ髪を引か -
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だいすきな千早さん!
面白かったー!
餅、好きじゃないのにすごく食べたくなった。
思わず検索しながら、「ちょっと遠い…、ここなら…、白玉粉買ってみようかな…」と思ってしまった!
チョコレートもひと粒で十分派なのに色々挑戦してみたくなった。
ざくざくチョコレート、オランジェ、トリュフ…
そして調べてみて「う~ん…高い……、でも食べてみたい…」と検索画面とにらめっこ。
千早さんの食エッセイは本当に美味しそうで、
かなり具体的に想像できて、
食に関心がなくても気になってしまう!!!
今年のバレンタインは自分のために
買ったことのないようなチョコレートを買おうかな~! -
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ネタバレ他人の感覚を鵜呑みにしない。それがどれほど難しくて重要なのか、そしてそれを藤子に教えてくれたのは紛れもなく全さんだったんだろうな。藤子が"普通は"というとき全さんは藤子自身の意見を聞いていた。確かにこの日本において普通の感覚は大切なものだと思う。しかし、だといって自分の価値観を曲げる必要などない。全さんの自由奔放さと経験値から教わるものってものすごく大きい。そして、些細な言動、行動全て人を惹きつける魅力がものすごくある人だった。でも全さんを客観的に見ると登場人物の誰よりも承認欲求が高い人だと思った。だからこそカメラマンとして有名になったんだろうな。全さんが見たかった人間の奥
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昔ながらのケーキ屋さんを舞台にした連作短編。テーマはほろ苦い初恋なんだと思う。
危うかったり醜かったり病的だったりするものを、うまくスパイスにしてあっと言わせる構造の短編たち。
私自身、好きな人にうまく好きと言えないとか、駆け引きとか、察してとかとは無縁なので、「えー!なんで?言えば良くない?」とか「いやいやそれは独りよがりすぎでしょ」とか心の中で思いながら読んだんだし、本来はこういう登場人物たちの出てくる作品は痺れを切らして読むのをやめることが多い。けど、千早作品は、その匙加減が絶妙。まさにスパイスや苦味をギリギリまで利かせてるけど美味しくまとめる亜紀の作る西洋菓子みたい。
そして何よ