千早茜のレビュー一覧

  • 燻る骨の香り

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    どうしても読みたくて書店で購入しました。
    大好きな香りの連作が完結ということで寂しいです。

    朔さんがまだ若いですね。
    少し透明で透けているような印象です。
    新城さんが出てきた時、もう何だか嬉しい気持ちになりました。

    舞台が京都というのもまた良くて。
    最初の二作とはまた違う世界をみせてもらいました。


    嘘は臭う。
    忘れないようにします。


    What is the scent that you can't forget?
    It has a strong power that can even control our memory.

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    2026年05月11日
  • 透明な夜の香り

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    読み終えてしまった…。
    いつもは結末が気になって駆け足で読んでしまいがちなのに、今回はずっと終わらないでほしい、一香と朔がいる世界に居続けたいと思う作品だった。



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    2026年05月10日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    「人とかかわるとき、まず意識してしまうのが加害であり、どうしても自分の加害性が出てくると思っている。特に顕著なのは恋愛な気がする。イライラして心ない言葉をぶつけたり、束縛したり、嫉妬してしまったり。」、「愛情と加害は結びついてくるもの。」、「愛情という名目が絡むと、暴力すら正当化されてしまうことがある。」本作は加害をふまえながら考えたのが、「正しい執着のかたち」辿り着いた答えは赦し。相手を責めないことなのだろうか?考えがまとまらない。しかし、香りの感じ方は人それぞれであるように、答えは一つではないのだろう。終わりのインタビューを読んで、前作もあわせて読みなおそうと思った。

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    2026年05月10日
  • 男ともだち

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    ハセオのような男ともだちは存在するのか。するか否かは別として、自分たちの不完全さを受け入れ、それを隠しながら世の中に馴染む。その苦悩を共有しながら共に生きることができる人がいることの心強さって凄いなあ、羨ましいなあ。と思いながら読み終えてしまった一作。

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    2026年05月10日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    面白かった。プロットがよい。主題である謎の調香師に対して、最初はホームズみたいな感じかなと思ったり、犬みたいな人間だなって思ったりもしたけど、最後の方に人間らしさがすごく出てきて、そこが好みだった。

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    2026年05月10日
  • 燻る骨の香り

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     朔の人柄が、これまでとは違って見えた。優れた嗅覚による洞察力の鋭さは変わらないが、この頃の朔は尖った印象が強い。
     燻る骨の香りは1、2作目の前日譚にあたるが、朔がそうなってしまうのも無理はないように思えた。由緒ある瑞雲堂で繰り広げられるドロドロした人間関係のなかで、朔はよそ者でありながら、その類まれな嗅覚ゆえに、そこに漂う嘘や執着、人の業まで見抜いてしまう。閉ざされた世界の内側には入りきれないのに、見えすぎてしまう。そのことが、朔を心底疲れさせ、消耗させたのだと思う。
     正直、そこまで内容そのものに強く惹かれたわけではないが、この作品には、人の業のような生々しさと、京都のもつ高貴で閉ざされ

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    2026年05月10日
  • 透明な夜の香り

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    とてもお気に入りの本になりました。
    まず、全体的にとても読みやすくて、スラスラと読み進めることのできる本だった。
    読み終わって、何となく残り香を感じるような本。

    香りが呼び覚ます記憶、どこか切なくて苦手になった香りや、悲しくなる香り、胸が高鳴る香り、安心する香り、全てに何かしらの思い出があったことを思い出した。

    読み進めていくうちに朔という人間に惹き込まれる感覚もあったりして、続編が早く読みたくなりました。
    ハラハラするような派手な展開はなくとも、どんどん読み進めたくなります。

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    2026年05月10日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    この世界観が大好きで続編が読めて嬉しい!読み終わっても日常で朔さんを思い出してしまうくらいに記憶に残る作品。

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    2026年05月09日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    再びこの清々しい香りに包まれるような描写と情景、この本を読むひとときが癒しの時間でした
    香りはその時の記憶を呼び起こさせる
    ふっと気持ちが戻るんですよね
    とても好きな本です

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    2026年05月08日
  • グリフィスの傷

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    今まで読んだ本の中で、これはすごく余韻が残る作品だった。
    どの冒頭の描写も独特な雰囲気から展開される10の傷をテーマにした短編からなる。
    その中で特に印象に残ったのが、あおたんと指の記憶で、他の話があるから、特にこの2つの物語が際だっていた話だった。
    あおたんは、不幸な生い立ちから容姿を捨てて、亡くなったおっちゃんを心の支えに健気に生きていく主人公の生き様が凄く心に刺さった。
    もう一つ、指の記憶は、この話が一番生々しく心理的に嫌な描写があるが、主人公ではないが、嫌われ者の千田さんの生き様が心情的に心に残った作品だった。
    ぜひ他の人にも読んでほしいと思った1作です。

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    2026年05月08日
  • 透明な夜の香り

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    ネタバレ

    小川朔の紺色の声と、物語の雰囲気が大好きだった。

    朔さんがどうしても想像できなくて、ぼやっとした輪郭のまま物語に没頭した。けれど、このつかめなさが朔さんそのもののような気がして、私も輪郭を掴まないまま読みたかったんだと思う。

    蝶々のフェロモンの話のところで朔さんが言ってた「気づいて欲しいっていう匂いなんだよ…それでも、命をかけて、こっちに気づいて、ここにきて、と主張するんだ」と言うところ、きっと一香さんのことをそっと思って言ったんだと思う。

    それから最後の、「あなたがいなくなってから紅茶の味が違う。香りは変わらないのに」というところ、、、朔さん、それ告白じゃん!!!!!と、、最初は一香さ

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    2026年05月08日
  • 燻る骨の香り

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    「香り」の記憶は消えない。
    読書で嗅覚が敏感になる、香りの想像を膨らませるなんて非日常の読書体験。
    3作目も同様だけど、香りの知識が無さ過ぎて、想像が追いつかないのが残念。
    最後に1作目の小川朔の住む洋館や一香が登場して、「透明な夜の香り」へ続く。もう一度読み返したいシリーズです。

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    2026年05月08日
  • 透明な夜の香り

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    解説でおっしゃられている通り、言葉の意味を超えて嗅覚が際立つ本当に珍しい作品。読んでいて鼻の奥で匂いが香るような感覚がずーっとあって、不思議な気持ちになりました。わたしが初めて読んだ千早茜さんの作品です。装丁も綺麗で大好き。

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    2026年05月07日
  • 男ともだち

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    二股や不倫は絶対ダメ。そこの部分を勿論除いてだけど、私はハセオみたいな人に惹かれる。

    歳を重ねるにつれ減っていく男ともだち。
    でもこれを読んで不意に思い出した人が1人いた。ふらっと連絡が来て買い物行ったり鍋パしたり。2人で過ごしても身体の関係だけは決して重ねない。
    数年に一度連絡を取るような、この距離感が居心地良い。そんな関係。
    その彼を思い出し、無意識に重ねながら物語を読んでいた。

    もし彼が、ハセオみたいに無意識の優しさで包み込んでくれる人だったら、私はきっと好きになっていた。

    ハセオみたいな男性に惹かれる女性は多い気がする。賛否分かれるかもだけど私には沼でた。

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    2026年05月07日
  • 魚神

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    夢を見ているような美しさを感じました

    白亜たちが住んでいる環境は
    ぬたっとしている描写で綺麗とは言い難いような場所や人間関係が多く感じられたけれど

    スケキヨと白亜、雷魚伝説の描写には澄んだ心地よさを感じこの描写の対比と神が現れたような清らかさが文字から安易に想像できた

    2人はきっと生まれ変わりなんだろうか

    雷魚伝説との交差もすごく良く
    たくさんの人の愛情が心苦しくも愛おしかった

    あとは純粋に、千早さんが描く目に見えない空気や匂い、情景などの描写がたまらなく良い

    個人的には蓮沼が好きでした。読んでよかった!

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    2026年05月07日
  • 透明な夜の香り

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    “香りは再起動のスイッチ”

    読後、土に触れたくなる。植物の匂いを深く吸い込みたくなる。そして、自分にとって心地よい香りに包まれて暮らしたい気持ちが強くなる一冊。

    以前、保育園で働いていた頃、夏になると園児のための虫除けスプレーを手作りしていた。ラベンダー、ユーカリ、ミント、レモン……アロマオイルを少しずつ小瓶に垂らしていく時間。ふわりと香りに包まれるあの感覚が、私はとても好きだった。

    香りや匂いは、記憶や感情を静かに連れてくる。

    きっと多くの読者が、“小川朔”のスキンケアセットを欲しくなったのではないだろうか。自分に合った香りをまといながら暮らせたら――そんな憧れまで呼び起こされる。

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    2026年05月07日
  • 燻る骨の香り

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    大好きな『香り』シリーズの完結編。
    静かな文章なのに、読み進めるほど胸の奥に重たい感情が沈んでいく作品だった。
    人の記憶や執着、孤独が骨の匂いのようにまとわりつき、不気味さと切なさが同時に残る。
    読後もしばらく世界観から抜け出せず、静かな余韻が長く心に残った。

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    2026年05月07日
  • 透明な夜の香り

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    この物語が大好きだ。
    小川洋子さんの解説にもあったのだが、大家さんが育てる蔓薔薇、坂の上に建つ古い洋館、食卓に並ぶ食事やお茶の数々、すべてが美しく香り立って目の前に鮮明にイメージできる。
    その世界に浸っていたくなる、そんな物語だ。
    続編を読もうと思ったタイミングで、3年ぶりの再読だっのたが、一日で一気読みしてしまった。
    続編を読むのが楽しみだ。

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    2026年05月06日
  • 透明な夜の香り

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    ページを捲るたびに感情を香りで感じるような、互換に訴えかける不思議な読書体験でした。
    花と土と草と人間の香りがする、めちゃくちゃ素敵な文章だった…
    最近読んだ本で一番好きでした。
    作中に出てくるお料理の描写も素敵。
    読み終わった後ミントティーを淹れて飲んだ。
    続編も楽しみ。

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    2026年05月05日
  • 透明な夜の香り

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    文字による表現が難しいはずの「香り」が多彩な語彙によって描写されており、まるで一頁ごとに香りづけされているかのよう。没頭すると言うよりはむしろ、静謐な美の漂う本作の世界に、香りごと閉じ込められてしまったかのような感覚で読み進めた。
    また、決して長い物語ではないにもかかわらず、主要人物から周辺人物に至るまで、輪郭がはっきりしている点が素晴らしい。
    二人の心情を「恋情」という安直な言葉で片付けず、各々の前進を予感させる結末が、すっきりとした余韻を残してくれた。
    ……「執着」と「愛着」の違いに関する論については、少々耳が痛くなる部分もあったり。

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    2026年05月05日