千早茜のレビュー一覧

  • 正しい女たち

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    だいぶ昔に読んで、面白くもつまんなくもないなーまあでももう読まなくていいなーと思ってたのだけどだいぶ時間が経って、最近千早茜さん掘ってるので再読してみました。そしたら、おもしろすぎた。何も起こらないしいや起こるけど、わかんない人が読んだらほんとになにこれって思うような文章かもだけど(昔の私)ほんとおもしろくて、昔読んだ純文学系また読もうかと思いました

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    2026年09月28日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    ネタバレ

    天才調香師 小川朔、香りシリーズの2作目
    今回は赤い月に囚われた男の子が洋館で働くことになり、様々な悩みや欲望を持った客が朔の元に現れる。今作では加害された人、加害した人、加害していた人達の記憶を象徴する香りが多い。ただ、嗅覚と記憶は密接に関係しているからと言って、同じ香りでも同じ記憶を共有できる訳ではない。そして加害を愛として執着する人間もいるようだ。

    1作目後半で一香は朔の仕事部屋に並ぶ香料瓶になりたいと願望を意識する。ガラス瓶に閉じ込められて朔の目に晒されたいという欲望を。
    2作目で朔さんは一香を想って香料瓶に洋館の庭の香りを詰め、一香の書いたラベルを貼り付け並べて、きっと眺めている。部分的に一香の願いは叶えられていることに気づいた時、彼女はどう動くんだろうか。

    今作も五感を刺激するお話だった。

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    2026年09月27日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    『透明な夜の香り』はあまりの感銘で、感想が書けなかったんだけど、今作は意を決して…

    とは言っても、好きすぎて、全てのシーンが印象的!ってなっちゃうから、感想らしい感想は出てこないんだけど、
    本作も、前作の世界観を壊わさないままなのに、朔も新しいキャラクターも、一香も、なんなら源さんも、内面の変容を遂げて、総じてまた新しい物語になったんだな、としみじみしてしまった。

    次作を読みたいけど、もったいなくて、しばらく読めなさそう

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    2026年09月27日
  • 神様の暇つぶし

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    千早さんの表現の細かさとリアルさ。例えば、2人が微妙な空気感になった時の「全さんだけが私をみなかった」。この時の空気感がものすごくリアルになる言葉で凄みを感じる。
    私もどちらかというと細かい日々のシーンや人の目線、発言、動きに敏感であり、相手のこころがわかるほうで、この感覚を文章にしてくれている初めての感覚。

    拒絶されても挑戦しようと思える瞬間があった。
    私もかなり積極的な方だが、しかし相手の思いがこちらに向いてると確信があるときだけ。Fujikoはその確信もないまま、でも真っ直ぐに体当たりしていた。物語の生の短さの描写も相待って、拒絶されようが挑戦することの大事さを学んだ。

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    2026年09月27日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    今回もさすがの朔さんって感じ!でも私は前作のほうが好きだなあ。前回のほうが美味しいものが想像しやすかった気がするし、登場も多かったなと!

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    2026年09月26日
  • 透明な夜の香り

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    作品の世界観に完全に引き込まれました!
    本を読んでいてここまでのめり込んだのは初めてでした。
    実際に朔のような人間がこの世界にいたら人生ハードモード。
    いつもはハーブの香りは好きじゃないけど、この本を読んでいた期間はスッキリした清涼感ある香りを無意識に探してしまいました笑
    そしてご飯が美味しそうすぎるよ!!

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    2026年09月26日
  • 神様の暇つぶし

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    暑苦しいほど熱い恋愛なのに、溢れそうな想いを言わないふたり。千早さんの本初めて読んだけど情景が浮かんですごく読みやすかった。夏になる度、思い出すような物語。

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    2026年09月26日
  • 神様の暇つぶし

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    「人は自分の恋愛だけが美しい」
    恋愛話をしてくる友達が、時には私が、人からされたアドバイスを聞けない理由がこの一言に凝縮されていると思った。「自分の恋愛」という所謂きれいで神聖な領域に、自分なりの哲学がある領域に、"何も知らない他人"から土足で踏み込まれることの不快感。
    みんな自分が悲劇のヒロインでありたいのかもなぁ、と妙に納得させられた。

    情景が目に浮かびやすい、想像力を掻き立てる文章が素晴らしかった。特に後半は生々しすぎて通勤中に読むのが恥ずかしく感じるくらいで、家でこっそりと続きを読もうとした。それくらいはっきりと情景が描かれている。生々しいシーンは得意ではないが、総合してもとても面白く読めた。
    藤子に対する全さんの想いに関する表現は控えめで、メタ視点があるからこそ多少汲み取れたものの、少しわかりにくかった。

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    2026年09月26日
  • 透明な夜の香り

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    香りをテーマにした物語だけど、文章からは色もよく感じ取れた。前半、とても静かな本だなと思っていたらちょうど中盤でガラッと雰囲気が変わり、本から香りと色が湧き立つように感じた。朔の紺色の声が本全体に静かに漂っていて、洋館での生活や出来事の香りと色がぽつぽつと浮き上がってくるようだった。朔の孤独と主人公の後悔が、決して忘れることのできないもので終わらずに静かに終われていく様が美しく、固い蕾が開くような変化だと思った。
    変化は恐ろしく、変わらずにいることはとても心地よいぬるま湯だけれど、停滞を破るきっかけを掴んで少しずつ変わって生きていく。
    2人を見守る周りの人達も温かく癒された。

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    2026年09月25日
  • 透明な夜の香り

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    香りと洋館、とにかく世界観が素敵だった。
    序盤は朔さんは感情の起伏がなくて冷たい人間なのかと思っていたけど、物語が進むにつれて良い意味で人間臭さを感じてよかった。読み終わってすぐに続編も買ってしまった。

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    2026年09月23日
  • 神様の暇つぶし

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    ネタバレ

    始めは自分の生活を一変させた全さんが自分を弄ぶ『神様の暇つぶし』なのだと考えていたが、その時しかない若い時の藤子が自分の生活を変えさせるための『神様の暇つぶし』に全さんが弄ばれたとも捉える事が出来、読む時によって題名の解釈が変化するのも大変興味深い。また重要人物である里見が同性愛者であったことや、途中で白血病で亡くなってしまうという展開に衝撃を受けた。藤子と同じように理解されない恋を歩み、孤独であるという点での共通点があった人物が亡くなってしまったのも、菜月から電話がかかってくるのも、藤子が自分の過去を懐古する契機になっているように感じられ面白い。また初めに出てきた藤子を追う記者?みたいな人はあまり主要人物としては出てこないが、最後のオチを作るのにいい役をしている。全員が全員いなければ物語を進めることが出来ない。素晴らしい作品だと思った。また「記憶を濾過する」「自分の物語」などの表現が好きだ。

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    2026年09月23日
  • 神様の暇つぶし

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    しばらく忘れらない。
    徐々に恋していく心の内側を、あんな綺麗に描けるのだと感動した。
    恋をしていたこの夏に、読めて嬉しかった。

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    2026年09月23日
  • しろとくろの偏愛

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    「わるたべ」シリーズで千早さんのこだわりについて知っておくと、かなり面白い!かわいいイラストと共にさくさく読めました。読むと唾が出てきてしまいます。お餅食べたいな。チョコは洋菓子用語が多いから知りたくなる!

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    2026年09月23日
  • 男ともだち

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    人と人の関係において1番って、恋人なんだろうか。
    沢山の名前の無い関係があって、先の見えない関係は不安で。だから恋人になるのかな、なりたいのかな。
    恋人になったら先は見えるのかな。

    痛いほど心にグサグサ刺さる文章がたくさんあって、今の私を救っては落とし、救っては落とし。

    再読した時にそういうこともあったよな〜と思えるように、強くしなやかに生きていく!と思えた!

    ほんと千早茜さんの文章は溶ける溶ける。するするとだけど心にくっついて離れない。

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    2026年09月21日
  • 神様の暇つぶし

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    恋愛って自由だなって。

    「みんな自分の恋愛が正しい。」
    これが本当にそうだなって。
    自分でもまさかこの人を好きになるとはって思う人のことを愛してしまったり、他人からやめといた方がいいよって言われる人を愛してしまったり。
    性別、年齢、容姿、性格、恋愛において色んな条件とかあるけどそれは人それぞれで
    だからこそ他人のその恋愛の価値観を押し付けてほしくないし、押し付けないようにしようって思えた。

    最後はとっても涙しました。最高の本でした。

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    2026年09月21日
  • さんかく

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    読み終わるのが惜しいと思えるほど、良い本でした。

    料理名を冠した全18章。各章のタイトルの下には小さなアイコンが添えられていて、それを見ると、3人のうち誰が主人公の章なのかが分かるようになっています。たとえば、鞄のアイコンは正和を示します。
    夕香:30代後半。会社を辞めて独立し、現在は京都の町家でデザイナーとして暮らしている。手際よく出汁を引いて美味しい料理をつくり、きちんとした生活を送っている。
    正和:30歳過ぎ。かつて夕香の職場でアルバイトをしていた。現在は営業職に就いており、夕香とは生活スタイルや食の好みが合うことから、彼女の暮らす京町家で同居することになる。
    華:28歳。正和の恋人。生物の研究一筋の大学院生で、突然入る解剖のため、しょっちゅうデートをキャンセルしている。生活面は少しだらしなく、あまり自分を表に出さない性格。
    夕香と正和には、互いに少しばかり下心があるものの、あくまで同居人という関係です。ところが、2人が同居していることを知った華は、激しく心を乱されていきます……。

    タイトルの『さんかく』は三角関係の事でしょうが、物語中にたびたび登場するおむすびのようでもあります。なにしろ、最初の章のタイトルが「塩むすび」ですからね。
    私はもともと恋愛ものがあまり得意ではありませんし、意識高げな食べ物談義も苦手です。でも、千早さんの手にかかると、なぜか良いのです。理由は良く分かりませんが、なんだか波長が合うのです。

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    2026年09月19日
  • 神様の暇つぶし

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    Xのタイムラインに掬って欲しいと言わんばかりに何度も何度も流れてきた作品。
    ようやく手に取りました。
    ひとこと、読む前の自分には戻れない

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    2026年09月19日
  • 男ともだち

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    ハセオのいいところは沢山あったけど、「お前がそう感じるなら、誰に否定されたってそれが真実」だと言って受け止めてくれる姿勢と、一切性欲を向けずに常に甘えさせてくれる底抜けの優しさとがたまらなかったです(〃ω〃)
    優しくしてくれる男性はいたとしても、性欲が透けて見えることが多いと感じるので、ハセオは神名を本当に大切にしているのだと伝わってきて非常に羨ましかったです。

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    2026年09月17日
  • わるい食べもの

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    ネタバレ

    おいしい食べものの話が読めるかと期待してページを開いたら、出てくるのは、我が子を食らうサトゥルヌスばりに雲丹を食らう両親とか、ドア裏にびっしり産みつけられた虫の卵とか、給食の残飯に白い筋を描いて呑み込まれていく牛乳とか。食エッセイとして斬新すぎる。

    好きな食べもの以上に、嫌い/苦手な食べものの描写のほうが冴え渡っている。「好き」が明確にある人は、「嫌い」もよくわかっているんだなーと当たり前のようなことを思った。

    自分も千早さんくらい好き嫌いを明確に持ちたいものだ。普段なんとなく採っている食事のなんと多いことか。

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    2026年09月17日
  • 燻る骨の香り

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    ひっさびさに上質な文章を読んだという多幸感で胸がいっぱい。

    千早茜先生の作品の中で一番好きなシリーズ最新作。

    始終「秘密」の匂いがプンプンしながらも、最後まで「秘密」というテーマが一貫していた。
    作中では「嘘」かな?
    最後まで謎解きが沢山散りばめてあり、楽しくドキドキしながら読むことができた。

    読み進むごとに真奈ちゃんが強く、したたかになっていく描写も見どころである。

    「透明な夜の香り」が読みたくなり、今から再読するつもりだ。

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    2026年09月15日