千早茜のレビュー一覧

  • 透明な夜の香り

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    実際に小川さんみたいな人と出会ったら異常者としか思えないし異質な目で見てしまうんだろうけど、、。読み終わったあと、こんなにも異質な人を素敵と思ってしまった自分がいて驚きました。
    あと、色んな植物を使ったお料理食べてみたいなぁ。。

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    2026年02月15日
  • しろがねの葉(新潮文庫)

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    銀山で生計を立てていく人々の死と隣り合わせの生活を『ウメ』という主人公の女性を通して描かれた人生の物語です。

    幼い頃に、両親と逸れ、遭難の中に出会った銀山の大男が、この少女の命を救います。幼い少女は、両親と落ち合うという希望も失いながら厳しい環境の中、逞しくなっていきます。口に出さない人としての優しさや包容力、また、本来の助け合いについてどんな物か感じさせてくれます。

    ウメの様に切り替える逞しさって、現実的に今の時代必要かもしれませんね。

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    2026年02月14日
  • 透明な夜の香り

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    千早茜さんの『しろがねの葉』があとを引く面白い世界観に惹かれてましたが、こちらの作品は、現実にあり得るかあり得ない間を行く世界観です。
    調香師でここまでビジネスとして成り立つのか、はたまた、香りに対して『小川朔』のような才能を持つ人間が居るのか…謎めいた世界観にまた入りたい。
    私は、『小川朔』に恋してしまいました。

    お気に入りて、香りシリーズの2作目も本棚登録します。

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    2026年02月14日
  • 透明な夜の香り

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    どんな香りも再現できる調香師のもとで、働き始めた女性の物語。

    心地よい香りだけでなく、嫌な香りも細やかに描かれているのが印象的。特に料理の描写が香り高く、同じ作者の食事に関するエッセイも読みたくなった。

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    2026年02月14日
  • 透明な夜の香り

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     物語全体の雰囲気が好きでした。登場人物の誰もが完璧ではないと感じました。掴みどころがないところはあるけど、それでもいい意味で全員が人間臭いかな、と。
     作品設定は独特で、現実離れした人物は出てきても、その設定がリアルな感情の動きと離れすぎていないので、人間味があって生々しい感じでした。
     誰が好き、ということではなくて、唯一無二の雰囲気の小説なんじゃないかなと思います。また読み返したいです。

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    2026年02月13日
  • 西洋菓子店プティ・フール

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    でも、そんななくてもいいものにあたしは今まで生かされてきた。それがあたしを強くしてくれた。あたしにはあただけの世界があって、そのおかげで今こうして立っている。?自分を卑下しても、自分が好きになったものを否定しちゃダメだ。っていうミナのセリフだいすき

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    2026年02月11日
  • 透明な夜の香り

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    千早茜さんの本を久しぶりに手にしました
    言葉の使い方が豊かで、その状況をすごくイメージして読み進めました
    不思議な力があるお話でした
    香水好きな私としては興味深い内容でした

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    2026年02月11日
  • 透明な夜の香り

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    “香りがもたらす記憶は、その人が生きた軌跡そのもの“

    読み始めから読み終わりまで
    その場にいるような不思議な感覚で読み進めていた

    あの匂いはあの人がつけていた香水と一緒だなとか
    あの家はわたしの家とは違う他人の香りだなとか
    ふと思い出す香りと、思い出したくない香り

    色がない透明な香りは日常にあって
    温かくなったり、切なくなる

    調香師という新たなジャンル
    この本でしか得られないどっぷり浸かれる作品

    千早茜さんの作品は言葉選びがとてもすきで想像がとてもしやすい、赤い月の香りも読むのが楽しみ

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    2026年02月15日
  • 透明な夜の香り

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    久しぶりに本当に素晴らしい小説に出会った高揚感があります。小川洋子さんの『薬指の標本』が好きな人は絶対好きです。

    1ページ目から最後のページまで、作品通して漂うおしゃれでロマンチックで、官能的な雰囲気。
    メインで登場する人物たちのバランスの良さや、ユーモラスなコミュニケーションが差し色というかエッセンスになって、読み物として純粋におもしろい。

    香りという見えないものや、香りを起点に広がる人間の生物的で理性的な心の奥底を、どうしたらこんなに綺麗に書けるんだろう。
    香りから広がる風景や人物を、こんなに想像する素敵な機会をくれて、ありがとうと言いたいです。

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    2026年02月10日
  • しろがねの葉(新潮文庫)

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    当時の銀山を取り巻く文化や人間模様は、なにか異世界に近い感覚でその世界に引き込まれしまう。その舞台で主人公に起こる数奇な運命は、決して綺麗な絵空事ではない圧倒的な現実感がある。襲いかかる過酷な現実に、立ち向かうというよりただただ持ち堪えている様な危うさが、彼女を含めた当時の人達全てに在って、それが繊細な文章で伝わってくる。命の尊さとかそんな事を考える余裕は今だからできる贅沢なんだと思わされる。

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    2026年02月09日
  • 透明な夜の香り

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    とても素晴らしい作品だった。
    小説を読んでいるのに、文字から匂いや景色が浮かんできて、千早先生の語彙力に感動。
    ストーリーも、繊細で人の奥底に隠した柔らい部分に触れるような優しい背徳感があった。
    キャラクターも全員魅力的で、自分も洋館メンバーの一員になっているような気持ちになり一気の読んでしまった。
    続編もあるとの事なので、この余韻のまますぐに読みたい。

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    2026年02月08日
  • 眠れない夜のために

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    眠れない夜を題材とした短編集。
    これは読まねばと、ある意味使命感にも似た気持ちで1時間程で読み終えてしまった。
    西淑さんの美しい挿絵が静寂さと深みのある夜を連想させて想像がより形となって浮かんだ。
    夜といっても深みのある夜や明けていく夜、物語によって現実の時間帯に合わせて改めて読んでみたいと思った。
    幻想的な物語のように感じるものでもどこか現実味もあり
    あめ、寝息の2つが特に印象深かった。
    寝息の"夜の底の黄金"っという表現がとても美しくて温かくて
    物語自体は静寂な愛と幸福に包まれているように感じた。

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    2026年02月07日
  • グリフィスの傷

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    傷を題材とした短編集。
    傷と言っても様々な傷の形があり、そしてストーリーがあるということを改めて感じた。
    グリフィスの傷、からたちの、慈雨の3つが特に印象深かった。
    その中でも本のタイトルにもなっているグリフィスの傷。
    目に見えない傷のことをグリフィスの傷ということを初めて知った。
    "その見えない傷が、いつの日かよみがえってあなたを壊してしまわないよう、わたしはずっと祈り続けます。"っという一文が
    涙が溢れてしまいそうになるくらい心に触れて、刺さった。

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    2026年02月07日
  • 赤い月の香り

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    透明な夜の香りに続き今回もすごく良かったです!
    今回少し小川朔のことが出ていたと思います。もし続きがあるなら少しずつ朔のことを読んでいきたいなと思いました。そして一香が出てきてて嬉しい!洋館での仕事を去ったあともみんなとの関係が続いていて良かったです。香りは記憶に残る、香れば記憶が戻るなら私も朔に作って欲しいです、

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    2026年02月07日
  • 神様の暇つぶし

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    ネタバレ

     失うと分かっていて好きになるのと、好きになってから失うのとはどちらがしんどいんだろうとずっと考えていた。
     みんな自分の恋だけが美しくて、あとは全部汚いなんて、口には出さなくてもみんなが思っている事なのかな、と思った。
     藤子がした一夏の恋は、淡くなんかなくて、じゅくじゅくに熟れて暑く煮え立っているみたいで苦しかった。
     真夏の真昼間に屋外で読みたいなと思った。

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    2026年02月06日
  • マリエ

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    はじめましての作家さんだったけど、ファンになりました。そうそう私はこういう物語に出会いたくて本を読んでるんだ!響く、美しい言葉がたくさんあって、付箋ポチった。(付箋ぐらい買いに行け)

    主人公にとても似た境遇で、まるで自分の物語を読んでいるみたいだった。婚活はするつもりないけど。元夫が香水をつけない人でよかった。

    由井くんがとても好き。私もいつか世界を共有したいと思える人に出会えたらいいな。

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    2026年02月07日
  • 神様の暇つぶし

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    一晩で読み終えた。
    激烈な恋愛。
    親を亡くした主人公の、最後の砦。
    縋りたくなるに決まっている。

    なんていったらいいか分からないけど
    《人間味》の煮凝りみたいな作品。
    文面から体温が伝わってくる。
    そして月並みだけど
    ご飯の描写が美味しそうで…
    思わず晩酌しながら読書した。

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    2026年02月05日
  • 神様の暇つぶし

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    ネタバレ

    千早茜さんの本の中ではじめて読んだ作品。
    性や食を題材に、主人公の生きる姿を鮮やかに、生々しく描いている。

    特に印象的だったのは、階段を登り、カラカラの喉を潤すために、桃を齧る主人公の描写。不老長寿の象徴である桃を貪り食う主人公と、それをただ見つめる全さんの、若さと老いの対比が悲しく、美しかった。

    父親ほどの年齢である全さんと過ごしていくたびに、心惹かれていく主人公の心情に呼応するように、全さんが魅力的に見えてきて不思議だった。年齢を感じるようなカサカサの皮膚、レンズ越しの冷たい目、主人公をあしらう姿。家族や知人からは、祝福されるはずのない関係が、二人の関係の密度をぐっと高め、忘れられない

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    2026年02月04日
  • 透明な夜の香り

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    ネタバレ

    鋭敏な嗅覚を持つ調香師である朔さんが、家政婦となった主人公と仲を深めていきながら、主人公の生活の場のありとあらゆる香りを支配していく様が、朔さんの独占欲の広がりのように感じられ、面白かった。

    また、香りによって欲が理性を超えてしまい、人を攻撃してしまうという女性が描かれていたが、理性が崩壊するほどに魅力ある香りとはどんな香りか気になった。

    屋台とかで良い香りがするとつい買ってしまうように、人間の根幹には、良い香りのものに包まれたい、良い香りのものを所有したいという欲があるのだなと再認識することができた。

    続編である赤い月の香りも発注依頼をかけたので、届き次第、続きを読みたいと思う。

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    2026年02月04日
  • 透明な夜の香り

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    お気に入りの一文
    「香は脳の海馬に直接届いて、
    永遠に記憶される。」
    海馬が萎縮しないように、、、
    これからは「かいば」をしっかり食べるからな、と、、、
    妻の香に言っておこう

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    2026年02月04日