千早茜のレビュー一覧
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ネタバレ天才調香師は、人の欲望を「香り」に変える――
特に、一香が度々、登場してくれたことが嬉しい!
実際に、私も、調香師・小川に、石鹸、シャンプー、化粧水とか。
全部提供してもらいたいなぁと思った。
本作は、すべての章のタイトルに「Moon」がついている。
タイトルのオシャレだなぁと感じた!
表紙の美しさにいつ見ても、惚れ惚れしてしまう♡
「香り」シリーズ最終作 『燻る骨の香り』が来月発売ですね!
次作は、調香師・小川の20代の頃を描いた前日譚ということで今から発売が楽しみ。
最終巻発売に先駆けて、「香り」シリーズ2作を読んでみませんか…? -
Posted by ブクログ
ネタバレページを捲る手が止まらなかった一冊でした。
全さんの、写真家らしい一流の感性に惹き込まれる一方で、最後の別れがあまりにも悲しくて、でもそれが全さんらしくも感じました。
恋をすると周りが見えなくなる感じや、愛する人が突然いなくなった時に忙しさで気持ちを紛らわせようとする感じもすごくリアルで、思わず「これって本当にあった話なのかな」と思ってしまうほどでした。
2人の距離感もとてもよくて、読んでいるうちに私まで全さんに沼ってしまいました。
最後の別れも、全さんなりの優しさだったのかなと思うと苦しくなります。
全さんが残してくれた写真にも愛が詰まっていて、その記憶はきっと一生消えないんだろうなと -
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千早さんの本はいつも読むと安心をくれる。
満月の夜に爽やかな風に吹かれているような気分になる。
登場人物の羽野に自分を重ねた。人との距離感が冷たく、羽野は植物を愛する。私は、人との関係が煩わしく本を愛する。本はいつも静かにしているが、開けばいつでも同じように口をひらいてくれる。
植物と本。ものは違えど、静かにいつもそこにいてくれる彼らを愛することにそこまで差はないのではないかと思う。
羽野が語った昔の使用人と2人だけの夜が居心地が良かったという話に心から共感した。お互い干渉しすぎず、頼りすぎず、でも空間は共有する。そんな居心地の良い関係を望むのは贅沢なのか?
私は交際をしても、冷たいとか -
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父親を亡くした20歳の藤子の前に、突然現れた父親より年上の男、全(ぜん)。
あの人を知らなかった日々にはもう戻れない
あ〜めっちゃ好きだった〜
20歳と50代後半の男女の恋愛小説。
なんだか江國さんの小説っぽい雰囲気だった。
生々しくて、おもだるいのに、美しい。
全体的に静かなのに 鮮明で激しい 、、なんとも言えない独特な雰囲気に 惹き付けられた。
結末は予想がついてたけど、ぽかんと穴があいた様な喪失感が大きかった。
時は流れても藤子はこの夏の出来事をずっと忘れられずに生きて行くのだろうな。
個人的には里見くんが大好きだったんだけどな。
私もこういう人間でありたいな。
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なんて美しい文章を書く人なんだろうと思った。
千早茜の言葉はただ情景を説明するだけではなく、文字の奥から風景や空気、そして香りまで立ち上ってくるようで、読者の五感に直接触れてくる感覚がある。ここまで「香り」を感じながら読んだ小説は初めてだった。
夜の空気のように澄んでいて、どこか孤独で、それでいて優しい時間がゆっくりと流れていく。読み進めるほどに、その世界に静かに浸っていくような感覚になった。
ページを閉じたあとも、物語の余韻とともに、あの静かな夜の空気や香りが残っている気がする。文章の美しさと感覚の豊かさに強く印象を残された一冊だった。 -
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第1部 葉は祖父母の住む島に預けられた。7月までの間という。父の具合が悪いそうだからだが、葉には父の機嫌が悪いだけにしか見えない。お母さんはお父さんだけが大事で、私を見てくれないと葉は思っている。
島で真衣と仲良くなった。といっても、真衣はふとどこかに行ってしまう。真衣の家も父母がいない。真衣は別荘の管理人の祖父を手伝っている。けど自分のことは語らない。
夏休みになっても母は迎えに来ない。初潮を迎えた日、葉は真衣と本土に渡る。
クリスマスに母は来たけど帰っていき、中学は島にはなかったので高速船で通うことになった。
第2部 父は若い女に走り、母と葉は捨てられた。祖父母の姓になっている。広