千早茜のレビュー一覧

  • 赤い月の香り

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    透明な夜の香りを読んでいて、続編を読まずにはいられなかった。朔の言動の一つひとつが、ひっそりと人を救っていく。決して見えやすくはない優しさに包まれているなぁと感じた。
    この柔らかな文章がとても好き。

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    2025年12月29日
  • 魚神

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    ネタバレ

    情景描写の日本語が美しくも儚く
    どんどん読んでしまった
    読みながら耽美な甘い香りが届くかの如く
    全ての考察を読者に任せる小説で、
    甘いお伽話だった、、

    白亜とスケキヨという兄妹愛なのか、
    本当は血の繋がらない2人の恋愛物語なのか
    前半は近親相姦めいた描写もある

    蓮沼の理性、頭のキレの良さ、人情、が垣間見える場面がありその度格好良い男だと思った
    ただ蓮沼は近親相姦を受けていたという境遇

    白亜と似た境遇としたのは何故だったのか
    白亜が蓮沼に想いを寄せるきっかけのためだったのか
    白亜の蓮沼への思いは恋心だったと思いたい


    スケキヨは雷魚の、白亜はかつての伝説の娼婦の生まれ変わりであることが随

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    2025年12月27日
  • マリエ

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    離婚って、
    幸せになるための
    選択なんじゃない?

    恋愛がしたいと、夫は言った。
    降って湧いた
    離婚という言葉は
    まりえの日常を、
    大きく
    変えた。

    直木賞作家が紡ぐ、結婚と幸福をめぐる物語
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    千早茜さんの作品は「ひきなみ」がとても好きで、
    (と言ってもそれしか読んだことない)
    他も読みたいと思い書店で手に取るんですが、
    裏のあらすじ読んで、
    恋愛だぁ〜と戻す日々でした。苦笑

    今回は本当にたまたま、
    新刊で手に取って、
    主人公が40歳目前で離婚を経験する

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    2025年12月23日
  • 透明な夜の香り

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    なぜ文字なのに香りを感じることができるのか。
    読み進めるごとに、自分に記憶の中の香りが呼び覚まされる感覚に陥る。
    とにかくすごい、としか言えない笑

    登場人物は何かしら秘密を抱えていて、読み進めるごとに明らかになるので、気になって仕方がない。

    「香りは脳の海馬に直接届いて、永遠に記憶されるから」

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    2025年12月23日
  • 胃が合うふたり(新潮文庫)

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    2人で過ごした同じ時間を、2人の視点で書いてあって、視点や考え方の違い、お互いに対する想いが素敵で一気読みした。
    また読み返したい。

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    2025年12月21日
  • 透明な夜の香り

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    好みの作品だった。主人公の周りの登場人物がそれぞれ魅力的で、香りや色の表現も美しい。朔が纏う繊細で優しく、でもどこか危うい雰囲気に魅了される。
    読み進めるうちに、自分自身が幻想的な雰囲気の中にいるような感覚を味わえた。続編もぜひ読みたい。

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    2025年12月21日
  • 透明な夜の香り

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    恐ろしくタイプな本
    朔さんがタイプすぎる
    繊細で過敏で鋭くて深くて
    たぶん発達障害の人
    結局自分はこういう歪な人間に
    惹かれてしまう人間なんだなあと思った

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    2025年12月21日
  • 女ともだち

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    全話面白かった!
    周りにこういう女の子居たなぁって
    どれも身に馴染みのあるお話で、サクサク読めた!

    特に刺さったのは
    「こっちを向いて」というお話。
    仕事の取引先のお姉さんが転職するからもう会えなくなる。寂しい。できればこれからは友達として付き合っていきたいと思ってる主人公。

    でも相手がそれを望んでなかったら?とか、ごちゃごちゃ余計なことを考えて結局何も言い出せなかった。って内容なんやけど、
    めちゃくちゃわかる、、、!私も過去に全く同じ経験したし、他にも経験された方は意外と多いのかなと思う!
    大人になってからの友達作りって考えてみれば難しいかも(´-`).。oO

    最後の「獣の夜」は、臨場

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    2025年12月18日
  • 透明な夜の香り

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    ネタバレ

     高校生の時に毎日嗅いでいた早朝に雪が降り積もった匂い。上京してからはあまり嗅ぐことは無くなったけど、帰省するとあの時の記憶として蘇ってくる感覚がある。朔さんの「香りは脳の海馬に直接届いて、永遠に記憶されるから」という言葉にとても共感した。ふと香ってくる匂いが保育園を思い出させる時だってあった。匂いって無意識下にあると思っていたけど私たちはそれをちゃんと記憶していて、良くも悪くもその当時のことを思い出せることは人間味があって好きっていうか、もっといろんな場所に行って、視覚でも感触でもない、いろんな「香り」に出会えたら楽しいだろうなって思った。ラストに朔さんが現れたの本当に激アツ展開っていうか(

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    2025年12月17日
  • クローゼット(新潮文庫)

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    面白かった。読むのが楽しくて本を捲る手が止まらなかった。私も時間がかかってもいいから進めるといいな。

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    2025年12月15日
  • 透明な夜の香り

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    紹介文で懸案ストーリー?的な物語をイメージしていましたが⋯いい感じのヒューマンドラマでした、シリーズ化してほしいと思う位おもしろかったです

    ⋯⋯一香さんと朔さんのその後が気になる

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    2025年12月14日
  • マリエ

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    これは、自分だけの、自分の人生の幸せとはなにかを考えさせれる一冊だった。まりえの一途さやさっぱりしたところがすごく好き。由井くんには最初、疑いの目を持っていたけれどまりえと幸せになって欲しいし、感覚が似ている2人だなと感じた。桃モッツァレラが食べたくなったし、「マリエ」という香水を嗅ぎたくなった。私が生きている時に読めてよかった一冊でした。

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    2025年12月13日
  • マリエ

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    千早茜さんの最新作を読みました。
    大好きな作家さんということもあり、主人公マリエが離婚後に出会う年下の恋人との関係が気になって、数時間で一気に読み終えてしまいました。

    マリエの性格が自分と少し重なり、自然と親近感を覚えました。

    「人は役割に流されて、欲しいものや本当の気持ちを忘れていく」
    「確かなのは、嫌悪や別離に至るまでもない小さな幻滅や諦めは生活のあちこちに散らばっていて、こうして離れるまで私はそれに目をつぶっていたということだ」

    これらの言葉を読みながら、
    これを言ったら相手にどう思われるだろう。
    私は相手にとっていいパートナーでいられているだろうか。
    自分の気持ちを我慢してまで「

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    2025年12月13日
  • 透明な夜の香り

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    ネタバレ

    とても好みに合いました!
    最後の終わり方で朔さんが子供らしいところを見せるのが少し可愛いなと思いました。料理や、香りなどの例え方がとても美しく感じて、嗅いでみたいな〜や、食べてみたいというものがありました。全体的に読みやすく、透明感のある物語でした

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    2025年12月12日
  • 赤い月の香り

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    ネタバレ

    早くも次巻を手に取りました!

    日常の一コマは時間が経つにつれあやふやになっていきますが、そこに香りがあったなら忘れられない記憶として刻み込まれるんだろうなと思いました。
    素敵な思い出ならまだしも、トラウマレベルだとするなら「香り」って美しくて残酷ですね…。

    終盤で満さんが茉莉花さんの「においが好きだ」と言ったシーンでは、何故だか泣きそうになりました。
    「香り」が永遠に忘れられない記憶として刻み込まれるのだとしたら、「体臭を求めることは唯一無二の欲望」というのに納得ですし、表現が素敵だなと思いました。

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    2025年12月12日
  • 透明な夜の香り

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    【過去を清算して前を向ける透き通った本】

    ーあらすじー

    仕事をなくし、半ば引きこもりの生活をしていた若宮一香。スーパーに貼ってあった従業員募集の紙になんとなく惹かれ、調香師である小川朔と出会う。

    自称未亡人の藤崎という女性が、亡くなった夫の香りを作成してほしいと朔のもとを訪れる。しかし、朔は藤崎の嘘の匂いを嗅ぎとった。興信所で働いている朔の相方である新城とともに、藤崎の不倫相手である男を、その匂いを根拠に探し当てる。嘘の申告があったため不倫相手の香水を渡すことを躊躇う朔であったが、何としてでも手に入れたいという藤崎の懇願に応じる。その後、藤崎は元不倫相手の男性に殺害未遂の事件を起こした。

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    2025年12月11日
  • マリエ

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    マリエさんの少し強がりで、寂しさを素直に伝えられないところが私みたいだと思った
    由井くんが言ったように、もっと寂しさを出す女の子の方がモテるのだろうな

    男尊女卑、女性蔑視という言葉はあるものの、最近は良くないものだという風潮になってきた。
    その一方で、それはただ風潮なだけで現実世界では女性として生きることがどれだけ苦しい立場にあるかということをしみじみ感じた

    離婚したくなかったけど、離婚を決めた理由が
    相手が不幸そうだった
    というもの。
    確かに一生共に過ごそうという契りを結んだ相手が、自分といることを不幸だと感じているのであれば離婚するかもと共感

    これは離婚じゃなくて、恋愛でいう別れも同

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    2025年12月07日
  • 私の身体を生きる

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    女性として生きて来た中での、著名&人気作家さんたちが悩みを赤裸々に綴られた連載が一冊に。

    自分が女性でいることを肯定するために背中を押してくれるような内容だった。

    無神経な数多の男性達に加害されてきた傷への癒し 自分だけではなかった、という、女友達と行ってきた、経験を分かち合って貰えることへのありがたみ

    女性の身体の不安 妊娠や性行為、体調不良、弱さ
    見た目への若い頃の過剰な拘り、ジャッジされることへの抵抗感と迎合

    まるっと。

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    2025年12月07日
  • マリエ

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    ネタバレ

    結婚も離婚も、時代や人によって全然見方が違っているんだなということを当たり前だけれど感じた。それでいて、そこに正しいも間違いもない。登場人物それぞれの考え方はそれぞれ理解できるものだった。共感できるものでなくとも、そういう見方があるのかと気付かされた。
    小説家お二人の対談、とても面白かったですし、学ぶことが多かったです。離婚にはいろいろな形があるんだな、と。人生は、自分が幸せになるための選択の繰り返しであってほしいし、その選択ができる世界であってほしい。

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    2025年12月05日
  • 魚神

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    互いの関係や世界観が独特だけどくせになった
    途中までやめようかと思っていたけど、最後まで読んでいた。後半がよかった

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    2025年12月05日