千早茜のレビュー一覧

  • 魚神

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    夢を見ているような美しさを感じました

    白亜たちが住んでいる環境は
    ぬたっとしている描写で綺麗とは言い難いような場所や人間関係が多く感じられたけれど

    スケキヨと白亜、雷魚伝説の描写には澄んだ心地よさを感じこの描写の対比と神が現れたような清らかさが文字から安易に想像できた

    2人はきっと生まれ変わりなんだろうか

    雷魚伝説との交差もすごく良く
    たくさんの人の愛情が心苦しくも愛おしかった

    あとは純粋に、千早さんが描く目に見えない空気や匂い、情景などの描写がたまらなく良い

    個人的には蓮沼が好きでした。読んでよかった!

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    2026年05月07日
  • 私の身体を生きる

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    凄かった。エッセイというものをほぼ読んだことがなかった私にとって強烈な読書体験だった。
    ほんタメというYouTubeチャンネルで紹介されており興味を持って読んでみた。これは、映像化はきっと難しい、本という媒体のみを通して伝えられる感覚だと思った。
    共感できる部分も多く、一方で共感できなかったあの子の振る舞いはこんな感覚にルーツがあったのではと思い至るところもあって、強烈に胸に響いた。私の感じたもやもやを言語化してもらったようで嬉しさもあった。自身も女性性を元とした経験はポジティブ面、ネガティブ面ともにあり、同じような経験をした作家がそれをどう捉えるかを聞けたことが嬉しかった。
    性に関する体験を

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    2026年05月04日
  • ひきなみ

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    祖母に預けられ瀬戸内の島で暮らすことになった小学生の女の子、葉と、その島で血を理由に差別されてしまっていた女の子、真以の話。
    物語は小学生の頃の2人と、大人になった2人という2つの時系列で語られる。

    初めの時系列では、大人に翻弄されながらも子供らしく純粋に生きる時間や人間関係が綺麗な言葉で描写される。

    「約束するのは信じていないみたいだから」
    「海を見慣れるように、一人でいることにも慣れるんだ」
    「戻るという言葉がしっくりくることに気がついた。でも、喜ぶことも悲しむこともできない」
    「凪いだ海のような起伏のない時間は、胸を騒がせることもなくゆるゆると過ぎていって、それはそれで楽でもあった」

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    2026年04月30日
  • 雷と走る

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    行ったこともない、異国の地の情景が、千早茜さんの力で、ありありと目に浮かぶ。
    流石です、、
    今回も素晴らしかったです。

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    2026年04月22日
  • おとぎのかけら 新釈西洋童話集

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    シンデレラや白雪姫などの童話を現代の人間にしたらどんな残酷で苦しい世界なのか。
    かといって無理にグリム童話っぽくするわけではなく、まるで振り返ったらシンデレラみたいねっていう皮肉に落ち着くような甘美だけど残酷な物語。
    個人的にはヘンゼルとグレーテル、白雪姫が好きです。
    純粋無垢な子供たちが邪悪な大人に騙されて…でも最後にはヘンゼルとグレーテルは悪い魔女を倒して。現代でそれが一体何とされるのか。
    白雪姫も、毒林檎を食べてしまう白雪姫は実は黒い笑みを浮かべる恐ろしい女だったかもしれないと思えるようなゾクッと感。
    だけどもどこか現代女性のひとつの考え方として腑に落ちるような言葉の使い方がさすが千早茜

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    2026年04月20日
  • 西洋菓子店プティ・フール

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    ネタバレ

    食べたくなるようなスイーツがたくさん。
    千早さんの作品は感情を匂いや色で表現していてとても美しい。今作は味で表現していてそれもまた秀逸。

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    2026年04月20日
  • 眠れない夜のために

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    千早さんの美しい文章と独特の空気感を存分に味わえる一冊。この少し冷んやりでしっとりした空気感が本当に好きです。特に水のいきものと木守柿がよかった。イラストともとても合っていました。
    透明な夜の香りの新作も楽しみです。

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    2026年04月12日
  • しろがねの葉(新潮文庫)

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    少女ウメの波瀾万丈な人生。カリスマ山師の喜兵衛に拾われ育てられ成長していくも、女の体になると穢れと言われ間歩に入れてもらえない。その後のウメの人生に、女性の強かさを感じた。

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    2026年04月10日
  • 眠れない夜のために

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    それぞれ眠れない夜の短編集。

    眠れない日って何をしても何故か眠れない。
    身体は疲れて寝たいのにのに頭は起きて自分がバラバラになるみたいで少し嫌い。
    そんな日の眠れない日のお供が出来て嬉しい。

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    2026年04月04日
  • 私の身体を生きる

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    個人的にはむっちゃ面白かったが、娘を持つ父親としてはマジ複雑。危険すぎるやん、満員電車に乗せられないし、共学にも入れられない。とかやってると箱に入れすぎて社会に出て路頭に迷う。
    特に若い女性は希少性が高いし、あらゆる年齢層の男性から性的視線を向けられるキモさ、精神的苦痛は想像してもキツイ。
    しかも性被害に遭えば一生悩まされるし、キモい男性、痴漢は一定程度発生して避けようがないとしたら、。地獄に落ちないようにだけはしっかりと自衛せなあかんよな。

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    2026年03月31日
  • 雷と走る

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    現実にありそうな感情や関係性が淡々と描かれていて、劇的な展開はないのに読後に思考が止まらなくなる。
    明確な答えを提示しないまま、人が抱える衝動や選択の曖昧さを突きつけてくるようで、気づけばじわじわと考え続けてしまう余韻が残った。

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    2026年04月01日
  • 胃が合うふたり(新潮文庫)

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    おいしいものやお店を紹介しあう食エッセイかと思いきや、いい意味で裏切られた! これは「食」という窓を通じて、新井三枝香・千早茜というふたりの人間に向き合うという、ずっと胆力のいる作業だった。読むことを通して、食や生に対する自分自身の向き合い方をも問われることになる。ドキッとしつつも、ユーモアあふれる唯一無二のふたりの関係性や、それぞれのかっこいい生き方に憧れて、自分の背筋も伸びるような読書体験になった。

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    2026年03月30日
  • グリフィスの傷

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    やっぱり千早さん好きだなぁ
    すべて傷にまつわる話の短編集で、静かなのに何故か色を感じる。
    千早茜ワールド。

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    2026年03月28日
  • しろがねの葉(新潮文庫)

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    千早茜がこんな重厚な物語を紡ぐとは思わなかった。
    石見銀山で生きた女、ウメ。
    時代小説ではあるが、銀山での人間模様の根底は現在と大差ないのかもしれない。
    とことん女として生きたウメの強さに引き込まれた。

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    2026年03月26日
  • ひきなみ

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    葉がその島で会ったのは同年の真以だった。
    親友だと思っていた。
    その真以が、島に逃げてきた逃亡犯と一緒に島から逃げ出す。

    それから20年が経って、葉はウェブ上で見つけた真以に会いに行く。

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    2026年03月20日
  • ガーデン

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    千早さんの本はいつも読むと安心をくれる。
    満月の夜に爽やかな風に吹かれているような気分になる。

    登場人物の羽野に自分を重ねた。人との距離感が冷たく、羽野は植物を愛する。私は、人との関係が煩わしく本を愛する。本はいつも静かにしているが、開けばいつでも同じように口をひらいてくれる。
    植物と本。ものは違えど、静かにいつもそこにいてくれる彼らを愛することにそこまで差はないのではないかと思う。

    羽野が語った昔の使用人と2人だけの夜が居心地が良かったという話に心から共感した。お互い干渉しすぎず、頼りすぎず、でも空間は共有する。そんな居心地の良い関係を望むのは贅沢なのか?

    私は交際をしても、冷たいとか

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    2026年03月18日
  • しろがねの葉(新潮文庫)

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    2026年2冊目!一度読んでみようと思って数ヶ月、積本になってたが、読み終わって、はやく読んでおけばと思うほどの本でした。関ヶ原前後の石見銀山での話だか、情景描写が上手く、情景が直ぐ頭の中で描けるし、主人公の少女ウメの心の葛藤で物語に引き込まれます。
    千早茜さんの作品は初めてですが、別の作品も読んでみようと思った。

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    2026年03月17日
  • しろがねの葉(新潮文庫)

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    過酷な炭鉱での労働を背景に描かれる愛の物語。主人公をそれぞれの形で守ろうとする男たちの姿が胸を打つ作品。

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    2026年03月17日
  • しろがねの葉(新潮文庫)

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    戦国時代末期の石見銀山で生きるウメの苦悩に満ちた生涯。
    銀山で働く銀掘りの男たちの過酷な生き様。

    400年以上も前の石見銀山の生活や山の風景が生き生きと描き出され、目の前に広がるように見える描写が本当に素晴らしいなと思いました。

    生活のために、銀を掘り、命と引き換えに生きた人々、支えた家族。
    運命に抗えない重苦しい哀しさが読んでいてつらかったです。
    今は世界遺産となった石見銀山。
    そこには数えきれないくらいの病と哀しみがあったことを知りました。

    いつか石見銀山に行きたいです。

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    2026年03月18日
  • 雷と走る

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    ネタバレ

    虎との生活、現在の生活の描写が現実的で好きだった。
    虎は獣で自分の思うようには動かない。博人は他人でどうしても自分の全てを理解することはできない。他の人と動物とどう関わっていくか選択して生きている。

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    2026年03月12日