千早茜のレビュー一覧

  • 赤い月の香り

    Posted by ブクログ

    前作の『透明な夜の香り』を読んで、"香り"という新しいジャンルがすごく興味深かったから作者のことを調べていたら続編であるこの本に辿り着いた

    もうすでに続編が読みたいくらい魅了されている
    早く出ないかな

    実際に香りが漂ってくる訳ではないのに、香りが想像できてしまうのが不思議で、作者の語彙力と伝える力に驚くばかり

    朔さんの掴めない感じがまた良くて。
    気高い一匹の白猫のような人だなと改めて思った
    私も香りに敏感な方ではあると思うけど、一体朔さんから見る世界はどんなものなのだろうと考えてしまう
    生きづらい世界ではないといいな

    0
    2025年12月30日
  • 赤い月の香り

    Posted by ブクログ

    透明な夜の香りを読んでいて、続編を読まずにはいられなかった。朔の言動の一つひとつが、ひっそりと人を救っていく。決して見えやすくはない優しさに包まれているなぁと感じた。
    この柔らかな文章がとても好き。

    0
    2025年12月29日
  • 魚神

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    情景描写の日本語が美しくも儚く
    どんどん読んでしまった
    読みながら耽美な甘い香りが届くかの如く
    全ての考察を読者に任せる小説で、
    甘いお伽話だった、、

    白亜とスケキヨという兄妹愛なのか、
    本当は血の繋がらない2人の恋愛物語なのか
    前半は近親相姦めいた描写もある

    蓮沼の理性、頭のキレの良さ、人情、が垣間見える場面がありその度格好良い男だと思った
    ただ蓮沼は近親相姦を受けていたという境遇

    白亜と似た境遇としたのは何故だったのか
    白亜が蓮沼に想いを寄せるきっかけのためだったのか
    白亜の蓮沼への思いは恋心だったと思いたい


    スケキヨは雷魚の、白亜はかつての伝説の娼婦の生まれ変わりであることが随

    0
    2025年12月27日
  • 胃が合うふたり(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    2人で過ごした同じ時間を、2人の視点で書いてあって、視点や考え方の違い、お互いに対する想いが素敵で一気読みした。
    また読み返したい。

    0
    2025年12月21日
  • 女ともだち

    Posted by ブクログ

    全話面白かった!
    周りにこういう女の子居たなぁって
    どれも身に馴染みのあるお話で、サクサク読めた!

    特に刺さったのは
    「こっちを向いて」というお話。
    仕事の取引先のお姉さんが転職するからもう会えなくなる。寂しい。できればこれからは友達として付き合っていきたいと思ってる主人公。

    でも相手がそれを望んでなかったら?とか、ごちゃごちゃ余計なことを考えて結局何も言い出せなかった。って内容なんやけど、
    めちゃくちゃわかる、、、!私も過去に全く同じ経験したし、他にも経験された方は意外と多いのかなと思う!
    大人になってからの友達作りって考えてみれば難しいかも(´-`).。oO

    最後の「獣の夜」は、臨場

    0
    2025年12月18日
  • クローゼット(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    面白かった。読むのが楽しくて本を捲る手が止まらなかった。私も時間がかかってもいいから進めるといいな。

    0
    2025年12月15日
  • 私の身体を生きる

    Posted by ブクログ

    女性として生きて来た中での、著名&人気作家さんたちが悩みを赤裸々に綴られた連載が一冊に。

    自分が女性でいることを肯定するために背中を押してくれるような内容だった。

    無神経な数多の男性達に加害されてきた傷への癒し 自分だけではなかった、という、女友達と行ってきた、経験を分かち合って貰えることへのありがたみ

    女性の身体の不安 妊娠や性行為、体調不良、弱さ
    見た目への若い頃の過剰な拘り、ジャッジされることへの抵抗感と迎合

    まるっと。

    0
    2025年12月07日
  • 魚神

    Posted by ブクログ

    互いの関係や世界観が独特だけどくせになった
    途中までやめようかと思っていたけど、最後まで読んでいた。後半がよかった

    0
    2025年12月05日
  • 私の身体を生きる

    Posted by ブクログ

    「私の身体」を「生きる」とは何だろう。いや、「私の身体」とは何だろう。そもそも、「私」とは何だろう。
    各作家たちの切り口は様々だが、みな共通しているのが、己という存在を不可欠に構築するこの肉体というものの生物的な役割にも社会からの眼差しにもかなり戸惑い、苦しみ、受け入れたり受け入れられなかったりしながらどうにか生きている点で、強く連帯感を持ちながら読んだ。

    痛ましさを感じたのが、執筆陣の女性たちはほぼほぼみな性被害の経験がある点。私にもあるし、私の友人たちもほとんどあると思う(学生の頃、痴漢が話題になったとき、その場にいた10人ぐらいのなかで痴漢に遭ったことがない子は1人しかいなかったことを

    0
    2025年12月04日
  • しろがねの葉(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    石見銀山に魅入られた少女の一生。
    予想以上の質量のある長編でした。さすが直木賞。こういう小説を読めると嬉しくて震える。

    同じ女性として、主人公ウメの内側から溢れ出る強烈な生命力や強さに圧倒される。憧れる。
    男たちの短い一生の中で、女や子のために生きて、命を燃やし尽くすさまも心に残りました。
    絶望から何度も立ち上がって、愛した男たちと真正面から向き合って、こんなふうに生きたい。

    0
    2025年12月04日
  • しろがねの葉(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    人の欲望が渦巻く銀山の間歩。銀色に色づく葉
    そこに生きた一人の女ーウメーの物語。

    喜兵衛の手下として、おなごとして、鬼娘として、間歩を歩き回った幼少期。
    自分の女としての運命に振り回される青年期。
    嫁として子を育てながら生きる、母親の時代。
    隼人の最後を看取り、そのあとを生きる最後の時代。
    そこに生きた一人の女ーウメーの物語。
    子供の頃の情熱のような燃え盛る炎から、母親としての慈しみの炎まですべて、銀山という真っ暗闇の間歩を舞台に描ききっている。

    情景描写や歴史背景も隙だけど、一番魅力的なのはやっぱり登場人物!!
    主人公うの性格も好き。夜目が利くっていう能力?も応援したくなる。強く生きてほ

    0
    2026年03月03日
  • 眠りの庭

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    非常に面白かったです。2つのお話で構成されていて、2章に行った時、あんまり1章と関連性は、ないのかなと思ったけど、ラストが近くなるごとに、色々な考察や、想像が出来てとても楽しむことが出来ました。終わり方が、ハッピーエンドしか読んだことの無い私からすると、ハッピーなのかな?という感じでした。言葉ずかいがとても好みで、語彙力上がりそうだなと思いました。

    0
    2025年12月01日
  • 西洋菓子店プティ・フール

    Posted by ブクログ

    独占欲、嫉妬、男女のすれ違い、不安や焦燥感、憧れや一途な恋心、隠し味の秘密を詰めた宝石箱みたいな菓子作りの話

    色や香りで心情を描くことに長けた千早さんが、味でもそれを成し遂げてる
    皆スイーツに救いを求めてるよね

    甘い物が食べたくなる

    0
    2025年12月01日
  • 男ともだち

    Posted by ブクログ

    この環境でわたしは「男ともだち」に何を求めているのだろうか、彼氏でも、愛人でも、女ともだちとも違う。あいつに求めているのはなんなのか。価値観が似てる、何をしても離れていかない、何をされても離れない、そんな安心感という名の愛なのか束縛なのかを互いにし合っているのか。
    ハセオが赤いヒールにふれた時、その人から期待もしていなかったけど、誰かに認められたかった時にあぁやっぱりわたしを認めてくれる、欲しい言葉をくれるのはこいつなんだって思えた時のそれを思い出した。だからといって欲情するわけでもない。特別だから、セックスをしない。特別であるためにセックスをしない。

    0
    2025年11月22日
  • なみまの わるい食べもの

    Posted by ブクログ


    「わるたべ」シリーズ四作目。

    このシリーズは大好きで刊行されたら直ぐ読んでいたのだが、珍しく三作目をまだ読めておらず(涙)
    だったが、四作目を先に読んでも楽しめた。

    今シリーズでは、作者が直木賞を受賞した際や後の心理状況や、離婚から再婚、新しい家族(猫)との生活、可愛い姪っ子のためにディズニーランドについての猛勉強、旅行話など、内容は盛り沢山。

    環境の変化が大きく、目まぐるしい日々だったそうだが、食に関しては相変わらず偏屈で、食へのこだわりと執着の凄さは変わっておらず。
    ただ忙しさのあまり冷蔵庫に入れている卵の数を忘れていたりしたことは読者の私にも衝撃的だった。(笑)

    〝美味のための

    0
    2025年11月14日
  • なみまの わるい食べもの

    Posted by ブクログ

    千早茜さんの作品は五つくらい読んでいる。
    彼女の書く繊細で美しい文章が大好きだ。きっと、すごく薄くて美しいガラスみたいな、非現実的な妖精みたいな、そんな女性なのだろうと思っていた。
    あら、ちゃんと人間^_^フェアリーじゃなかった笑
    それもすごく面白い人間(言い方!)!

    食にすごくこだわりのある人だと分かった。
    食を大事に大事にしている人。

    私は胃腸がとにかく弱く、腹痛に苦しむ人生を送っているせいか、味よりも私の胃腸が機嫌を損ねないかどうかが一番の問題である。量も食べられない。

    そのせいなのか反面なのかわからないけど、食にこだわりのある人や食べるのが大好きな人を見るのは結構好きだ。
    美味し

    0
    2025年11月10日
  • ひきなみ

    Posted by ブクログ

    閉鎖的な島へ転校した都会の女の子。
    そこで孤高を貫く女の子と出会い、惹かれる。
    あらすじを知らずに読みだしたので
    このままよくある青春小説のように終わるのかと
    思ったら、島へ逃げてきた脱獄犯によって
    2人の運命が大きく変わる。
    ここから面白くて、一気に読めた。
    世間からの偏見、ハラスメント、いろんな要素があり
    考えさせられることがあった。
    最後、葉がハラスメントに立ち向かっていけそうな
    終わり方で良かった。

    0
    2025年11月02日
  • グリフィスの傷

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    また千早茜さん。これは短篇集です。すべて、心や体に傷を負った人を描いている。高校でクラスメイトから完全に無視されていたけど、ある日ケガをして血を流しながら登校したところ、みんながぎょっとして、さわぎになった…心にいくら傷を負っても誰も気づかず、黙殺され続けていたのに、ちょっと(ちょっとではないんだけど)体に傷を負って少々血が流れているだけで無視されなくなるなんて変なの…という話や、
    初めてのセックスで相手の女の子を傷つけてしまったかも…というカップルの話や、
    かつて犬にやられて体や顔に傷を負っており、とにかく犬が嫌いな男と、かつて集団レイプされて心に深い傷を負っており、とにかく男が嫌いな女の子

    0
    2025年10月21日
  • グリフィスの傷

    Posted by ブクログ

    傷ー痛みを伴う。身体に刻まれるものもあれば、魂に刻まれるものもある。傷のない人間なんていない。でも他人から見たら、その傷は分からない。そんなお話を10個集めた短編集。

    艶やかで、それでいて澄んでいる。境界線がくっきりと浮かぶ話が多かった。
    その中での「この世のすべての」の話は特徴的だった。でも、他者から見たお爺さんの傷と主人公の傷なんて、どっちも分からない。結末には驚かされたけど、理にはかなっている。読んだ後にモヤモヤっとしたけれど、納得はできてしまう。
    「林檎のしるし」可愛い話だった。丸くツヤツヤした林檎色が浮かぶ。ちょっと切ないけど、湯たんぽを用意すること、そこに込められた想いが&quo

    0
    2025年10月15日
  • 雷と走る

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    またまた千早茜さんです。切なくて、とても良かった。
    千早茜さんらしく、主人公は30歳を少し過ぎて、結婚を考えている恋人もいるんだけど、妊娠・出産に関しては少し慎重になっていて、その気持ちを恋人とうまく共有できていない、という設定。
    そのことは、彼女の生い立ち(幼い頃の思い出)と関係している。
    主人公は幼い頃、父親の仕事でアフリカにいて、そこは非常に治安が悪く、インターナショナルスクールには車で通い、自宅の広い敷地と、インターナショナルスクールは頑丈な塀で囲われ、そこから外に一歩でも出ると危険、という環境だった。自宅の敷地には、番犬用に大型犬を何匹も飼っていた。現地で生活する外国人は、番犬を飼う

    0
    2025年10月01日