千早茜のレビュー一覧

  • マリエ

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    各章のタイトルが好きだった。特にお気に入りは、「雨の蜜月 ポリープ 桃モッツァレラ」

    結婚についても、恋愛についても、
    関係性についてだって、目の前の相手と自分では捉え方が違うのかもしれない、と思った。

    その人の世界はその人にしか捉えられないし、不倫や結婚、離婚と名前がついているけど、その中身は千差万別で当たり前で。

    千早茜さんの小説は、感情やその時の気配が流れ込んでくるような感覚がある。だから、物語を受け取りながら、自分の内側に深く潜るような感じになる。とても好き。

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    2026年06月07日
  • クローゼット(新潮文庫)

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    気に入った服を長く着続けたかったらどうする?
    乱暴に扱うかい。

    靴だって服だって、自分の身体に馴染むまで
    手入れをしながら大切に使うだろう。

    人との関係だって同じさ、
    丁寧に扱えば長持ちする関係を築ける。
    まずは相手をよく見ることだよ

    『クローゼット』 / 千早茜

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    十八世紀のコルセットやレース、
    バレンシアガのコートにディオールのドレスまで、
    約一万点が眠る服飾美術館。

    ここの洋服補修士の纏子は、
    幼い頃の事件で男性恐怖症を抱えている。

    一方、デパート店員の芳も、
    男だけど女性服が好きというだけで傷ついた過去があった。

    デパートでの展示を機に出会った纏子と芳。
    でも二人

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    2026年06月03日
  • 眠れない夜のために

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    ネタバレ

    絶対好きな作家さんってわかってるから、読んでしまうのがもったいなくて香りシリーズを積読してる千早茜さん。

    眠れない夜は、から始まる10の短編と綺麗な挿絵、ひとつの芸術品のようでこれは購入して手元に置いておきたい。

    「水のいきもの」「夜の王」「寝息」が特に好きだった!
    人間が寝てる間の犬、脱走はしてほしくないけどこうだったらかわいいな!

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    2026年06月03日
  • 人形たちの白昼夢

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    儚くて幻想的で、でもどこか暗いところもあってだからこそ純粋な心がより透き通って見えるようなお話たちでした。
    特に『プッタネスカ』『スヴニール』『ビースト』『アイズ』『ワンフォーミー・ワンフォーユー』の5つの話が好きです。
    ワンフォーミーワンフォーユーの「あなたのその手で、その指で、わたしを粉々に砕いて欲しかった。」がすごく印象的でした。茶器にも心があって、持ち主を愛したために持ち主の死と一緒になりたいと願う言葉が千早茜さんらしいと個人的には感じました。

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    2026年05月30日
  • こりずに わるい食べもの

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    20代の読書沼の主…推し作家は間違いなく千早茜さん✨

    このエッセイを読んでやっぱり私の推し♡と思ってしまった(⑉• •⑉)❤︎

    食に対する情熱
    食に対する言葉選び
    食に対する価値観

    私の五感をびしびし刺激してくれるし、共感できる点が多いんですよねぇ~♡

    この作品もエッセイごとのタイトルが秀逸✨
    『祖先返り』『ぬぐい菓子』
    むっちゃ好きです

    『西洋菓子店プティ・フール』もまた読もうっと♡

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    2026年05月28日
  • あとかた

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    留めておきたい衝動について。名前や枠組みではなく、心に踏み込むための、印、あとかた。
    失いたくないに正直であること。

    うまく言葉にできないけど、人といることは単純ではない。

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    2026年05月23日
  • 魚神

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    ネタバレ

    没入して読んだ。蓮沼という男がまぁ言ってしまうと当て馬なのだけれど、あまりにもツボだった。どうして結ばれない……(結ばれないからいいんでしょうが)。
    読んでるうちに世界観に浸り込んで、情景が目に浮かび音も匂いも体感した気分になる。遊郭という楽園の檻、煌びやかでありながら人の業が渦巻く薄暗さとそこに漂う哀愁がいい。

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    2026年05月23日
  • マリエ

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    読みやすかった。
    日常の一コマを見ているような描写。ありそうな設定や出会う人たちもスルッと入ってくる。初めての作家さんだったけど、今後も注視していきたい。

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    2026年05月22日
  • わるい食べもの

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    一文目から凄く面白くてページをめくる手が止まらなかった。食の好みは歳を重ねるにつれ変わっていくとあって、自分も自分の好みの味の変化を楽しみたいなと思った。

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    2026年05月16日
  • クローゼット(新潮文庫)

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    冒頭から細かい描写が美しく小説の世界へ誘ってくれた。
    服が好きで吸い寄せらる様に集まってきた登場人物たちの美術館での物語は、読んでいてワクワクさせられた。
    そして2人の主人公それぞれの心の傷が2人が出会うことで、周りを巻き込みながら少しずつ癒されていくところがいいなぁと。
    お守りみたいな言葉がいくつもあり、また再読したい。
    オススメ
    ・手仕事が好きな方
    ・服が好きな方
    ・少し心に傷がある方

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    2026年05月12日
  • グリフィスの傷

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    今まで読んだ本の中で、これはすごく余韻が残る作品だった。
    どの冒頭の描写も独特な雰囲気から展開される10の傷をテーマにした短編からなる。
    その中で特に印象に残ったのが、あおたんと指の記憶で、他の話があるから、特にこの2つの物語が際だっていた話だった。
    あおたんは、不幸な生い立ちから容姿を捨てて、亡くなったおっちゃんを心の支えに健気に生きていく主人公の生き様が凄く心に刺さった。
    もう一つ、指の記憶は、この話が一番生々しく心理的に嫌な描写があるが、主人公ではないが、嫌われ者の千田さんの生き様が心情的に心に残った作品だった。
    ぜひ他の人にも読んでほしいと思った1作です。

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    2026年05月08日
  • 魚神

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    夢を見ているような美しさを感じました

    白亜たちが住んでいる環境は
    ぬたっとしている描写で綺麗とは言い難いような場所や人間関係が多く感じられたけれど

    スケキヨと白亜、雷魚伝説の描写には澄んだ心地よさを感じこの描写の対比と神が現れたような清らかさが文字から安易に想像できた

    2人はきっと生まれ変わりなんだろうか

    雷魚伝説との交差もすごく良く
    たくさんの人の愛情が心苦しくも愛おしかった

    あとは純粋に、千早さんが描く目に見えない空気や匂い、情景などの描写がたまらなく良い

    個人的には蓮沼が好きでした。読んでよかった!

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    2026年05月07日
  • 私の身体を生きる

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    凄かった。エッセイというものをほぼ読んだことがなかった私にとって強烈な読書体験だった。
    ほんタメというYouTubeチャンネルで紹介されており興味を持って読んでみた。これは、映像化はきっと難しい、本という媒体のみを通して伝えられる感覚だと思った。
    共感できる部分も多く、一方で共感できなかったあの子の振る舞いはこんな感覚にルーツがあったのではと思い至るところもあって、強烈に胸に響いた。私の感じたもやもやを言語化してもらったようで嬉しさもあった。自身も女性性を元とした経験はポジティブ面、ネガティブ面ともにあり、同じような経験をした作家がそれをどう捉えるかを聞けたことが嬉しかった。
    性に関する体験を

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    2026年05月04日
  • ひきなみ

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    祖母に預けられ瀬戸内の島で暮らすことになった小学生の女の子、葉と、その島で血を理由に差別されてしまっていた女の子、真以の話。
    物語は小学生の頃の2人と、大人になった2人という2つの時系列で語られる。

    初めの時系列では、大人に翻弄されながらも子供らしく純粋に生きる時間や人間関係が綺麗な言葉で描写される。

    「約束するのは信じていないみたいだから」
    「海を見慣れるように、一人でいることにも慣れるんだ」
    「戻るという言葉がしっくりくることに気がついた。でも、喜ぶことも悲しむこともできない」
    「凪いだ海のような起伏のない時間は、胸を騒がせることもなくゆるゆると過ぎていって、それはそれで楽でもあった」

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    2026年04月30日
  • 雷と走る

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    行ったこともない、異国の地の情景が、千早茜さんの力で、ありありと目に浮かぶ。
    流石です、、
    今回も素晴らしかったです。

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    2026年04月22日
  • おとぎのかけら 新釈西洋童話集

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    シンデレラや白雪姫などの童話を現代の人間にしたらどんな残酷で苦しい世界なのか。
    かといって無理にグリム童話っぽくするわけではなく、まるで振り返ったらシンデレラみたいねっていう皮肉に落ち着くような甘美だけど残酷な物語。
    個人的にはヘンゼルとグレーテル、白雪姫が好きです。
    純粋無垢な子供たちが邪悪な大人に騙されて…でも最後にはヘンゼルとグレーテルは悪い魔女を倒して。現代でそれが一体何とされるのか。
    白雪姫も、毒林檎を食べてしまう白雪姫は実は黒い笑みを浮かべる恐ろしい女だったかもしれないと思えるようなゾクッと感。
    だけどもどこか現代女性のひとつの考え方として腑に落ちるような言葉の使い方がさすが千早茜

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    2026年04月20日
  • 西洋菓子店プティ・フール

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    ネタバレ

    食べたくなるようなスイーツがたくさん。
    千早さんの作品は感情を匂いや色で表現していてとても美しい。今作は味で表現していてそれもまた秀逸。

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    2026年04月20日
  • 眠れない夜のために

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    千早さんの美しい文章と独特の空気感を存分に味わえる一冊。この少し冷んやりでしっとりした空気感が本当に好きです。特に水のいきものと木守柿がよかった。イラストともとても合っていました。
    透明な夜の香りの新作も楽しみです。

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    2026年04月12日
  • しろがねの葉(新潮文庫)

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    少女ウメの波瀾万丈な人生。カリスマ山師の喜兵衛に拾われ育てられ成長していくも、女の体になると穢れと言われ間歩に入れてもらえない。その後のウメの人生に、女性の強かさを感じた。

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    2026年04月10日
  • 眠れない夜のために

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    それぞれ眠れない夜の短編集。

    眠れない日って何をしても何故か眠れない。
    身体は疲れて寝たいのにのに頭は起きて自分がバラバラになるみたいで少し嫌い。
    そんな日の眠れない日のお供が出来て嬉しい。

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    2026年04月04日