千早茜のレビュー一覧

  • 人形たちの白昼夢

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    人形と青いリボンが見せてくれた世界は、上品で美しいのに、儚さと残酷も配合されていて、だからこんなにも心を掴んで離さない。
    もっともっと人形たちの白昼夢を覗いてみたい。

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    2024年11月13日
  • わるい食べもの

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    自由にひらひら食べる千早さんに感服してしまう。
    自分の暮らしている土地が出てきて嬉しかった。同じもの食べたことある〜!

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    2024年10月27日
  • 犬も食わない(新潮文庫)

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    上手く噛み合わない二人に終始むず痒さを感じました。相手に思いやりを持って愛し合う、みたいな綺麗な恋愛ではなくて、こういった裏側の綺麗ではない部分を全面に出した作品はあまり読んだことがなかったので、とても新鮮な気持ちで読めました。
    最初は大輔なんてあり得ない、早く別れた方がいいと思う気持ちが強かったのに、終盤になっていくに連れて大輔が可哀想かもという気持ちに変わり、福がきちんと別れられなかったのが少しわかる気がしました。
    行き過ぎた献身は愛ではなく自己満足である。このことを忘れずに恋愛していきたいです。

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    2024年10月27日
  • 犬も食わない(新潮文庫)

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    献身は愛じゃなくて自己満足なんだから。
    ってそれじゃあ何もしてくれない、何もくれない
    ただそばにいるだけの犬とかを可愛がるのも自己満足で、結局はよくわからなくて愛とかなんとなく良い言葉で覆ってるだけであって、結局どうして一緒にいるんだろうね。でもそんなこと言い出したら、恋人やペットだけじゃなくて家族や友達もそれ以外に一緒に過ごす人たちも全部よくわからなくなって。
    考え出したら止まらない〜
    大好きな2人のこらぼ!
    とってもおもしろくて考えさせられる本。

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    2024年10月03日
  • 男ともだち

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    リアルで考えさせられた作品です

    男と女の関係
    セックスって何のために
    好きな人ってどんなポジションにいるのだろうか

    色々と考えさせられた作品でした。

    自分も似たような経験があります。相手にとってどのような自分でいたら良いのか、どんな言葉をかけたら良いかなどを神名目線で一緒に考えながら読むと面白いです。

    欲望って誰にでもありますね。

    #共感する #切ない

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    2024年08月22日
  • しつこく わるい食べもの

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    自分が食への関心の高い人間だからこそなのか、人の食に関するこだわりを聞くのが好きだ。偏狭で、尖ってると尚良い。
    たまに食への関心が薄い人に自分の食へのこだわりを話すと、「え、そんなに?」と少し引かれる。千早さんのエッセイを読むと、自分は幾分安心するのである。

    人生が子育てモードに入ったので、なかなか外食に行けなくなった。本を通して食への思いを募らせる時間が、自分が自分でいさせてくれる。
    私にとって、日常にある幸せとアイデンティティを再認識させてくれるエッセイシリーズ。

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    2024年08月07日
  • こりずに わるい食べもの

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    シリーズ最新作。新たな暮らしの話が綴られている。さらなる共感と面白さがあった。ココアとビスケットの話は何度も何度も読んで、普段は食べないのにビスケットを買いに行かなきゃと思うほど。表現が上手くて、生々しい感覚を覚える。素晴らしい。

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    2024年07月22日
  • しつこく わるい食べもの

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    こりずにわるい食べもの、と違って共感ポイント満載。また読みたい。立食パーティーでしっかり食べたい。これ美味しいやろ?って言われると美味しさ減る。

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    2024年07月18日
  • しつこく わるい食べもの

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    いや、絶好調。凄みが増してる。編集の方が胃がついていけなくて凹む話が好き。そんなに食べられるの?という驚きと、さすが千早さんという思いが交錯する。文章そのものから揺さぶられるのは、江國香織さんを読んだ時と同じ感じ。強く繊細な文章。コロナ禍も少し描かれていて、色々買い回る所は特に読んで欲しい。

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    2024年07月15日
  • あとかた

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     ゆらゆら揺れ動く夜の空気みたいな、耽美的な恋愛小説。島清恋愛文学賞受賞作。
     古今東西、多くの作家が「恋愛」という普遍的な情熱をテーマにした文学作品を残してきた。熱に浮かされるような感覚、利口に生きられない歓び、嫉妬するのに敢えて装う平静、相手と共有できる非日常の世界、愛する者に振り向いてもらえない地獄の苦しみ、世界を呪いたくなる惨苦、やがて訪れる静けさ、深い虚無感。
     しかし現代の恋愛小説において、そのようなロマンティシズムは見受けられない。「恋愛」は本来もっているはずの性質を失い始めている。現代人の空虚は奥が深い。誰もが孤独を恐れつつ、人に傷つかない孤独な安全地帯に潜り込む。「かたち」あ

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    2024年07月10日
  • わるい食べもの

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    千早茜さん、すごい食べることが好きなんだなぁ、というか凝り性なのかな?旅して、そこのおいしいもの全制覇してやる!という思いには酷く共感してしまった。
    千早茜さんファンになってしまった。

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    2024年06月26日
  • 女ともだち

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    327ページ
    720円
    6月17日〜6月19日

    女性作家8人による短編集。女ともだちの表と裏が、絶妙に描かれていて、どの話もおもしろかった。

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    2024年06月19日
  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。

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    「略奪愛」をテーマに紡いだ、書き下ろし恋愛小説集。彩瀬まる/窪美澄/千早茜/花房観音/宮木あや子、好きな作家しかおらん…。好きな作家しかおらんと思ったら好きな話しか収録されていない…。どれも好きで読んでてぐわああっとした感情でいっぱいになった。略奪愛というテーマで薄暗いようなイメージがあるかもしれないけど、でもどの話もピュアでまっすぐでだからこそ「略奪」って可能なのかもしれない。てらいなく自分に素直になれるからこそ手元に愛を引き寄せることができるんだなあとそのエネルギーに溺れそうになった。どの話も読み応えがあって幸せな読書体験だった

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    2024年06月17日
  • 桜の首飾り

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    暑くなりきってしまう前に読めて良かった。

    繊細な心と桜の相性の良さを感じる。
    不安定だからこそ美しいのかな。

    どの話も語り手がまるで違うのに
    空気感が似ていてすぐに惹き込まれる。
    胸に秘めたことがあってもそれぞれグッと堪えて生きてる。
    そこに静かな励ましを感じる。

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    2024年06月11日
  • わるい食べもの

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    面白い!
    殆ど一気読みでした。
    面白いと言いつつ、節子の気配が少しもの悲しくて一番好きかも。
    小説も好きだけどエッセイもまだ読んでみたい。

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    2024年06月03日
  • ガーデン

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     『女は花なのかもしれない。愛でられたいという本能だけで咲く花。』
     植物を偏愛し、自宅に自分だけの庭を持ち、そこに自己の存在肯定を見出す編集者の羽野は、表面だけ相手が望むようにふるまっているだけで、他人に対する意思や望みがない。よって人に傷つかない。また女性の底の知れなさが怖い。一度応じてしまったら、果てのない「感情共有」という欲望に、永遠に応え続けなくてはいけない気がするから。
     人が孤独なのも、さびしいのも、当たり前のことで、それは幸福でも不幸でもなく、ただの事実だ。愛情によって、ぴったりと重なるような理解ができたと思えたとしても、それは錯覚に過ぎないのだけれど、その錯覚を求める女性は多

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    2024年05月31日
  • 魚神

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    ネタバレ

    容姿の美しい姉弟がすれ違う物語。
    姿は見えないけれどお互いに存在を必要とし、嫌われることを怯えていたのは同じだったのだという姉弟愛に惹き込まれました。

    回想によく出てきたあの夜の出来事は、白亜を誰かの手によって汚されたくないというスケキヨの人間味溢れる気持ちからきたことだとわかったところが良かったです。

    読み終えてから、もう一度冒頭のほうにある雷魚の伝説のお話を読み返しました……!

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    2024年05月26日
  • しつこく わるい食べもの

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    エッセイが好きです。
    特に食べものに関わるエッセイは、作者の嗜好に触れ、そうそう、わかる!とか、へぇ、そんな感じ方するんだぁ!とか思うことが楽しいです。

    千早茜さんがコロナ渦で迷いながらも赤裸々に書いてくださったこのエッセイ。
    とてもおもしろかったです。

    「他人の和えたもの」がダメ。
    蓋が開かないとき、つい歯が出る。
    あとかた姫と呼ぶ千早さんの姪っ子ちゃんの話。
    ステキな担当T嬢。

    その他も盛りだくさんのおもしろさです。
    別のエッセイも読んでみようと思います♪

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    2024年04月20日
  • 眠りの庭

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     強さと弱さ、野生と抑制、絶望と生命力。正反対の性質が共存する者は、生々しくも美しい。
     支配欲に満ちた父親に育てられた小波は、意志を持たない。自我を持たない人間は、何も求めてこない。また側にいる者の欲求を、自分のものだと錯覚している。だからなのか、小波と関わった男性は、彼女に強く惹かれ、取り込まれ、そして破滅していく。
     自己主張は少なからず、加害性を帯びる。小波のように強固な人格形成をされていなくとも、繊細な心を持つが故に、大切な人といる時には我を持たないという選択を、無意識的にしている人は案外多いと思う。
     しかしたとえ望んだとしても、人間は本当の人形にはなれない。常に小波の腹の底には、

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    2024年04月15日
  • 本をめぐる物語 小説よ、永遠に

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    加藤さんの「青と赤の物語」と千早さんの「あかがね色の本」が好きでした。

    何度も出てくるテーマ、
    「物語がなくなったら?」。
    自然といつも以上に大事に読みましたとさ。笑

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    2024年03月06日