あらすじ
果てなき欲望の海原を食って食らって突き進め! 偏屈な食いしん坊作家・千早茜による、「体にいい」の呪縛を解く異色の食エッセイ。シリーズ第3弾となる本作では、京都を離れ、初の東京ひとり暮らしへ……。“知らないこの街で、これから好きなものを探していける。食の海を渡るための、はっきりした好き嫌いの羅針盤も持ちあわせている。さあ、どこまで自由になれるだろう。”(本文より)――40年ずっと嫌厭してきたIHと仲良くなれるのか?(「コンロのT-1000」)。横浜中華街で肉汁過多の極北に出会った(「中華街の粉仕事」)。10代の息苦しさから救ってくれた雨とココアとビスケット(「雨と神様の物語」)。ほか、書き下ろし含む全30話。
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個人的感想と偏った評価になり申し訳ないけれど。
肉の脂身が苦手。
生クリームが苦手。
マヨネーズが苦手。
パンといえばずっしり系が好き。
全く私と同じなんです。
食べることや甘いものは好き。
万人受けしてると思って、よかれと思って入れられているものにゲゲッとすることあります。
ポテトサラダもマヨネーズ入りを当たり前にしないでほしい…。
食の好みが合うからもっともっとエッセイ出してほしいと感じる。何でも読みます。
真似して私自身の食エッセイ書いてみようかな。
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改めて、食べ物系のエッセイって癒されるなぁと感じた。
食べることは、生きること。
読むと食べることに前向きになる。
生きることに前向きになる。
朝ごはんは特別な食事。
ついついバタバタおそろかになりがちな、朝食。
しっかりだいじにしたいなぁと、反省。
パフェのはしごをしたり、ケーキのショーケースのはしからはしまで頼んだり、夢の中で食べられないと嘆いたり…
食べることに命懸けな千早さん。
とってもかわいらしいし、共感。
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「人はどこまで自由を楽しめるか」をテーマに「わるたべ」シリーズ3作目もとっても面白かったです!
共感できるところ、多々ありました。このシリーズは本当に面白くて中毒性があるので、要注意です。笑
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シリーズ最新作。新たな暮らしの話が綴られている。さらなる共感と面白さがあった。ココアとビスケットの話は何度も何度も読んで、普段は食べないのにビスケットを買いに行かなきゃと思うほど。表現が上手くて、生々しい感覚を覚える。素晴らしい。
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面白い。共感できる箇所がいっぱい。
「焼いてから」野菜は焼くと、今までの概念が変わるくらい、味が濃くなって、別物。
パフェも食べたくなるけど、今は冬。寒い。
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千早さんの5感表現は、耳触りの良さも分かりやすさもハッとする感じも全部ある。子供心は同じ景色を2倍豊かにするなあと、しみじみ。
・ささやかな個人の幸せやこだわりを理解し、共有できるかどうか。円満な恋愛も日常もそれなくしては成り立たない。
・食べさせてくれる。食べものを与えてくれる。それはきっと、ここで生きていていいんだよという、根源的な許しなのだと思う。
・「だって、朝ごはんって特別な食事だよ。恋人とか一緒に住んでいる人じゃないと食べないじゃない」
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わるたべシリーズ3作目。
コロナ禍に京都から東京に引っ越しされたよう。
場所が変わっても変わらず食べ物の拘りが強くて、潔いところが好きだなぁ。
1日に何個もパフェを食べるとか、なんという贅沢。
そういえば最近、パフェを食べていないな…と、無性に食べたくなってしまった。
他にも「海老の頭」「サッポロ一番」とか、食欲を刺激されるポイントがたくさん。
食いしん坊スイッチをまた押されてしまった。
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千早さんの食エッセイシリーズ3作目。相変わらず食に関連するエピソードが濃くて面白い。
本作は千早さんが離婚して東京に引っ越した2021年ごろのエピソードが収録されている。ステイホームで自炊に関連する話、たまに外食する話などが多い。
印象に残っている話の1つは、「鰻といえば『ごんぎつね』」という「狐色のどんぶり」。『ごんぎつね』の切なさ悲しさとうなぎの異色の組み合わせのインパクトが大。
他にも山形に引っ越したという担当編集者のT嬢との山形旅行に関するお話や、浅草で「どぜう」を食べたお話もインパクトが大きかった。大食漢の千早さんと一緒に、いつもたくさんのグルメを堪能しているT嬢の胃袋もすごいなといつも思う。千早さんとこんなに楽しそうな旅をしていて羨ましい。
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冒頭から「東京でひとり暮らしをはじめる」とあり。
前作、前前作に続き、食については変わらず面白い。ただ住まいが変わっただけ……というわけにはいかず、なんだなんだ?何があった??殿はどこいった??と、ずっと著者の身辺が気になって全集中ができない。
読み進めると唐突に恋人が出現。ああ、やっぱりそういうことね。とひとまず納得する。
著したものだけに興味を持てばいいのだけど。プライベートの一部を見せてくれているエッセイは、どうしたって身近な登場人物が存在し関係性も含めて、その人たちとの経過があるわけで。何か匂わせる変化があるとソワソワしてしまう。
ともあれ、著者がそれなりに元気でその時なりに幸せなら安心だ。
「食べさせてくれる。食べものを与えてくれる。それはきっと、ここで生きていていいんだよという、根源的な許しなのだと思う。」(p.148)
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食へのこだわりが薄いから、食に対してこんなに熱い思いがあるのが羨ましい。
食べ物に対しての気持ちの話も好きだけど、食周辺の人間関係の話も好きだった。
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「透明な夜の香り」シリーズで気になって、千早さんのエッセイを初めて読んでみた。作品での食描写もおしゃれだな〜と思っていたが、やはりご本人の食事もわたしから言わせればおしゃれ!丁寧な暮らしといった感じ。マヨネーズがなくてナンプラーが常備してあるところにそれを強く感じた。食エッセイは西加奈子ばかり読んでいた私。西加奈子が大阪の下町なら千早茜は京都のお上品な感じ。結論どちらも良い食エッセイ。最後の輝く朝ごはんが良い。
「ひとりの食も充分に楽しい。けれど、親しい誰かとの食事は瞬間の光をたたえていて、私はまだその輝きから自由になりきれずにいる。」
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一緒にいる人と食べるペースを合わせるという気を使うことも忘れて一気に食べてしまうほど美味しい感覚素敵。著者がこだわりをもってお家時間を楽しむ様子だけでなく人と違う食の感覚もたのしむ余裕がいい。
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このシリーズやっぱり良いな。今回も楽しかった。食に纏わる千早さんの考えが特に好ましい。
(たまに頑固すぎやしまいか…と思うこともあるが笑)
甘いもの好きだったら生クリームも好きでしょ?等の決めつけは、食の世界だけでなく、いろんな世界で横行している。デニムを持っていない人だっているし、コーヒーが嫌いな人もいる。人に何かを進めるときは気をつけよう。自分が良いと思っていても、人にとっては微妙もしくは苦手なことは結構あるのだから。
そして、意外に千早さんが好き嫌いが多いことに安心した。食べることが好きなら、幅広く色んな食材を食べ、味を知っていなければならないと自分で勝手に決めつけてしまっていた。
自分の好きなものだけ食べていれば良いのだ。きっとその方が、身体にも心にも良いに違いない。
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舞台が京都から東京へ
引っ越したからかおうちでのお話が多めでパフェ愛も相変わらず強め
やっぱり千早さんの言葉選びというか表現?が好き
次は小説読みたい
電気、水道といったライフラインが断たれないなら、自分の心を維持するための美しいお守りを持っておきたい。
誰かにとっての無駄や贅沢でも誰かにとっては生きるよすがで、そういうものが互いに侵害せず混在している世界が当たり前だということを忘れずにいたい
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このシリーズを読むといつもパフェが食べたくなる。
警報音をフィクションとして楽しめるのは平和な国だから。銃や爆弾の音を聞いてもテレビや音声だとすぐに判断してしまうのは本物を知らないから。近くにないから。それって幸せなことだよね、と認識した。文化を楽しむには戦争なく、平和でないとダメだ。
働き方
どこにいてもいいってことは、どこにいても逃げられる。住む場所を選んで、楽しむことができるのは何より幸福なのかも。
パンの好み、食べ方に共感した。東京はパン屋さんが多くていいな。レストランでのパンの配分は迷いがち。いっぱい食べたいけど、お腹のキャパとは要相談。
パフェを最後まで綺麗に食べきる方法、私も知りたい。
「食べさせてくれる。食べものを与えてくれる。それはきっと、ここで生きていていいんだよという、根源的な許しなのだと思う。」
食事って補給であり、気が抜けている場面だから、本能的に用心する場面でもあると思う。食事が安心してできて、それを共有できるのは心を許している、認めているってことでもあるよなぁ。
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読んでいると本当におなかが空いてくる一冊。比喩ではなく本当におかかが空いてくる。装画が相変わらず素敵。
■めんつゆはデニム:なんのこっちゃと思ったら、メジャーなものってことなのね。
■焼いてから:焼いたアスパラはうまい。ヨダレポイント
■パーフェクトワールド:自分と目の前のパフェだけの世界。
■海老の頭:カリカリとした歯応え、とかこういう単純な描写でヨダレ。
■ブラックランチボックス:家の中で手作り弁当ですか。洗わなかった弁当箱の悲劇。
■ロシアンルーレットで食欲爆発:ロシアンルーレットとは予防接種。食べる口実が欲しいだけ?
■包んで包んで兵馬俑:白く並んだ餃子を兵馬俑と表現するセンスが食いしん坊作家さん。
■ケーキの故郷:アメリカのドテッとした甘過ぎケーキは存在感ある。
■狐色のどんぶり:ごんぎつねに鰻でてきた?「京極かねよ」のきんし丼。ふるふるの玉子焼きに柔らかな鰻。ヨダレというかメシテロ。
■夢の食事:たしかに夢に味覚はない。なぜだろう。
■夜の江戸のピクニック:味噌田楽、ごぼう胡麻あえ、ビール。ヨダレポイント
■山形編:取材旅行うらやましい。
■ぬぐい菓子:皿に残ったおいしそうなソースをパンでぬぐいたい気持ち。
■腹以外を満たす食:果物の皮を他人に剥いてもらいたい気持ち。
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私はあんまり食にこだわりが無いので「そうなんだぁ」と、他ジャンルの話を聞くオタクみたいな感想しか出てこないのが申し訳ない。
食へのこだわりを真似はできないけど、身体を作る物に貪欲なのっていいなぁと思った。
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わるたべ第3巻。
東京への引っ越し等々、ツイートの端々からも気になる点が多かったので、最後の「輝く朝ごはん」できっぱりと書いてくれていて好感が持てる。
そして兵馬俑のエピソードも読めて満足。ストレスを解放する儀式的なもの。
あと千早さんが、食を表現するときの擬音語がけっこう好きだと思った。ぱすぱす。もろもろ。
あとは私も浅草でどぜう食べてみたいなと思った。東京に住んでもう10年、築地も目と鼻の先なのに、全然それらしきものをたべたりしていない。いつ環境が変わるともわからないのに、だ。
今年は食を充実させる一年にしよう。
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千早茜さんの食べ物エッセイ
とにかく千早さんはよく食べる。食べることが大好きだし、作ることも好きみたいだし、妥協せず、作るときも食べるときも丁寧という印象。だから読んでいて気持ちが良い。
この中に、「いい女」について少し触れている箇所があるけれど、"いい女"の作家先輩方はたくさん恋をしてきていて、恋より食優先な千早さんは彼女たちのようにはなれない、と書いているけれど、私から見ると千早さんも常に恋人がいて、とてもうらやましい限りなのだが…上には上が、そして下には下がいるものなのだ…。
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結構こだわりが強くて、それに反するものに否定的な言い方をするので、めんどくさい人だなーと思ってしまった。でも千早さんなりに柔軟に生きようと努める姿勢や、自由にのびのび生きる様を感じとれて、嫌な気持ちだけでは終わらなかった。普通の生き方してたら作家になんてなれないですよね、そりゃ。
「なんでもいい」ではなくて、自分の好みやルールを探索していくことで人生もっと面白くなりそう、と思えました。
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食に関するエッセイ3作目。コロナ禍でお店が閉店や時短営業になり外出も自粛したりで外で食事をしたりする機会が減っている中でもとても前向きに楽しくこだわりながら食に真っ直ぐ突き進む姿が健在で嬉しい。そして多忙の中、京都から東京へのお引っ越しも大変だっただろうな。年齢が同じくらいなので食べ物によって重たく感じたり身体が受け付けなくなるのに共感。パフェの話はいつも楽しく読んでるけど相変わらずパフェを食していないので今度食べてみようか。食べ物への愛を読むのも楽しいけど、その前後の話なども本当に楽しませてくれる。
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パフェ好きで食べるの大好きな作者。食への思いは似てるけど食の好みはだいぶ違うなと思った。子供の頃の生クリームが苦手なのに貰わなかったらケーキが食べれないかもと美味しくないのに泡立て器についた生クリーム食べてたエピソードに怒り!
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わるたべ第3弾。舞台は東京へ。京都では行きつけのお店やお菓子の話をたくさんしてくれてましたが、今回は自炊が多めかも。パフェのパーフェクトワールド、私もたまになったりするな〜とか共感多めでした。(パーフェクトワールドとは一心不乱に目の前のご飯に向き合い周りからの干渉を受けない状態
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わるたべシリーズ3作目。
この作品にもコロナ禍の影響が・・・。それでも自分なりのこだわりを貫く千早さん、偏屈に筋が通っていて良いなと思いました。これからもマイペースでいて欲しい。
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飯テロみたび!
『わるい食べもの』『しつこく わるい食べもの』に続くシリーズ第三弾。
多彩な味わいの30話収録。
人生の半分を暮らした住み慣れた京都を離れ、東京で三年間の一人暮らしをする事を決意した千早さん。
引っ越す前に京都の店の食べ納めをしっかりとするあたりはさすがの一言。
食いしん坊の一番の敵であるコロナ禍を憎々しく思いながらも食への飽くなき欲望は健在。
コロナワクチン接種後の療養食用にと好物を買い溜めし、ひたすら食べまくる姿はアフリカ育ちの千早さんならではの野性味が溢れてる。
取り敢えず今は頭の中がパフェ一色。