千早茜のレビュー一覧

  • 神様の暇つぶし

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    読み進めていく中で全然止まらなかった。真っ黒の文字が心に彩りを与えてくれるかのように、色々な感情が出てきた。
    少し通ずるものを感じたし、ちゃんと小説読んだの久しぶりだから心に沁みた。
    藤子から見る全さんの体つきの細かな説明がよく目立ち、初めから心が惹かれてるのかなと感じさせられた。
    心情、風景、食べ物、色々な説明がスッと頭に入ってくるようで読みやすい。

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    2023年09月18日
  • こりずに わるい食べもの

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    一緒にいる人と食べるペースを合わせるという気を使うことも忘れて一気に食べてしまうほど美味しい感覚素敵。著者がこだわりをもってお家時間を楽しむ様子だけでなく人と違う食の感覚もたのしむ余裕がいい。

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    2023年09月17日
  • からまる

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    ネタバレ

    それぞれの目線?からの物語が描かれていて
    最終的になるほど〜と繋がる感じが面白いなと感じました。
    それぞれの章が簡潔で読んでいて飽きずに読み終えれました!

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    2023年09月04日
  • 犬も食わない(新潮文庫)

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    クリープハイプが好きなので読みました。
    尾崎世界観らしい。なんとなく『オレンジ』のPVを観てるような作品でした。

    同じ場面が別の視点で描かれる作品は基本的に好き。

    読んでなんとなく虚しくなりました。けど悪くはない。

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    2023年08月31日
  • 犬も食わない(新潮文庫)

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    共作小説というものを初めて読んだかもしれない、が、違和感なく入り込め、とても面白い。この汚さ、不毛な喧嘩こそがお互いを絡め取ってずるずる続いていく感じ、これが恋愛だよね、と。変人で嫌悪すら抱きかねない男の絶妙な描き方をする尾崎世界観もすごいし、それに対峙しつつ己の中の女としての葛藤や苦悶を妙にシュールに描く千早茜もすごい。

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    2023年08月29日
  • 魚神

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    全体的に物静かで綺麗なお話でした。千早茜さんの作品はセンスがいいというか、言葉選びとか雰囲気が垢抜けていてかつ色っぽくて好きです。
    一気に読ませるような勢いはないのですが、徐々に不思議な世界観に引き込まれていきました。

    映像作品になったらぜひ見てみたいです。
    蜷川実花さんが監督されたさくらんがイメージに近いかと思ったのですが、そこまで極彩色ではなくて、もっと透明感のあるキラキラしたイメージを受けました。
    遊郭が出てきたり、人間のドロドロした部分も描かれているのに現実味がないというか、不思議な世界観の作品です。
    主人公の白亜の感情が希薄だからかもしれませんね。

    白亜とスケキヨは雷魚と伝説の遊

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    2023年08月24日
  • 本をめぐる物語 小説よ、永遠に

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    本好きにはたまらない、本好きのための本!

    本の中で本を読んでる人たちの話。

    最後の新刊小説が撲滅されるやつとか、、、読んでて、
    いやだ!いやだ!いやだ!そんなのは嫌だ!

    昔の小説も全て読破したいと、野望があるけど、それでも、、、新刊小説が出ないなんて!!!!
    なんか、悔しくて涙がでそうでした、、、、

    ホント、、、、

    わたしはこれだけ本が好きなんだから、もっともっともっと応援していかなくちゃならないよな!!!!と、思った。。。

    さすがに月30冊は買えないので、せめて数冊でも新刊買ってく!!!!!!!!!!

    全力で本屋さん支えて行きたい。。そんなふうに思う一冊でした。

    千早茜さんの

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    2023年08月23日
  • ひきなみ

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    葉と真以、二人の気持ちの描写が丁寧で、身につまされる思いがした。閉鎖的な場所から逃げられない気持ち、男尊女卑の世界への疑問や怒り、読んでいて苦しくなった。けれど、その苦しさの中で、お互いの存在が救いになっていたのだと思う。真以がとても魅力的だった。

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    2023年08月22日
  • こりずに わるい食べもの

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    このシリーズやっぱり良いな。今回も楽しかった。食に纏わる千早さんの考えが特に好ましい。
    (たまに頑固すぎやしまいか…と思うこともあるが笑)

    甘いもの好きだったら生クリームも好きでしょ?等の決めつけは、食の世界だけでなく、いろんな世界で横行している。デニムを持っていない人だっているし、コーヒーが嫌いな人もいる。人に何かを進めるときは気をつけよう。自分が良いと思っていても、人にとっては微妙もしくは苦手なことは結構あるのだから。

    そして、意外に千早さんが好き嫌いが多いことに安心した。食べることが好きなら、幅広く色んな食材を食べ、味を知っていなければならないと自分で勝手に決めつけてしまっていた。

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    2023年08月20日
  • クローゼット(新潮文庫)

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     「レースを見つめていると、一面に霜柱がたった寒い冬の朝を思いだす。庭に咲きほこる花々が時を止め、世界の欠片が白く凍りついたよう。」
     「透明な夜の香り」の一香が一人称の文章を読んだときも感じたけれど、欲望という言葉が不似合いで、繊細でささやかな主人公を通して見る世界は、どうしてこんなに美しいのかと思う。
     過去のトラウマから、男性に触れられることに強い恐怖心をもつ纏子が、芳の唇や拳が震える様子をみて、「手を握りたいなと思った。人はこんな気持ちで人に触れたいと思うのだと知」る場面が涙がでるほど印象的。身体とか、男女とか、美しさとかについて、考えるきっかけになりそうな一冊。

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    2023年08月18日
  • しつこく わるい食べもの

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    前作同様気軽に楽しく読める ここは同感だなとかここはさっぱり理解できない感覚だなとか 

    ご飯の保温が嫌いはわかる ずっと保温状態でというのが信じられない 食べものほど許せるラインが個人で違う上に厳しいものはないな

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    2023年08月17日
  • わるい食べもの

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    エッセイ。
    著者はとにかくよく食べる。しかも1日の大半、食べて過ごしている。羨ましき生活だ。ただ、暴食をする日がたまにあるとのことで、その日は気持ちが悪くなるまでパンを食べたりしており、健康にはよろしくないと思う。
    しゃらくせえ!という著者の声が聞こえる気がする。誰に何と言われようとも好きなものを食べるのが彼女の愉しみなのだから。
    スナック菓子を食べ続けていると口が切れるなんて初耳で驚いた。

    今は健康志向が強まり、スローフードやらファスティングやらよく分からない横文字のものが賛美されるようになった。
    私は夕飯だけ食べる生活(仕事に行く日のみ)を2年以上続けているが、食に興味がない訳ではないし

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    2023年08月15日
  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。

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    【2023年95冊目】
    男と女の欲望をぶつけあった5つの短編集。求め、求められていることが、なんとなく感じられるのが人間の不思議なところで、「あっ」と思った瞬間に恋に落ちていたりする。それがいつも正解ではないのが難しいところではありますが。

    それぞれの作家さんが匂い立つような、けれどどろどろとはし過ぎない愛と欲望の話を書いているので、贅沢と言えば贅沢な一冊。どの作家さんも表現や心理描写が上手く(プロだから当然と言いたいところですが、そうでもない場合もある)違ったテイストのお話を楽しめました。

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    2023年08月09日
  • ガーデン

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    ネタバレ

    掴みどころのない羽野という男を形作ったのは、幼い頃の発展途上国での異文化体験だ。すべてのことがままならず、穏やかな暮らしがいつ破壊されるかわからない心許ない数年間の生活で気、彼は人に、自分の人生に、期待するということをやめてしまっている。そんな彼に何を見て、理紗子さん、緋奈、タナハシは近寄ってくるのだろうか。シンとした湖のような彼の心をかき乱したのは、、、。冷え冷えとした部屋で、ろうそくの灯りほどのぬくもりを見つけたような、この作者らしいエンディングだった。

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    2023年08月08日
  • 桜の首飾り

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    桜のように切なくて淡いお話だと思いました。また桜の咲く季節になったら読み返したいな。より桜が好きになれます。

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    2023年08月06日
  • 桜の首飾り

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    【2023年87冊目】
    私が初めて千早茜さんの作品に触れたのは「男ともだち」だった。衝撃を受けた。あまりにも好みの作品だと思った。今でも全ての作品を読めているわけでたいはないが、無条件で、両手をあげて、白旗を振って、私は千早茜さんが書いた作品が好きであることを認めざるを得ない。

    本作は「桜」をモチーフにした短編集だ。「管狐を飼っている」という一風変わった"尾崎さん"に救われる話から、"お酒"をテーマにした話、"刺青"をテーマにした話まで、バラエティに富んでいる。富みすぎているといっても過言ではない。

    7つの短編集はいずれも味わい深

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    2023年08月03日
  • しつこく わるい食べもの

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    1作目のような派手さはないけれど、食や自分のあり方をしっかり見つめてる感じがよかった。
    3作目を先に読んでしまったからか、
    プライベートからの影響があるのかな、と深読みしてしまう。
    京都情報、うれしい。行ってみたいお店ができた。

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    2023年08月01日
  • 犬も食わない(新潮文庫)

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    男目線と女目線のストーリーが交互に語られている。2人は恋人同士で、どちらも、愛し合っているというのは伝わるが、相手にそれが上手く伝わらない。思っているだけじゃ分からないけど、言葉にするのも気恥しいというか、難しいというか。

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    2023年07月31日
  • からまる

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    人は誰かとつながってしか生きられない。もがき迷いながら”いま”を生きる7人の男女たちが一筋の光を求めて歩き出す-。

    『魚神』に続いての千早茜san。

    第一話「まいまい」から、第7話「ひかりを」まで。相関図を見ずに読みました。次の話に進み、誰が軸で、どこで”からまる”のか、ドキドキしながら読み進めました。

    一話:武生の”女”への想い(蝸牛)、二話:田村と華奈子の関係(クラゲの血)、三話:係長の家庭(イソメ)、四話:恵の過去(子ムカデ)、五話:蒼真の悩み(星の砂)、六話:華奈子の生い立ち(ヒドラ)、七話:葛月の生きる意味(ナマコ)など。

    美しくて、妖艶な連作集。登場人物それぞれが抱える苦悩

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    2023年07月15日
  • 犬も食わない(新潮文庫)

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    二人の文学的でひねくれた書きぶりが合っていて良かった。別の二人が織りなす意義があった。
    最後の対談も面白かった。

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    2023年07月14日