千早茜のレビュー一覧

  • 桜の首飾り

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    千早先生の作品は、現実とフィクションの境界が曖昧で、幻想的で綺麗で読んだ後少し哀しい気持ちになる。
    この作品は、桜をテーマにした7つの短編集で、どれも主人公の性別年齢が異なり、内容もファンタジー的なものから、現実のドロドロしたものまである。しかし、どのお話も主人公が何かしらに悩んでおり、桜や周りの人々を通して癒されていくまでの過程が描かれている。
    自分が個人的に好きだと思ったのは、6つめの
    『背中』だった。

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    2026年07月04日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

    ネタバレ 購入済み

    七人の作家が書く、明日町こんぺいとう商店街の七つの店舗の物語。大山淳子さんの「あずかりやさん」は、、先に読んで知っていたけど、ここから生まれた物語だったんだ。へぇ〜

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    2026年07月04日
  • 犬も食わない(新潮文庫)

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    不器用な「ダメ男」大輔の視点を尾崎世界観さんが、神経質気味な女性福の視点を千早茜さんが描いた、共作小説。

    同じ日常を共有している二人の、まったく違う人生。

    わたしは福に「分かる!」と頷きながら読んだが、大輔の不器用さを理解するにつれて「男って‥」と、謎の涙が出た。

    主語が大きくなってしまうけど、この独特の不器用さって、多くの男性が持っているものだと思う。それをうまく表現することができる人もいれば、ものすごく苦手な人もいて、わたしはこれまでそのものすごく苦手な人に出会うことが多かった気がする。決して何も考えていないわけじゃなくて、ちゃんと考えているのに、思いやっているのに、それを表せない。なんて切なくてもどかしいんだろう。

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    2026年07月01日
  • ひきなみ

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    家庭の事情で島に住む祖父母と暮らすことになった女の子葉が、同じ歳の真以と心を通わす。

    千早茜さんの筆によって、行ったこともない瀬戸内の島の風景が浮かぶ。匂いもする。

    情景描写を単調に終わらせない、心情と情景を絡めた描写がリアルに浮かび上がる。

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    2026年07月01日
  • 正しい女たち

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    正しさが必ずしも善なのか、
    そんなことを考える。

    正しさは誰のためのものなのか。

    どれと選べないくらい、どの短編も好き。

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    2026年06月29日
  • クローゼット(新潮文庫)

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    ネタバレ

    川瀬七緒の「革命テーラー(テーラー伊三郎改題)」と服飾に関する部分に共通点あり。
    8年前単行本出た時に読んでいるのに1ミリも思い出さなかった事に驚く。忘却力すごいことになってきた!

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    2026年06月28日
  • わるい食べもの

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    あんまりエッセイは好きじゃないから読まないけどクスッと笑ってしまうくらい面白かった。

    食べものに関する千早さんの話が独特の視点で面白い。理解できない部分の方が多い、すごく繊細というか独特の感性考えなんだと思った。
    食のこだわりって人それぞれだなと改めて感じた。美味しい食べ物があれば、そうでないものがあるって普通なんだけどそこに焦点当ててるのが面白い。シンプルに人としても面白みがあるのだろうと思って続編も、他の小説も読み進めたい。

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    2026年06月26日
  • ひきなみ

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    瀬戸内海の島で二人の少女、家庭の事情で東京から祖父母のもとへ送られてきた葉ヨウと、別荘の管理人をする祖父とともに島に住む真以マイ、が出会ったところから始まる物語。

    第一部、閉鎖的な島での平坦な暮らしに挟まる非日常的な出来事と、その中で描かれる、島で唯一のよすがである真以に対する葉の心情の揺れ、一定のところで心を閉ざす真以の心根のありようがとても面白く、ぐんぐんと惹き込まれた。
    大人も子どもも性別で線引きされ、とりわけ女性に対する蔑視抑圧が罷り通る島の風土を下敷きにして進む物語は、それぞれの理由で島の異物とならざるを得なかった二人の心の通じ合いの繊細な描写がとても魅力的。

    成人した葉が働く、パワハラが容認される企業が舞台となる第二部は、ただ女性であることから被る理不尽さに、よりスポットが当てられているように思えるが、相手が女性というだけでこれほど分かり易くハラスメントをする男が登場するのが、第一部の繊細さからするといささか軽く思えた。
    葉の行動や心情にも分かり難いところもあり、読んでいる私が男であるが故に理解実感できない女性の心理があるのだろうと思いはするものの、第一部からの葉と真以の関係性の行方としては少しく喰い足りなさを感じたところ。
    苦境から抜け出すために葉が選んだ方法が、至極真っ当な、正攻法なものだったことには、歯痒さを覚える一方、安易な方法に走らなかったことに作者の深い思いを感じる。
    微妙な距離の間で保たれる二人の友情がこのまま続けば良いなと思わせるラストが良かった。

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    2026年06月25日
  • マリエ

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    日常で感じる違和感みたいなものをゆるゆるとピックアップしているような話だった。
    離婚に対するイメージはポジティブな方に変わった気がする。
    1人でのびのびと生きていきそうなまりえさんもまた、自分の物差しで恋愛がしたかったのではないかと思った。
    由井君との出会いは出来すぎだし、いくつになってもしんどいものでもあるのだなと感じたけど、それでも恋っていいなと思える内容だった。
    作家の金原さんとの対談も面白かった。小説の書き方とか作家さんの視点の違いなど、新鮮で楽しかった。

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    2026年06月24日
  • 夜に啼く鳥は

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    不思議さ、異質さが生々しいから読んでいて違和感がない。浮世離れしているけど、人と同じような葛藤も抱えている。御崎や四みたいな存在が本当にいるかも、と思えるような絶妙な匙加減が見事だと思う。

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    2026年06月23日
  • わるい食べもの

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    千早茜さんの食にまつわるエッセイ
    千早さんの小説で食事の描写が光っていて印象に残っていたので食がテーマのエッセイは良いものだろうと期待値高く思っていたら案の定だった。
    1作目の「モンバサのウニ」で掴みは抜群、情景がイメージしやすいだけに非常に面白かった。
    そこからは勢いに乗ってぐんぐん読み進め、クセの強さやこだわりになるほどと思いつつ楽しく読んだアトラクションのような本だった。
    バレンタインでは他地方のオンラインで限定を買えるというのは新たな知見。来年試してみたい

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    2026年06月23日
  • マリエ

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    とても好きな本。
    香りと空気を色濃く感じ
    この本を大切にしたい感覚を覚えた。
    香水と小麦粉料理に興味が湧く。

    自分が無さそうで
    それなりにどうにでもできてしまう主人公は
    とても現代っぽく感じる。

    登場人物は意外と多いが
    結局その中の誰にも主人公はよりかからないのが
    周りの人が留まらない理由なんだろう。

    他の千早さんの本も読み漁りたい。

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    2026年06月21日
  • 雷と走る

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    子どもの頃からずっと大型犬と暮らしてきて、犬のいない生活が考えられない。
    だからこそ、千早茜さんの『雷と走る』への共感が凄すぎて、どうしようもなく、わかる……。
    ​犬と共に育ったことがある人ならわかると思う。
    存在があるのが当たり前で自分の一部のようでありながら、コントロールの利かない別の意思を持っているあの感覚がありありと描かれていて、本当に惹きつけられた。
    ​犬と自分の間にあるあの濃密な信頼関係。
    子犬を守っていたつもりが、いつの間にか自分よりも強くなって守られている感覚。
    他の人が怖がるような生き物だと知っていても、自分に犬が牙を剥くわけがないと無条件に信じられるあの感覚。
    ​この唯一無二としか言いようのない感覚が言葉に、文章になっていることに感動するし、わかりすぎて胸がひりひりする。
    ​この間、最高の相棒だったラブラドールがなくなって、私の胸にも今、どうしようもない大きな穴が開いています。
    ​犬を愛したことがある人、犬に愛されたことがある人にはぶすぶす刺さる一冊。
    表紙の犬がまた、本当にかっこいいんだよ。

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    2026年06月19日
  • 胃が合うふたり(新潮文庫)

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    気になるお店ももちろんあったけど、2人の距離感空気感が印象的だった。好きだ。千早さんの直木賞受賞のときについて別のエッセイで読んだことがあったが、こちらでも登場して、おにぎり握ってたなとか思い出して嬉しい気持ちにもなった。

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    2026年06月18日
  • 胃が合うふたり(新潮文庫)

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    お茶をこよなく愛する記録魔の作家・千早茜。季節を問わずかき氷を食べまくるストリッパーの元書店員・新井見枝香。「胃が合う」2人が集えば、とびきりの美味探求が始まる。


    千早茜さんと新井見枝香さんの往復エッセイ。
    おいしいものを好きに食べ、自由に生きる2人の姿が軽やかで素敵です。

    私も美味しいものが大好きなので、ここ行ってみたかった店だ! とかこれ食べたことある! とかもちょいちょい出てくるのが楽しい。
    でも、「銀座パフェめぐり編」だけは羨ましすぎて嫉妬しました(笑)私も銀座でパフェを5杯はしごできる強靭な胃とそんなハードな行程に付き合ってくれる友達が欲しい……!!

    食べ物のことだけでなく、月日の流れによるライフステージの変化や、コロナ禍での生活、2人つかず離れずの友情や信頼関係がしっかりと見えて、友情小説としても良いです。
    居心地の良い素敵な関係。何かの折に、また近況が聞いてみたい。そんな気分にさせてくれるからっと爽やかなで美味しい往復エッセイでした。

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    2026年06月17日
  • 正しい女たち

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    ネタバレ

    千早さんの作品は、心を撫でるようで好きだと改めて感じた。短編集でありながら、繋がりを持つ作品たち。面白さが増す作品でした。繋がりに気づいていない点があり、解説を読んで初めて、ハッとした部分もありました。

    人との距離感は難しい。『幸福な離婚』は、「思い直して続けたらいいのに」と思う気持ちと「決めたからいい関係なんだよな」と思う気持ちが交互に現れ、複雑な感情になりましたが、千早さん特有の温かい文が包みこんでくれていたように感じました。

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    2026年06月17日
  • 雷と走る

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    現在の恋人を絡ませながら子供の頃の虎との絆を思い出を話していく様子がとても良いです。
    アフリカの生活事情がわかりガードドッグの大切さと日本との差がわかりました。

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    2026年06月17日
  • なみまの わるい食べもの

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    食べ物の好き嫌いではなく、千早茜という人の感性を味わうエッセイ。読み終える頃には、お菓子屋のサイトを検索している笑。

    * とらやの小形羊羹
    * 「ラ・シャリトワ」
    * オーボンヴュータン のクッキー缶や焼き菓子

    この辺りが気になった

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    2026年06月15日
  • わるい食べもの

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    千早さんのエッセイを初めて読みましたがこんなにかっこいい、潔い考え方の人だったとは!と驚きでした。

    食に対するこだわりについても自分の信念を曲げないまっすぐな方なのだと感じ、憧れに近い感情を持ちながら読み進めました。

    病院で働いていた際のエピソードで怒ることは諦めないことだ。という一文がとても印象的でした。かっこいい。

    このエッセイを読んだあとは自分も好きなものを好きなだけ食べよう!と勇気とエネルギーをもらえる本でした。

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    2026年06月13日
  • 魚神

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    スケキヨと白亜の関係性に島の雷魚
    香りの描写や独特な世界観にグッと引き込まれた
    千早さんの小説は勿論ですが、本のカバーの絵もとても素敵です

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    2026年06月09日