恩田陸のレビュー一覧

  • 妖し

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    電車の乗り換え時に構内の本屋で購入

    「妖し」という固有名詞を題材にするとこんなにも作者のカラーが出るのかと…!

    大好きな恩田陸さんの作品のじっとり感がたまらなかったです。
    バナナの話は、一生忘れないと思います。
    情景描写が秀逸で、主人公視点の光景が目に浮かびすぎて怖い。そして情景は目に浮かぶのに主人公の感情が絶妙に言語化されないままそこにある感じが凄かったです。

    たまたま手に取った本でしたが大好きな一冊になりました。

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    2025年08月24日
  • 消滅 VANISHING POINT (下)

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    ワクワク胸ときめかせて
    読め始めた下巻
    10人が、それぞれに考える
    いったい誰が、何のためにテロを企てるのか
    破壊でなく消滅の意味

    最後までヒヤヒヤ、ハラハラ
    だけど、いつのまにか
    10人の絆が芽生えていく?
    他人の考えを聞いてまた考える
    考えすぎて
    次第にパニックに陥る

    はたしてどんな結末が‥
    読み進めるうちに
    これは結論がないのではないかと
    不安になった
    キャスリンの変な受け答えが
    ふっと息抜きになって
    彩を添える

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    2025年08月24日
  • 消滅 VANISHING POINT (上)

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    空港で足止めされる11人とワンちゃん
    外は台風、携帯はつながらない
    対応するのは精密なヒューマノイド
    しかもかわいい少女風
    不思議な力を持つ少年や
    いつも職質にあってしまう男
    ヒコーキオタクの男
    なんだか変な取り合わせの10人
    そして指名手配されている有名人は別室に

    何もわからない
    どうしろと言うのか
    テロリストを特定しなければ帰れない
    まだ始まったばかりの上巻
    ワクワクが止まらない
    これこそ恩田陸!

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    2025年08月24日
  • ライオンハート

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    「時代を超えても出会う運命の二人」
    簡単にまとめるとそんな一言になると思います。

    ただ、実情が思ったよりも複雑で、
    時として、それぞれ年齢が離れていたり、
    ずっと相手のことを思い出せなかったのに、
    急に思い出して死の間際に運命のように出会えたり。

    恩田さんの書く言葉は情景が浮かんで
    イメージがしやすい一方で、
    この話はすごく幻想的で
    夢の中のようにふわふわとした不思議な
    お話だなとも思いました。

    だからこそメロかったです。。
    所々に散りばめられた恩田さんの
    ワードセンスはうっとりさせられました。

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    2025年08月19日
  • 愚かな薔薇 上

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    十四歳の少女、高田奈智は四年ぶりに訪れた磐座の地でキャンプに参加する。キャンプの目的は、「虚ろ舟乗り」を育てることであった――という筋。
    帰省途中の寄り道で何気なく購入したものの、図らずも夏が舞台なので、盆の実家で一気読みするのが楽しい作品だった。

    SF・ミステリ・ホラー・青春小説…という触れ込みだけど、ベースは青春小説、他ジャンルはあくまでトッピングかなと思う。恩田陸って面白い原風景ありきの構成(と、当人もどこかのエッセイで書いてた気がする)が楽しい半面、辻褄合わせのために風呂敷が萎んでいく様が悲しい作品も多いのだけど、SF設定を利用して風呂敷が無限に膨らんでいく本作はひたすらに楽しかった

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    2025年08月18日
  • 愚かな薔薇 下

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    愚かな薔薇とは、枯れない薔薇
    永遠の命
    身体が変化するためには
    キャンプ生たちが血を吸わないと
    生きていけないという設定が
    西洋のドラキュラ伝説を思わせる

    ホラーであり、ミステリーであり、SFであり
    少年少女の成長を追う青春小説でもある

    地球のこれからをいつかは考えなければいけないのだろうけれど
    こんなふうに歴史は動くのかもしれない
    恩田陸の世界に浸ることができた

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    2025年08月18日
  • 七月に流れる花

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    なるほど、『八月は冷たい城』がサイドBならこちらはサイドAといったところか。どちらにも謎は描写してあるけれど、これといった答えは出ていない。この辺を意地悪と取るか、はたまた「この不可思議こそ恩田陸」と取るかで評価は変わる。
    どちらとも合わせて読んでも今ひとつハッキリしない。繋がりすらない。ディストピア的でありながら、夏休みのようなワクワクする気持ちが同居している。もう少し踏み込んでくれても良かったのでは? と思いつつ、この世界観にはいつまでも浸っていたい、そんな心地良さがあった。

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    2025年08月15日
  • ドミノin上海

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    ドミノの続編です。
    前作で気になっていたあの子が亡くなるところから始まり、え~と思っていたのですが、あれよあれよと面白くなって、何度かグフッと笑ってしまいました。名前が読めないなんて気にならなくなる位、キャラが強く、直ぐにイメージできたのもグッド!前作越えの面白さでした。

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    2025年08月14日
  • ユージニア

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    こんなにおもしろい小説、どうして今まで知らなかったんだろう?
    余計な説明が一切排除されていて、読み進めるうちに、いろんな事実がわかっていく。でも、読めば読むほど、謎も深まっていく。真相に辿り着きたくて、どんどん先を読む。読まされる。
    一つ真相らしきものが明らかになる度に、何度もゾワっとしながら一気に読んだ〜。大満足。


    あとがき(?)の、「真実が一つしかない、なんてことは絶対にないですよ。」という著者の言葉に、激しく頷いた。

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    2025年08月14日
  • こわい話の時間です 六年一組の学級日誌

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    恩田さんの秀逸。
    「象の眠る山」田中啓文
    「とりかえっこ」木犀あこ
    「誕生日のお祝い」田中哲弥
    「おぼえているかい?」黒木あるじ
    「能面男」恒川光太郎
    「爪に関するいやな話」牧野修
    「骨もよう」篠たまき
    「猫屋敷に気をつけて」我孫子武丸
    「六年一組の学級日誌」恩田陸

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    2025年08月13日
  • ネバーランド

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    ほんのり懐かしさを感じた。
    年末の学校で野郎だけで生活するっていうだけで、すごいわくわくした。
    各々が思ったより複雑な事情を抱えていて読んでて面白かった。

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    2025年08月13日
  • 球形の季節

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    日常が得体の知れない不気味なものに変質していく様は『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』にも繋がってくるのではないか。初版出版が31年前、今回再読したが改めて構成の巧みさ、日常に何かが忍び込んできて我々の知っている日々が何か異様なものに取って代わられている描写の上手さには舌を巻いた。
    怖さはとは本来、血まみれの殺人鬼でも、巨大な怪物でもなく(もちろんそれも怖いのだが)、日常がひっくり返る事でもあるのではないか。
    本作は日常が一気にひっくり返りはしない。少しずつ少しずつ、引き返せないところに向かっていくのだ。この緊張感がたまらない。

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    2025年08月07日
  • 月の裏側

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    珈琲怪談を買ったのですが、関連書籍と聞いてこちらの作品と不連続の世界も購入。
    恩田陸さんの作品を読むのは初めてでしたが、読みやすくてすごく面白かったです。町のじっとりとした空気感や仄暗い雰囲気が終始目に浮かぶようで、設定も文章もすごく惹き込まれるものがあり他の作品もとっても気になって積読が増えました…読むのが楽しみです!!

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    2025年08月02日
  • 麦の海に沈む果実

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    理瀬シリーズ3月の国編。
    正直、今までに読んだ小説の中で最高傑作であった。
    主人公の一人称視点にも関わらず、溢れ出る理瀬の内面と外見の美しさ。
    他の登場人物たちの体温が低く儚い設定。
    異国情緒溢れるどこか不安げで背筋が凍るような描写。
    世界観に引き摺り込まれ抜け出せなくなる。

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    2025年07月31日
  • スキマワラシ

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    お…面白かった〜〜!
    伏線を回収しきらないのが大得意な恩田陸、これはとても良い方向に作用していたと思います。

    解体現場に現れる不思議な少女、
    触ると過去が見える能力をもつサンタ、
    引戸集めが趣味のタロウ。
    そしてむせかえるような夏の空気。
    現実と不思議な世界の狭間のような作品、
    わたしはこの手の合間を曖昧に描かれた話が大好物なのだと気づきました…本当にありがとう、恩田陸。

    絶対夏に読むべき。
    ナツイチに選んでくれてありがとう、集英社。

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    2025年07月27日
  • 夏の名残りの薔薇

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    大好きな本です
    各々の登場人物の中にある想い、嘘、幻想…。その3つが全て混じり合い、一つの物語を作りあげる。

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    2025年07月27日
  • 夢違

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    ネタバレ

    取り込まれた…?彼女の中に入って、彼女の夢の世界に取り込まれた?他の個人と集団的無意識と重なった結布子が混ざり合って現実の認識を変えたって解釈でいいのかな。読んでる最中鳥肌が何回もたちました。でもずっと結婚してるじゃん初恋の人に囚われてるパターンの男だなって思ってました。

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    2025年07月18日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    まさに「戦慄」の如き作品の応酬。
    特にやはり注目は、北沢陶さん。大阪舟場を舞台にさせたら、右に出る人はいません。御本人も昔の人の言い回しや、当時の表現にこだわって書いているだけあって、時代小説のような雰囲気ですが、説明や描写表現は現代語を極力使っているので、どっちらけになることはありません。

    どれも短いながらも、天下一品でした。

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    2025年07月16日
  • チョコレートコスモス

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    こんなにも面白い作品に出会えた感動と、続編の刊行が止まったままである事実の衝撃。
    ガラスの仮面の新刊と同じくらい、「ダンデライオン」「チェリーブロッサム」を永遠に待ってます。本当にお願いです。先生、見てますか?

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    2025年07月14日
  • 上と外(下)

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    下巻、ハラハラドキドキしました。
    このまま悪い結果になって終わるはずは無いと思いつつ、読みながら冒険ゲームに
    迷い込んだような錯覚に陥ったりして
    ネタバレになるからこれ以上か書けませんが大変感動しました。

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    2025年07月09日