恩田陸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「君の一途さ、無垢さが、吾が国を地獄まで連れていくだろう。」
この言葉が強く印象に残った。
国を思うことに憧れのようなものを抱く。
それと同時に、自分には何も力がないことに、何もできないことに愕然とする。
ご先祖様たちが死にものぐるいで守り、作り上げてきたこの国で、私はなんとお気楽な日々を送っているのか、なんてことを思ってしまう。
才能があってその道に行かざるを得なくて、自分の望み通りでないとしても、この才を生かすのだと使命感を持って生きること。
やる気はあるのに、まったく能力が伴わない悲しみ。
ほんわかとした表紙と題名に対して、なんとずっしりと心に来る話だろうかと、読後しばらく頭か -
Posted by ブクログ
すっっっごい面白かったー。
恩田陸さんの作品の中で1番好きかもしれないです。
湿原の中に立っている三角形の学園(元修道院)が舞台。
そこからして非現実的なのに登場人物もみんな魅力的だけど現実味がなくて。
夢落ちとかどこからが現実でどこからが幻想なのかわからないみたいな曖昧な終わり方だったら嫌だなーと思いながら読み進めておりましたがそんなことはなかったです。
主要な登場人物はみんな美形で主人公も美少女。
お茶会に舞踏会、ルームメイト、学園祭、閉ざされた学園で起こる殺人事件───ときめき要素満載でちょっとラノベっぽい感じがありました。
気分で男にも女にもなる(男性です)美形の校長先生がすごい -
Posted by ブクログ
水郷都市・箭納倉で3件の失踪事件が起きていた
箭納倉に住むかつての恩師協一郎に呼ばれた多聞は、3件の失踪事件が全て堀に面した家で起きていること、しばらくしてから怪我もなく無事に戻るが失踪している期間の記憶がないことを説明される
多聞たちはこの不思議な事件を思考し始めると、ある仮説に思い当たる…
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あ〜おもしろかった!
恩田陸のわりと初期?にあたる作品だと思う
六番目の小夜子のようなホラーみのある話
私は恩田陸が好きだし慣れているのだけど、伏線が張られて全て回収してほしい!って人には謎が残るものになるのでそこはがっかりではなく理解してほしい