あらすじ
体の変質は、虚ろ舟に乗るため。でも……、
飲む? 他人の血を? そんなの嫌だ…。
SF? サスペンス? ミステリー?
恩田エンタメの魅力が超凝縮!!
奇跡の超大作SFは、
誰も見たことのない世界へ!?
「これは21世紀の『地球幼年期の終わり』だ。
山間の夏祭りの中で少年や少女が変化してい
く。進化なのか? 人類はどこへ向かうの
か? 巡る星々。過去と未来。愛、愛はどこ
へ行くのか?」
――萩尾望都
単行本初刊時帯表4より
磐座に集められた少年少女たちは体が変質し、
歳をとらなくなる。そのかわり、一定期間、他
人の血を飲まないと、死んでしまうという。そ
の過程で初めて他人の血を飲むことを「血切
り」と呼ぶ。深志は奈智の血切りの相手は自分
だと決めていたと言うが、奈智は、「他人の血
を飲むなどという化け物じみた行為は、嫌だ」
と思い悩む。「そんなことなら、虚ろ舟乗りな
んかに、なりたくない」と。
感情タグBEST3
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愚かな薔薇とは、枯れない薔薇
永遠の命
身体が変化するためには
キャンプ生たちが血を吸わないと
生きていけないという設定が
西洋のドラキュラ伝説を思わせる
ホラーであり、ミステリーであり、SFであり
少年少女の成長を追う青春小説でもある
地球のこれからをいつかは考えなければいけないのだろうけれど
こんなふうに歴史は動くのかもしれない
恩田陸の世界に浸ることができた
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大好きな恩田陸の青春小説。満喫させてもらいました。
六番目の小夜子、夜のピクニックの系譜がありつつ、常野物語シリーズや蜂蜜〜のテイストもあり、恩田陸ワールド全部乗せという感じ。
この世界観でまた20年後くらいの設定も読みたいなぁ。。。
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再読。ベースのジャンルはSFかな。いろんなジャンルを描いてきた恩田さんならではの混合的な要素で多彩。1回目に読んだときより、2回目の方が結末がしっくりきた。宇宙だったり日本の田舎だったり、若者だったり超人だったり、超越だったり迷走だったり、相反する要素を自然に融合させていて、それでも総括はエンタメだった。
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sfというよりファンタジーの要素が強かった印象。
不気味な雰囲気を前半部分では醸していたが、
純粋な作者の想像力を期待させる良い不気味さだった。
血を吸う風習等、一般的には受け入れ難い風習も描かれていたが、ストーリー性はあったので最後の結末まで読めたと思う。
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奈智は果たして”通った”のか?木霊は一体誰なのか?というミステリを中心に展開するも、虚ろ舟乗り関係の主要な謎については上巻であらかた明らかになったとおり。
成長譚としては性のアレゴリーである(と、個人的には解釈している)血切りを受け入れて大人になっていく、という過程の描写に注力しているものの、性の方はともかく、血切りは「そういうもの」として割り切れるのではという考え、また翻って、上巻から少しフワフワしていた「そもそも奈智の虚ろ舟乗りになりたいというモチベーションはどこから来ているのか」という問題がまた首をもたげてきて、上巻ほどは入り込めなかった。とかいいつつ楽しんで読んだけどね。
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思春期の危うさと不気味さを感じながら、人間の在り方がぐらっとするようなSFの世界観に引き込まれた。あの村に居た感覚になれる、そういう没入感をくれる恩田陸、大好き
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今の子どもたちに贈るメッセージ。
新しい時代はすぐ目の前に来ている。それは必ずしも良いことばかりではなく、困難と悲哀に満ち満ちたものとなるだろう。それでも越えてゆけ。
古い世代の、親の世代の習わし、常識に囚われるな。それを真似しなくていい。すべてがフロンティアだという覚悟を持て。そうでなければ、この先の難局は乗り越えられない。大人を切り捨てでも羽ばたけ若者よ!
という感じに思えた物語。
少子化・人口減少のあおりをこれからどんどんと受けていく日本の子どもたちに届けたいメッセージだと感じる。
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終わり方はRDG(荻原規子さん)みたいだなーと思った。滅びゆくことが決まっている人類、抗う人類。「滅びゆくこと」の部分は作中では民間人にはあまり実感がなくて…静かに、終わりが始まる感じが。
「一つになりましょう…」がここでも出てきた。
集合体が一つの意識を持つというのはどういう感じなのだろう…感情がフラットになる、全員がそういう状態で、命が続いていく意味があるのか…
身体が変わる=ものの見えかたが変わり、それは考え方も変える…当たり前なんだよなぁ…ほんとに。物理的に感じるものも違うのだから…男女もそうだし、大人と子どもも。単にお互いに「同じ感じ方だ」って認識してるだけの話だよなぁ。。スターレッドを読んだ時に思った、同じ地球に住んでる生き物でもこんなにうまく行かないのに…っていう…
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最高に恩田陸で一気に読んだ。
やはり恩田陸には正しい小説では無く、こういう理屈や分析を超えたギリギリのファンタジーを書いていて欲しい。
うすかわ一枚下に密やかに確かにある「その世界」
ほんの少しまなざしを変えるだけで見えてくるそれを、わたしは知っていた気がする。
そう、思わず「やっぱりそうだったんだ」と言いたくなってしまうような真に迫る語りこそが恩田陸の魅力なのだ。
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後半はもうSFの世界でした。
ついに血切りを決意した奈智。
前半で葛藤する奈智の姿を読んでいるので、決意してからの奈智の変化に驚きます。大人になったなと。
最後までもしかしたら血切りをせぬまま、虚ろ舟乗りになることもないまま終わるのかもと思っていました。
こういう結末になるんだな、と相変わらず恩田陸ワールドを見せつけられた気がします。
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死んでも意識は生きてて一緒にいたい人といれるなんてSFじゃなくて本当ならいいなぁって思いました。 夕日にの中に在る古風な街並みと流れる川の情景もすき。
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いやあ、面白かった
クライマックスへの盛り上がりでは、最後まで読まないうちはやめられないとなっていました
別の終わり方も想像していたけど、それだと残りのページ数が足りない
もしかして尻切れトンボのように終わってしまうのではという思いがよぎったけれど、全くそんなことはなかった
未来の姿が想像できる長すぎず短かすぎない余韻をもった終わり方で満足でした
上巻で日本版のバンパイアのお話なのねと思ったけど、それだけに留まらない壮大なスケールのお話でした
虚ろ舟乗りの意味とその歴史的背景、さらには人類の未来の姿さえも明らかになっていった
本作はSF ではあるけれど、現実の世界とも全く繋がりがなくもない
もしかすると、遠い将来、人類は本当に意識体だけになるのではないかと思ってしまった
あとがきに萩尾望都の『ポーの一族』へのリスペクトを込めて執筆されたと書いてあった
萩尾望都との対談で恩田陸の小説の原点が萩尾望都の作品であるとも言っている
私が恩田陸の書くSFが好きなのは、作者が尊敬する漫画家が私も大好きな萩尾望都だということが分かって、妙に納得したのでした
ちょっと上から目線だったかな笑
そもそもこれは個人が勝手に書く感想だからそれもいいよね
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前半とはうってかわって、後半になるにつれて展開が早くて、読み進めながら置いていかれそうな感覚でした。奈智の成長と遠い存在になっていく感じがよく出ていました。
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大晦日からぶわーっと一気読みしちゃった!
本当に全部盛りだった。
月の裏側っぽい不気味なホラーみもあるし六番目~的な青春ミステリーでもあるし、それでいてSFジュヴナイル。
都市伝説ゆるっとスキーとしてはアカシックレコードぽさとかダークエネルギーとかにによによ。
ムーンショット計画もふわりと脳裏をよぎりましたねぇ。
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奈智の選択は人々の運命は…とソワソワした気持ちでの下巻。
最後は慌ててまとめたのかな?と感じるほどあっさりと終わってしまった。もっと登場人物たちについて一人一人深掘りしてほしかった。
上巻から続けて読み小出しにされる情報で少しずつ世界観に浸っていたので後半の一気に終わる感じは少し寂しく感じた。もっと余韻にも浸らせて欲しかった。
この後の奈智達の行く先に想いを馳せてその景色を想像する後味はとても好みだった。
夏休みの今の時期に読むのには最適だった。
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上巻よりはファンダジー色が強くなったイメージ。
そうくるとは思わなかった…というのが正直な感想で、ちょっとしっくりこない部分もあり。でもそれも思春期がゆえの葛藤とかとも解釈できるのかなと。ハッキリ分かってない部分もあって、この後の展開を想像させられる感じでした。
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やっと読み終わったああ
SF小説はやっぱり苦手かもしれません。文章量はそこまで多くないのに物語に入り込めず、かなり時間が経ってしまいました。
下巻はスタートから新事実発覚で、この先どう進んで行くのかなーって思ってたらまさかの着地点。終わり方もなんか腑に落ちない感じ。
結局虚ろ船乗りは?木霊は?2人は?みんなは?
?だらけでしたー
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久々に読んだ恩田陸で、あーこんな感じだった!という感じ。
上巻を読み終わったときの期待感と比べると、ちょっと物足りない下巻だったなという印象。
Posted by ブクログ
虚ろ舟乗りとは何なのか、が明らかに。そして奈智がいよいよ『血切り』の覚悟を決める。遠い親戚の深志兄さんと離れたくない思いも強くなっていき、虚ろ舟乗りになることへの迷いも。両親はすでに亡くなっているが、その経緯も判明する。終盤で魂のようなものに接触するが、親よりも他人の“トワ”の方が奈智の心に寄り添ってくれて、彼女が思い切り泣くことができたのが良かった。
Posted by ブクログ
SF?ミステリ?恋愛?色々な要素をちりばめて風呂敷を広げすぎて、前半はその後の盛り上がりにワクワク感がつのったが、読み終わると、期待していたほどの展開はなく、全体的に中途半端な印象だった。