夜果つるところ

夜果つるところ

1,980円 (税込)

9pt

執筆期間15年のミステリ・ロマン大作『鈍色幻視行』の核となる小説、完全単行本化。
「本格的にメタフィクションをやってみたい」という著者渾身の挑戦がここに結実…!

遊廓「墜月荘」で暮らす「私」には、三人の母がいる。孔雀の声を真似し、日がな鳥籠を眺める産みの母・和江。身の回りのことを教えてくれる育ての母・莢子。表情に乏しく、置き物のように帳場に立つ名義上の母・文子。ある時、「私」は館に出入りする男たちの宴会に迷い込む。着流しの笹野、背広を着た子爵、軍服の久我原。なぜか彼らに近しさを感じる「私」。だがそれは、夥しい血が流れる惨劇の始まりで……。

謎多き作家「飯合梓」によって執筆された、幻の一冊。
『鈍色幻視行』の登場人物たちの心を捉えて離さない、美しくも惨烈な幻想譚。※電子版はリバーシブル・カバー仕様ではありません。

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夜果つるところ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ずっと気になってた鈍色幻視行の作中作品。
    3人の母を持つ女の子として育った主人公。徐々に明かされていく場所の謎と、主人公の素性。この場面のことをみんなは話していたのか。
    鈍色幻視行を読んだからこそ抱いた感想だと思います。

    0
    2025年10月30日

    Posted by ブクログ

    飯合梓版のカバーと奥付がめちゃくちゃ良い。『鈍色幻視行』の作中作なのでネタバレを知ってるんだけれど、完全に忘れて惹き込まれちゃった。鈍色の人たちが自分の物語に置き換えてしまうほど執着するのも納得。墜月荘の空気感がとても好き。鈍色もう一回読まなきゃ。

    0
    2025年04月29日

    Posted by ブクログ

    不思議な余韻のある作品だった。かなり好き。
    あっと驚く展開とか、感動する言葉があるとかそういうわけではなくて、ただ文章の醸し出す雰囲気に飲まれるというか、自分が主人公の心に少しずつ溶け込んでいくような感覚。
    他の作品も読んでみます。すごく良かった。

    0
    2025年02月08日

    Posted by ブクログ

    読みやすい!半日で読み終えるぐらいさくさく読める
    昭和初期山間部の遊郭とそこに住む遊女と軍人、遊郭で育てられている子どもビィちゃんの話
    学校にも世間にも出ず遊郭から物事を見るビィちゃんの視点からここはなんなのか?産みの母、戸籍の母、育ての母3人いるのは?自分は一体…?と
    周囲の不穏な出来事を通じ焦点

    0
    2025年07月12日

    Posted by ブクログ

     冒頭、読みにくい本かなと思ったが、グイグイ引き寄せられた。
    不思議なことが何点もあるが、
    絶えず、10歳くらいの私の目線で物語が進行している。

    0
    2025年05月29日

    Posted by ブクログ

    恩田陸さん、初めての作品。ミステリーに入るのかな。不思議な世界観と、色彩。天才肌っていう感じ?意外に好きかもしれない。自己投影できないところが、今の私にはよかった!

    0
    2025年05月02日

    Posted by ブクログ

    主人公に主体性がなくてずっとふわふわ夢のようなお話しでした。
    展開がどうなるか分からないのでドキドキしながら読み進めました。

    0
    2025年03月04日

    Posted by ブクログ

    『鈍色幻視行』の印象で、もう少し耽美的で不気味なイメージの作品かと思っていたけど、思ったより直接的な死や血みどろシーンがあって、日本のお化け屋敷みたいな作品だった。
    意外にしっかり種明かしがある怒涛のラストに向けて、登場人物の描写がもっと分厚かったら、それぞれに感情移入できて更に余韻が深くなったかも

    0
    2024年12月18日

    Posted by ブクログ

    ああ、恩田さん。
    大好きな恩田さん。
    秋には必ずこの人の小説を一冊は読まなくては、と思ってしまいます。
    主人公の「びぃちゃん」は娼館に暮らし、
    三人の母親はそれぞれの距離で、憎しみで、愛情で、ビィちゃんに接します。
    そして暮れて咲く花のような館での、不思議な日々。
    それはいつしか立ち込め、色を濃くし

    0
    2024年12月11日

    Posted by ブクログ

    鈍色幻視行の中の核となる小説!
    墜月荘での主人公の生活を自ら回想。人々が集う夜の館でおこるなげき、許されぬ愛、絶望、問い、淡い恋、死、幽霊たちを主人公目線で語る。

    「墜月荘には途切れることのない緊張感がある」
    「墜月荘自体が、この世のものではなかったのではないか」
    「思い出はあたしのもの、あたしだ

    0
    2024年08月19日

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