あらすじ
雨の音を聞きながら、静かな森の中を進んでいく大学時代の同窓生たち。元恋人も含む四人の関係は、何気ない会話にも微妙な陰翳をにじませる。一人芝居を披露したあと永遠に姿を消した憂理は既に死んでいた。全員を巻き込んだ一夜の真相とは? 太古の杉に伝説の桜の木。巨樹の森で展開する渾身の最高長編。
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Posted by ブクログ
読み終わった今余韻がすごくて色々語れる(笑)。けど、結論面白い、の一言に尽きる!大人になった時、自分もこんな会話ができると楽しいだろうなあと思った。
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先が気になり、ページをペラペラめくり、終わりに近づくにつれ、読み終わるのがもったいないなと感じ、そんな風に思う本は久しぶり。
下巻は蒔生視点と節子視点。
利枝子や彰彦視点では分からなかった節子の内面が意外というか激しかった。
彰彦と節子のやり取りが好きです。
口には出さないけど心の底では相手を思っている利枝子と蒔生にぐっときます。
この物語の続きがあるなら読みたいなぁと思ってしまいます。
51歳になった4人の物語が読みたい。
Posted by ブクログ
親友の旅の物語で、自分にはこんな友人が4人もいないなぁと羨ましい感情を持ちながらも凄く共感していました。自分も頑張らなきゃと思いながらも優しい気持ちになれる物語だと思います。
・関係が気まずくなった時に、男は口を開くことが苦痛になるが、女は沈黙が苦痛になるらしい。
・実際に付き合ってみるということは、憧れていた対象が自分のところに降りてくるということだ。
それは素晴らしい体験ではあるが、同時に幻滅でもある。
・女は場所や雰囲気に共鳴することを拒まないが、男はそれを拒むのが習性になっている。
・森は様々なものを捨てる場でもある。白雪姫も、ヘンゼルとグレーテルも、森の中に捨てられた。
・友達が欲しいと目を血走らせている人間を、人は拒むのだ。
もの欲しそうな人間を、人は敬遠する。お願いですからお金を貸してくださいと頭を下げる、
本当に今そのお金を必要としている人にはお金を貸したがらない。
・心を救うために、人は「慣れる」という業を用意している。
・あたしたちは時を変え場所を変えて、何度も同じ人と巡り合っているのかもしれないのだ。
水が循環していることを考えれば、新しいものが次々と生まれていくというよりも、
生命も循環していると考える方が自然なのではないか。その方が救われる。
今失おうとしているものも、いつかまた戻ってくる。
・誰もが心の底に喪失の予感を持っていて、それが実現すると「やっぱり」と納得してしまう。
だからこそおとぎ話の最後のフレーズは「いつまでも幸せに暮らしました」なのだ。
・あたしたちは誰もが森を持っている。
あたしたちは森の中を歩く。地図のない森を、どこへ続くかわからない暗く果てしない森の中の道を。
あたしはこの森を愛そう。木々を揺らす風や遠い雷鳴に心を騒がせながらも、
一人どこまでもその森を歩いていこう。いつかその道の先で、懐かしい誰かに会えるかもしれないから。
あたしたちはそれぞれの森を歩く。誰かの森に思いを想いをはせながら、
決して重なり合うことのない、幾つもの森を、ついに光が消え、木の葉が見えなくなるその日まで。
Posted by ブクログ
かなりの量を詰め込んだ感じ。ユウリとマキオの関係も分かりそして節子との接点もスッキリ。
51にまたY島に行こうと約束を交わすがどんな人生を歩んでいるのか気になる。
続きを書いてくれたらいいのに。
くだらない中に自分が考えている事を気がねなく話せる、一緒に考えてくれる友がいるのは素晴らしいってこの本は教えてくれる。
Posted by ブクログ
『黒と茶の幻想』(上) 恩田陸
『黒と茶の幻想』(下) “
読み手を引き込み一瞬も気を逸らせない凝った構成の物語だ。登場人物の微妙な心の動きはキレよく丁寧な文章で迫ってくる。自分の一回り後の世代が人生半ばにして棚卸しの中間総括をする話だ。
仲の良い男女4人の同期生が大学卒業後、仕事も家庭も一段落したところで、一緒に屋久島(小説上は架空の島)に3泊4日の旅行をするという設定である。
樹齢千年の古代杉など島の自然の息吹に触発されて、彼らが体験し交差した学生時代までを反芻する。
四人がそれぞれ章ごとに主語で回想を巡らす。
利枝子は小さい頃から美人で聡明、皆の憧れの的であった。今は結婚して平穏な生活を送っている。学生時代蒔生の恋人だったが、彼女の大の仲良し憂理と付き合うと宣告され関係が終結する。その時の蒔生の真意、その後の憂理について知りたいことを心に秘めて参加する。滝に吸い込まれる感覚に惹かれる。
彰彦はこの旅行の企画者で各々の意向を踏まえスケジュールや盛り上がる工夫をする。経済的に恵まれ銀のスプーンを咥えて生まれた頭抜けて美しい好男子である。蒔生のことが好きで同性愛を思わせる親友だ。
姉の紫織は弟の友達に手を出し関係を持つ癖がある。
最近結婚した妻はノーブルな美女で物理学者だ。
蒔生は若い頃から典型的な優等生タイプのエリートである。利枝子とは高校・大学と回りが羨むほど似合いのカップルであったが、突然憂理と付き合うため一方的に別れを告げる。
その頃は紫織と欲望に任せた肉屋関係を続けていた。
「紫織は彰彦の代用品として俺を抱き、憂理は利枝子の代わりに俺と寝た。俺はいつも誰かの代用品であって、俺自身ではない」と自分の世界に浸る。
他人の目は気にせず、考えていることの説明はせず、結論を行動で表すいわゆる自分勝手な性格だ。
結婚して子供が一人いるが、半年前突然一方的に離婚し、今は一人暮らしをしている。
断崖から飛び降りる衝動を回りから諌められる。
節子は幼少期の内籠りの反動で誰にでも打ち解ける開放的な性格である。小さい頃から蒔生は憧れの的で、幼馴染の友達利枝子と二人の組み合わせには納得であった。かつて蒔生が憂理を殴る場面を目撃する。
今は企業の女性管理職として活躍中である。
結婚して子供もいるが夫はガン闘病中で余命幾許もない。医療費の伝票整理を彰彦に見られるが、そのことは言わない。生きることに敏感だ。
四人は森の巨大杉を目指した登山の途中や帰ってからの食事会や部屋飲みで、お互いの過去を再現し当時の気持ちや真意を曝け合う。時の経過と視点の違いでいろいろな事実も発見し新しい思いも生まれる。
過去を語り合い明日からの生きる糧を培う。
10年後51歳の再会を約して旅行を終える。
作者と同世代の話で、こんな風に彼女も生きてきたのかと思わせる。彼らに混ざって泣いたりはしゃいだりしている姿が想像できる。
「愛すること」「人間の品格」「生きること」など作者の思いが全開で、この年頃迄に遭遇する殆どのことが網羅される。
女性作家が繰り広げる世界は人の心の機微を刺激し束の間の擬似体験を味あわせてくれる。
恩田陸の作品らしい爽やかな長編の傑作である。
Posted by ブクログ
謎が蒔生→節子と増していくのかと思いきや、梶原憂理の存在も蒔生章で完結し、屋久島旅行の終わりを節子とともに眺める。
4人とわたしの、楽しい旅行だった。
Posted by ブクログ
大学時代の友人男女4人がそれぞれの想いを深めながら登山をする
登り下りあるものの景色は単調な山だからこそ思いは深まる
私も霧深い山道を閉塞感のある空間を必死で歩いているような錯覚を覚える。自身の学生時代を思い出しながら
ラストは明るい世界へ戻る。戻りながらもそれぞれの世界はまた霧や苦しい登り道が待ち受けているのかもしれない
何年後かの再会を恩田陸氏は書いてくれるのだろうか
蒔生の再婚ありに賭けます
Posted by ブクログ
密度の濃い小説だなぁ。でも恩田陸の文章ってこう、しっとりして密度がある、一定のイメージを想起させるよね。本作もテーマからもうかなり恩田陸っぽいなと思った。
学生時代からの友人である4人の男女がひょんなことからY島にJ杉を見に旅行に行くことになる。気の置けない友人同士だが4人の間には過去に消えた一人の女の影がちらついた。彼らの間に横たわる美しい謎を紐解き、過去を見つける4日間の旅についての物語。
本当に個人的な感想ではあるけれど最初の利枝子の章がとにかくきつくて時間がかかった。恋愛というものが人生の基本構造として語られるのって違和感があるので、全然理解できない人間のみっちりした内面に触れるのって嫌なもんなんだなぁと思った。人間適度な距離が大事なんだね。でもそういう感想を抱かせる恩田陸の手腕には本当に舌を巻く。彰彦以降は恋愛感も薄れるので(完全には消えないけど)、だいぶ読みやすくなる。利枝子以外は全員それなりに共感できるものがあった。
憂理と蒔生と利枝子の三角関係、彰彦と姉の確執、その姉と蒔生の暗い繋がり、彰彦と節子のさっぱりした関係、節子の事情……等々。人間って色々な場所で色々繋がっているし、人には思わぬ事情や深みがある。誰もが森を持っていて、本作ではそれを丁寧に拾い上げて描いている。物語の構造上、場面とともに、過去の振り返りと内省がえんえんと続く。内省って面白く読ませるの難しいと思うんだけど、割とずっと面白かったなぁ。
●あらすじ
華麗にして「美しい謎」
恩田陸の全てがつまった最高長編
――目の前に、こんなにも雄大な森がひろがっているというのに、あたしは見えない森のことを考えていたのだ。どこか狭い場所で眠っている巨大な森のことを。
学生時代の同級生だった利枝子、彰彦、蒔生、節子。卒業から十数年を経て、4人はY島へ旅をする。太古の森林の中で、心中に去来するのは閉ざされた「過去」の闇。旅の終わりまでに謎の織りなす綾は解けるのか……?
(講談社HPより引用)
Posted by ブクログ
4人の中では、何故か蒔生のキャラが魅力的と思うのは、おかしいのだろうか? 憎みきれない人でなし、、、昔の歌のフレーズにもありましたわ。それにしても、恩田陸さんの巧みな心理描写には、かないません。この著書は特に、ある程度年齢を重ねたからこそ、わかる、ろくでもない矛盾というか、割り切れなさも受け入れざるを得ないというか。解説にもある、恩田陸は世代の作家、というのも納得する。
Posted by ブクログ
1章はなかなか読み進めるのが大変だったが、2章の彰彦の章から色々な隠された過去の事実が明らかになっていって手が止まらなくなった。
下巻はいよいよ、「蒔生は憂理を殺したのか?」問題が明らかになるのだが……その謎はちょっと消化不良だったかも。
蒔生は、利枝子にまだ何か隠していそうな気がしたんだけど、憂理を無理やり犯した、ということだけだった。
「魂の殺人」と言われるくらいなので(しかも男性が恋愛対象ではない)、殺したと言ってもいいのかもしれないけど。
そして最終章の節子。
なぜ彼女が最後なんだろうと思ったけど、彼女によってもう一段階利枝子と蒔生の解像度が上がる、そして現実に引き戻される、という仕組み。
Posted by ブクログ
麦の海に沈む果実が良すぎたので過度に期待し過ぎてしまった。
どこで話が繋がるのかと楽しみに見ていたがそれほどまででもなかった。
けどストーリーは普通に面白かったのでこれは理瀬シリーズとして読まなければとっても良かった。
Posted by ブクログ
蒔生と節子の回想と森の中を進む4人の描写が交互に展開されます。
節子が1番冷静にみんなを見てるのが意外でしたね。
憂理がもっと重要な役割を果たすのかなと思っていましたが、いまいち彼女は地に足がついていないというか、メインの4人より現実味がなく存在が薄く感じました。
殺人事件が起こるわけでもなく、全体的に静かでしっとりしたお話でした。
でもすごく人間をちゃんと描写してるというか、こういう人いるよね!とか、こういう気持ち私もなったことがあるけど上手く説明出来なかったんだよね、といったことが多くて全然飽きませんでした。
人間の深いところが書かれているというか。
次は黄昏の百合の骨にいきます!
Posted by ブクログ
大学時代の友人グループ男女4人が約20年ぶりに再会し、屋久島を旅する。
利枝子と蒔生の破局の原因となった梶原憂理が死んだとの知らせをきっかけに、4人は当時の関係や事実を反芻してゆく。
四十近くになった作者が同年代の来し方を振り返るために書いた、記念碑的作品のように思える。
「麦の海に沈む果実」の憂理を敢えて登場させ主人公たちに絡ませた意図は明らかではないが、作者に特別な思い入れがあったのだろうか。
憂理でなくても物語は成立するように思う。
既読者からすれば、さらなる奥行きを感じはするが。
描かれる屋久島の自然が圧倒的で、確かにこの中にどっぷりと数日過ごせば、過去のわだかまりも含めて俗世の澱を洗い落とすことができる気がする。
本書に触発されて屋久島を訪れた人は多いことだろう。
三顧の桜は見えただろうか。
Posted by ブクログ
学生時代の友達と40代50代になっても変わらない仲でいられるっていいな。私もそうなりたい。
蒔生の心の中が覗けて面白かった。私は利枝子がいちばん好き。
Posted by ブクログ
古本屋で購入⑺
Y島の旅後半。過去の謎が明らかになってくる。
一人ひとりが、それぞれの3人に抱いているイメージや、思い出が読み手に共有していく感じが面白い。
いちばんあっけらかんとしていて、さっぱりしているように見える節子のパートで物語が終わるのが意外であり、面白かった。
話の所々で、理瀬シリーズの全寮制の学園の話が出てきて、理瀬シリーズを彷彿とさせた。なのに本書ではその学園はおとぎ話のように扱われているところで、より一層秘密めいた学園になった気がした。
Posted by ブクログ
元同級生のアラフォー男子4人がY島を
旅をしながら、それぞれ章毎に自分の
過去を回想する話の下巻。
個人的に上巻より高評価。
単純に脱線が少なかったのと
4人の主役?蒔生の心が覗けたから。
4人の中で一番普通の節子が大トリと
いう以外な展開も恩田ワールドの魅力
だと思う。
Posted by ブクログ
神秘的な美しい森の中で、過去の自分と向き合い自分探しをする物語は、ひたすら続く会話とともに、ダークな世界にどんどんはまり込んでいくようです。
第一部の利枝子から、彰彦、蒔生と続き、梶原憂理の謎がすべて明かされます。
「麦の海に沈む果実」との繋がりも見え、恩田陸さんらしい独特な世界も味わえますが、最後に節子が、しっかりと現実に引き戻してくれます。
Y島から離れてもまだまだ続く、現実という名の旅。
それはまるで自分たちの森をどこまでも歩いていくかのようです。
Posted by ブクログ
上巻の利枝子冒頭ではなんとなくぼんやり読んできたけど、彰彦からどんどん加速していって下巻はいっきに読んだ。
恩田陸の本を読むといつも、おそらくみんなが心の中に思ってるけど言葉にすることができなかった、人生への諦念や恐怖が丁寧かつ素朴に言語化されていると思う。
子供の頃に読んだ時にはさらっと読み飛ばしていたであろう部分が、大人になって読み返した時に本当に心に響いてくる。
物語としては、小さな謎が解決するのは面白くも、謎のまま存在しているいくつもの小話のネタバラシも気になってしまう。
Posted by ブクログ
大学の同窓生4人が一緒にY島を旅行しながら、上巻では、利枝子、彰彦が、下巻では、蒔生、節子がそれぞれ語り手となり、"美しい謎"をテーマに様々な話をしたり、過去の出来事について記憶を辿ったり、自己&他者分析をしたりする様子を描いたストーリー。
前半は、どんな暗い過去があったのか、とハラハラするシーンが多かったが、最後は少しホロッとさせられた。
あ~、屋久島に行きたい!
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再読7回目。
こんな旅がしてみたい。40歳近くになって、学生時代の友人と。わたしだったら、誰々となら成立するだろう。それにしても、「節子」の章には、すっかりやられてしまった。いちばん安定していそうな彼女の、冷たい熱に押された感じ。終章に相応しい。
Posted by ブクログ
登場人物の4人の会話を通じて各々の考え方や内省に触れられるのが良かった、読んでて飽きが来ませんでした。ただ、この4人とは仲良しにはなれない気がするなぁと思いながら読んでいました。
Posted by ブクログ
これは『夜のピクニック』の大人版ではないか!と思ったら、こちらの方が先らしい。
伏線にもなり得ないであろうとりとめのない会話が続き、眠くなることもしばしばだったけど、結局はその会話が彼らの人物像や抱える思いを明確にしていく。
過去を振り返り、長年の謎と向き合うY島での時間を一緒に体験するような本だった。
現実に追われている大人が読んで羨ましくなるような3泊4日の旧友との旅は終わる頃には切なくなる。
タイトルの黒と茶の意味はわからなかった。
購入本
Posted by ブクログ
正直、「麦の海に沈む果実」のようなサスペンスを期待していたため物足りなさを感じた。
Y島や寝台列車などの描写が印象的だった。
次作品にも挑戦したい。
Posted by ブクログ
上巻を読んだ勢いのまま下巻を読み終えました。
私の中では彰彦の話がトップで興味深く、利枝子、蒔生、節子の順で面白く感じました。
といっても、節子の話がつまらなかったわけではなく、この4人には節子は必要だし、何も深みがなさそうだと思っていた(失礼!)節子にも則夫の死期が近いことなど、人には人の事情がしっかりと根底にあることを思い知りました。
学園にいた時の憂理を好きな人にとっては悲しい思い話でもあったかと思います。やはりあの学園自体が異質で、あそこにいた子たちは幸せになることができないというのを、憂理の最期を知る事で垣間見てしまった気がしました。
北海道にある学園の濃霧が立ち込める雰囲気と、屋久島の自然の中のむっとした水分量が多い空気感が、距離はすごく離れているのにどこか通じ合っていました。
4人がそれぞれ片思い(と一括りにして良いのかわかりませんが)をしているというのも、若い頃のドロドロした感情の片思いとは違い、どこか割り切ったすっきりとした片思いをしている4人で気持ちよく読むことができました。屋久島の壮大な自然描写も相まってそう感じたのかもしれません。
既婚者で子どももいるような男女の大人4人が屋久島に行くというのは非現実的で、飲み会でさくっと決まる話ではないとは思いますが、もしこんなことがあったら面白いですね。でももし夫が参加すると言った時、快く送り出すことは出来ないと思います・・・。
Posted by ブクログ
やましい男女四人組の旅日記。ダンナや奥さんはこんな四人での旅行を許可してはいけないな。やましい、やましい。
リア充は惨たらしい目に遭ってほしい私としては不満の残る内容でズコーって感じではあったけど、Y島に行きたくなりました。
大人版「夜のピクニック」かな。
Posted by ブクログ
大人になって大人たちの旅を読み返す。各々が「抱えるもの」を持ちながら、一瞬の非日常に身を浸す。その時間の必要性がひしと迫り来る年になった。世界の解像度が近い友人というのはなにものにもかえがたい。
Posted by ブクログ
続けて、下巻に入る。
蒔生の章。
相変わらず“美しい謎”と蘊蓄や警句の混じった話が続く中、周りから『いつも「寛いで」いる』と見える男の中身はやはり複雑。
紫織という明彦の姉も大概だが、この男も上巻で見てきた人物像からはがらりと印象が変わる『人でなし』ぶり。
何かの拍子に思いもかけない記憶が甦るというのはままあるし、結構大事なことでも忘れていることはあるとは思うが、この男の場合、あそこまで用意しているのに覚えていないということはあるのだろうか…。
上巻の感想にたくさん付けた「?」への答がここで語られたたが、どこまでが本当でどこが嘘かの疑心暗鬼は続く。
結局、あたしとこの世との橋渡しをしてくれたのって、あなただけだったんですものね。
節子の章。
旅の最後のJ杉を目指すトレッキング。
ここまでびっしりと“謎”を湛えて引っ張ってきたのに、最後の章があんないい話風にまとめられるとはちょっと肩透かしを喰らった感じ。