恩田陸のレビュー一覧

  • 本からはじまる物語

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    面白かったー。
    「本」からはじまるのがテーマといっても、それぞれの作家さんごとにアプローチが違って、ジャンルもそれぞれで楽しかった。
    恩田陸さんの「飛び出す絵本」、「飛び出す」の意味をそう持っていくか、というのが面白いし、阿刀田高さんの『本屋の魔法使い』も素敵。石田衣良さん三崎亜記が久々だった。
    どれもよかったけど、やっぱり、なんと言っても朱川湊人さん!ここで猫の話が読めるなんて、最高すぎる。朱川さん、大好きだー。お初の山本一力さんも猫♪
    はい、もう、これはかんっぺきに猫本である!!

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    2025年05月26日
  • 愚かな薔薇 上

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    永遠と一瞬は同じものだ。オール・オア・ナッシング。オールとナッシングは等価だ。

    瞬くようにすぎる人生の中で、束の間の永遠を求めたところで何になるのだろうか?私性の永続にどれほどの意味があるのだろう。
    何かを託され、それをまた託していく。その連なりこそが真の永遠だろう。

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    2025年05月26日
  • 灰の劇場

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    場面展開が激しく難しいお話でした。
    ずっと小説家や物書きの脳を覗いているような気持ちで読みました。
    芸術の描写はさすがですね。ここを書く恩田陸が好きで作品を選ぶまであります。

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    2025年05月17日
  • エンド・ゲーム 常野物語

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    1、2作目に続く常野物語
    3作目はSF、サスペンス色強め
    短編出てたオセロゲームが好きだったから続きを読めてよかった

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    2025年05月14日
  • 黒と茶の幻想(上)

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    途中で本を閉じてもしばらく頭の中で尾を引いているような、没入感のある小説を久しぶりに読んだ気がする。

    登場人物の男女4人がそれぞれの視点で語る4章構成(文庫では上下巻で)となっているのだが、それぞれに感情移入できた。また、メインテーマに据えられている過去の事件(?)の謎解きだけでなく、それとは無関係な会話も、軽快かつ知的で面白い。

    人は思い出したくないことは思い出せないようになっている。自分にもそういうことがあるだろうか、と考えてみたけども、彼らの「Y島旅行」のように、過去を共有する人たちと、がっつり向き合う機会でも作らなければ気がつかないものだろう。

    #ところで、この書名はどこから来たんだろう。内容からすれば紫か赤か、あるいは緑だと思うが、なぜ黒と茶? 別作品「三月は深き紅の淵を」に出てくる作中小説のタイトルでもあるらしいけども...

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    2025年05月06日
  • 終りなき夜に生れつく

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    独特の世界観に惹き込まれて一気に読んでしまいました。
    ダークではありますが、すんなり入ってくる物語でした。

    こちらはスピンオフとのことなので、本編も読みたいなと思います。

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    2025年05月01日
  • 蒲公英草紙 常野物語

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    夜のピクニックと蜂蜜と遠雷がすごく良くて、購入したけれど読んでいなかったこちらを手に取り読んでみた。自分は峰子くらいの時に冷戦が終わって世界は平和なんだって言う認識で育ってきた。峰子が世の中に色々不安を感じているのと今がちょうど重なるな、とか、楽しいやりとりの毎日にわくわくしたり聡子様の将来にざわざわしたり、びっくりするくらい一気に読んだ。
    それからシリーズ物の中にあたる話のようだと気がついた。もうこの本から読んでしまったのはしょうがない。他の話も読んでみよう。

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    2025年04月29日
  • 私の家では何も起こらない

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    「私の家では色々起こるけど私が気にしてない話」By友人
    恩田陸らしい静謐さと感情の表現×館ホラー(ホラーだよな?)で面白かった。

    以前オススメして貰った館物とはまた違うけど、外国の田舎の古い屋敷って良いよね。絶対何か出るだろっていう暗い雰囲気。湿気を感じる。
    湿気を感じるのって世界共通なんだろうか。
    電気の通ってない暗い部屋、遠くで水の滴る音がしたら、何となく不気味。
    水の滴る音って、場所によっては清涼に感じるのにな。不思議。

    最初の作家の先生の話と、大工さんの親子と幽霊の話が好きだった。
    嗚呼でも姉妹の話も寓話ぽくて良かったし、床下の女の子の話も可愛かったな。
    薄くて寝る前にサクサク読めそうな所も気に入ったし、いっそ絵本にして欲しいな。
    面白かったです。お勧めありがとう。

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    2025年04月28日
  • spring

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    ネタバレ

    【2025年個人的推し本2位】

    こういう小説を読むために、本を読んでいるんだと実感した一冊。

    ★自分的本屋大賞1位
    ★本屋大賞6位

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    2026年09月21日
  • 黄昏の百合の骨

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    大好きな理瀬シリーズ。
    恩田先生の文章は読んでいて想像力が働くというか、とても美しく綺麗で、ワクワクキラキラする感じがした!(前回大変自分に合わない作品を読んでいたためよりそう感じた)
    麦の〜から理瀬の成長を感じた。理瀬にはまだ少女でいて欲しいような少し寂しい気持ちになった笑
    パパ結構好きなんですよね。私。

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    2025年04月27日
  • 象と耳鳴り

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    ジャンルとしては推理小説、「パズラー」と呼ばれる領域のものだそうです。連作短編集です。シンプルながら味のある装丁に魅せられて買いましたが、しばらく積ん読状態でした。ある時NHKをみてたら曜変天目という陶器が出てきて、そういえばこの本の目次に曜変天目というタイトルの話があったなぁと思い出し、「曜変天目の夜」を読んだところ、一気に引き込まれました。推理小説はあまり読まないのですが、この本にはやられました。犯人探しというわけではなく、出来事について考察するのが話のメインです。「六番目の小夜子」に出てくる人物のお父さんが主人公です。好みが分かれると思いますが、私はとても気に入りました。

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    2025年04月26日
  • ドミノin上海

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    前作に引き続き、多くの人たちの個別の物語がパラレルで進行し、いつの間にか少しずつ一箇所に集まり始めて最後にドカンと全関係者が乱れ舞う構成は非常に面白い。
    よく「恩田ワールド」と言われますが、一般的に言うところとは違う特徴ながらもう一つの恩田ワールドとして大好きなシリーズです。

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    2025年04月24日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    JR九州の豪華寝台列車ななつ星の旅のアンソロジー。
    読んでいてどんな列車なのかと調べてみたら本当に豪華で本当にめっちゃ素敵

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    2025年04月17日
  • 愚かな薔薇 上

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    こわい、というか、不穏な空気感!
    読み終わってから書いているんだけど、そう言われてみれば最初のうちはホラーで、小野不由美さんの屍鬼の空気に似ているかも。

    血切り にまつわる部分がなんとも。
    理性を押し流すほど強い、自分を醜くあさましく感じてしまうような、本能的な、欲望。いくら「普通のことだ」って言われたって、向き合うまでに時間がかかる…
    知った後と前の変化。知った人と知らない人の優越感と劣等感。
    いつも思うことは、知ってしまったらもう2度と知る前には戻れない訳で…知ることは失うことでもある。子どもたちには急いで大人にならないでと言いたい(なんの話?笑)

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    2025年04月16日
  • 七月に流れる花

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    サクッと読める、恩田さんの不気味さというかぞっとする感じを味わえる話だった。謎解きは全然わからん。解決を待つまでちょっと怖くてそわそわした。
    30分くらいで読んだかな?薄いのもあるけど、ほんとにサッと読めた。

    花がきれいなもの、花火は帰る人のためのもの、というくだりが好きだな。

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    2025年04月11日
  • 消滅 VANISHING POINT

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    登場人物がたくさんいたが、それぞれ個性があり、視点が移り変わりながら物語が進んでいくので、読んでいてとても楽しかった!

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    2025年04月06日
  • 木曜組曲 〈新装版〉

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    読み進むにつれてそれぞれに隠し事が次から次へと出てきてぞわぞわしながらもページを捲る手が止まらず一気読み。
    はっきりとした真相はわからないものの、被害者がそんなことを考えてたの…?!という結末にはゾーッとしました。物書きの人で女性ばっかりで集まると会話がにぎやかで読んでて楽しい。
    トマトと茄子のスパゲッティの考察は笑ってしまった。

    ミステリーだけど出てくる料理が美味しそうなのも再読するきっかけのひとつ。しろたえのチーズケーキ(食べたことはありませんが…)に始まって、牡蠣の豆豉蒸し、キッシュ、鯛すきなど読んでてお腹が空いてくる。

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    2025年03月23日
  • 黒と茶の幻想(下)

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    凄い面白かった。それは間違いないんだけど、男女の描き方が古いと感じてしまった。そんなに古い本じゃないのに。時代のスピードは残酷だ

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    2025年03月14日
  • 愚かな薔薇 上

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    ザ恩田陸!
    常野物語的な雰囲気と思春期ならではのモヤモヤ、
    言語化できない感情を小説として表現されている!

    今社会人になって読んでいるのでもちろんちゃんとフィクションとして、物語として楽しめているが、
    10代の頃に読んでしまっていたら、虚ろ舟乗りを目指してしまっていたと思う…!

    それくらい引力がある作品です。

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    2025年03月05日
  • ねじの回転 FEBRUARY MOMENT(上)

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    歴史SFとでも言うのだろうか。
    時間遡行装置の発明により、過去の歴史に介入することが
    できる様になった近未来のお話。
    過去を修復してやり直すというプロジェクトの元、
    選ばれたのは1936年2月26日の東京。
    そう、かの有名な二・二六事件である。

    この突飛な設定と壮大な歴史、
    日本史上最大のクーデター事件を取り扱う勇気。
    これにはもう感服である。
    そして読み応えは十分。
    歴史を正す者、その当事者、双方の入り乱れる信念。
    あっという間の上巻であった。

    少しでも二・二六事件についての知識があれば
    より楽しめる作品である。

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    2025年03月01日