あらすじ
「物語」は、決して尽きない。この世に輝く数多のエンターテインメントを小説家・恩田陸とともに味わい尽くす――。強烈で贅沢な最新エッセイ集。
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Posted by ブクログ
恩田陸のエッセイは、初めて読んだと思う。
この人の産み出す作品は、なるほど、こういう読者癖からくるのか、と。私も学生時代大好きだったアガサ・クリスティ、エラリー・クイーン。
本の紹介にかなりのページが割かれていて、思わず手帳にタイトルをずらずらと書き写しなが読んだ。
読みたい本がまた山ほど増えてしまったが。
途中の項で、「…小説家という生業なので、日本語は商売道具であり、日々、膨大な活字を読み、大量の文字情報に接している。その量は今後ますます増えることはあっても減ることは、もはやなさそうだ。」という一文に、小説家が生業ではない私も、闘志を燃やすところだった。
Posted by ブクログ
月曜日も一年間積み寝かせました。ああ、土曜日と日曜日と一緒のパターンとなりました。でも、いくら積んでも良いものは良い。勿論、一気に読みました、というか読めました、次々と頭に入っていくものですから仕方ありません。
エッセイ集という事ですが、半分はあとがき集ではないか?いつもそうなのだが、これを読んでオリジナルを読みたくなったり見たくなったりするのが非常に困る。ただでさえ、読むべき本が次々と控えているのに、予定の優先度に割り込んできそうな予感がする。だから、ここで紹介された本は読まないよう我慢している。つまり、恩田陸のあとがき・ダイジェストを楽しむのに徹しようと固く決めているのだ。
さて、今週は久々の長編「鈍色幻視行」が発売される。これを読む前に月曜日で恩田陸の世界に入って準備体操することも急いで読んだ理由の一つである。鈍色、楽しみにしています。
Posted by ブクログ
なるほどなと、新しい見方を提示してくれる。
そんなに吃驚するような斬新さというのではなく、そうだよなぁ確かにそうだと、忘れていたことをきちんと見せてくれるような。
ちくま文庫で、恩田陸の読書関係のエッセイだけ集めて、そんなに沢山でなくて良いから、ベスト本を作ってくれないか。
Posted by ブクログ
赤江瀑って名前は聞いたことあるけど、読んだことなかった。恩田さんがこれ程熱意を持って語る作家なら、読んでみなければ。三島由紀夫は苦手意識があるんだけど、『金閣寺』くらいは読んでおかねばな。
恩田さんがクリスティ好きなのは知っていたけど、クイーンも好きだったのね。クリスティ、クイーン、カーの作品が普通に手に入る日本ってミステリファンにとってはいい国。
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恩田陸の書評やエッセーをまとめた一冊。
読んだことのない本ばかりだったが、恩田陸の書評は本の内容だけでなく、その本を巡る彼女自身の体験や思い出が語られるところがおもしろい。本を読んで、イメージが広がること、想起される思い出、自分も本を読んでいてそういった脳内の旅をしているはずなのに、それを言語化することはほとんどない。それを言葉にしている恩田陸の文章はいつも美しい。
Posted by ブクログ
あー、この本を読むと読みたい本がいっぱい!(中野翠のエッセイくらいに増える)
でも、そんなに読む時間がない!でも、この紹介文がなんとも魅力的で読みたい!このジレンマ!
とりあえず、コリン・ファースの「シングルマン」は観なきゃね。
Posted by ブクログ
作家は、これだけ本を愛しているから書けるのだろう。同じ本を読んでいても、感じる鋭さと感動の深さに自分との違いが際立って。みずみずしい青年の心を持ち続けていることが、ただ羨まし。
Posted by ブクログ
3章目までが特に好み
この本の書評、という文章よりも、恩田陸が好きなものについてあっちへいったりこっちへいったりしながらつらつら綴る文章の方が読んでて染み入る
土曜日、日曜日、月曜日と続いてきたシリーズのなかで1番多彩で読み応えがあった
Posted by ブクログ
エッセイ。
多岐にわたる本や映画。
特捜部Qやアガサ・クリスティ、ガタカなど共感するものが沢山ありウンウンと頷きつつ、未知の作品で読んだり観てたいものも沢山でした。
Posted by ブクログ
なんだか散らかった感じのエッセイというか読ませる日記みたいでした。夢の話は作家ならではなのかもしれないし、少し脚色ありかもしれないし。本や映画は偏りぎみの羅列?でも好みだから良いのですよね。小説は面白くて結構読みます。
Posted by ブクログ
P68「イメージ」のトリック
トリックと作品の「謎」、「見た目の事件」と「本当に起きていた事件」
P200別のものを描こうとした結果、「恋愛小説」になっている
P219いつしか「この刀の前に身を投げ出したい」、「この刀に斬られたい」と思っていることに気付いて愕然とした。
P227スティーヴンキング「小説家にとってのテーマ=スイカ説」
Posted by ブクログ
さすが…である。
エッセイよりも書評が凄くて、読書量も半端ではないと唸らせるほど。
映画にも触れているが、これも懐かしいと感じるのが近しい年代なのか…。
もう一度読みたい、そして読んでみたいと思う本もある。