恩田陸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレいつか読みたいな、と思いつつ10年も経ってしまった。
今年の直木賞の発表を機に読みました。
分厚い上に上下巻。
でも読み始めると引込まれてしまいダレることなくあっという間に読むことが出来た。
終始表紙のような色彩の映像が流れてくる文章。
でも三次予選前の4人で海に行くところ、三次予選2日目に塵が駅前に行くところ、最後に塵が海に行くところなどたまに入るシーンで彩度の低い映像が流れてくるのがとても印象的だった。
文庫版では最後にコンテストの結果が載っていたが、連載版では結果は載っていなかったようなのでその余白もとても素敵。
コンクールの勝敗よりも音楽を通した亜夜・塵・マサルの変化や関係性に惹かれた。 -
Posted by ブクログ
恩田陸さんの名前で選んだ短編集。私は長編に悪い人が出てこないところが多分好きなのだが、こちらは意外に「悪そうな人」とか素性のわからない人」がわんさか出てきて意外だった。
どっちかというと学園もののドロドロした感じ、理不尽なルール、子供時代の自分の自由にならないのに閉じ込められている無力感(←三宅香帆さんのいうところの昔の学園ものっぽい?)が多い作品群だった。それはそれで面白く、どっちかというと昔よく読んだ小川洋子さんを思い出した。どの作品も結末が気になって一気に読んでしまった。
一番好きなのは睡蓮かなあ。この兄妹の関係は?大きい女(男?)は何者?と謎が謎のまま。でも「春よこい」もよかった。結局2人の運命は?「いま」はどこ?とこれまたモヤの中に桜の咲きそうな、まだ寒い季節の学校の風景が見えるようだった。