恩田陸のレビュー一覧

  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    これは本当に素晴らしい
    正直、出てくる曲は全くわからない
    ある程度知識があればもっと面白いのかな?
    映画も観てみたい

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    2026年08月31日
  • 愚かな薔薇 下

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    『愚かな薔薇』英題を訳すと永遠に咲く薔薇と訳せる。作中では「聡いバラは、咲いて、散って、ちゃんと枯れるの」「だけど、愚かなバラは枯れない。咲いたまま、永遠に散らないし、枯れない」と言うセリフが書名の意味でもあり本書の核でもある変質体の比喩である。
    血切りと言う行為から私はドラキュラを想像していたのだが読み進めていくうちに萩尾望都の「ポーの一族」を連想した。ただし舞台は西洋から日本の地方都市として描かれているのも恩田陸らしさが際立っている。地球の終焉後も宇宙に存在する為に虚ろ船乗りを増やそうと長旅が可能な変質体に進化すると言う壮大なストーリーなのだ。ホラーでもありSF的要素もありの私好みの小説である。
    上下完結なんだけどあっという間に2冊読んでしまいました。

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    2026年08月25日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    コンテスタント4人のキャラクターと背景が本当に魅力的だった。音楽描写とのバランスが絶妙で、素人でも存分に楽しめた。ページを捲る手がとまらず、時間を忘れて没頭した。ワクワクの下巻へ。

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    2026年08月23日
  • spring

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    springという英語には、色々な意味がある。その意味を感じるストーリーだった。
    主人公は天才的なバレーダンサーであり振付師である、萬春(よろず はる)。その幼少期から現在までのことを、身近な存在の3人と自分の視点から描いている。もちろん、軸にあるのはバレエ。お互いによい刺激となっている語り手は、萬春のspringの目撃者というところか。
    派手な出来事があるわけではない。でも読んでいる間、萬春に会ってみたかったし、バレエを観てみたくなった。

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    2026年08月23日
  • 木洩れ日に泳ぐ魚

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    ネタバレ

    ある男の死という出来事が序盤で出されるも、なかなかその事件が起きず、それまでがとても長く感じられてもどかしかった。
    しかし、主人公2人の血の繋がりについてが仄めかされたり、その男の死の出来事が登場してくると、一気に面白くなり、最後は一気に読み切った。
    他の作品でもあったが、やはり血の繋がりがあることを知らずに、血の繋がりのある人に出会うと、運命だと勘違いして恋心が芽生えてしまうものなのか。でも当人達にとっては死を選びたくなるほどの大きな悩みになってしまうことに、すごく不思議な気持ちになった。
    「私が彼を好きだったのは、彼が私を好きだったからだ。私は私を好いてくれる彼が好きだったのであって、彼を好きだったからつきあっていたわけではなかったのだ。」という文章が、私にもすごく当てはまっていると感じて刺さった。私自身も、自分から誰かを好きになることはなく、誰か好きになってくれる人の中で、付き合うと好きになったような気になるし、その人からの愛情が無くなったり裏切られたりすると、どうしてその人のことを好きだと錯覚してしまっていたのだろうと疑問に思うほど冷めて一気に感情を失う。私もまだまだ子供なのかと思わされた。
    また、「死は生のひとつ」というフレーズも心にすごく残った。

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    2026年08月20日
  • 愚かな薔薇 下

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    未来なのか架空の話なのだけれど方言での会話があったり景色も自然豊かな感じがあり、身近な感じがしました。心の変化の描写もわかりました。

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    2026年08月20日
  • ユージニア

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    ネタバレ

    読み終わっての率直な感想、
    なんだこれは?でした。
    ハッキリと犯人がわかるわけでもない、
    各章ごとに誰かの主観で話が進む…かと思ったら時々違う人の主観で進んでいる違和感。
    途中で毒殺された一家の名前が違う章が出てきたり…。
    人間の記憶の曖昧さを表現したのか、
    かなり理解が難しく、
    何度も戻ったりした。
    ただ、ホントに少しずつ真相に近付くような展開、
    少し肩透かしをくらうような体験は中々味わえないような面白いものでした。
    読み終わってもずっと目は見えていたのではないかと自分は思っているけど…。

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    2026年08月20日
  • 劫尽童女

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    読んでいてドキドキした!けど最後がよくわからなかった…少女はこれからどこへいくのか、何をするのか、結末が読者側に委ねられている感じが賛否両論ありそう。

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    2026年08月19日
  • 祝祭と予感

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    『蜜蜂と遠雷』のスピンオフ短編集。

    どの話も「○○と○○」というタイトルで統一されていて、それぞれ2人の人物を軸に描かれているのが面白かった。
    「祝祭と掃苔」で始まり、「伝説と予感」で終わる構成、その本のタイトルが「祝祭と予感」なのも含めて、一冊全体のまとまりが綺麗。

    一番好きだったのは「竪琴と葦笛」。ナサニエルとマサルの師弟コンビ(このお話ではまだ師弟ではなかったけど)の二人ともちょっと子供っぽいところが見られてとても微笑ましかった。

    最後の「伝説と予感」だけ、それまでとは少し異質で、夢を見ているような不思議な話だったのも好き。『祝祭と予感』というタイトルに繋がるような、ふわっとした余韻の残る終わり方だった。

    『蜜蜂と遠雷』がとても好きだったので、もう少しこの世界を味わえて嬉しかった。

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    2026年08月18日
  • 傾斜のマリア

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    神原恵弥シリーズ、舞台は長崎、タイトルの意味は?!と期待しまくったので、正直言うと祖母の謎めいた歌詞の意味についての結末は肩透かしをくらった印象だった。けれど読み終わってみて改めて、長崎の色々なところを巡りながら歴史や文化を振り返り、祖母の歌詞について考えるその行動がとてもゆとりある大人が出来る事で、何かいいな…とすごく思えた。恩田さんの小説は、特に最近のものは本当に豊かだな〜豊かさを分けてもらってるなあと感じる。良かったです!

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    2026年08月18日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    音楽を愛し、何より「ピアノ」に導かれし者たちの多様に折り重なっては交錯していく物語。丁寧かつ表現豊かな筆致で綴り上げていく。
    恩田氏の音楽に対する造詣の深さがあってこそではあるのだろう。
    描かれる“音楽”にまつわる物語―それぞれの輪郭そして色彩はいずれも鮮明で生き生きとしていた。例えば音楽に携わる者たち(プロ・アマチュア問わず)でさえもその内界を充分に満たすほどだ。

    中でも驚いたのは、「文字が音を奏で、眼で旋律を愉しむ」ことになろうとは……。物語の扉を開けるまでつゆほどにも思い至らなかった。
    これほどの驚きと感動は、転び落ちた涙の数を比べただけでも、記憶の限り他には見当たらない。そう言っても過言ではなかろう。

    恩田陸、恐るべし。改めてそう思わせてくれる一作であった。

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    2026年08月16日
  • ドミノin上海

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    ネタバレ

    前回に続き面白すぎて声出して笑った。
    結局えり子かっこよすぎ。優子もめちゃ好き!
    463ページで正が、「霊感商法と呼ぶかマルチ商法と呼ぶか自己啓発セミナーと呼ぶかっていうよう違いですね。」のセリフがめちゃツボにハマった。
    もう一度ドミノを読むことにする。
    第3段マジで読みたい!!!

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    2026年08月15日
  • ドミノ

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    ネタバレ

    まったく違うところで、いろいろなことが起きている
    数ページで別の人物と場面に変わるのはまるで映画を見ているようで楽しい
    登場人物が多いのに混乱しないのは、それぞれの登場人物の設定や特徴に際立つものがあるからだと思う。
    最初は違う場所にいた人同士がつながったところで思わず「あー!」と声を出してしまった。

    『ひとじち』になっているのに、今夜お寿司食べられるのかな(257p)と呑気で緊張感のない麻里花や、警察がわらわらと囲んでいるのに『どらや』のお菓子の方が気になる優子。

    3つある『どらや』の行方や如何に!まじでおもしろい。

    エンタメ角川はやっぱりおもしろい!

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    2026年08月18日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    登場するピアノ曲を合間合間に聴きながら。
    何度も涙が込み上げてきて、夢中になれた本でした。
    本から音楽が聞こえるような、宇宙を感じるような
    唯一無二の経験ができました。

    読むきっかけはふと知人におすすめないか聞いたことから。
    出会えてよかった。

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    2026年08月14日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    若いピアニストのコンテストが題材で、事前知識もさほど無かったが、すんなりと読めた。いろんな天才がせめぎ合う世界でそれぞれの悲喜交々に惹きつけられた。音楽って素晴らしい、若者の一生懸命さも素晴らしいと心温まる作品。

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    2026年08月13日
  • spring another season

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    読んでいる間じゅう、この本が読めてうれしい!という気持ちでいっぱいだった。『spring』で大好きになった人たちの物語がまた読めるなんて!5人のバレエダンサーの間にある友情をより感じられたのもうれしかった。私はやっぱり深津純が好きだな。

    【読んだ目的・理由】『spring』が好きだから
    【入手経路】買った
    【詳細評価】☆4.6

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    2026年08月13日
  • 黒と茶の幻想(下)

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    読み終わった今余韻がすごくて色々語れる(笑)。けど、結論面白い、の一言に尽きる!大人になった時、自分もこんな会話ができると楽しいだろうなあと思った。

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    2026年08月12日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    ※上巻での感想にも書きましたが、コンテストの結果が一覧になっているページがあります。
    そういうのを知らずに楽しみたい方はご注意ください。

    ピアノはまったく弾けないけど、この本を開くときにはそのとき出てくる曲をYouTubeで調べて流しながら読みました。
    4人はこのあともきっと互いに刺激し魂で支え合いピアノを続けていくのだろうというのが書かれていなくてもわかりました。

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    2026年08月12日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    贅沢な感想かもしれませんが、まだ終わってほしくなかった、もっと亜夜、塵、マサルの3人の演奏を聴いていたいと思ってしまうほど、作品の世界観に深く引き込まれた1冊でした。上巻の勢いそのままに、3人の演奏はさらに磨きがかかり、その凄さを客観的な視点で伝えてくれる奏や明石の存在も、物語の構図としてとても良かったです。コンクールという設定上、最終的には順位がつき物語は終わりに向かいます。しかし3次予選までとは異なり、あえて結果発表という形を取らず、亜夜の演奏も細部まで描ききらない余白を残した終わり方にしたのは、亜夜のこれから、そして3人の関係性を読み手側で自由に想像させるために、恩田陸さん自身が用意した“カデンツァ”なのではないでしょうか。直木賞と本屋大賞のW受賞も納得の、圧倒的な完成度を持つ作品です。

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    2026年08月11日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    前半は、なぜピアノコンクールに出て、ピアノや音楽にどのような想いを持っているかを知る物語でした。
    社会人をしながらピアノを練習する人、幼い頃にピアノに出会ってずっと続けている人、昔にコンクールに出るのを辞めてしまった人、耳がよく音楽の才能がある人…
    4人のそれぞれの物語を読むことができてとても面白かったです。

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    2026年08月09日