恩田陸のレビュー一覧

  • 麦の海に沈む果実

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    人生で一番好きな小説。小学生のときに背伸びして読んで、果たして当時理解していたのか定かではないけれど、それでも没入感を初めて体感した小説。美しくて不穏で唯一無二の世界観。

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    2025年09月18日
  • 珈琲怪談

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    面白かった

    ホラー小説までは行かないが、登場人物の一人一人の職業や立場が違うため物事の捉え方が違うところも魅力だと思う。

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    2025年09月18日
  • 鈍色幻視行

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    ネタバレ

    読後シャイニングぽいかもって思ってきたら怖くなってきて評価上げました。

    恩田陸の書く女の表現が好きなので真鍋姉妹がお気に入りです。軽めの文ですっきり読みやすいし不気味な物語が読み終わったら爽快感に変わってるんですけど、よくよく考えたら怖い!
    いい気分で読み終わって時間経ってから、え、でも解決してないしホラーじゃんって気づいて怖かったです。大団円は呪いに取り込まれたようにも受け取れるし。

    あと、禁煙した者なので喫煙描写が楽しすぎて辛かった。

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    2025年09月18日
  • チョコレートコスモス

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    まず読み終わって思ったことは演技舞台はすごい!と率直に思った

    最後の二次オーディションではまるで客席から一緒にのぞいてるような臨場感があり思わず呼吸浅めで読んでしまった

    タイトルの回収もすばらしくてとにかくあっという間に読み終わってしまった

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    2025年09月17日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    下巻は、いよいよコンクールのクライマックスに突入します。上巻で築かれた人間関係やキャラクターの成長が、一気に花開いていく展開は圧巻。緊張感と熱量が最後まで途切れず、ページをめくる手が止まりませんでした。

    特に演奏シーンは、言葉なのに「音楽」が聞こえるような不思議な感覚を味わえますし、それぞれの登場人物の生き方や信念が音を通して描かれるのがとても美しい。読後感は爽快で、まるでコンサートを聴き終わったあとの拍手の余韻のような満足感があります。

    上巻で感じたワクワクが、下巻でしっかりと報われる構成で、「音楽小説の金字塔」と言われるのも納得の完成度でした。

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    2025年09月15日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    ネタバレ

    「堕ちる」が面白かったので今作も期待して読みました。期待以上でした。
    今作品もネコが出てきます。ネタバレ感想

    アイソレーテッドサークル
    異世界に大学生達が迷い込み殺戮に巻き込まれる。得体の知れないモノに殺される恐怖とリセットされたかと思いきや夢の続きは…。

    お家さん
    このお話一番怖かったし戦慄しました。
    まじめな丁稚くんが主人公でお家さんに気に入れられるが数々の霊を目撃していき…。
    お家さんの得体の知れなさに恐怖しました。ショート映画を見てるみたいで面白かったです。

    窓から出すヮ
    今話題の背筋さん作品。
    途中意味わからなくなりましたが現実なのか非現実なのか混乱してしまう作品でした。どこか

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    2025年09月13日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    一次、二次、三次予選そして本選と、一緒に過ごしているかのようだった。

    お互いがお互いの演奏について影響を受け、自分の音楽とはなにか?を見つけ出していく。それはほとんどが、マサル、亜夜、明石の目線で描かれている。審査員は審査員で、審査をする自分の実力を試されているかのような葛藤。一方で、最大のキーパーソンとなる風間塵自身の思いはそれほど描かれていない。彼は誰からも影響を受けたりしないのだろう(師匠以外に)。それによって読者の想像力を掻き立て、どんどん風間塵が特別な存在として際立つ展開。

    ピアノコンクールという、知らない人は全く知らない事柄についての小説で、私も文字通りズブの素人であったが、見

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    2025年09月13日
  • 蒲公英草紙 常野物語

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    最終章の運命は読んでいて切なくなった。作者とタイトル名だけで購入したけどファンタジー好きには当たりの本だった。

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    2025年09月10日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    ネタバレ

    表現が細かく、上巻以上に物語に引き込まれた。自分がこのコンクールの観客やスタッフにでもなったんじゃないかというくらい。3次予選の結果発表の時間になってもなかなか審査員が来ないというシーンは読んでいた自分もハラハラドキドキした。
    本選が亜夜のこれから演奏するというシーンで描き終わっていて、審査員の2人の会話で結果と後日談みたいな感じで終わっていたのが良かった。これからの亜夜、マサル、塵、奏、明石たちの道がのびてるという感じがした。(もちろん審査員2人のこれからも)
    コンクールで使われた曲が一覧になっているので、探して聴いてみようと思う。

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    2025年09月09日
  • 六番目の小夜子

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    ドラマがあったのはなんとなく覚えていましたが、幼かったため読むまではホラーだと思っていました。
    学生時代の息苦しさや自由で未来のある感覚を思い出しました。素敵な物語だと思いました。

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    2025年09月07日
  • 祝祭と予感

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    ネタバレ

      祝祭 と 予感

    蜜峰と遠雷を読み終えてから
    読まなければと思っていました。
    この物語でしか感じられなかった強烈な色彩を
    想いながらの時間でした。

    読み進めて直ぐに
    風間塵さん、マサルさん、亜夜さんに再会!
    この物語に深く入りながら楽しくて、楽しくて
    あっという間の時間でした。

    また 響きと灯り が凄く心を刺激して
    恩田陸さんの素敵な色彩を感じられて
    物語も恩田陸さんも大好きだなぁと
    心から感じられた読後感でした♪

    物語のなかで

    「 こんにちは。お名前は? 」
    男の子は頷いてニコッと笑った
    「 かざまじん、です 」
    はきはきとした声。

    「 僕は、ユウジ 」
    彼は、ゆっくりと言った

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    2025年09月07日
  • 薔薇のなかの蛇

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    帯にある「ゴシック・ミステリ」
    なんだそれは!?
    勉強不足でなんだか分からないけども面白そう!と思い手に取りました。
    イギリスが舞台?濃い霧?
    館?ブラックローズ?
    暗〜い、湿度の高い舞台!
    なるほどゴシック・ミステリ!面白い!!
    シリーズものとは知らずに、それでも登場人物がみな魅力的で引き込まれました。
    みんな仮面があり、水面下の攻防、なんども読み応えのある物語でした!

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    2025年09月07日
  • 鈍色幻視行

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    あ〜面白かった!
    前にちょうど読んでいた夜果つるところという小説をベースにその作品・作者の飯合梓について話をする
    な〜んにも知らずに読んでいたけど先に夜果つるところを読めて良かった
    夜果つるところ、は映像化しようとして、ことごとく失敗に終わる呪われた作品
    関与するところ先々に死者が出てしまう、撮影中の事故、心中、自殺。そんな呪われた小説について夫の雅春に誘われ、監督・プロデューサー・飯合梓の出版編集者・熱狂的ファン…が一同に揃う船旅がある。
    小説家の梢はそこにインタビュアー、オブザーバーとしてそこに入り本の題材にするとして参加した
    どんなことが語られるのか?呪われた作品の真実とは?

    面白かっ

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    2025年09月06日
  • チョコレートコスモス

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    劇中劇のシーンがたくさんあって、どれも魅力的だった。劇中劇の観客になりきってしまうということは、それだけこの小説世界に没入していたというわけで、、とにかくあっという間に読み終わった。映画を観ていたみたい。
    あとがきに、なるほどと思った。演出を考えるのは、とても難しくて面白そう。

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    2025年09月05日
  • チョコレートコスモス

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    面白かった!!!!!
    主体がころころ変わっていくけど、世界観は同じで、何より佐々木飛鳥が魅力的過ぎて。
    凄い人がすごいことをすると気持ちがいいなあ。
    劇場で生の演技を観てみたくなった。
    あとこの続きが観たい!笑

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    2025年09月04日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    いやー面白かった。音楽ってこんなに深くて人に影響を与えるものだったっけ?音の描写、演奏者の物語が人生そのもの、万物の源みたいに描かれていてなんか壮大でした。聞いたことない曲はアップルミュージックで検索してその音楽、流しながら読んだりして、それも楽しかった。

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    2025年09月04日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    ネタバレ

    夜のピクニックから二冊目の恩田陸作品。

    作中に事件を起こさないことを美徳としているとしか思えないくらい、ストーリー上ではただただコンテストが進み、コンテスタントと関係者が交流し、次の審査が行われるだけである。申し訳程度に"失格"のくだりが存在するが、まさに申し訳程度だ。

    では何故これほどに"読めて"しまうのか。これは明らかに描写による力だ。
    音楽の持つ影響力を過度に装飾するでもなく、ただ演奏家の心的な動きと、演奏と楽曲の描写のみでこの作品は成り立つ。
    そしてその筆力のみで圧倒的な読者をつけてしまう恩田陸の小説自体が、この作品に登場する天才による業とな

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    2025年09月04日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    音楽(ピアノ)の小説を初めて読んだ。ものすごーくちょっとだけピアノを習っていたことがあるので、知ってる曲が出てきたのは読んでいて楽しい。コンクールの審査員、メインの4人のコンテスタントの音楽への考え方や感情が細かく描かれていて、上巻なのにものすごく濃い。音楽も哲学だなと感じた。コンクールがどうなっていくのか、下巻が楽しみ。

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    2025年09月03日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    風間塵が周囲に与える影響の大きさが印象に残った。彼は周囲をよい方向へと導く存在であった。現実においても、誰かから影響を受ける場面は少なくない。その影響には、良いものと悪いものとがある。

    良い影響を与える者は、相手の可能性を信じ、その人本来の力を引き出そうとする。相手が輝けるような環境を生み出し、純粋な愛情や情熱から行動する。風間塵もまた音楽そのものへの深い愛から、人々を自然に高めていった。

    一方、悪い影響を与える者は、相手を自分の思い通りにコントロールしようとする。依存心や弱さにつけ込み、自分に都合のよい関係を築こうとする。その態度は表面的には親切に見えても、結果的には相手の成長を妨げる。

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    2025年09月02日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    音楽の描写が素晴らしい。ピアノコンクールのコンテスタントたち、それぞれの心情や音楽性が、文章を通じて立ち上がってくる。コンクールを聴きに行きたくなり、たくさんの曲や色々な人の演奏を聴きたくなる。

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    2025年09月01日