恩田陸のレビュー一覧

  • 劫尽童女

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    読んでいてドキドキした!けど最後がよくわからなかった…少女はこれからどこへいくのか、何をするのか、結末が読者側に委ねられている感じが賛否両論ありそう。

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    2026年08月19日
  • 祝祭と予感

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    『蜜蜂と遠雷』のスピンオフ短編集。

    どの話も「○○と○○」というタイトルで統一されていて、それぞれ2人の人物を軸に描かれているのが面白かった。
    「祝祭と掃苔」で始まり、「伝説と予感」で終わる構成、その本のタイトルが「祝祭と予感」なのも含めて、一冊全体のまとまりが綺麗。

    一番好きだったのは「竪琴と葦笛」。ナサニエルとマサルの師弟コンビ(このお話ではまだ師弟ではなかったけど)の二人ともちょっと子供っぽいところが見られてとても微笑ましかった。

    最後の「伝説と予感」だけ、それまでとは少し異質で、夢を見ているような不思議な話だったのも好き。『祝祭と予感』というタイトルに繋がるような、ふわっとした余韻の残る終わり方だった。

    『蜜蜂と遠雷』がとても好きだったので、もう少しこの世界を味わえて嬉しかった。

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    2026年08月18日
  • 傾斜のマリア

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    神原恵弥シリーズ、舞台は長崎、タイトルの意味は?!と期待しまくったので、正直言うと祖母の謎めいた歌詞の意味についての結末は肩透かしをくらった印象だった。けれど読み終わってみて改めて、長崎の色々なところを巡りながら歴史や文化を振り返り、祖母の歌詞について考えるその行動がとてもゆとりある大人が出来る事で、何かいいな…とすごく思えた。恩田さんの小説は、特に最近のものは本当に豊かだな〜豊かさを分けてもらってるなあと感じる。良かったです!

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    2026年08月18日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    音楽を愛し、何より「ピアノ」に導かれし者たちの多様に折り重なっては交錯していく物語。丁寧かつ表現豊かな筆致で綴り上げていく。
    恩田氏の音楽に対する造詣の深さがあってこそではあるのだろう。
    描かれる“音楽”にまつわる物語―それぞれの輪郭そして色彩はいずれも鮮明で生き生きとしていた。例えば音楽に携わる者たち(プロ・アマチュア問わず)でさえもその内界を充分に満たすほどだ。

    中でも驚いたのは、「文字が音を奏で、眼で旋律を愉しむ」ことになろうとは……。物語の扉を開けるまでつゆほどにも思い至らなかった。
    これほどの驚きと感動は、転び落ちた涙の数を比べただけでも、記憶の限り他には見当たらない。そう言っても過言ではなかろう。

    恩田陸、恐るべし。改めてそう思わせてくれる一作であった。

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    2026年08月16日
  • ドミノin上海

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    ネタバレ

    前回に続き面白すぎて声出して笑った。
    結局えり子かっこよすぎ。優子もめちゃ好き!
    463ページで正が、「霊感商法と呼ぶかマルチ商法と呼ぶか自己啓発セミナーと呼ぶかっていうよう違いですね。」のセリフがめちゃツボにハマった。
    もう一度ドミノを読むことにする。
    第3段マジで読みたい!!!

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    2026年08月15日
  • ドミノ

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    ネタバレ

    まったく違うところで、いろいろなことが起きている
    数ページで別の人物と場面に変わるのはまるで映画を見ているようで楽しい
    登場人物が多いのに混乱しないのは、それぞれの登場人物の設定や特徴に際立つものがあるからだと思う。
    最初は違う場所にいた人同士がつながったところで思わず「あー!」と声を出してしまった。

    『ひとじち』になっているのに、今夜お寿司食べられるのかな(257p)と呑気で緊張感のない麻里花や、警察がわらわらと囲んでいるのに『どらや』のお菓子の方が気になる優子。

    3つある『どらや』の行方や如何に!まじでおもしろい。

    エンタメ角川はやっぱりおもしろい!

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    2026年08月18日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    登場するピアノ曲を合間合間に聴きながら。
    何度も涙が込み上げてきて、夢中になれた本でした。
    本から音楽が聞こえるような、宇宙を感じるような
    唯一無二の経験ができました。

    読むきっかけはふと知人におすすめないか聞いたことから。
    出会えてよかった。

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    2026年08月14日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    若いピアニストのコンテストが題材で、事前知識もさほど無かったが、すんなりと読めた。いろんな天才がせめぎ合う世界でそれぞれの悲喜交々に惹きつけられた。音楽って素晴らしい、若者の一生懸命さも素晴らしいと心温まる作品。

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    2026年08月13日
  • spring another season

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    読んでいる間じゅう、この本が読めてうれしい!という気持ちでいっぱいだった。『spring』で大好きになった人たちの物語がまた読めるなんて!5人のバレエダンサーの間にある友情をより感じられたのもうれしかった。私はやっぱり深津純が好きだな。

    【読んだ目的・理由】『spring』が好きだから
    【入手経路】買った
    【詳細評価】☆4.6

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    2026年08月13日
  • 黒と茶の幻想(下)

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    読み終わった今余韻がすごくて色々語れる(笑)。けど、結論面白い、の一言に尽きる!大人になった時、自分もこんな会話ができると楽しいだろうなあと思った。

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    2026年08月12日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    ※上巻での感想にも書きましたが、コンテストの結果が一覧になっているページがあります。
    そういうのを知らずに楽しみたい方はご注意ください。

    ピアノはまったく弾けないけど、この本を開くときにはそのとき出てくる曲をYouTubeで調べて流しながら読みました。
    4人はこのあともきっと互いに刺激し魂で支え合いピアノを続けていくのだろうというのが書かれていなくてもわかりました。

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    2026年08月12日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    贅沢な感想かもしれませんが、まだ終わってほしくなかった、もっと亜夜、塵、マサルの3人の演奏を聴いていたいと思ってしまうほど、作品の世界観に深く引き込まれた1冊でした。上巻の勢いそのままに、3人の演奏はさらに磨きがかかり、その凄さを客観的な視点で伝えてくれる奏や明石の存在も、物語の構図としてとても良かったです。コンクールという設定上、最終的には順位がつき物語は終わりに向かいます。しかし3次予選までとは異なり、あえて結果発表という形を取らず、亜夜の演奏も細部まで描ききらない余白を残した終わり方にしたのは、亜夜のこれから、そして3人の関係性を読み手側で自由に想像させるために、恩田陸さん自身が用意した“カデンツァ”なのではないでしょうか。直木賞と本屋大賞のW受賞も納得の、圧倒的な完成度を持つ作品です。

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    2026年08月11日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    前半も面白かったですが、後半もとても面白かったです。4人の成長する姿を見れたり、天才組3人がわちゃわちゃしてるのも可愛かったです。
    コンクールの結果は個人的にはびっくりしましたし、実際に聞いてみたいなあという思いでいっぱいです。

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    2026年08月09日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    前半は、なぜピアノコンクールに出て、ピアノや音楽にどのような想いを持っているかを知る物語でした。
    社会人をしながらピアノを練習する人、幼い頃にピアノに出会ってずっと続けている人、昔にコンクールに出るのを辞めてしまった人、耳がよく音楽の才能がある人…
    4人のそれぞれの物語を読むことができてとても面白かったです。

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    2026年08月09日
  • 上と外(下)

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    これでもかと試練に遭いながらも、その時できることを考える。これってなかなかできないとこだと思う。
    レンは天井の蔓を切っておいて良かったな、みつこは(流されはしたものの)オセロを置いたりリュックを身につけて移動してよかったな、とかそんなことでその後の運命が大きく変わるならやるべきことはきっちりやらねばと。

    悪いことに遭っても人間の感情というのはそう続かないという表現が印象的だった。

    おじいちゃんが偉大

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    2026年08月08日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    青春ノスタルジー×音楽の恩田陸が送る最高傑作。かつて何かを目指して夢を見た方にはとっても刺さる1冊です。努力、才能、時の運。音楽で生きていくために、死屍累々を乗り越えて芳ヶ江に辿り着いたコンテスタントたち。プロとして光を浴びるのはほんの一握りに限られるからこそ、目の前の一瞬に懸ける登場人物たちの描写が感動的でした。明石、塵、亜夜、マサル、チャンと全く異なるキャラクター像も競技こそ違えど当て嵌めてしまうぐらいリアリティがあり、とても良かったです。本作は文字だけで音楽、しかも旋律を語るという一見無茶な試みに見えますが、流石は恩田陸さん、抽象•具体の波状描写でコンサートホールを見事に再現、演奏が自然と頭に入って来ます。本当に素晴らしい1冊でしたし、2次予選の行く末、下巻の展開が楽しみです。

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    2026年08月08日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    上巻で驚かされた「音楽を文章で表現する力」は、下巻に入ってさらに熱を帯びていく。

    とりわけ演奏シーンは圧巻だった。

    奏でられる音の中に、その人がこれまで生きてきた時間、出会った人、失ったもの、抱えてきた感情までが凝縮されているように感じる。一回の演奏が、その人物の人生そのものとして立ち上がってくる。

    だからこそ、これは単にコンクールの結果を追う物語ではないのだと思う。それぞれの音楽家が他者の演奏に触れ、自分自身の音楽と向き合い、互いに影響を与えながら変化していく。その過程そのものが豊かだった。

    読みながら音が聴こえ、音が観える。
    最後までその感覚は失われなかった。

    音楽という、形のないものを、言葉によってここまで鮮やかに立ち上げることができるのか。驚きと感動を覚えながら読み終えた。

    演奏する人の人生が凝縮されたような音楽を、文字を通して「聴いた」一冊だった。

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    2026年08月07日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    音楽を文章で描くということが、ここまで成立するのかと驚いた。

    当然ながら本から実際に音が鳴るわけではない。それでも、演奏が始まると音が聴こえるように感じる。時には、音の色や形、広がりまで見えてくるような感覚さえあった。

    ピアノの響きを直接説明するだけではなく、風景や記憶、感情、空気の動きにまで変換しながら音楽を描いていく。その表現の豊かさに何度も引き込まれた。

    また、同じ曲であっても、演奏する人物によってまったく違う音楽として立ち上がってくる。それぞれが歩んできた人生や、音楽との距離、抱えているものが演奏に滲み出ているからなのだと思う。

    「読む」のに「聴こえる」。
    「文字」なのに「観える」。

    そんな不思議な読書体験を味わわせてくれる上巻だった。続きを聴くような気持ちで、下巻へ進みたい。

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    2026年08月07日
  • ネバーランド

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    冬休みに帰省しない組が集まってわちゃわちゃする話だが、帰省しないだけあって、みんな親に問題抱えすぎ。寮に住んでいてそのまま残る組は3人だが、片親で父親は天文学者のため家を空けることが多く実質一人暮らしの統も参戦。

    美国となら一緒に寝てもいいよなどとサラッと発言している寛司など、若干のゲイ要素あり。
    それぞれに悩みを抱えており、なんやかんやで順番に告白している。統のキャラクターが濃くて好き。

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    2026年08月06日
  • 傾斜のマリア

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    ネタバレ

    待ってたよー!
    神原恵弥シリーズ大好き!
    まさかの前作の続き的な位置付けとは!
    色んな意味で嬉しい。

    「クレオパトラの夢」のように多田との旅というのもいい。恩田さんの作品だーと読んでいて本当に幸せを感じる。
    何やらキナくさくなってきてるのに、読み手としてはやけにウキウキしてしまう。
    結果、恵弥より上手なのは慶子と和見でまたもや恵弥はしてやられたりというのがまた良い。

    橘に裏切られたと感じる恵弥が切なかった。

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    2026年08月05日