恩田陸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この作品、恩田作品の中ではあんまり話題になってない気がするんだけど、めちゃくちゃ面白いじゃんか!もっと売らなくていいの!?
恩田陸さんには珍しく、「ロジスティクス」がテーマになった作品で、主人公の結子があくまで沈着に、効率よく、かつ人情を大切にして問題解決していく。本作では結子が大学を卒業するまでを描いているのだけど、意外にもビジネスパーソンに読んでもらいたいような作品。社会人編が続編として出そう。
昔の日本文学みたいに、作者が行間にひょっこり登場して最近考えていることや豆知識を披露する独特の文体も楽しい。ここに来て新境地の文体とは、恩田さんは本当に文学を愛し、愛された人だ。
初期作品には -
Posted by ブクログ
ネタバレ大大大満足です。
私は、この先の人生も萬春に憧れ、惚れ続ける。
春はミューズであり、サキュバスみたいな、
アガペーとエロス的な、人間の魅力という魅力を全部セットにした人で、全人類にモテる、魔性な人間って彼のことだな、って感じる。
スピンオフでも色気たっぷり茶目っ気たっぷりで、
より春のことをしれて、またメロメロになってしまった。
今回のスピンオフは、フランツと春の話が多く、2人の特別な関係がより深く、より密接に描かれている。この一生で一度の、普通の人が生きてるうちに出会えるか出会えないか分からない、最高のパートナーだったんだなぁと感じる。
何より、フランツの解像度がとても高まった。
もう一度 -
Posted by ブクログ
話の軸が、本妻の息子と不倫相手の娘の関係というセンシティブな内容にあり、主人公(娘)の仲良くなりたいという欲が理解できず読みはじめは不安だったが、息子側の娘家族への嫌悪感の正体は、相手そのものへの憎しみではなく、状況そのもの、見方によればみじめな状況に置かれている自分の立場に対しての怒りであり、本人のプライドの高さ(自律性が高く、未来志向と上昇志向の持ち主であることの裏返し)もあいまってうみだされた感情であるという、一段深く繊細な分析がなされたことにより、ふたりが「対等な関係」を築きうることに気づかされ、物語全体を自然と受け入れることができていた。
また、ふたりのまわりにいる友人たちのそれぞ -
Posted by ブクログ
ネタバレいや凄まじいSF!
まかさ、磐座という地から地球、宇宙規模のSFの話に発展するとは思わなかった!
こうやって地球の滅亡から人間たちは救われるんだと驚き
誰も置いていかない?人類滅亡の方法があるのかと驚いた!結局みんな出来るようになるんだね。
お金や権力を持って、自分だけ助かろう!と思う人は結局助からない、なんなら死ぬっていう、人間らしい愚かさも見られた。
「愚かな薔薇」は愚かじゃなく、人間が生きていく?ために必要な手段だったんだと薔薇を通して知ることができた。伏線だったんだーと納得。
面白かったー
そして、城田姉弟がかわいそーよー汗
いい人に出会えるといいね。 -
Posted by ブクログ
おすすめ作品、お借りしました!
「麦の海に沈む果実」を思い出させるような、少年少女たちが閉鎖的な空間で未知と出会い、大人の陰謀めいたものに巻き込まれる話かな〜
菜智と同じく読者は、「さとばらってなに?」「なんのために外海に行くの?」「自分の両親はどうしてそんなに噂されてるの?」と疑問ばかりだったけど周りに聞いていくうちに明かされる衝撃的な事実。
まだまだ上巻だから何も分かってないけど、気になるのは帰ってくる舟がどんな悪い知らせを持ってくるのか?ということと、なぜ忠之が奈津を殺したのか?
ミステリーの謎解きが不得意な私は、下巻でもただ話の流れに身を任せて、真実が解き明かされていくのを見ていきたい