恩田陸のレビュー一覧

  • spring another season

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    続編というかHALの後半生、「蜂蜜と遠雷」では当時クラシックばかり聴いていたせいか、本から音楽が流れてきたが、本作は残念ながらバレエを実際に見た事はなかったが、山岸凉子の数あるバレエ漫画のシーンシーンが目に浮かんできた、今度はHALの子供の物語が読みたいな、小説では子供のあるなしは書かれていなかったのでちょっと期待してしまう。

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    2026年03月12日
  • チョコレートコスモス

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    恩田陸は、描写がすごい。私は小劇場などでの観劇もするが、文字を読んでいるだけのはずなのに、実際に生で舞台を観に行ったあの時の感覚が、身体の中から沸き上がってくる。といっても、完全に同じ体験ではない。あれは舞台の再現ではなく、あくまで小説だ。観客席に座って、目の前で繰り広げられる芝居の応酬を浴びたあの感覚を想起しながら、同時に読書でしか味わえない体験もしている。目まぐるしく移り変わる視点人物に乗り移りながら、観客、演者、審査員の体験が自分のなかに雪崩込んでくる。こんな体験は小説じゃないと出来ない。恩田陸、本当にすごい。続編もあるらしいし、絶対に読む。


    ・響子がむっちゃ好き。自分がオーディショ

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    2026年03月12日
  • spring another season

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    ネタバレ

    『spring』のスピンオフ短編集。
    萬春自身や彼を取り巻く様々な人の視点からさまざまな時代、さまざまな状況の一幕が語られている。
    いつでも、どこでも、誰からみても、やっぱりずぅっと萬春は素敵だった。
    特に好きなのは「石の花」
    フランツの現役引退の舞台で二人で踊る石の花が出来るまでと、彼等についてがえがかれている。二人の関係をフランツが「運命」とさらりと言ったのには痺れたね。
    そして、ジャン視点の最後の章、ラスト1ページにほろりとした。
    もっと、もっと、もっと、萬春と彼を取り巻く人々の物語を読みたい。ずっとこの世界に浸っていたい。萬春にあいたい。
    読み終わったのがこんなにも寂しいなんて~~~っ

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    2026年03月12日
  • 三月は深き紅の淵を

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    後世に語り継がれる、本当に面白い至高の一冊と言われて、どんな本が思い浮かぶでしょうか。

    まだこの本を読んでいないあなた。幸運です。もしかしたらそんな本が見つかるかもしれません。見つからないかもしれませんが。

    人に紹介するならきっとこんな言葉になるのだろうか。読んだ後でないと味わえない不思議な感覚に陥るお話でした。

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    2026年03月11日
  • ドミノ

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    「よくできてる」
    すごい人数の登場人物の個性のかき分け、
    でもスッと入ってくる文章、
    三谷幸喜映画のような展開、
    純粋にすごいなと思った。

    時間をかけないでそれぞれの名前とかを忘れないうちに(笑)一気に読むべき。

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    2026年03月09日
  • ドミノ

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    どうして早く読まなかったのか!と思うほど、本当に本当に面白かったです!!

    ドミノが倒れていくようにバタバタのコメディ群像劇!疾走感あふれる文章で読み始めたら一気読みでした!
    登場人物が27人+1匹と多くても1人1人のキャラが濃いので混乱することなく、読めました。
    何度も声を出して笑いました笑いくつもの並行したエピソードが1つに繋がっていく展開はとても面白かったです!伏線もきれいに回収されてすっきり!

    以下解説に記載されていた登場人物についての紹介です↓
    営業強化月間成績締切日のため、大口契約の書類を持ち帰る男とその男の到着をひたすら待つ保険会社の同僚たち。ミュージカル「エミー」の子役オーデ

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    2026年03月08日
  • ドミノ

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    面白くて一気読み間違いなし。
    普通の人に見える人にもそれぞれ得意とすることがあり巡り巡って人の役にたちまた迷惑をかけ影響しあっている。
    東京駅の混乱緊迫具合と会社の契約書問題、規模感は全く違う2つが同時進行で一度も止まることなくハイスピードで進んでいきページを捲る手が止まらない。仕事に熱心すぎて周りが見えておらず怖かった。みんなそれぞれ真剣に生きてる

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    2026年03月07日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    ピアノもクラシックもまったくわからない。誰が弾いても違いすらわからない。でも、辻井伸行さんのピアノを聴いたときに自然と涙が溢れてきたことがあった。ここに描かれてる違いって、こういうことなのかなって思いながら読んだ。とても良かった。

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    2026年03月06日
  • 夜のピクニック

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    ★4.9
    とても好きな作品。
    登場人物の言葉や思考に触れると一瞬で学生時代に引き戻される。
    終わり方が爽快。

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    2026年03月05日
  • 木洩れ日に泳ぐ魚

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    ネタバレ

    好きな作家さんです。
    恩田さんの作品の中でもこの作品は文章の綺麗さや巧みな表現などがぎゅと詰まったお話だなと思いました。
    登場人物はほぼメインの2人だけですが、交互の視点でお互いの心の機微を描いていて、どんどん先が気になり物語に引き込まれていく感じがしました。
    互いの事情や性格を知れば知るほど、男の狡さが見えて腹を立てながら読んでいましたが、最後は彼女が彼に対する愛が違うものだと気づき、それを絶妙なやり取りで彼に思い知らせることができたので、私もスッキリしました。
    男女の別れの物語として、男女の色々が詰まったとても素敵な作品でした。

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    2026年03月04日
  • 木曜組曲 〈新装版〉

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    「うぐいす館」で催される重松時子を偲ぶ宴での話。

    ライターの絵里子、流行作家の尚美、純文学作家のつかさ、編集者のえい子、出版プロダクション経営の静子。
    重松時子の死の真相に迫っていく心理ミステリーでした。

    みんなそれぞれ秘密や嘘を抱えており、少しずつ明らかになっていくのはハラハラして面白かったです!
    時子の死の真相が明らかになった後、それぞれがまた日常に戻っていく様子が余韻を感じて良かったです。そして、最後に各視点からの真相も分かり、最後まで驚き楽しむことができました。

    宴の女子のわちゃわちゃした会話はリアリティがあり、面白かったです。ポトフやキッシュというふるまわれる料理の描写も食べた

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    2026年03月02日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    塵も亜夜もマサルも明石も4人に感情輸入してしまってこの中の誰が選ばれるのか⋯。
    気がついたらどんどん物語に吸い込まれて自分も芳ヶ江国際ピアノコンクールに観客としてステージを見ている気分になった!
    早く下巻も読みます!

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    2026年02月28日
  • 光の帝国 常野物語

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    最後まで読み終えると、中盤の「光の帝国」と最終章の「国道を降りて⋯」が繋がっていることを理解し、爽快でした。

    特にお気に入りの章は
    「二つの茶碗」です。
    ロマンチックだけど不気味で、初めての感覚を味わえました。

    上質な物語たちに出会えて嬉しいです。

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    2026年02月28日
  • 木洩れ日に泳ぐ魚

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    アパートの一室で最後の夜を過ごす男女の話。

    ミステリーというより恋愛小説という感じでした。男女の視点が交互に変わることで、お互いへの気持ちが深掘りされていって面白かったです!腹の探り合い、猜疑心など心理戦もヒリヒリしながら読んでいました

    少しずつ明らかになる真実にページをめくる手が止まりませんでした!

    友愛、家族愛など愛についての考えやアキがヒロに急速に醒めていくシーン、木漏れ日の描写など随所に心に残るものがありました

    ラストの余韻もよかったです。
    あの描写は、この夜のことは記憶から消して生きていくということを意味しているのでしょうか…。

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    2026年02月25日
  • 月曜日は水玉の犬

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    このシリーズ大好き!
    恩田陸さんの読書は、硬軟取り混ぜて本当に広く深く、まずこんなに様々なジャンルに興味を持てること自体が才能だと驚かされる。
    どの書評も魅惑的で、見知らぬ本の世界に導いてくる。
    ホラー好きの恩田さんが、ここ最近のモキュメンタリー、ホラーブームでどの作品を読んだり観たりして、どれが特に好きだったか知りたい。

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    2026年02月24日
  • 象と耳鳴り

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    なんというか、優しい感じの推理小説。

    物語中で実際にタイムリーに起こった事件もあったが、ほとんどそうではないので生々しい感じがないからなのか、また結果から紐解く感じだからかわからないけど、優しく感じた。
    たが、奥底には気持ち悪い感じもあった。 

    短編集ということで読みやすく、丁度いい。
    読書が苦手な方も毎日1話と入りやすい。
    4.5

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    2026年02月23日
  • 薔薇のなかの蛇

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    ネタバレ

    〈理瀬シリーズ〉の1作品。

    連続殺人事件らしきものが発生するものの、犯人はおろか、被害者の素性もなかなか明らかにならず、進展がない前半部分。

    殺され方はかなり過激、というか現場に残された死体は猟奇的なのだが、その目的は皆目検討がつかなかった。題して『祭壇殺人事件』。

    それにしても、水野理瀬とは何者、いや、何者になろうとしているのだろうか。蛇のように脱皮しつつあるように感じる。

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    2026年02月22日
  • 小説以外

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    小説家は、なるべき人がなるのだなと思った。
    これだけたくさんの本を読んで、興味を持って、予行練習のようなことを無意識にたくさんやって豊富な水源の泉から湧き出るような小説家になるんだなと。
    誰もが読まれる小説家になれるわけではないんだなというのがわかる。
    膨大に本を読まれているので、中には私が読んだ本もあり、中高生の時に読んだ本とその時のことなど、忘れ去られていたことを思い出させてくれた。
    私はミステリーは苦手なので恩田さんが紹介している本の大半は読んだことがないが、江戸川乱歩が日本にいてくれて本当によかったという話や、「怖い話」は安らげる、なぜなら怖い話は懐かしく慣れ親しんでいる話だからという

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    2026年02月22日
  • 珈琲怪談

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    独自の雰囲気があって、それぞれの異世界がある喫茶店をはしごしながら、おじさん4人がホラーを語り合う
    塚崎多聞は、珈琲怪談が開催されると不思議な体験をする
    珈琲階段 Ⅰ では、多聞がちょこちょこ見かけていた人が、章の最後で正体が分かって、思わず遡って読み返してしまった
    あとがきを読むと珈琲怪談に出てくる怪談は、ほぼ実話で、喫茶店もすべて実在のお店をモデルにしているらしい
    珈琲をそばに置いて飲みながら読んだ、私もこの本に招聘された1人なのかな

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    2026年02月21日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    音楽を通して人と人との交流を深める。会話をする。それは卓越した才がある者ができる喜びで、なんて羨ましいことか。そう感じざるをえない作品。
    言葉の一つ一つが綺麗で、巧みに並べられていて、言葉が音のように降り注ぐ。
    とても良い読書体験ができた。

    印象に残った台詞は、風間塵に活け花の矛盾を聞かれた冨樫が答えている、一瞬と永遠の関係について言及しているところ。
    音楽を演奏している瞬間は一瞬でも、人々の記憶に永遠に残る、そういった事を感じさせる台詞。

    「化粧品会社のコピーにあるだろう。一瞬も、一生も、美しく。たぶん、一瞬というのは永遠なんだ。その逆もしかり。最上の一瞬を作る瞬間は、活けている僕も最上

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    2026年02月19日